西武からトレードで加入したソフトバンクの育成、齊藤大将投手(29)が6日、みずほペイペイドームで入団会見を行った。野村大樹との「支配下対育成」の異例トレードとなった。

三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「もともとはドラフト1位でライオンズに入った。以前から注目をしていて、プロスカウトも活躍をチェックしていた。補強の期限の中で、選手層や今後の編成を総合的に考えたときに、ホークスで貴重な左として頑張ってもらいたい」。育成選手ながら獲得するに至った経緯を語った。

ソフトバンクの支配下枠は現在65人。残り5枠を残しており、7月末の登録期限までに育成からの昇格の可能性を残す。「8、9、10(月)を見越して1軍の戦力に成り得る人というのを当然上げておかないといけない」と齊藤やほかの育成選手のアピールに期待を寄せた。

史上初めて育成選手と支配下選手がトレードされた事例。三笠GMは今後も同様の事例、さらに一歩進んだ可能性もあることを指摘した。「今回は育成と支配下でしたけど、育成選手同士のトレードも可能性としてはある」

ソフトバンクは齊藤を含め球界ダントツの55人の育成選手を抱える。「育成―育成」に加え、「育成―金銭」のように、他球団で育成契約ながらシーズン中の支配下登録を見越したトレードもありうるとした。「うちの育成選手ももっと見てほしいと思う。他の球団だったら支配下の力があるけど、うちだとという選手が、例えばそうやってトレードで取ってもらって。純粋な評価としては十分にあり得る。そういうのはもっとあってもいいと思う」と球界活性化にもつながりうる私見を述べた。

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鬼塚 淳乃介

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