2022年4月 - 2024年3月
調整プロセスとしてみる幼児期の向社会性の発達:自然観察による縦断的解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
本研究の目的は、向社会的行動を相手の反応に応じていかに調整するかという調整プロセスの観点から、幼児期の向社会性の発達を明らかにすることである。
昨年度までに、保育施設での自然観察調査により幼児期の調整プロセスの年齢差を明らかにした。特に、5歳児は3歳児に比べて、受け手の反応に応じてより適切な向社会的行動に調整する傾向が示された。得られた結果をまとめた論文が"発達心理学研究"誌に掲載された。また、パペットが登場する映像を用いた面接実験により、援助回数の違いによって幼児の向社会性や選好性に年齢差があることを明らかにした。本実験では、幼児が第三者の視点から、向社会的行動の試行回数と最終的な成功不成功を比較することで、援助の成否と背後にある動機のどちらを重視するかについて明らかにすることを目的とした。本年度は、得られた結果を分析し、5歳児が3歳児に比べて、援助が最後まで失敗する場面で援助回数の多い援助者を選好する可能性が示唆された。これらの結果は、The Division of Educational and Child Psychology (DECP) Annual Conference 2024および日本発達心理学会第35回大会の2つの学会で報告した。
また本年度は、3〜5歳児を対象とした自然観察調査を新たに開始し、継続的にデータ収集を行った。特に、向社会的行動が発生する前後の文脈を切り取り、行為が失敗する場面に着目することで、調整プロセスの年齢差について検討を進めた。今後も同一の対象に対して追跡的にデータ収集を行い、調整プロセスがどのような発達軌跡を辿るかについて明らかにする。
以上の研究知見は、幼児期における向社会性の発達を明らかにする上で重要な役割を果たすと言えるだろう。
昨年度までに、保育施設での自然観察調査により幼児期の調整プロセスの年齢差を明らかにした。特に、5歳児は3歳児に比べて、受け手の反応に応じてより適切な向社会的行動に調整する傾向が示された。得られた結果をまとめた論文が"発達心理学研究"誌に掲載された。また、パペットが登場する映像を用いた面接実験により、援助回数の違いによって幼児の向社会性や選好性に年齢差があることを明らかにした。本実験では、幼児が第三者の視点から、向社会的行動の試行回数と最終的な成功不成功を比較することで、援助の成否と背後にある動機のどちらを重視するかについて明らかにすることを目的とした。本年度は、得られた結果を分析し、5歳児が3歳児に比べて、援助が最後まで失敗する場面で援助回数の多い援助者を選好する可能性が示唆された。これらの結果は、The Division of Educational and Child Psychology (DECP) Annual Conference 2024および日本発達心理学会第35回大会の2つの学会で報告した。
また本年度は、3〜5歳児を対象とした自然観察調査を新たに開始し、継続的にデータ収集を行った。特に、向社会的行動が発生する前後の文脈を切り取り、行為が失敗する場面に着目することで、調整プロセスの年齢差について検討を進めた。今後も同一の対象に対して追跡的にデータ収集を行い、調整プロセスがどのような発達軌跡を辿るかについて明らかにする。
以上の研究知見は、幼児期における向社会性の発達を明らかにする上で重要な役割を果たすと言えるだろう。
- ID情報
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- 課題番号 : 22KJ0900
- 体系的番号 : JP22KJ0900