動機 コンピュータサイエンスに携わる者として私たちは、コンピュータが繰り返し作業をこなすのに素晴らしい助けとなることを知っています。しかしこのことが、私たちがプログラムに実行させたい計算に対して当てはまるのと同様に、コンピュータの 使い方 にも当てはまることは、殆どの場合に忘れられています。私たちの手元にはいとも簡単に使いこなせる膨大な量のツールがあり、それらは、コンピュータにまつわるどんな問題に取り組んでいようとも、私たちの生産性を高め、より複雑な問題を解くことを可能にしてくれるのです。にもかかわらず、私たちの多くはこうしたツールのうち、ほんの一握りしか使いこなせていません。なんとかやり過ごすのに必要十分な魔法の呪文を暗記し、詰まったときにインターネットで調べたコマンドを盲目的にコピペしているに過ぎないのです。 この講義では、こうした課題の解消を試みます。 私たち講師陣が企図しているのは