ソフトバンクの藤井皓哉投手(27)が23日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万円増の年俸5600万円でサインした。先発転向した今季はチーム事情もあり、シーズン途中に再び中継ぎに戻った。6月に左脇腹を痛めての一時離脱はあったが、34試合に登板し、5勝3敗9ホールド、防御率2・33。

育成契約で入団し、セットアッパーとして大ブレークし、昨オフは4350万円増の年俸5千万円でサインした。育成入団時の年俸(550万円)からは809%という球団史上最高の大幅昇給をつかんだが、今オフは微増に終わった。

藤井は「また来シーズン頑張ろうと思います。プロとしてけがをすると何もできなくなってしまうので、けがをしてしまったのが悔しい」と厳しい表情で振り返った。

それでもシーズン終盤は再びセットアッパーとして貢献した。先発で同じ5勝を挙げた大関は1000万円増の年俸5500万円で更改しており、藤井の600万円増はシビアな査定とも映る。シーズン途中に配置転換されており、査定面も難しかったようだ。

三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「そこら辺は難しくなる。基本的には先発の投手については先発式の査定と、中継ぎ抑え(式の査定)はありますので。藤井君に限らずチーム事情で変わるときの査定は普通にやると、(先発とリリーフの)どっちも中途半端な成績になるので。そこら辺の見直しはしていかないといけない。そもそもリリーフ投手がスターターみたいに先発するケースも多くなっている。そこら辺の評価は、野球の役割分担の変更に伴って考えていかないといけない。一方で完全なものはない。評価の仕方は藤井君からも要望があったので考えていきたい」と今後の検討材料となるようだ。

(金額は推定)

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小畑 大悟

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