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だいやまーくウエスタン・リーグ ソフトバンク10―9阪神(24日、タマスタ筑後)

決勝打のヒーローにも指揮官の言葉は厳しかった。「この状況で、残り7試合でバットの出が、とか言うやつおらんですよ普通。それが4番ですよ。恥ずかしいです」。ソフトバンクの小久保裕紀2軍監督(51)の、ドラフト3位ルーキーの生海への〝愛ある喝〟だった。

指摘したのは打席での姿勢だった。「フォームのことばかり気にして。フォームは練習でやれと。試合に入ったら投手と勝負しろと。勝負の時にフォームのことを考えているようじゃ、野球人として勝負にならない」。22日に出場選手登録を抹消され、再び2軍に戻ってから2試合とも4番で出場も8打数1安打。結果が出ないことから、自らの打撃フォームを気にするあまり、目の前の投手との勝負に集中できていない状態へ、指揮官は苦言を呈した。

24日の試合前には村上2軍打撃コーチから、打席での姿勢についてアドバイスを受けた生海。「4番指名打者」でこの日も先発出場すると、初回2死一塁で回ってきた1打席目に初球をフルスイングし、フェンス直撃の先制適時打。さらに同点の8回2死一、二塁からは、初球を振り抜いた打球が一塁付近でイレギュラーし、勝ち越しの適時打に。早速結果を出し、小久保2軍監督も「今日は積極的にいっていい結果が出たんで。それを続けてほしい」と意識の変化を評価した。

生海は「今日は投手との対戦を楽しもうと思って入った。もう一回アピールして頑張っていこうと。」と前を向く。成長著しい大砲候補が、また大きな経験を積んだ。(鬼塚淳乃介)

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鬼塚 淳乃介

鬼塚 淳乃介

記者

大谷翔平や守護神・オスナと同い年。 2019年の入社後、日田支局を経て、2022年からソフトバンク担当。 趣味はサウナと食べ歩き。熊本県出身で、ロアッソ熊本のサポーターとして遠征することも。

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