本記事では、意思決定の手続きについて、ビジネス適用を念頭において解説します。 意思決定の方法としては、期待値最大化に基づく方法を中心に解説します。 本記事は『機械学習とビジネスを橋渡しするものこそ評価指標であり, "全てのビジネスは条件付期待値の最大化問題として書ける"仮説についての一考察』の内容を受けたものです。「先のブログ記事」と表現したら、それは常にこの記事を指します。 なお、当方は「期待値最大化の原理は、唯一絶対の意思決定の原理というわけではない」と考えています。それと同時に「期待値最大化の原理をもっと広めたい。これをスタート地点として、もっと多くの工夫を生みだしたい」とも思っています。 本記事においては、期待値最大化の原理を適用する際の諸課題について言及しますが、これは「期待値最大化という意思決定の原理を使うべきではない」ということを意味しません。「期待値最大化という意思決定の原