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だいやまーくウエスタン・リーグ 中日5―9ソフトバンク(16日、ナゴヤ)

ソフトバンクのファームが、思いも寄らぬ〝選手不足状態〟に陥っている。中村晃、今宮健太、三森大貴のレギュラー野手陣3人が体調不良で「特例2023」で出場選手登録を抹消されるという緊急事態に伴い、まずリチャード内野手(24)が16日に1軍昇格。それでも手薄な内野陣を補強する必要があり、同日ののウエスタン・中日戦の試合中、3年目の川原田純平内野手(21)が急きょ1軍が日本ハム3連戦に臨んでいる北海道へ向かい、さらに試合後には、5年目の野村大樹内野手(23)の1軍招集も決定した。

ファームでも外国人に故障者が続出中で、今回の名古屋遠征に帯同している助っ人はデスパイネだけ。しかも3軍は韓国遠征中で、ファームもこの日、野手12人態勢とギリギリの陣容。ここから川原田と野村大が抜けることになり、小久保裕紀2軍監督(51)も「選手がいないんです。緊急事態です」と頭を抱える事態。この日の試合後に小久保2軍監督と小川史4軍監督(63)の〝緊急電話会談〟が行われ、17日の中日戦には、4軍から若手2選手が2軍に合流することも決まった。

ところで、この日は3回に5失点を喫しているが、ショートでスタメン出場した川原田の失策が傷口を大きくした。星野の1号ソロで先制され、さらに1死二塁。ここで樋口のゴロを処理した川原田が一塁へ悪送球。記録はヒットとなったが、二走の生還には川原田の失策がついた。

さらに1死一塁から福田の遊ゴロを川原田が今度はファンブル。併殺が一転、一、二塁とピンチが拡大。その後、三塁の西尾がフライを落球するなど、1イニングでチーム3失策。5失点のうち、投手の奥村の自責点は、本塁打の1点だけだった。

この2失策の直後、4回の守備から、西尾が三塁から遊撃に回り、川原田の打順の9番には、三塁で野村大が入った。ひょっとして、懲罰交代と思われたのだが「ミスしたから外したわけじゃないですよ。選手がいないのに」と小久保2軍監督は苦笑いで「試合中に、川原田はもう(北海道に)行きました」とその慌ただしい舞台裏を明かした。

野村大は13日のウエスタン・阪神戦(鳴尾浜)で「3番一塁」で先発出場しながら、3回の守備中に交代。風邪による発熱で「ヤバかったです。ふらふらしました」。14日は静養したが、15日からの名古屋遠征には元気に参加し、この日は〝復帰初戦〟。5回の第1打席では左腕・松葉から右前打を放ち、7回にも田島の142キロ直球を流し打っての右直は、ヒット性の鋭い当たりで「普通に当たりもよかったですし、体調も全然大丈夫です」と全快宣言。先月22日のロッテ戦(ZOZOマリン)ではプロ1号のアーチを放つなど、着実に成長の跡を見せているだけに「チャンスです。ここで頑張ります。追い込みをかけます」と語り、意気揚々と北海道へと向かった。

「大樹も、状態はよくないけど、1軍にとりあえず、呼ばれましたからね。やるしかないですからね。『行ってこい』って」と背中を押した小久保2軍監督だったが、心配のタネは川原田のようで、2失策の直後に今季1軍初昇格という、何とも皮肉な状況に「自信持って、行ってこい、なんて言えないんで『ビビりながら、やってこい』って言いました。今日のゲーム後に言って、自信持つの、無理やから」と苦笑い。しかも、この2人が抜けて、ファームも完全に人不足。二遊間は育成の西尾と仲田、一塁は捕手の吉田が守ることになるが、リチャードと野村大が不在となった三塁が問題。17日の中日戦では、育成2位のルーキー山下恭吾(19)=福岡大大濠高=を「スタメンで使います。選手がいないんで」と小久保2軍監督は明言。ただ指揮官は、山下のプレー自体を「まだ見たことないんですけどね」という。

そんなドタバタの舞台裏にもかかわらず、この日は守備の乱れからの5失点を、中日の5失策にも助けられる形でひっくり返し、9―5の逆転勝利だったが「恥ずかしい試合。1軍では許されない」と指揮官は怒りを隠せなかったが、2位のオリックスに3ゲーム差をつけ、3年ぶりのウエスタン制覇へは着実に前進中。それだけにこの「選手不足」が、優勝へのラストスパートに、ブレーキをかけないことだけを祈りたい。

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