心臓に「良い上司」「悪い上司」。デキの悪い上司を持った人は、心臓疾患に要注意!

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上司に恵まれるかどうかは、本当にあなたの人生に大きな影響を与えるようです。「上司に恵まれている」と感じているあなたは、仕事人生が充実するだけでなく、長生きできるかもしれません。

約3000人の男性の従業員を対象としたスウェーデンの研究が、上司の「リーダーシップ能力」と部下の「深刻な心臓病のリスク」の間に存在する強力な関係を発見したことを報告しています。

リーダーシップ能力に劣る「悪い上司」の下で仕事をしている人々は、心臓発作などの深刻な心臓病を発症したり、心臓病で死亡する危険性がかなり高くなるようです。「悪い上司」の下で働く期間が長くなるほどそのリスクは増加するようです。

これに対して、リーダーシップ能力が高い「良い上司」の下で働く人々は、心臓病のリスクが低くなりました。「良い上司」には、心臓病の予防効果があるようです。

不公平な上司の下で働くと
ストレスで高血圧に!

仕事環境のストレスが健康に影響をおよぼすということはご存知のことと思います。

管理職の言動は、従業員の健康における重要なリスク要因であるようです。上司に正当に評価されていないとか、サポートされていないと感じることは悪いストレスとなります。

例えば、不公平な上司は、部下の血圧を上昇させるようです。別のある研究が、複数の管理者の下で働くスタッフの血圧をモニターすることによって、不公平と感じる上司の下で働くとき、最大血圧と最小血圧の両方がかなり上昇することを発見しました。もしこれが恒常的になって血圧が高い状態が続いた場合は、心臓発作や脳卒中を含む心血管疾患のリスクが2〜6割も増加するほどでした。

リーダーシップのない上司は、
部下を心臓病にさせる?!

そして、管理職のリーダーシップ能力も、重大なストレス要因となるようです。

スウェーデンの研究では、19〜70歳、平均42歳の3122人の男性従業員を対象に、管理職のリーダーシップ能力と従業員の健康状態の関係を、平均9.7年間にわたって追跡調査しています。

まず最初に、男性従業員に自分の上司のリーダーシップ能力を評価してもらいました。個々の従業員のことを考えているか、目標と役割期待を明確に示しているか、情報提供とフィードバックは適切か、業務上の改革を遂行する能力に優れているか、従業員の参加を促しているか、管理能力は優れているか、などについて尋ねています。

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