スナック社会科vol.13「改めて反レイシズムについて梁英聖さんと考える」
10月13日(月・祝)13時〜15時(12時30分開場・途中休憩あり)
スナック社会科✕本屋lighthouseでレイシズムと差別を考える一週間。第一弾はスナック社会科に梁英聖さんをお招きして開催いたします。
選挙活動や街宣の名を借りて放たれるヘイト・スピーチが当たり前の景色となってしまった異常な参議院選挙が終わって数カ月、10月26日(日)に行われる川崎市長選挙ではヘイトスピーチに刑事罰を科す川崎市条例の廃止を訴えて示現舎代表(被差別部落の地名リストを載せた書籍の出版で出版差し止めと損害賠償の判決が出ている)が立候補を表明しています。これはひとつひとつが特異なケースというより、日本に包括的な差別禁止法、その礎となる反レイシズム規範がないことの帰結ではないか、と2020年に出版された梁英聖さんの『レイシズムとは何か』を読み返して思いました。
また、この出版時点から、コロナ禍を経て進む右傾化と排外主義的な社会、10.7ガザ蜂起以降の世界のありさまを考えたとき、改めてこの本に書かれた反レイシズム規範とレイシズムと資本主義の関係、レイシズムとジェンダーの交差等について各々が考えることが早急に必要なのではないかと思います。
今回は聞き手に、スナック社会科フレンズのちょうさんを加えて、両脇から梁さんにガシガシ聴いていき、これまでとこれからを皆様と一緒に考えられたらと思います!
事前課題図書:(強制ではありませんが読んでおくとより理解が進むかと)
『レイシズムとは何か』梁英聖著(ちくま新書、2020)
『国境廃絶論 入管化する社会と希望の方法』グレイシー・メイ・ブラッドリー、ルーク・デ・ノローニャ 著/梁英聖、柏崎正憲 訳(岩波書店、2025)
出演者
梁英聖(りゃん よんそん)
一橋大学大学院博士後期課程修了。東京外国語大学世界言語社会教育センター専任講師。レイシズム研究者。著書に『日本型ヘイトスピーチとは何か』(影書房)、『レイシズムとは何か』(ちくま新書)。共訳書に『国境廃絶論』(岩波書店、柏崎正憲氏との共訳)。
ちょうさん
在日コリアン。会社員。最近一児の父にもなりました。
サトマキ(スナック社会科)
スナック社会科主宰。中年。無職からの最近、春から始めたガイドヘルパーに加えて、知的障害のある方の居住施設で生活支援員の仕事を始めました。