ゴーン失墜の内幕、日産幹部が恐れた仏支配

前会長はルノー・日産連合の強化を目指したが、部下には別の思惑があった
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カルロス・ゴーン(65)が逮捕・勾留され、ルノーと日産自動車における経営トップの職を剝奪された後、両社のトップは混乱を収めるためアムステルダムで会談した。1月31日、定例の取締役会の後に行われた夕食会は、2人がお互いをよりよく知るための機会となった。会談はなごやかに進んだ。そして、日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO)西川広人は、まるで余談のように「爆弾」を投下した。会談内容に詳しい人物によれば、西川は次のように語った。日産幹部の一部が、ある目的を持ってゴーンに不利な証拠を集め、日本の当局に提供したと自分は認識している。彼らは日産とルノーの全面的な経営統合をゴーンが推進しているのではないかと恐れ、その可能性をつぶしたいと考えていた。日産内部の反乱者たちは、自分たちの日本企業がフランスの支配下に入ることを恐れた――。

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