推進体制
新製品・新事業の創出を加速するため、成長3領域それぞれの事業本部に開発部を設置し、事業部門と開発組織がより一層、緊密に連携し、製品・ソリューションの開発に取り組んでいます。
また、研究本部には「先端材料・ソリューション研究所」および「触媒・プロセス研究所」を設け、コア技術の強化・獲得・育成と新たな事業・製品の創出に向けた研究を推進しています。
先端材料・ソリューション研究所
未来につながる革新的な材料、ソリューションを創出
本研究所では、多彩な合成・設計技術と未来志向の研究開発を通じて、高機能材料の創出と新たな価値の提供に挑戦しています。
有機合成・バイオ技術により、目的とする機能を備えた分子を創出し、ヘルスケア、ICT、モビリティなど多様な分野で活用可能な化学品の研究を推進しています。
さらに、高分子材料の性能を最大限に引き出す設計・加工技術を駆使し、食品包装材からIT機器に至るまで、幅広い用途に対応する新素材の開発にも取り組んでいます。
加えて、未来技術の獲得・育成・蓄積を図るとともに、新事業・新製品の創出に資する技術研究も展開しています。
主要拠点
触媒・プロセス研究所
世界に価値を届けるため、製品を「つくる」技術を磨く
三井化学は、モノづくりを核とする企業です。いかに優れた研究成果であっても、製品としてお客様のもとに届けられなければ、その価値を発揮することができません。
本研究所では、まさにこの「モノづくり」の技術を長年にわたり磨き続け、当社の製品開発・量産化を技術面から力強く支えてきました。
製造技術やプロセス設計などの基盤技術を継続的に強化するとともに、先端的な解析技術を駆使し、全社の技術プラットフォームとしての役割も担っています。これにより蓄積した豊富な知見を活かし、既存製品の製造効率向上や新製品の創出に必要な技術課題に対して的確な解決を図っています。
主要拠点
研究企画管理部
今の研究を支え、未来のイノベーションを生み出す
本部門では、長期経営計画の実現に向けた研究戦略の立案をはじめ、科学・技術のパラダイムシフトの活用やSDGsの視点を踏まえた新たな研究テーマの創出、多様なパートナーとの共創など、次なるイノベーションを見据えた活動に取り組んでいます。
また、研究本部におけるテーマ管理や安全衛生活動の推進など、研究の遂行に不可欠な支援機能も担っています。
主要拠点
三井化学シンガポールR&Dセンター
アジアにおける三井化学グループの技術ショーケースとして新しい事業機会を創出
世界経済が注目する東南アジアを中心にインドから中東にかけて社会が急速に近代化しています。その結果、新たな市場が次々に生み出され、日本とは異質のビジネス・チャンスが生まれています。その一方で、様々な社会課題も顕在化しています。
アジア・パシフィック地域の多様な研究者から構成される三井化学シンガポールR&Dセンターは、このような地域の市場の変化を迅速に捉え、アジア・パシフィック地域の顧客や研究機関、スタートアップとのコラボレーションを通じて、新しい価値を提案してまいります。