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ウェブ上でのワン・トゥ・ワン対応実現の切り札
田中 我々は店舗を持っているわけではありませんので、お客さまとの直接の接点はスマホアプリであり、ウェブサイトであり、お客さまセンター(コールセンター)です。こうしたお客さまとの接点を通じてお客さまの声を聞き、反応を感じ取り、それを会社全体に行き渡らせるのが当社のCS本部の役割です。
それに加え、CS部門は事業部門とお客さまをつなぐ、B2B2Cの組織体だと私は考えていて、各事業部門が「こうしたい」という施策をお客さま視点で翻訳したり、交通整理したりする役割を担ってほしいと思っています。商品・サービスの開発や、それを届ける仕組みなど一連のコミュニケーションがきちんとお客さま視点になり、さらにはお客さまの期待を超えたものにできるよう、目線を上げた取り組みを期待しています。
Kenji Tanaka
auじぶん銀行 代表取締役社長
堀野 お客さまを誰よりもよく知ること、そして、その声を各事業部門に届け、改善につなげていくこと。それがCS本部に求められている一番の役割だと理解しています。預金などのお問い合わせに対応するお客さまセンターのほかに、住宅ローン専用、カードローン専用のコールセンターがあるのですが、全センターの効率化・高度化を進めていくこともCS本部が担っています。
野村 auじぶん銀行では、基幹システムの刷新に合わせて、ウェブサポートの見直しに着手されました。その背景には、どのような課題がありましたか。
田中 預金・サービス全般、カードローン、住宅ローンに関するお客さまサポートを担う3つのコールセンターは、「HDI格付けベンチマーク」(コールセンターの公開格付け調査)で、すべて三つ星(最高ランク)を獲得しています。
さらに預金・サービス全般のお客さま問い合わせ対応を担当する「お客さまセンター」は、2024年7月に「問合せ窓口格付け」「Webサポート格付け」「クオリティ格付け」の3部門において、邦銀初の「HDI 五つ星認証 」を取得するなど、電話の応対品質は社外からも高く評価されているのですが、悩み事や困り事を電話で解決したいお客さまばかりではありません。ウェブサポートだけで自己解決したいと考えるお客さまも少なからずいらっしゃるはずで、そうしたお客さまが自己解決できるように、サポートをきちんとご提供することが課題でした。
堀野 その課題を解決するには、ウェブ上でワン・トゥ・ワンのサポートを実現する必要があるのですが、それにはお客さまが何にお困りなのか、どのような情報を必要とされているのかを把握し、それに合わせてFAQ(よくある質問と回答)を表示したり、(チャットやコールセンターなど)適切なチャネルをご案内したりする必要があります。
CSの世界には、シフトレフトという考え方があります。お客さまへの提供価値(バリュー)を縦軸、お客さまが問題解決のために費やした努力(エフォート)を横軸にしたグラフでは、努力の度合いが少ないほど提供価値が高くなる曲線を描きます。お客さまの努力の度合いを限りなくゼロに近づけるのが、シフトレフトです。つまり、電話でお問い合わせをいただく前にウェブ上で自己解決できるサポートの充実を図り、お客さま体験の向上につなげる。その実現にはRightTouchの「RightSupport by KARTE」が不可欠と考え、導入しました。
RightSupportを使えば、お客さまがどのページを閲覧し、その後どのページに遷移したか、あるいはどこで離脱したかをリアルタイムで把握し、その行動から悩み事、お困り事を絞り込むことができます。それに基づいて、FAQへのリンクやサポートウィジェットを適切なタイミングでポップアップ表示することなどにより、お客さまの自己解決を促進することにつなげられます。
このようにRightSupportはCSをデータドリブンに変革するためのツールであり、それを活用してお客さまと事業部門をつなぎ、お客さま視点を経営にビルトインすることでビジネス成長を加速させていきたい。それが私たちCS本部の目指すところであり、RightTouchにはその目的地まで一緒に走り続けてほしいと期待しています。
Kazuaki Horino
auじぶん銀行 CS本部長兼CS企画部長
田中 たとえば、お客さまがお困りなのはAですか、Bですか、Cですかと選択肢を表示して選んでいただいたり、イエスかノーの質問にお答えいただいたりするだけで解決策にたどり着ける導線設計もできるので、CS本部はRightSupportを駆使して、お客さまのご負担をもっともっと減らしてほしいですね。
堀野 フィッシング詐欺に関するお問い合わせが急増した時には、当社のサイトを訪れたお客さまに、最新の情報を掲載したページへご案内するサポートウィジェットを表示するとともに、個人情報を入力したかどうか、入力したのはどんな情報だったかといった項目を選択するだけで解決策にたどり着ける施策をRightSupportで実行しました。これによって、月間2万7000〜2万8000件ほど発生するお問い合わせ数のうち、RightSupportによって4000件前後はお客さまを自己解決に導くことができました。
プロミス(現SMBCコンシューマーファイナンス)、SBIホールディングス(HD)を経て、2015年KDDI入社。2019年じぶん銀行(現auじぶん銀行)執行役員経営企画本部長兼auフィナンシャルHD執行役員経営企画部部長、2021年auじぶん銀行取締役経営企画本部長兼IT戦略統括本部長、2023年専務取締役、2024年4月より代表取締役社長。auフィナンシャルHD取締役を兼ねる。
2000年よりカスタマーサポート領域のキャリアをスタート。人財育成・品質管理を主軸に非対面モデルの生命保険会社数社にて、マネジャーとしてコンタクトセンター戦略、中長期戦略の企画立案、代理店ヘルプデスクの新規立ち上げなどに携わる。2020年より現職。
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