◆だいやまーく西武春季キャンプ(24日、宮崎・南郷)

守護神の座を狙う田村伊知郎投手(29)と豆田泰志投手(21)がライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。23日の紅白戦でそれぞれ最終7回に投げる予定だったが、雨で6回コールドに。仕切り直しの投球で、明暗が分かれた。

8年目の田村は打者のべ6人に1四球出したものの安打性の当たりを許さず、フォークも交えて2三振を奪った。「いろんなケースを想定し、クイックの場面も設定して投げられた。球の精度を含め、キャンプでやってきたことはそれなりに出ているのかな」と手応えをにじませた。

昨季はシーズン後半に出場機会を増やし、2勝1敗1セーブ、6ホールドで防御率1・52と安定。今年は背番号が40から20に変わった。

23日の紅白戦では通算194セーブの増田とソフトバンクから移籍してきた守護神候補の甲斐野が1回無失点に抑え、地力の高さを示した。田村は「厳しい状況を乗り越えようとする努力の中に、自分を成長させる環境がある」と競争を歓迎。「周りを意識しても仕方ない。自分のできることを100%に近い状態で準備して試合に出す」と自然体を貫いた。

一方の豆田はのべ6人に対して1安打2四球。途中から右足の靴擦れが気になったこともあり、最後は高木にストレートの四球を与え「満足できるほどのピッチングではなかった」と首をひねった。

昨夏支配下選手登録した右腕は16試合に登板し、1セーブ6ホールドで防御率0・59と驚異的な数字を残した。球速以上に打ちにくい直球は6年ぶりに西武に復帰した炭谷も絶賛するほど。しかし今キャンプではコンディションが上がりきらなかったという。「周りの人より全然まだまだ。もっと上げられる部分はあると思うので、オープン戦で上げていけたら」と巻き返しを誓った。

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西スポ

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