4年ぶりのリーグ優勝を目指すソフトバンクは昨年のドラフト会議で7人の支配下選手を指名した。ドラフト1位の前田悠伍投手(18)=大阪桐蔭高=は、春夏通算3度の甲子園出場や日本代表など経験も豊富で、1年目からの活躍も期待される。同2位の岩井俊介投手(22)=名城大=や、同3位の広瀬隆太内野手(22)=慶大=ら、7人中5人が大学・社会人出身で即戦力候補。将来のホークスを担う7人の素顔や目標を紹介する。

ドラフト1位の前田悠は、「200勝投手」を目標に掲げる。日米通算を含め日本ではこれまで26人しか達成していない偉業だが「高い目標を設定して逆算してやっていければ、その道はたどっていけた。大きい目標だけど達成したい」と力強く意気込む。

最速148キロの直球とチェンジアップを武器に、強気の投球が持ち味の左腕。強豪の大阪桐蔭高で春夏通算3度甲子園に出場し、主将も務めた。3年時のU-18(18歳以下)ワールド・カップ(W杯)ではエースとして世界一に導くなど、輝かしい実績を誇る。

背番号は、米大リーグ・メッツの千賀がソフトバンク時代に付けた「41」を背負うなど、球団の期待も大きい。自身も希望した番号であり「(千賀の)背中を追って、追い越せるような選手になりたい」と目を輝かせる。

小久保監督や球団フロントも1年目から1軍デビューの可能性を示唆するなど、すでに完成度は高い。それでも前田悠は「野球の技術だけではなくて、言動が伴っていかないと真のエースにはなれない」と強調。名実ともに「ホークスのエース」と呼ばれる日を目指し、前田悠の挑戦が始まる。(鬼塚淳乃介)

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