小久保裕紀新監督(52)が就任したソフトバンクが2日、新しいキャンプで始動した。球団初の試みとなる野手は宮崎、投手は筑後の分離キャンプ。加えて練習メニューは球団フロントが主導し、個別メニューを中心とした秋季キャンプが17日まで行われる。

宮崎に集まった野手は主力を除く31選手。室内練習場でのアップを終えると、早々に個別メニューに散っていった。小久保監督は「守備も含めたら5カ所を使ってヨーイドンで練習が始まったので、最初どこで見ようかなと思った。(施設内を)ぐるぐるしましたけどね。午前中の練習はしっかりと個に焦点を当てた練習ができたと思います」と新たな取り組みを振り返った。

ランチタイムを挟み、午後からも特打や特守など個別練習が繰り広げられた。メイン球場で小久保監督は渡辺陸に対し、打撃投手として159球の熱投。サブグラウンドでは特守をする野村大に対し、コーチ4人が指導する場面もあった。野手コーチは宮崎に集まっているため、1〜4軍の垣根を越えた指導ができる。小久保監督も「野手全員がいる中でコーチ陣も野手が全員いるので、報告だけではなく、自分の目で見て評価できる利点があると思う」と話した。

キャンプでは最新鋭のピッチャーマシン「iPitch(アイピッチ)」を駆使し、米国の施設「ドライブライン・ベースボール」による動作解析なども行っていく。指揮官は「今年1年間を分析した結果、自分にとって必要な改善点をコーチや動作解析の部門とすり合わせをした。そのためにはドリルの中でどれに当てはまるのか。明日から選手には自分の課題についてのノートを持たせる。それをチェックした上で練習に取り組むということはします」と説明。最先端のデータサイエンスを取り入れながら実りの秋とするつもりだ。(小畑大悟)

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小畑 大悟

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