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ソフトバンクが来季の1軍外野守備走塁兼作戦コーチとして前中日の大西崇之氏(53)、4軍監督として球団OBで今年7月まで早鞆高(山口)の監督を15年務めた大越基氏(53)、3軍バッテリーコーチとしてこちらも球団OBの細川亨氏(44)を招聘(しょうへい)することが3日、分かった。

大西氏は立浪政権となった2022年から今季までの3年間、中日の外野守備走塁コーチとしてチームを支えた。在任中は中堅のレギュラーに定着した岡林を2年連続ゴールデングラブ賞(22、23年)に導くなど手腕を発揮。岡林は今季も同賞の受賞候補に挙げられるなどリーグを代表する外野手へと成長したが、チームが今季3年連続最下位に終わったことを受けて立浪監督が退任を表明すると、それに伴う形で自らも退団を申し入れ、受理されていた。

小久保監督とは同じ1971年生まれの同学年で、06年にはともに巨人でプレーした関係性を持つ。また、現役引退後は小久保監督が侍ジャパンの監督を務めた15年の「プレミア12」や17年の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」など主要国際大会で外野守備・走塁コーチを任され、強固な信頼関係で結ばれている。

一方、4軍監督として招聘する大越氏はプロ野球選手から高校野球の指導者へ転身した経歴の持ち主だ。仙台育英高(宮城)では1989年の全国高校野球選手権で初戦から決勝まで一人で投げ抜き準優勝に輝いた大越氏は、ドラフト1位で1993年にダイエー(現ソフトバンク)に投手で入団。11年間の現役生活では投手としてプロ入りしながら、俊足・強肩を生かすために外野手へと転向するなど幅広くプレーした。

また、03年の現役引退後は教員免許を取得し、高校野球の指導者としても活躍した。07年4月に早鞆高の教員として着任すると、09年9月から同校野球部の監督に就任。12年には同校を初の選抜大会出場に導くなど今年の7月まで15年間、指揮を執った。球団は技術指導と並行して多感な時期にある選手の教育、指導面に期待しており、20歳前後の若手を多数抱える4軍監督が適任と判断し、招聘したようだ。大越氏も小久保監督と同学年で、ダイエー時代はともにプレーした球団OBでもある。

さらに3軍バッテリーコーチとして細川氏が9年ぶりにソフトバンクのユニホームに袖を通す。2010年オフにフリーエージェント権を行使して西武から入団した細川氏は2016年までの6年間、ソフトバンクでプレー。その後も楽天、ロッテと2球団を渡り歩き、40歳となった2020年まで現役を続けた。引退後は九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズの監督を務め、2022年から在籍するロキテクノ富山ではバッテリーコーチ兼ディフェンス担当。今年、新人として11試合に登板したソフトバンク沢柳はロキテクノ在籍時に配球面などを指導した教え子にあたる。

これに伴い、8月末に体調不良を訴えてチームを離脱し、現在も自宅療養が続く井出竜也1軍外野守備走塁兼作戦コーチ(53)は1軍を離れて新たな役職に就くことで調整中。また、村松有人打撃コーチ(51)が2軍打撃コーチへと配置転換される見込みだ。

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さらに、今季終了後に退団が発表された小川史氏(64)に代わる形で、斉藤和巳4軍監督(46)が3軍監督に昇格する予定だ。

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