2015年4月 - 2018年3月
流動性指標の時系列分析:企業倒産に影響を及ぼす金融経済指標間の因果関係解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
本研究では、倒産数を予測するモデルを構築した上で要因となる金融経済指標(資金調達難を示す指標)相互間の因果関係を解明しようとしている。まず、倒産数と金融経済データからなるパネルデータを用いて倒産発生に有意な説明変数(金利スプレッド、株価ボラティリティ等)を選び出し、その組み合わせで月次倒産数を予測する回帰モデルを構築する。次に、説明変数の時系列から説明変数時系列相互間の因果関係をGrangerの検定により解明する。これにより経済環境の悪化から倒産多発に至る経路上の特徴が明らかになる。本研究はシステミックリスクの発生を予防しようとする監督機関にとって有益なものとなる。
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- 課題番号 : 15H03373
- 体系的番号 : JP15H03373