共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

異種動物体内での機能的な副甲状腺再生

日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究

課題番号
21K16337
体系的番号
JP21K16337
配分額
(総額)
4,680,000円
(直接経費)
3,600,000円
(間接経費)
1,080,000円

令和3年度は【副甲状腺欠損マウス体内でマウスES細胞由来の副甲状腺を作製】を目標に実験を進めた。まず、マウスでは同定が難しい副甲状腺を蛍光標識するために、副甲状腺特異的に発現するPthとtdTomatoとを2Aペプチドにより連結したPth-tdTomatoレポーターマウスES細胞株の開発を行った。樹立したいくつかのクローンから、キメラ形成能の高いものを選出した。CRISPR/Cas9法により得られたGcm2-/-マウス胚にPth-tdTomatoレポーターマウス
ES細胞を顕微注入した。組織学的所見から、得られたキメラマウスの副甲状腺は完全にドナーであるPth-tdTomatoレポーターマウスES細胞由来であることが分かった。Pth-tdTomatoレポーターマウスES細胞によって補完されたGcm2-/-マウスは大部分(90%以上の個体)が正常に成体まで発育し、低カルシウム血症などの副甲状腺機能低下症を来たすことはなかった。また、重炭酸ナトリウムを用いた副甲状腺分泌刺激試験の結果、マウスES細胞由来の副甲状腺は低カルシウム刺激に応じてPTHを分泌し、機能的な内分泌器官であることが示された。続いて、次年度の移植実験に向けて、副甲状腺機能低下症モデルマウスの作出に取り組んだ。Pth-tdTomatoレポーターマウスを用い、蛍光下で副甲状腺を摘出したところ、低カルシウム血症およびPTH分泌不全を認めた。この結果から臨床上最も問題となる術後副甲状腺機能低下症を再現する、副甲状腺機能低下症モデルマウスの作出に成功した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K16337
ID情報
  • 課題番号 : 21K16337
  • 体系的番号 : JP21K16337

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

10