全日本柔道連盟は29日、来夏に開催されるパリ五輪の日本代表について、男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)、女子48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)、同52キロ級の阿部詩(パーク24)、同70キロ級の新添左季(自衛隊)を早期内定選手として発表した。

有力候補だった5月のドーハ世界選手権女子78キロ超級を制した素根輝(パーク24)=福岡県久留米市出身=は今回の早期内定は見送られた。同級では、2番手の冨田若春(コマツ)が今月のグランドスラム(GS)ウランバートル大会などで優勝している。

女子日本代表の増地克之監督は「世界選手権で優勝した素根選手、今回は内定が出なかったが、現時点では大きなアドバンテージがあると考えている。ただ、対抗馬である冨田選手も昨年の世界選手権で3位となり、今年に入ってもGSタシケント、先日のGSウランバートル、選抜体重別も含めれば3連勝と勝ち続けている。そういう部分も含め、総合的に判断してもう1試合見た方が丁寧な選考になると考え、今回は内定の審議をしなかった」と説明した。

全柔連は五輪本番までの十分な準備期間確保を目的に、早期の代表内定制度を採用。国内外の大会実績などを総合的に考慮した上、2番手以下と明らかな差がついたと判断した選手が出た場合、強化委員会を6月から原則12月までの期間に随時開催する。

今回決まらなかった階級については、8月のマスターズ大会(ブダペスト)、12月のGS東京大会後にそれぞれ協議される見通し。金野強化委員長は「基本的にはGS東京大会で最終的に決めたい」と話しており、年内には全階級の代表選手が出そろう見込みとしている。

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西スポ

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