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だいやまーく記者コラム・タカ番24時

あの悲劇を思い起こした人も多いはずだ。27日のロッテ戦に同点の5回から登板した泉だ。簡単に2死を奪ってから佐藤都に高めの直球を右翼席に運ばれた。その後も安打などで追加点を奪われ、この回途中で降板。あまりにも残酷な結果となってしまった。

昨年10月2日のロッテ戦。優勝マジック「1」で迎えた最終戦で2点リードから登板した。だが山口に逆転3ランを浴び、チームは優勝を逃した。敗戦後、泉は人目をはばからず泣いた。それだけに巻き返しを誓っていたはずだ。

今季はアクシデントもあり、25日に今季初登板を迎えた。「去年があって。やっぱり自分としては、やられた分やり返さないといけないシーズン」。登板後、力強く語っていただけに、いたたまれない気持ちになってしまった。

斎藤学投手コーチは手厳しい。「本塁打は去年の二の舞いだから、ちゃんと自覚して何が何でもゴロで(抑えてほしい)。『次どうするの?』という話になる立場だと自覚しないと『次はもうないから』となってしまう」。中継ぎは特定カードの登板を避けることが難しい。加えて昨年悔しい思いをしたからこそ、抑えてほしかったのだろう。

泉は交代後も最後までベンチの最前に立って戦況を見つめた。斎藤コーチは「やっぱり期待は大きい。(中継ぎ陣に)入ってほしい一人」。だが28日のロッテ戦でも四死球が絡んで1回3失点と大きく崩れ、29日に出場選手登録を抹消された。首脳陣の「愛のむち」に応えてほしい。

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鬼塚 淳乃介

鬼塚 淳乃介

記者

大谷翔平や守護神・オスナと同い年。 2019年の入社後、日田支局を経て、2022年からソフトバンク担当。 趣味はサウナと食べ歩き。熊本県出身で、ロアッソ熊本のサポーターとして遠征することも。

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