ソフトバンクの新外国人フレディ・ガルビス内野手(32)が9日、ペイペイドームで入団会見を行った。米大リーグ通算109発で、守備では本職の遊撃に加えて二、三塁もこなすスイッチヒッター。同じベネズエラ出身で西武、ソフトバンクなどで活躍した日本通算357本塁打のアレックス・カブレラ氏らの助言もあり、新天地に福岡を選んだという。早速練習にも参加し、状態の良さをアピール。11日からのヤクルト3連戦(神宮)に参加予定だ。
背番号3のユニホームに袖を通したガルビスは、愛嬌(あいきょう)たっぷりの笑顔を見せた。4日に福岡入りし、入国者待機期間を経て迎えた会見。「やっと仲間と会うことができた。ずっと会いたい、日本に行きたいという気持ちが強かったので、この場に来ることができてうれしい。チャンピオンになりたい」と意気込んだ。
ソフトバンクでのプレーについて「決めることは簡単。すぐに決断した」と語る。日本でも活躍した選手の助言が大きかった。「エスコバー(DeNA。ベネズエラ出身)、秋山翔吾(レッズ時代の同僚)、牧田和久(パドレス時代の同僚)...。カブレラからもいろんな話を聞き『日本で一番強い』とアドバイスされた」と明かす。
「カブレラ」とは、あのアレックス・カブレラ氏だ。同じベネズエラ出身で、日本で12年間プレーし、西武時代の2002年には当時のプロ野球記録に並ぶ55本塁打でリーグMVPと本塁打王に輝いた。ソフトバンクにも11、12年に所属。ガルビスによると、ベネズエラでのウインターリーグの相手チームに同氏がいた。「ウインターリーグでも三冠王だった。素晴らしい選手」と尊敬の念を示した。
会見前には練習に参加。遊撃でノックを受け、フリー打撃では両打席に立って計44スイング。左打席で柵越え1本を放った。王会長にあいさつして「子どもに戻った気分」と大感激。巨人戦ではベンチに入り、日本野球を目に焼き付けた。
「長打も打てるし、左中間、右中間を使って広角に打てる。両打ちは強み。日本の野球に慣れれば、本来の仕事はできる」と打撃面の特長をアピール。守備では遊撃に加えて二塁、三塁も守れるが、遊撃には今宮、二塁は三森、三塁は松田、リチャード、井上がいる。しかも巨人戦では三森、松田、リチャード、井上がアピール。激しい定位置争いに拍車がかかりそうだ。
ガルビスは11日からのヤクルト3連戦に参加予定で、連戦中に打席に立った上で守りにも就く見通し。期待の大物助っ人が、いよいよベールを脱ぐ。 (伊藤瀬里加)

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伊藤 瀬里加

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