バレーボールVリーグ女子1部(V1)の久光スプリングスが総力戦で今季15勝目(4敗)を挙げた。3日に埼玉県立武道館(上尾市)で行われた日立Astemoリヴァーレ戦にセットカウント3―2(17―25、18―25、25―22、25―23、15―13)で逆転勝ち。順位は3位のままで、4日はトヨタ車体クインシーズと対戦する。首位JTマーヴェラスは開幕から無傷の19連勝でレギュラーラウンド1位通過を決めた。上位6チームによるトーナメントで日本一を争うプレーオフには、5位トヨタ車体までの出場が確定。なお、プレーオフは24日に片柳アリーナ(東京都大田区)で開幕し、決勝は3月3日に高崎アリーナ(群馬県)で行われる予定。

久光のスターティングメンバー(第1セット)は、中島咲愛(24)、マッケンジー・アダムス(31)、栄絵里香(32)、長岡望悠(32)、平山詩嫣(23)、濵松明日香(25)、リベロ・西村弥菜美(23)。

マッチポイントを握りながら大逆転負けを喫した昨年11月のお返しとばかりに、久光が追い詰められてからの3セット連取で価値ある1勝をつかみ取った。

立ち上がりから日立のサーブターゲットとなったアダムスのレシーブが乱れ、アタックでも18打数4得点の3失点。攻守で本調子ではないアダムスに代えて、第3セットのスタートから酒井新悟監督が投入したのが高卒ルーキーの北窓絢音(19)だった。

「レシーブ、ディフェンスの能力も高い」と酒井監督が期待を寄せるアタッカーは第3セット中盤にコート左から打ち抜いてポイントを挙げると、以後も要所で得点。終わってみれば、アタックでの7得点(20打数)に加え、最終第5セットはチームの1点目を自身初のブロック得点でもたらした。サーブレシーブの本数は中島の32本に次ぐ30本。胃を締め付けられるような展開を耐え抜いた。

守備を統率するリベロの西村も「ディフェンスが安定して、攻撃につなげることができました」と感謝しきり。節分のこの日、チームに逆転勝利という「福」を呼び込んだ北窓は「1本目の質から、つなぎまで全員で意識して、粘り強くプレーできた試合になりました」と、初々しい笑みを浮かべた。

【次ページに続く】「ここがスタート」

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西スポ

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