◆だいやまーくオープン戦・ロッテ5―8ソフトバンク(9日、ZOZOマリン)

ソフトバンクの育成3年目、川村友斗外野手(24)が価値ある決勝アーチを放った。同点の7回1死一、二塁で右中間席へオープン戦1号となる3ラン。「チャンスだったので、何とかしたいなと思っていた。あんまり覚えていないです」と初々しく振り返った。

左のリストの強さを最大限に発揮した一発だった。左腕坂本の高めの真っすぐを打ち砕いた。通算413本塁打の小久保監督が「ミスターインパクトですから。ああいう左(手)のパンチで打つタイプなので」と称賛すれば、通算868本塁打を誇る「世界のホームラン王」王球団会長も「まさかいくとは思わなかったね」と驚いた。

8日の同カードでは「2番中堅」でフル出場し、内野安打と中堅守備では補殺も記録。ただ、3三振を喫しただけに「昨日は納得できる結果を出すことができなかったので、とにかく積極的に思い切ってスイングをと打席に入った」と〝リベンジ〟を誓っていた。

昨春のオープン戦も当初は1軍でプレー。くしくも同じ3月9日のヤクルト戦(ペイペイドーム)でオープン戦1号を放った。ただ、その後はアピールを継続できず、オープン戦の途中に2軍降格。支配下入りを果たせずに、そのままシーズンを終えた。

オフにはプエルトリコのウインターリーグに参加するなど自らに磨きをかけ、開幕前の支配下登録を目指している。「打つだけでなく守備も走塁もアピールできたらな、と思う。今年の方がより一層つかんでやるという気持ちが強い」と力を込めた。今年こそ3桁の背番号に別れを告げ、開幕1軍の座をつかむ。(小畑大悟)

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小畑 大悟

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