- ホーム
- 宇宙ステーション補給機
Transfer Vehicle宇宙ステーション補給機
ニュース
宇宙ステーション補給機に関するニュースをお届けします
-
2025年11月18日
- お知らせ
新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)/H3ロケット7号機 打上げ経過記者会見 -
2025年10月31日
- お知らせ
HTV-X1号機(HTV-X1)ミッション -
2025年10月31日
- お知らせ
ISSとの結合完了・クルーが入室しました! -
2025年10月31日
- プレスリリース等
新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)に搭載した生鮮食品 -
2025年10月31日
- お知らせ
HTV-X1号機、軌道制御マヌーバを完了し、油井宇宙飛行士によって把持(キャプチャ)されました -
2025年10月30日
- プレスリリース等
新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の国際宇宙ステーションとの結合 -
2025年10月26日
- お知らせ
HTV-X1号機が打ち上がりました -
2025年10月26日
- プレスリリース等
新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の H3ロケット分離後の状況 -
2025年10月24日
- お知らせ
H3ロケット7号機による新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の打上げ時刻[再設定] -
2025年10月23日
- お知らせ
H3ロケット7号機による 新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の打上げ[再設定]
より賢く、より力強く、宇宙へ。
「こうのとり」が長年担ってきたISSへの物資輸送は、宇宙飛行士の生活や科学実験に不可欠な役割を果たしてきました。その後継機として開発されたのが新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」です。HTV-Xは、従来の「こうのとり」の優位性を維持しつつ、輸送能力や運用性を向上させ、将来の様々なミッションに対応可能なシステムを備えています。
輸送能力と運用性の向上
HTV-Xは、ISSの船外で使用する実験機器などを輸送するために、ロケットのフェアリング内部のスペースを最大限に活用する設計を採用しています。船内カーゴ搭載エリアでは、効率的な棚構造を導入し、「こうのとり」より多くの物資を搭載可能です。また、電源が必要な実験装置や冷凍庫などの物資にも対応可能です。例えば、低温保存が必要な実験サンプルを安全に輸送することで、ISSでの科学実験の幅を広げます。さらに、打ち上げ24時間前まで物資の搭載が可能となり、鮮度が重要な物資の輸送にも対応します。
未来を運ぶ、次世代補給機
将来の多様なミッションに対応可能なシステム
HTV-Xは単なる補給船ではありません。ISSへの物資輸送を終えた後、最長1年半にわたり軌道上で技術実証プラットフォームとして活用されます。HTV-Xを通じて新たな技術の開発や社会への応用が期待されています。
また、HTV-Xで獲得するシステムは、ISS退役後の地球低軌道での有人活動や国際宇宙探査ミッションへの応用が可能です。特に国際宇宙探査では、月周回有人拠点「ゲートウェイ」への物資補給が検討されており、必要な技術開発を継続していきます。
HTV-Xミッションの目的
宇宙開発における頼れる国際パートナーとしての日本の立ち位置を確かなものとするために、HTV-Xは「こうのとり」から大きく進化し、以下の二つの目的を達成します。
ISSへの物資輸送の強化
「こうのとり」の後継機として、大型・大量物資の輸送能力を生かし、ISSの存続に欠かせない機器や実験装置、宇宙飛行士の生活を支える食料・水・衣類等の物資を届け、ISSの利用・運用の維持・拡大に貢献します。
将来の国際宇宙探査計画・ポストISSに向けたコア技術の獲得
HTV-Xを技術実証のためのプラットフォームとして活用することで、新たな技術の開発や社会への応用を支えます。HTV-Xで獲得するシステムは、ポストISS時代を担う商業宇宙ステーションやゲートウェイへの物資輸送にも活用されます。
「こうのとり」(HTV)のこれまでの歩み
ISSの運用に欠かせない機器や実験装置、宇宙飛行士の生活物資などの物資輸送を担ってきた「こうのとり」(HTV)は、2009年から始まった9回の補給ミッションのすべてを成功させ、2020年にその任務を終えました。
ミッションを通じて「こうのとり」が運んだものは何だったのか。その歩みと技術、主な成果を紹介します。
※(注記)特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA