ソフトバンクは12日、ペイペイドームで全体練習を行った後、空路でCSの舞台千葉へ向かった。14日から始まるロッテとのCSファーストステージ。藤本監督はキーマンに周東の名前を挙げたが、打線には〝鬼門〟を打破できるキーマンがほかにもいそうだ。

今季ZOZOマリンでは4勝8敗と大きく負け越し。全試合を敵地で戦うソフトバンクにとっては、苦しい戦いが予想される。それだけに、敵地での相性のいい選手たちの起用が、試合を有利に進める鍵を握る。

同球場で10試合以上出場した選手のうち、打率3割を超すのは3選手。なかでも川瀬は打率3割8分9厘とハイアベレージを残し、昨季も同球場で打率4割4分4厘と圧倒的な成績を誇る。川瀬自身は「ロッテ戦は打っている印象はあるけど、自分では気にしていなかった」と語るが、ZOZOマリンにめっぽう強い姿を見せている。

9月中旬以降は遊撃や三塁でスタメン出場を続け、9月以降は打率3割2分7厘、5打点の成績を残す。打撃好調だが、川瀬はチームの勝利に向け、「主役よりは主役を引き立たせる役割をできれば。シーズン同様、つなぐ野球を意識したい」と誓った。

三森も同球場で今季、3割4分2厘と安打を量産してきた。9月以降は打率2割2分6厘と調子を落としたが、「いいイメージが多い。あまり気にせず試合に入っていけるかな」と語った敵地で、再び打棒爆発を目指す。

ベテラン中村晃もZOZOマリンで打率3割6厘、1本塁打をマークする。CSファーストステージ突破に向け、〝ZOZO男〟たちの活躍にも期待がかかる。(鬼塚淳乃介)

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鬼塚 淳乃介

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