プログラミングは不要になるのか?これからのIT教育への期待と懸念
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ノーコード/ローコードやAIプログラミングの進化で湧き起こる「プログラミング不要論」。しかし、マイクロソフトやグーグルでエンジニアとして活躍し、複数の企業で技術顧問を務める及川卓也氏は、「まだプログラミングは不要にならない」という。これからの子どものプログラミング教育はどうあるべきか、及川氏が見解を説く。
ノーコード/ローコードやAIで
プログラミングは不要になるのか
前回記事『失敗しないノーコード・ローコード活用、属人化やロックインの功罪』でもお伝えしたとおり、専門知識がなくてもソフトウェアが開発できるとして、ノーコード/ローコードの開発環境が注目を浴びています。また、最近流行の「生成AI」を活用したAIによるプログラミングも、にわかに現実味を帯びてきました。
こうした状況になると湧き上がってくるのが「プログラマーは要らなくなる」「プログラミングは不要になる」といった話題です。ノーコード/ローコードの出現で、昔からのテキストによるコーディング作業をするエンジニアは仕事がなくなる、AIがプログラムを作ってくれる時代が来る、といった話はそれなりに理にかなっている部分もあります。
AIによるプログラミングでは、例えば日本語で指示した内容からコードを自動生成する「AI Programmer」のようなサービスがあります。AI Programmerでは、言語を選んで「簡単な関数を作って」と日本語で頼むと、それなりにきちんと動くコードを表示してくれます。自分ではちょっと覚えていない言語でのコードの書き方や、関数の書式などをいちいち調べなくても提案してくれる点で、確かに便利です。
【「AI Programmer」にJavaScriptで簡単な関数を書かせてみた例】
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またマイクロソフトが買収したGitHubは2022年6月、AIによるコーディング支援機能「GitHub Copilot」というサービスを発表しています。これはテキストエディターでコードやコメントを入力中に、それまでのコンテキストに合ったコードをAIが推測して表示してくれるというものです。
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