共同研究・競争的資金等の研究課題

2023年4月 - 2026年3月

北極の積雪増加が植物ー病原菌相互作用に及ぼす影響と生態系炭素収支への波及効果

日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)

課題番号
23K05932
体系的番号
JP23K05932
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

温暖化の進行で積雪増加が予想される北極域では、生物の個体数や多様性への影響が懸念される。一方で生物間の相互作用は生態系を駆動する重要な機構であるにもかかわらず、積雪環境にどのように応答するかの知見は乏しい。本研究では、ノルウェー北極域に位置するニーオルスンにスノーフェンスを設置して積雪量を操作したうえで、植物病原菌の発生について調査する。積雪が病気の発生率に与える影響を検証したのち、この結果を既存の炭素循環モデルに統合することで、積雪環境にともなった感染率の変動が生態系の炭素収支にどの程度影響するかを定量的に明らかにする。これにより、温暖化にともなう積雪変動と病気の発生率および植生の一次生産の関係について明らかにすることを目的としている。
1年目の2023年度は調査地であるスピッツベルゲン島にて夏の調査を行った。当初計画ではスノーフェンスを自ら設置する予定であったが、調査地にはチェコの研究者らが管理するスノーフェンスが既に設置されていた。この研究者らから利用許可が得られたため、共同研究の形でこのスノーフェンスを借りて調査を進めることになった。スノーフェンスから風下方向に2つのライントランセクトを設けて、トランセクト上4mごとに調査区(50cm方形区)を2つ並べて設置した。調査区に設置したロガーで温度・照度がデータを取得中で、2024年夏のデータ回収によって1年間の上記環境データを得られる見込みである。これにより、スノーフェンスからの距離に依存した調査区ごとの雪解けのタイミングの違いが観察されると予想される。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-23K05932
ID情報
  • 課題番号 : 23K05932
  • 体系的番号 : JP23K05932