発達障害の僕が発見した「仕事で失敗しても助けてもらえる人」と「友達が離れていく人」の分かれ道
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金持ちと背伸びして呑む。貧乏人を疎んじない
2つめは、普段からひとつの経済的階層に付き合いを絞らないことです。明らかに自分より経済階層の高い友人とも、もちろん予算を考えれば頻度は低くなるでしょうがたまには背伸びして呑みに行く。もちろん、自分より経済的階層の低い人を疎んじないことも、とても大切です。
僕はこんな人生を生きているので、あまりホームパーティーとか同窓会とかに呼んでもらえない人間ですが、その代わり人生に難所が訪れた友人からはよく相談の電話を受けます。長いこと、とても安定した職場でキャリアを積んできた友人から「実は、うつにかかってしまったようなんだ」と相談されたことは一度や二度ではありません。
何年も会ってなかった大学時代の同期、それもエリート街道を邁進していたやつが急に誘ってきて、「実は仕事辞めたんだ」なんて話をするとか、自分の有責で離婚した、慰謝料も財産分与もしっかり取られた......とかそんなのもありましたね。
僕は彼らがとても賢い人たちだと思います。自分の経済的状況に合わせて、彼らは人間関係を使い分けているのです。もちろん少々人間性の問題としてひっかかりを感じる人もいらっしゃるでしょうが(僕もホームパーティーには呼んでほしいです)、経済的破綻を避けるための行動としてこれはとても有益であることは間違いありません。でも、さらにいえばどん底に陥る前の普段から経済的階層にとらわれない人付き合いをしていればもっとベストだと思いませんか。
20代から30代にかけて、残念ながらかつては同じ安居酒屋で楽しめた連中の経済格差はどんどん開いていきます。同じ階層の人とばかり付き合うのがむしろ自然であるといえるでしょう。それでも、たまには懐かしい思い出を肴(さかな)にして安い店で集まってみるのはとてもいいことです。
階層にとらわれない人付き合いというのは、かなり難しい技能です。普段から意識的に心がけなければ、人は社会的階層にとらわれてしまう。でも、だからこそぜひ意識してみてください。人生が必ず少しよくなるはずです。そして、どん底からあなたがはい出すとき、誰かが手を差し伸べてくれる可能性が高くなります。
ADHD当事者である著者が、発達障害・グレーゾーンを抱えながらもどうにか「食っていく」ための生活術を紹介。「片づけられない」「マルチタスクが無理」「不眠がヤバい」「在宅ワークでサボり癖がある」「二次障害のうつがつらい」など、発達障害・グレーゾーンのあらゆる困りごとを全て網羅。どれも著者自身が34年間の「どん底人生」から試行錯誤の末に手に入れたメソッドのため「圧倒的解像度」で、悩みが解決します。イラスト入り、具体的な道具も紹介!世界一意識が低くて、世界一役立つ決定版。