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CXとEXの好循環が業績向上につながる仕組みを構築したい
南雲 これも「あえて二兎を追う」ことを狙った取り組みです。我々は、お客様に選ばれるブランドであり続けるキードライバーを把握するために、Awareness Tracking調査(ブランドのさまざまなイメージや認知率など)やNPS(ネット・プロモーター・スコア、顧客推奨度)調査、QSC(品質、サービス、清潔)の満足度調査などいくつかの調査を継続的に行っており、重要指標が下がっていれば関連部署と連携して、すぐに改善の手を打っています。
こうした取り組みに加えて、お客様のお食事体験直後の感情評価を定量的に把握し、店舗へスピーディにフィードバックする仕組みを構築できれば、従業員のモチベーション向上から内発的な動機による体験向上とともにリアルタイムで体験を向上できるようになり、他の企業にはできない顧客体験を実現できるのではないかと考えました。
二律を両立させる道は細くて険しいものですが、そこを突き詰めることでこそ、お客様の期待や想像を超えた感動体験を創造することができ、他社には真似のできない、参入障壁が高いビジネスを構築できます。ですから、我々は二律両立の道を常に探っているのです。
感情評価を定量把握する仕組みを社内で構想し、スピード感を持って実装してくれるパートナーを探したのですが、なかなか見つかりませんでした。我々には具体的な仕様イメージがあったのですが、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)ベンダーの場合はどうしても要件が足かせになり、「うちのプロダクトにはそういう機能はありません」と断られ、SIer(システムインテグレーター)には「できるかもしれませんが、時間とコストがかかります」と言われるといった具合です。
そうした中で、たまたまあるところで知り合ったプレイドの営業担当者に相談すると、「実現できる方法を一緒に考えましょう」というスタンスでプロジェクトが始まり、プロダクトやプロフェッショナルサービスの担当者も合流して、すぐに環境構築の試行錯誤と改良を進めることができました。
僕はスピードというのはある種のセンスだと思っていて、そのセンスがない組織はスピードが上がりません。我々はほかの会社よりできるだけスピードを上げて、一歩先、二歩先の感動体験をお客様に提供したいと思っているので、そこに向かって一緒に走ってくれるパートナーはものすごく価値があります。
竹村 カスタマーデータのリアルタイム解析が、我々が提供しているCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」の最大の強みで、御社が実現しようとしていた感情評価のリアルタイムの可視化と店舗へのフィードバックは、その強みを活かせると直感しました。
Naohiko Takemura
プレイド 執行役員
VP of Engineering & Product, Ecosystem
それに加えて、KARTEに標準装備されていない機能をサーバーレスで開発できるプラットフォーム「KARTE Craft」の提供を始めたタイミングでしたので、それも御社が望む環境を実現するのに役立つと考えました。
南雲 我ながら「これはちょっと無茶な要望かな」と思うこともあるのですが、プレイドはいつも「現実的な解を一緒に見つけましょう」というスタンスを崩さない。その安心感は、何物にも代えがたいものです。プロダクトはもちろんですが、そのスタンスも他社にはないすごい価値だと思います。
阪 御社は感動体験の創造というゴールが明確で、そのゴールに向かっていま何をしたいのかという中間目標とそれに向けた思いを共有してくださり、私たちとしては一緒にチャレンジしている気持ちになれます。私たちは生活者の満足度を追い求めるチャレンジが大好きな会社で、クライアントがつくりたい未来を一緒につくっている時ほど強い求心力が働きます。今回、企業のCX変革をリードするプロフェッショナルサービスの「PLAID ALPHA」のチームが、KARTEシリーズのプロダクトの実装において力を最大限発揮できたのも、それが理由だと思います。
Mahiro Saka
プレイド 執行役員
VP of Marketing
南雲 プレイドのように我々の思いまで深く理解して、仕組みに落とし込んでくれる会社はなかなかありません。
竹村 たしかにSaaSの設計や機能にクライアントの業務や施策を合わせてもらうほうが短期的には効率的かもしれませんが、それだけではクライアントが新しい価値を創造することはできませんし、我々自身も創造する楽しさを感じられません。ですから、KARTE Craftを開発したり、PLAID ALPHAを立ち上げたりしました。そして、全社一丸のチームプレーでクライアントの価値創造やビジネスの成功を支援したい。それが、我々にとっての二律両立だと思っています。
南雲 どんな分野でも新しい道を切り拓くには、やはり常識を超えた二律両立へのチャレンジが必要だと思います。
阪 今後に向けて、プレイドへの期待があればお聞かせください。
南雲 お客様の感情評価を社内では「感動スコア」と呼んでいるのですが、よりよい商品やサービスを提供することでCXが向上し、感動スコアが上がれば、従業員の働きがいが高まってEX(従業員体験)も上がる。それによって、もっといい体験をお客様に提供できるという好循環を生み出せるはずです。
いま我々は、従業員約3万人のEXを「ハピネススコア」(仮称)として定量的に測れる仕組みを、従業員向けアプリを使って構築しようとしています。将来的にはCXとEXがスパイラルアップすることでさらに多くの感動体験が創造され、ブランド価値が上がり、それが業績向上につながるというロジックをデータで説明できるようにしたい。その仕組みとロジックの構築をプレイドと一緒にやれると嬉しいですね。
阪 それはまだ誰も実現できていませんが、社会的な意義も大きく挑戦しがいのあるテーマですね。ぜひ私たちも一緒にチャレンジさせてください。
株式会社プレイド
〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 10F
https://plaid.co.jp
https://karte.io
コナミスポーツ、サザビーリーグなどB2Cの事業会社においてさまざまなブランドのマーケティング責任者を歴任。2014年早稲田大学大学院商学研究科でMBA(経営学修士)取得後、2018年トリドールホールディングス入社。マーケティング部長を経て、2022年より現職。
東京大学法学部卒業後、P&G Japanに新卒入社し、顧客と市場の理解に基づいたブランド戦略策定を担う。2014年末に日本マクドナルドに転職し、ブランド戦略や店舗での体験開発を経験。また、複数のプロモーションやキャンペーンに関して、商品開発からキャンペーン展開までをリード。その後、プレイドの「データによって人の価値を最大化する」というミッションに共感し、2018年12月に参画。2021年7月執行役員に就任。
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