トランプ氏悩ます自己矛盾、対イラン戦争は望まず

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ドナルド・トランプ米大統領は18日、再選を目指し正式に出馬表明した演説で「破滅的なイラン核合意から離脱し、最も厳しい制裁をイランに科した」として成果を誇示した。そしてそのまさに直後、「偉大な国は終わりのない戦争を戦うことは望まない」とし、中東から「多数の米軍部隊の撤収を開始する」と表明した。この2つの見解を並べたところに、トランプ氏が目下、居心地の悪い立場に追い込まれている理由がある。つまり、トランプ氏は実のところ望んでいないイランとの戦争へと突入する瀬戸際にある一方、身内の共和党内に自ら反戦感情を高めたこともあり、イランとの戦いに対する国内の支持も限定的にとどまっている。このジレンマにより、トランプ氏は20日夜、報復措置としてイランへの軍事攻撃を承認しながら、攻撃直前に撤回する事態に至った。

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