共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2024年3月

ネットワークオペレータの意図に基づくワークフロー実行機構の研究

日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)

課題番号
20H04185
体系的番号
JP20H04185
配分額
(総額)
17,420,000円
(直接経費)
13,400,000円
(間接経費)
4,020,000円

本研究ではサービス設定ワークフローを高い抽象度で表現することにより環境・実装依存の部分を隠蔽し,ワークフロー全体としてネットワークオペレータが意図する通りの実行結果であったことの妥当性の検証を目指す.本年度は基本となる構成要素として,実際に運用されるネットワーク機器の設定情報へのラベル付けや構造化された状態での操作情報の取出しなどの解釈抽出パート,および,その設定が運用者の意図として妥当であることの検証パートの関連技術構築に注力した.
解釈抽出パートにおける構造化データ抽出手法としては,通常の設定情報から操作記述を表すテンプレートと,テンプレートに対するパラメータ値に分離した上で,data-driven解析の手法を用いてこれらを意味付けし構造化した形で取出すことを目指す.まずは設定記述を教師なしの学習器に与え,関連する設定記述のテンプレートを返すレコメンデーション機能の実装をターゲットに,タッカー分解を用いてテンプレートブロックを抽出する手法を提案し,実験評価を行った.また提案手法の性能評価にタッカー分解の手法と類似した非負値行列分解(NMF)を用いて,テンプレートブロックの抽出精度に関する比較評価を行い,有効性を評価した.本研究は査読付き国際会議に採録された.
検証パートに関しては,ネットワークの挙動が運用者の意図通りであることの検証を目的とし,コントロールプレーン検証,データプレーン検証の両視点から,検証手法設計・構築を進めた.特に,対象とするネットワークの形態や,様々なレイヤの管理運用手法が複雑に混在する現実のネットワークを意識し,そのモデル化,規模拡張性を解析しながら構築を進め,初期実装を通じて実験・評価を行った.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H04185
ID情報
  • 課題番号 : 20H04185
  • 体系的番号 : JP20H04185

この研究課題の成果一覧

受賞

4

論文

4