この100年間。
社会とともに、弁護士のあつかう問題は、
大きく変化してきました。
少子高齢化。デジタルの普及。外国人労働者の増加...。
時代が変われば、常識も変わる。ときに、法律そのものも変わる。
だからこそ、思うのです。じつは弁護士こそ、
つねにイノベーティブな存在でなければならない、と。
私たち第二東京弁護士会は設立以降、
仲裁センターの設置や、女性弁護士の活躍推進など、
全国初の試みに、いくつも取り組んできました。
失敗してもいい。
変えるべきことのために、まずは動く。
これからの100年も、いまを生きる人のために考え、
挑戦しつづける弁護士会でありたい。
私たちの仕事はいつだって、
時代の難問と向き合う仕事なのだから。
先駆けて動け。
第二東京弁護士会は、2026年3月30日に創立100周年を迎えます。代々の諸先輩方も、市民・社会からの信用を得るために汗水流しながら苦労をし、困難を乗り越え、また誠実に行動されて、一つひとつ信用を積み重ねられた結果、創立100年を迎える今の二弁があると思います。
二弁は、「さいしょの一歩を、一番に。」とあるとおり、「魁の二弁」といわれ、フロンティア精神に溢れて、新しいことに挑戦する自由闊達な気風の弁護士会です。社会は変わり続けるものですが、その変化に即応するとともに、人権の擁護、社会正義の実現、平和主義などの理想を高く掲げ、地道に活動し、次の100年先を目指して次代につなげていく活動をしていきたいと思います。
これからも、二弁は様々な課題に挑戦し、先駆けて動きつづけます。
2026年3月30日、第二東京弁護士会(以下、二弁といいます)は、創立100周年を迎えます。昭和、平成、令和と3つの元号を通じ、社会的正義と人権の実現に貢献してきた二弁の先人達の功績は、多大なものがあります。とりわけ「魁の二弁」といわれるように、新しい分野における活躍は際だったものと評価されてきました。なぜ、二弁は魁であり続けたのか。何時の世の中でも社会や人から求められながら、欠落し、不足している部分があります。 二弁は常にフロントランナーとして、欠落、不足した状況の改善に取り組んだことが「魁」の実態だと私は考えています。仲裁制度、弁護士過疎対策、女性活躍推進、法科大学院制度等、数えれば枚挙に暇がありません。
先人達の取り組みに敬意を払いつつ、二弁のこれからの100年を考えていくことが重要です。弁護士の在り方は多様化し、7,000人を超える大きな単位会となった二弁が、今後も「魁の二弁」であるためには、改めて弁護士に求められる存在理由を深く考究し、これに応えていく実践が必要です。二弁創立100周年は、そのことを考える絶好の機会と考えます。