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ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 過去の知事記者会見 > 平成31年1月17日定例知事記者会見

更新日:2024年1月12日

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平成31年1月17日定例知事記者会見

時:平成31年1月17日(木曜日)午前11時02分〜午後0時24分

場所:記者会見室(県庁5階)

発表事項

  1. 「どんどん輝く鹿児島」観光戦略
  2. 「稼げる農林水産業」の実現に向けて
  3. 「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の気運醸成に向けた炬火リレー
  4. イチゴの本県育成品種「鹿児島6号」の愛称決定
  5. 第40回霧島国際音楽祭
  6. 平成30年度原子力防災訓練
  7. 志布志港における国際コンテナ取扱量が過去最高を記録〜大台の10万TEUを初めて突破〜

質問事項

  1. 馬毛島へのFCLP移転計画(1)
  2. サッカースタジアムの建設候補地
  3. 馬毛島へのFCLP移転計画(2)
  4. 有料老人ホームの運営に関する県の対応
  5. 口永良部島噴火への対応
  6. 奄美世界自然遺産登録再推薦への所感等
  7. かごしま出会いサポートセンター登録1,000人突破への所感等
  8. 新たな総合体育館の進捗状況
  9. 川内原子力発電所関連

(幹事社)
今日もよろしくお願いします。
本日は,知事から発表事項があるということですので,よろしくお願いします。

(知事)
はい。よろしくお願いいたします。
鹿児島県の基幹産業は農業と観光であります。この農業と観光につきまして,昨年は非常にいい結果が出たのではないかなと思っております。
まず,観光について言えば,一昨年は宿泊者数が800万人を突破し,そしてインバウンドも過去最高,そして観光消費額も過去最高を記録しております。そして,昨年は明治維新150周年ということもありまして,その数字と同等クラス,それ以上のものが出ることが期待されているわけであります。
また,農業におきましても生産額が一昨年4,700億円,国内第3位になりましたけれども,第2位の茨城を抜こうと,そういう思いでやってまいりましたけれども,1年でまた飛躍的に伸びまして,生産額5,000億円を突破し,念願の全国第2位となりました。こうした中でTPP11,そしてEPAも含めて,農業も大変革期の時代を迎えております。
そして,観光も今年が非常に重要だというふうに思っております。この観光と農業,2つの基幹産業をさらに飛躍させるために,輝く鹿児島をつくるために,稼げる農業をつくるために今年1年,どのようにすべきかということで戦略をまとめさせていただいております。時代の先を読み,そして目的を達成するための戦略,その戦略が大事でありますので,その戦略をまとめたものがお手元にある資料でございます。こういった戦略に基づいてですね,今年も農業,そして観光をですね,全力で取り組んでまいりたいと思っておりまして,そして,鹿児島に生まれてよかった,鹿児島に住んでよかった,そういう鹿児島をつくっていきたいと,そういうふうに思っております。

【発表事項】

1.「どんどん輝く鹿児島」観光戦略

(知事)
少し,お手元の資料をもとに具体的に述べさせていただくと,まず,観光につきましては,国内からの誘客について,官民連携した積極的なイベントを開催して,誘客促進を図ってまいります。また,ターゲットを明確にした効果的なPR,増加する個人客対策の強化,交通キャリアとの連携による積極的なPR,南九州3県による連携の5本の柱を立てて取り組むこととしております。そして従来以上のきめ細かな,効果的な情報発信に取り組むこととしておりまして,具体的には,観光客の世代・性別だけではなく,趣味・関心事などの違いに応じた情報発信,増加する個人客対策の強化,ツイッターやフェイスブックなどの特性を生かしたSNSによる情報発信の強化,さらにJR博多駅構内をジャックした広告,一足先に春が訪れる鹿児島にスポットを当てたキャンペーン,県外からの送客手段を持つ鉄道・航空会社等の交通キャリアと連携した誘客対策などに積極的に取り組んでまいります。
そして海外からの誘客につきましても,直行便市場での誘客対策の強化,戦略的市場での認知度向上,欧米豪市場への広域連携によるアプローチ,海外サポーターを活用したPR,クルーズツアーの誘致・高質化の5本柱を立てて取り組むこととしております。国際航空路線の就航状況や,本県にとっての市場の有望性などに応じて戦略的にアピールし,取り組んでまいりたいと思っております。
香港,台湾,韓国,中国,直行便市場においては,それぞれの市場の特徴を踏まえた旅行商品造成の働きかけ,SNS等を活用したFIT向けの情報発信強化,鹿児島空港国際線ターミナルの利便性向上などに取り組んでまいります。タイ,シンガポール,ベトナムなどの戦略的市場においては,認知度の向上を図るために現地で開催される旅行博への出展,現地旅行会社の招請,また,このような取り組みを通じたチャーター便の誘致に取り組んでまいります。
そして,英国,フランスなど欧米豪市場においては,今年開催されますラグビーワールドカップを見据え,現地の旅行会社,観光団体等に対するプロモーションを積極的に行ってまいります。また,九州観光推進機構などと連携して,開催県から本県への周遊するルートを提案し,九州へ観戦に訪れた観光客の鹿児島への誘致に取り組んでまいりたいと思っております。
また,クルーズツアーの誘致・高質化につきましては,本県の豊かな自然,温泉,食,歴史・文化,積極的なPR,屋久島や奄美群島を結ぶ世界遺産クルーズの提案など,積極的なセールスを進めてまいります。
さらにマリンポートかごしまに整備する浮桟橋を活用し,クルーズ船観光客が本港区,指宿,大隅地域など,船舶で移動する新たな周遊ルートの開拓にも取り組んでまいります。
以上,具体的に述べてまいりましたけれども,今年はオール鹿児島で昨年以上のイベント,より効果的なプロモーションを実施するなど戦略的な取り組みを展開することによりまして,本県の基幹産業である観光産業の振興を図り,どんどん輝く鹿児島の実現へ向けて積極的に仕掛けてまいりたいと考えております。

【記者配布資料】(PDF:234KB)

2.「稼げる農林水産業」の実現に向けて

(知事)
また,農林水産業につきましても,生産体制の強化,販売力の強化を2本柱として,緩みない取り組みを進めてまいります。
まず,生産体制の強化であります。本年は野菜の大規模加工施設,県内最大の大型木材加工施設の稼働,ブリ人工種苗の生産開始等,生産能力が拡大する好機でありまして,これを着実に生かしてまいります。先進技術による生産性向上につきましては,現在策定中の「県スマート農業推進方針」に基づきまして,ドローンによる防除など,革新的な技術の導入等に取り組んでまいります。併せて畜産クラスター事業など,TPP11等の対策も活用しながら国際化に堪え得る生産体制の強化,すなわち守りを固める取り組みを進めてまいります。
次に,販売力の強化であります。今月末に開催されます「かごしま食の大交流会」,シンガポールにおける県産品のPR,高級果物専門店への売り込み,国内外におけるトップセールスを展開してまいります。
2020年東京オリ・パラを見据えた県産農畜水産物の売り込み,ヴィレッジプラザへのCLT(直行集成板)の提供による県産木材のPRに取り組んでまいります。
2022年の「第12回全共鹿児島大会」における連覇に向けて積極的に対応を進めてまいります。鹿児島大会での連覇,必ず成し遂げなければならないと思っております。生産農家,JAの皆さまがそれぞれ連携をしながら,ここに2つの例が書いてありますが,これ以外にも積極的に連携しながら必ずや連覇を成し遂げる,そういう思いで積極的に取り組んでまいりたいと思っております。
鹿児島県農林水産物輸出ビジョンに基づきまして,海外で需要が伸びている有機抹茶,生産流通拡大,シップアンドエアへの取り組み,輸出ブリ等養殖魚におけるASC等の国際認証取得促進など,輸出拡大へ向けた戦略的な取り組みも進めてまいります。
また,牛肉につきましては,TPP11,日EU・EPAに対応し,EUや豪州での需要拡大に向けて,高級部位の富裕層への売り込みなどを行ってまいります。
このような取り組みを戦略的に進めることによりまして,稼げる農林水産業を実現し,農林漁業者の所得が上がり,後継者が確保され,地域が活性化する好循環を生み出していきたいと思っております。

【記者配布資料】(PDF:259KB)

3.「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の気運醸成に向けた炬火リレー

(知事)
2020年10月に開催する「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の気運醸成を図るため,オール鹿児島で取り組むとともに県民の記憶に残る取り組みとするために,県・市町村共催で多くの県民,特に子どもたちの参加のもと,炬火リレーを実施いたします。
内容は,2020年8月の夏休み期間に県が採火した炬火を県内全市町村を3コースで巡回する一筆書きのリレーを実施いたします。炬火は2020年8月10日に県庁2階県民ホール前広場で実施いたします。採火した後,火を3つに分け,各コースのリレー出発地に移送いたします。炬火リレーは8月11日から31日の間,薩摩・大隅・離島の3コースで実施します。各コースの出発地および到着地は配布資料のとおりであります。
なお,各コースの具体的な日程,走路,区間等は今後市町村と調整した上で発表いたします。各コースを巡った炬火は,2020年9月5日にアミュプラザ鹿児島アミュ広場で1つに集火します。集火した大会の炬火は10月3日の開会式までの間,県庁舎で展示し,県民の皆さんにご覧いただきたいと考えております。
なお,炬火リレーに使用する炬火トーチ等のデザインについては一般公募しておりまして,本年3月に最優秀賞作品の公表と表彰式を行う予定であります。
今後とも両大会の成功に向けて,開催気運の醸成を図り,県民の記憶に残る大会となるよう各般の取り組みを着実に進めてまいります。

【記者配布資料】(PDF:63KB)

4.イチゴの本県育成品種「鹿児島6号」の愛称決定

(知事)
次に,南さつま市にあります県農業開発総合センターが育成したイチゴの新品種の愛称が決定いたしました。愛称は「ぴかいちご」であります。
県では日本一おいしいイチゴのブランドイメージで,販路拡大につながるような愛称を募集し,全国からおよそ800件の応募をいただいた中から選定いたしました。なお,名称は神奈川県の方からいただいたものであります。この「ぴかいちご」は,糖度が高く,濃厚な味わいの他,果実全体が綺麗に着色する真っ赤な果実が特徴でありまして,味よし,見た目よしのまさに「ぴかいち」のイチゴであります。また,「ぴかいちご」はクリスマスの需要がある12月から,他の品種よりもいち早くたくさん出荷できることから,消費者の皆さまにも,生産者の皆さまにも喜んでいただけるイチゴであります。
本年度は日置地域・姶良地域で12戸の生産者が試験的な栽培に取り組まれておりまして,昨年末から出荷も始まっているところであります。今後,イチゴ生産者への研修等を通じて,「ぴかいちご」の普及に取り組み,来年度からの本格的な生産・出荷を目指します。この「ぴかいちご」は甘い・早い・きれいの有利性を最大限に発揮してブランド力・競争力を高めることで,本県産イチゴの生産拡大,生産農家の所得向上につながることが期待されているわけであります。この「ぴかいちご」は,他の県のイチゴよりも早く出荷できることから競争力がついているわけでありまして,この「ぴかいちご」をもっともっと広めていきたいと,そういうふうに思っております。

【記者配布資料】(PDF:561KB)

5.第40回霧島国際音楽祭

(知事)
次に,アジアを代表いたします音楽祭として高い評価を受けております霧島音楽祭は,今年,第40回の節目を迎えます。国内外の著名な演奏家や多数の受講生を迎え,7月18日から8月4日までの間,みやまコンセールを中心に離島を含む県内各地で開催いたします。第40回を記念いたしまして,霧島国際音楽祭として初めて,音楽と映像を融合させたアニバーサリーコンサートを7月21日にみやまコンセールで開催いたします。
具体的には,霧島国際音楽祭の演奏家が奏でる音楽と霧島アートの森の館長であります河口洋一郎氏のコンピューターグラフィックス等の映像がコラボレーションするものであります。県民の皆さんに第40回の音楽祭にふさわしいコンサートをお届けし,その魅力を体感していただけるものと考えております。また40回記念にふさわしい著名な演奏家といたしましては,5つの権威ある国際コンクールに優勝し,世界最高峰のベルリンフィルの第1コンサートマスターを務めるヴァイオリニストの樫本大進さん,ウィーン国立歌劇場,パリ・オペラ座,ニューヨークのメトロポリタン歌劇場など世界5大歌劇場全てにおいてプリマドンナを務めたソプラノ歌手のアンドレア・ロストさん,そして日本を代表するチェリストであります霧島国際音楽祭の音楽監督堤剛さん,そしてカラヤン,小澤征爾さんが音楽監督を務めた世界最高峰の歌劇場の一つとされるウィーン国立歌劇場で指揮者として活躍されておりますサッシャ・ゲッツェルさんなど一流の演奏家が鹿児島に集い,美しい音楽を奏でます。
また,今回の記念すべき第40回霧島国際音楽祭に,国内外から多くの皆さんにご来場いただきたいと考えておりまして,現在,首都圏の大手旅行会社はもとより,台湾・香港などの旅行会社に対してもこの音楽祭を組み込んだ旅行商品の造成を働きかけているところであります。県といたしましては,記念の年にふさわしい企画,演奏家の出演を検討し,霧島国際音楽祭がさらに充実・発展していくように取り組んでまいります。

【記者配布資料】(PDF:189KB)

6.平成30年度原子力防災訓練

(知事)
次に原子力防災訓練について発表いたします。
来月9日の土曜日に,昨年度より時間を早め,午前7時から午後6時まで実施いたします。今年度は熊本県水俣市のほか,保育園に加え,新たに幼稚園や学校などの参加も得て,過去最大規模で実施した昨年度よりも多い,およそ5千人規模で実施することとしております。訓練の概要につきましては配布している資料のとおりであります。具体的な訓練内容につきましては専門委員会や昨年度の訓練の反省会等でいただいた意見等を踏まえ,県域をまたぎ出水市から熊本県水俣市への広域避難訓練,幼稚園や高等学校の避難訓練,外国人を含む観光客等一時滞在者への情報伝達訓練,避難住民の防護措置の実施方針の作成訓練,実働機関と連携した放射線防護施設からの急患搬送訓練,モニタリングポストへの燃料補給訓練など新たな訓練も実施いたします。
さらに発災直後の警戒事態における初動対応に係る訓練,防災講習会の開催,健康相談窓口の設置,防災用品等の展示などを含む避難所の設置運営訓練,避難待機時検査場所や安定ヨウ素剤の緊急配布場所における対応訓練などについて,規模や訓練方法などを拡充したいと考えております。
県としては引き続き,原子力防災訓練の実施など,川内原発に関わる防災対策の充実・強化に全力で取り組むことにしておりまして,県民の安心・安全につなげてまいりたいと考えております。

【記者配布資料】(PDF:836KB)

7.志布志港における国際コンテナ取扱量が過去最高を記録〜大台の10万TEUを初めて突破〜

(知事)
最後でありますけれども,志布志港における国際コンテナ取扱量が平成30年に大台の10万TEUを初めて突破し,過去最高のおよそ10万6千TEUとなりました。志布志港の取扱量は博多港,北九州港に次ぐ九州第3位でありまして,現在,台湾,韓国,中国,神戸等を結ぶ4路線週11便のコンテナ定期運行航路が就航しております。取扱品目としては主に自動車用タイヤ・原木が輸出され,畜産用飼料である牧草などが輸入されており,これらの取扱量が近年増加しております。
県といたしましては,今後とも引き続き,地元志布志市関係機関と連携しながら積極的にポートセールスを行い,輸出入の促進に全力で取り組んでまいります。
また,この度,国際コンテナターミナルにおいて,近年の航路・便数の増加に対応するために岸壁の延伸に着工できる運びとなりまして,3月16日に式典を開催いたします。現在の岸壁を80メートル延伸することによって,コンテナ船が2隻同時に接岸できる体制となります。
さらに,東九州自動車道,都城志布志道路などの交通ネットワーク体系の整備を進めており,ますます志布志港の利便性の向上が図られ,志布志港のコンテナ取扱量の増加が見込まれるものと考えております。
県といたしましては,岸壁の延伸の早期完成に向けて国や志布志市と連携しながら着実な整備に取り組んでいきたいと考えております。

【記者配布資料】(PDF:683KB)
私からは以上でございます。

(幹事社)
それでは発表事項に関して,質問のある社はお願いします。

(記者)
稼げる農業,またどんどん輝く鹿児島の説明で,今回31年の戦略をまとめたとおっしゃいましたが,これは,今後発表される31年度の予算,新年度予算にも反映される指針となるべきものなのかということと。

(知事)
予算に関しては,今,検討しているところであります。

(記者)
稼げる農林水産業なんですが,今,農・林・水産,3局に分かれています。輸出ビジョンというもので包含している計画というものはあるんですが,農・林・水産が分かれた部局にあって,なかなかまとめた計画というものが見えてこないというか,鹿児島ブランドに関しても水産が入っていないとか,それぞれ独立した印象もあるんですが,今回こういう戦略を作ったことで農・林・水産をまとめるような計画,または横断的な組織,そういう会合というものが増えるというような理解でよろしいんでしょうか。

(知事)
具体的にですね,会合とかいうことではなくて,具体的な今年1年行うための,結果を出すための戦略ですよね。それがやっぱり大事なんですよ。だから,農業に関してはこういうものを中心に,こういう戦略の下で輸出を拡大していこうとかですね,逆に言えば,水産に関してもこういう所をターゲットにしてやっていこうとかですね。林業に関しても今非常に好調ですから,この好調をさらに上昇傾向に乗せるためにはどのようなものが必要であろうかということを,みんなが共有することが大事ですね。県としては,こういう考え方の中で取り組んでまいりますということを生産農家,JAの皆さま方,林業の関係者,組合の方々とか,水産業の方々とか,そういう形の中で情報を共有しながら,より戦略的に進めていこうということですね。
県の考え方がわかると,それに対して生産農家の方々,そして輸出をしようとしている方々との連携もよりわかりやすく強化していきますよね。そういうことで,より官と民の連携を強化していこうということであります。今年一年,非常にある意味では重要な年になると思っておりますので,その重要な年をいかに輝く,飛躍的な年にするべきかということをですね,わかりやすく戦略的に取り組んでまとめていこうということを今回示したわけであります。これを基にしながら,これを基本としながら,さまざまなことを実際に取り組んでいきたいなと,そういうふうに思っております。
いつも言っておりますけど,ただ待っていても何も変わらないわけでありますので,こちらから仕掛けて打って出て,どんどん飛躍させていくというですね,積極的なものを進めていきたい。前へ前へ前へといろいろなものを進めていきたいと,そういうふうに思っております。
農業に関しても輸出戦略ビジョンもありますから,その中での今回の,ある意味では今年一年の戦略という形でご理解していただければと思います。

(記者)
続けて,「ぴかいちご」なんですが,試食された感想をお願いします。

(知事)
これね,先ほども言いましたけれども,早くできるんですよ,他よりも。早くできるということは競争力がありますよね。クリスマスシーズンに相当需要がありますけど,その前から出荷できるということもあるし,早いだけではなくて,形が非常によくて,真っ赤で,しかもおいしい,甘い。糖度がすごく高いんですよ。だからもう,すべてにおいて,ぴかいちなんですよ,本当に。すべてにおいて,ぴかいちなので名前のとおり「ぴかいちご」にしたということです。非常に甘いですよ。これは生産者とともにやっていけば,競争力のあるイチゴに成長していくんじゃないかなと,そういうふうに思っております。
九州では今,福岡とか,佐賀とかが非常に,ある意味ではイチゴの生産量が多いわけでありますけれども,鹿児島もですね,イチゴの生産を今若い人たちも一所懸命やろうという人たちが増えておりますので,そういう人たちと一緒になってですね,「ぴかいちご」を進めることによって,いわゆる生産性拡大,所得向上につなげていって,そしてまた若い方々がもっと広げて生産ができるようなですね,そういった好循環へ持っていきたいなと,そういうふうに思っております。その中ではやっぱり,ぴかいちなイチゴではないかなと,そういうふうに思っております。

(幹事社)
他に質問のある社の方はいらっしゃいますか。

(記者)
原子力防災訓練についてなんですけども,前回の訓練の際に住民アンケートの中で「訓練を体験して避難できると感じたか」という項目の中で27%の方が「避難できないと感じた」ということで,一定数まだ不安を抱える住民の方がいらっしゃるという結果が出たかと思うんですけども,その点を踏まえまして,今回,その実効性を上げるというところで強化されるポイントというのがありましたら教えてください。

(知事)
そもそものところだというふうに思うんですよね。ご指摘はそうだと思います。
原子力防災訓練は県民の安心・安全を確保する観点から関係機関との連携の習熟はもとよりですね,多くの住民や関係者の方々に避難の手順等を理解していただくために実施しているものであります。前回の訓練においても,視察をさせていただきましたけれども,たくさんの方がですね,4,500人ぐらいの方にも参加していただいております。今回は,それを上回るですね,5,000人規模ということでありまして,また,学校での実施ということでも,参加ということでもいろいろとありますので,今回はさっき言いましたけれども,前回よりも相当数な形の中でですね,訓練内容も拡充・充実していくわけでありますよね。
ご指摘のこともよくわかります。だから,いろんな,さまざまなご意見とか反省が毎年毎年あります。また専門委員会の方々のご指摘もありますので,それを加えた中で今回は拡充してですね,また訓練の内容をより充実させているということでありますので,そういったご指摘,ご意見もあることも十分承知しながらですね,訓練をたくさんの方に参加していただいて,まずは多くの方々に避難の手順等を理解していただくと,そういうことにもまたより積極的に努めていきたいなと,そういうふうに思っております。

(記者)
知事として特に注目されている内容といいますか

(知事)
前回の反省とかたくさんありましたけれども,特に専門委員会等の専門家からのご意見,ご指摘がたくさんありましたよね。それに関してですね,先ほども言いましたけれども,県域をまたいで出水市から熊本への広域避難訓練をすべきだとか,幼稚園・高等学校の避難訓練をすべきだとか,外国人を含む観光客の一時滞在者への情報伝達訓練をすべきだとか,これも専門委員会からご指摘をいただいたことがたくさんありますし,これも入れておりますし,また,ここにありますけれども,避難住民の防護措置の実施方針の作成訓練とかですね,さまざまなことがたくさん今回は加わっておりますので,この加わったことをですね,着実に訓練で実施することによってですね,どうだったかということをまた改めてですね,専門家委員会,そして反省会等を通じてですね,よりよくしていきたいなというふうに思っております。
やはり県民のですね,安心・安全が一番でありますので,そういったための訓練をですね,今後とも内容も含めてそうですけれども,充実させていきたいなと,そういうふうに思っております。

(記者)
ありがとうございます。

(幹事社)
他に質問のある方はいらっしゃいますか。

(記者)
今のに関連してなんですが,今年の訓練,知事または専門家委員会の視察場所等決まっていれば伺いたいと思います。

(知事)
視察はします。専門家委員会も視察していただけると思っていますけれども,今,視察場所も検討しているところであります。決まったらすぐお伝えしたいと思います。

(記者)
観光戦略の部分で浮桟橋の活用という話をされたんですけれども,これによって高速船の移動が可能になると思うんですけども,将来的に活用するためにも桜島フェリーが着けるように整備した方がいいんじゃないかっていう声があったりするんですけども,それに対してはどう思われているんでしょうか。

(知事)
将来的にはですね,桜島フェリーが着けるように対応していきたいなと,そういうふうに思っております。さまざまな,高速船だけではなくてですね,さまざまな船を活用しながらですね,さまざまなルートを,そしてさまざまな形の中でですね,満足いただけるような,楽しんでいただけるような,そういったことを工夫しながら展開していきたいなというふうに思っています。いろんなことができるようなそういった施設にしていきたいなと思っています。

(記者)
発表いただいた観光と農林水産業の戦略なんですが,これまでの戦略等で示していない新たな取り組みとか,あるいは考え方みたいなところは今回盛り込まれているのでしょうか。

(知事)
当然のことながら新たな取り組みも盛り込んでおりますし,そして継続的な取り組みもありますし,それをさらに強化していこうということでもありますし,時代の流れ,ニーズも変化しているわけでありますので,これまでいい状況の中で流れてきたものに関しては,その流れをさらに加速させるためにどうすればいいかという,そこも基本戦略の中でまとめたということでご理解いただきたいと思います。

(記者)
具体的に。

(知事)
また事務方に聞いていただければと思います。

(幹事社)
他に質問のある方いらっしゃいませんか。
では,続きまして県政一般について質問させていただきたいと思います。
最初は川内原発関連以外の質問とし,その後に川内原発関連の質問とさせていただきます。

【質問事項】

1.馬毛島へのFCLP移転計画(1)

(幹事社)
それではまず最初に幹事社から質問をさせていただきます。
西之表市の馬毛島に関してお尋ねいたします。
馬毛島の買収について,国と地権者の間で,先日,合意確認の文書が交わされました。年度内にも正式な売買契約に至る見通しですが,今後,米軍のFCLP訓練が移転されることになると予想されますが,訓練の受入や住民の安全について知事としてはどのような見解をお持ちでしょうか。

(知事)
馬毛島におけるですね,FCLPについてはですね,何よりも地域の方々の意向が最も重要であると思っております。まずは国がですね,地元に十分かつ丁寧な説明を行う必要があると思っております。引き続き,地元の動向を注視してまいりたいと,そういうふうに思っております。

(幹事社)
関連してこの件に関して,国や防衛省の方から県には説明なり,連絡なりはありましたか。

(知事)
それは先日皆さま方にもお伝えしたと思いますけれども,担当者の方がですね,説明に来たい,その日程を調整したいということで県庁を訪れたということであります。

(幹事社)
今のところ中身の説明まではもらっていないと。

(知事)
その時に詳しく現状と経緯も含めて説明があるのではないかなと思っています。

(幹事社)
今後ですね。

(知事)
はい。

(幹事社)
知事としては今後,住民の安全だったり訓練の仕方について安全確保が主だと思いますが,そのことについて国に要望したり,要請したりというお考えはありますか。

(知事)
当然のことながら,やっぱり住民の安心・安全というのは最も重要であると思っております。だからこそ国はですね,地元に十分かつ丁寧な説明を行う必要があるというふうに思っているわけであります。

(幹事社)
県の方から何か国の方に出向いて要望されたりっていうお考えはありますか。

(知事)
向こうの方が,まずは現状はどうなのか,我々は全く知らないわけですから。情報も含めてですね,説明に来るということであります。それを聞いてからではないでしょうか。

(幹事社)
わかりました。幹事社からは以上です。
各社さん,お願いします。

2.サッカースタジアムの建設候補地

(記者)
昨日,鹿児島市の方が設置しておりますサッカー等スタジアム協議会の方で候補地が3つ絞り込まれました。ドルフィンポートと,住吉町15番街区と,浜町バス車庫の3つになりますが,こちらの方の3つ示されたことに対して知事の受け止めをコメントいただけないでしょうか。

(知事)
私は,サッカー場はですね,必要だと思っておりますし,サッカー場を作りたいというふうに思っております。そうした中で,その協議会の考え方として3つが示されたというふうに理解しております。

(記者)
示された候補地については何かご感想というのはなかったでしょうか。グランドデザインにも係っている場所がありますが。

(知事)
そうですよね。それは協議会の方でですね,まとめられたというふうに認識しております。

(記者)
今後,市との協議だったり話し合いというのは,県の方から動くということはないのでしょうか。

(知事)
県の方から動くといいますかですね,これまでもですね,鹿児島市との間ではですね,サッカースタジアムだけではなくて鹿児島市の未来についてもそうですけれども,どういうような形の中で,ドルフィンポートもそうですけれども,進めていくのが一番いいんだろうかということも,慎重かつ丁寧に協議をさせていただいておりますので,ということであります。

(記者)
ありがとうございます。

(記者)
今の質問に関連して,3カ所中2カ所,本港区エリアがかかっているわけですけれども,それについて県は以前から「スポーツ施設は考えていない」という見解を示されてますけれども,知事も現時点でそのようなお考え方ということでしょうか。

(知事)
これはもう,よくご存じのとおり,1年以上前から,ドルフィンポートに関しては,本当に素晴らしい所じゃないですか。錦江湾があって,そして桜島があってですね,海外どこへ行ってもですね,これぐらい素晴らしい景観がある所はないと私は本当,思っております。海外あちこち行きましたけれども,やはり海の波しぶき,波の音を聞きながら,波の香りを嗅ぎながら目の前に素晴らしい雄大な桜島をすぐ近くで見ながら,食事できたりとかお茶が飲めたりとか,海外の方が本当に喜んでいただけるような国際観光都市にふさわしい絶好の場所ですよね。あれはもう財産だと思っております。だから,鹿児島に残された財産ですよね。だから,やっぱり,国際観光都市でありますから,その観光都市にふさわしいような,そういったスポットをつくって子どもたちに財産として残してバトンタッチしてあげなきゃいけないと,そういうふうに思っております。本当に素晴らしい所ですよね。私も何回もですね,自分でですね,足を運んで見ているんですけれども,本当に素晴らしい所でありますので,やはり,国際観光都市はですね,そういう見せるまちづくりのようなものがちゃんとできております。それを財産として一つ造れば,それが何十年先,五十年先とかですね,そういう形の中で国際観光都市として生き残っていけるわけであります。そういうことを我々としても戦略的にいろいろなものを考えて,子どもたちにバトンタッチしてあげるという,それが大事じゃないかなというふうに思っているところであります。

(記者)
それがスポーツ施設は考えていないということの理由という。

(知事)
それはご理解した上で質問されていると思いますが,いつも言っておりますけれども,錦江湾を見ながら,そして雄大な桜島を見ながら食事ができたり,夜ライトアップを綺麗にして歩けたり,ちょっとショッピングをしたり,若い人たちが憩いの場としてアミューズメントがあったりとかですね,そういった国際観光都市にふさわしい観光スポットというのが,365日賑わえるような観光スポットとして,財産として,あそこは本当に財産だと思っております。鹿児島に残された財産ですよね。しかも自然が残してくれた財産じゃないですか。本当,これね,鹿児島しかないですよ,全国的にも。それをうまく生かして国際観光都市にふさわしいスポットとして子どもたちにバトンタッチしてあげたいという思いで,今はいっぱいであります。

(記者)
市の協議会の中に県も入っているわけですけれども,県も当然サッカースタジアムについていろいろ考える機会というのはあったかと思うんですけれども,知事としてはサッカースタジアムは立地的にどこがふさわしいと考えていらっしゃるんでしょうか。

(知事)
先ほどもいいましたけれども,サッカースタジアムは造りたいと思っておりますし,造ろうと思っているんですよ。それで,現実的にどこが一番ふさわしいんだろうかなということをですね,今後一番大事なものは何かというと,現実的にサッカースタジアムを造ることなんですね。造らなきゃいけないわけですから。そうするとやっぱり,鹿児島市との間で協議を進めていくことが大事ですよね。今後とも積極的に,これまでも進めてまいりましたけれども,今後とももっと,より積極的に鹿児島市との間で連携を図りながら進めていきたい。サッカースタジアムを造るべく進めていきたいなと,そういうふうに思っております。

(記者)
昨日の協議会の中でも県としての連携不足というか,もっときちんと図るべきだという意見が多数出ているのはご承知のとおりだと思うんですけれども,その辺についてはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
どうしてそうなるのかが私にもちょっと,あれなんですけど,つまり,サッカースタジアムは造らなきゃいけないわけですよね。それは皆さん一致しているわけですよ,実際問題として。では,どこに造ろうかということを今,鋭意協議しているわけでありますから,だから現実にですね,そういった疑問や批判というのは,こういうことを進める時には必ず出るものだと思いますけれども,一番,我々トップリーダーにとって必要なものは何かというと,鹿児島市のトップリーダーは森市長でありますので,やっぱり緊密な連携を取りながら必ずや造るべく,一所懸命お互いに連携しながら,調整しながらやっていくという,それが大事ではないでしょうかね。それは今私はできていると思うし,やっているわけでありますので。
やっぱり,いろんな課題もそこにあるわけですよね。それは協議会の中でも皆さん言っていたと思いますよ。協議会の中でもさまざまな課題があるよねと。課題があるんだけど,協議会としてはこの3つがいいのではないかというふうにしますと。ただ,地権者との間での協議があるから,それがもし整わなかったら違うことも考えられるんじゃないかとかですよね。さまざまなことがその中ではあるわけですよね。
だから,我々としては,何回も言って申し訳ないんですけど,サッカースタジアムは造らなきゃいけないと思いますし,造るんですよね。造るべく,ではどこだったら一番現実的に造れるんだろう,どうすれば造れるんだろうということを,今積極的に協議しているということであります。

(記者)
市とも緊密な連携を図られているということですけれども,ただ,現実として昨日出てきたのは,3つ中2つに県が計画している場所が盛り込まれていたという,これを額面どおりに見ると,連携できているのかという疑問は,やっぱり普通は出てくると思いますけれども。

(知事)
連携できているというかですよ,あの協議会の中に県が入っていて県は県の立場をきちんと主張しているわけじゃないですか。明確に主張していますよね。昨日も企画部の担当次長が出て言っているわけですよ。説明しているわけですよ,ちゃんと県の立場をですね。それでご理解いただきたいと思います。
いつも言っているわけです。言っていなければ別ですけどね。

(記者)
先ほど森市長の話もありましたけれども,知事と森市長は月1回会食しながら意見交換をしているということですけれども,その中でサッカースタジアムに関して,どういう方向性で,どこに造れば一番ベストかという共通認識みたいなものはできているんでしょうか。

(知事)
さまざまな課題といいますかですね,サッカースタジアムに限らずさまざまなことが,たくさん今ありますよね。それについてはですね,本音の部分でさまざまな形の中でですね,議論させていただいているということであります。

(記者)
先ほど,連携不足という質問も出ましたけれども,連携不足っていうのが昨日の協議会の中でも出ているみたいなんですけれども,例えば県の方で事前に絞り込む際にあたって,ヒアリングがなかったというのを県が言い分として主張したということですけど,この発言を見ても市の協議会と県というのがどこか連携が取れてないのかなというふうに感じざるを得ないんですけれども。

(知事)
それは逆ではないですか。連携不足ということは私はないと思いますし,逆に言えば,水面下で我々がそこまで要求していたら,そういうことにはならないわけですよね。ちゃんと,だから協議会は協議会として,ちゃんとそこで,我々もだから水面下でいろいろなことをやるんじゃなくてですよ,そういうふうに持っていくとか,そういうことをするんじゃなくて,協議会の場で我々の立場をちゃんと主張して,協議会の時にも,地権者との間でちゃんと話し合うようにとか,それが整わなかったらいろんなことをまた考えてくださいねということもちゃんと書いているわけですよね。そこを報道していないんですけど。それも入っているわけです,実際問題としてですね。いろんなことをやって,これを受けて市と県はちゃんと話し合ってくださいねと。市がリーダーシップを発揮して,ちゃんと調整してくださいねというのが昨日のやつじゃないですか。
だから,今後,協議しようというわけですから連携不足ということは全くないと思います,私は。

(記者)
これまでも意思疎通ができていれば,3つに絞り込む中でも県民・市民が,どうして県が考える方向性と市が考える方向性が違うのかなという,そこにはやっぱり率直な。

(知事)
それは市が決めたわけじゃなくて協議会が決めたわけです。

(記者)
その事務局があるのは,市が担当しているわけですけれども。

(知事)
じゃあ,市が協議会にそういうことを働きかけたということですか。

(記者)
市が事務局となっていろいろな意見を聞いているわけ。

(知事)
それは協議会の意見でしょう。協議会が決めたということではないですか。ですよね。

(記者)
そうですね。

(知事)
市が決めたらそういう意見があるかもしれないけれども,そうではないわけですよね。

(記者)
ただ市の意見の中にも「スポーツによるまちづくり」というのを市の方は考えていて,その中で。

(知事)
だから,3つ選択肢がまだあるわけじゃないですか。しかもあそこの中に,地権者とよく話し合ってくださいね,これから調整してくださいねと。それが整わなかったらいろいろなことをまた考えてくださいねということも入っているわけですよ,協議会の中にはですね。だから,今後調整してくださいというのが結論じゃないですか。だからまだちょとね,早いと思います。協議不足ではなくて,これから調整してくださいということが昨日の結論なので,これからということだと思います。

(記者)
そうしますと,県と市の協議というのは急ぐ必要があるかと思うんですけれども,日程調整などは今後進めていくということになりますか。

(知事)
そうですね。そう思います。一番大事なのは,県と市が調整していってサッカースタジアムを現実的に造るということが一番大事だと思います。それが一番大事だと思って私は対応していきたいと思っています。これから調整を一所懸命やっていきたいと思います。

(記者)
今の現段階では県としては,どこが場所としては適地かというお考えは持っていないんでしょうか。

(知事)
それはこれから現実的な調整に入るわけですから。それはやっぱり調整ですよ。ご理解ください。

(記者)
わかりました。

(知事)
サッカースタジアムは造らなくてはいけないんですよ。造るためにじゃあどうすればいいかということを本当に真剣に調整していきたいと思っています。

(記者)
関連で,協議会がこの後,森市長に報告をした段階で森市長がどう判断されるかですが,やはり地権者ということで3つの候補地の地権者に市は打診をしてくることになるだろうと。おっしゃるとおり,これからですが,これまでの知事のあるいは県の考え方を貫き通されるのか,あるいは一応市としてサッカースタジアムは造りたいという意向について話し合いに応じる余地はあるのかどうか。それはいかがでしょうか。

(知事)
それは今後調整するわけでありますので。

(記者)
調整というのはつまり一応話し合いには応じる。あるいは,ずっと県はこの会でも言ってきたではないかということで応じられないと門前払いになるのか。そのあたりはどうでしょう。

(知事)
鹿児島市の方に市長の報告がいって当然,市と県との間で話し合いがあるわけでありますので,その話し合いの方向性というものも含めて,今後お会いしていろいろな形で考え方を聞いて,私の考え方も述べて,そして方向性を出していくということに尽きると思います。
今日も何度も言っておりますけれども,サッカースタジアムを造らなきゃいけないんです。これは造るんですよね。現実的に造らなきゃいけないわけですから,サッカースタジアムを造るべく話し合いをするわけですよね。だから,サッカースタジアムが造れるか造れないかという議論をしているわけじゃないんですよ。サッカースタジアムは造らなくてはいけないということで一致しているわけですよね。サッカースタジアムは造らなきゃいけないよねと,造るんだよねというところから,そこはもう合意しているわけでありますので,具体的にというところをもっと詰めていきたいというふうに思います。それは,これから話し合うわけでありますから。

(記者)
3つあるうちに2つ県が応じないということは,県は,残りの1つでやったらいかがですかというふうにも取れなくはないわけなんですが,そういうことではないということですね。

(知事)
ごめんなさい。おわかりだと思いますが,まだ,私のところには何も来ていないわけじゃないですか,実際問題としてはね。新聞報道で,協議会が決めて,それをまだ,市長にも報告もいっていないわけでありますから。市長に報告がいって,市もその報告を受けて市なりの考え方があるんじゃないですか。市として,市長としてどうこれを受け止めて,どうしたらいいのかということをまずお考えになるでしょうから。その上でまたいろんな話がくるわけでありますから,そしていろんなことをやりたいと思います。

(記者)
ありがとうございます。

(知事)
本当に一所懸命,このサッカー場建設へ向けて,造るべく我々も取り組んでいきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。それに関しては同じですので。

3.馬毛島へのFCLP移転計画(2)

(記者)
馬毛島の話に戻るんですけれども,まだ詳しい説明を伺っていないということなんですけれども,西之表の八板市長の方は,馬毛島には他の活用法があるのではないかということを示されているわけなんですけれども,県としてではなく三反園知事としての思い,考えというのをお聞かせください。

(知事)
先ほども述べたとおりでありまして,国がですね,まず地元に十分かつ丁寧な説明をすべきだというふうに思っておりますので,地元の動向をですね,私自身は注視してまいりたいとそういうふうに思っております。

(記者)
地元の意向ということなんですけれども,今年度に入ってから馬毛島の場合は急に動きが加速しまして,3月には島の引き渡しがあるのではないかという流れになっているんですけれども,そういう中で,県として早めに何かしらのアクションを起こすのは必要かと思うんですけれども,どう考えられますか。

(知事)
これも先ほど言ったとおりでありまして,今度,国の方が現状と,何を考えているかも含めて説明に来られるわけですからね。まずそれを聞かなきゃいけないかなと思っておりますので。たぶん西之表市も同じ考えではないでしょうか。
だからこそ,国は西之表市を含めて地元に丁寧かつ十分な説明をまずしてほしいというのが私の考えであります。

(記者)
わかりました。あと,馬毛島の方に将来的にはですね,普天間基地のオスプレイの訓練も移転されるのではないかという噂がされていますけれども,知事として沖縄県の負担軽減についてはどのように思われていますか。

(知事)
オスプレイに関しては全く聞いておりません。沖縄県の基地の負担軽減,これはもう全国知事会でもですね,同じ考えのもとにですね,いろいろな形の中でいろいろな所に要請しているわけでありますので,そういう形で考えております。

(記者)
関連してなんですけれども,先ほど知事といたしましては地域の意向が最も重要だという説明がありましたけれども,国の方から縷々(るる)説明があった上で,知事としては馬毛島にFCLPの訓練をするということに関しては,最終的には,それに対して賛成か反対という意思表示っていうのはどのように考えていらっしゃるんでしょうか。

(知事)
これも何度も同じ答えになって申し訳ないんですけれども,何よりも地域の方々の意向が最も重要であり,まずは国が地元に十分かつ丁寧な説明を行う必要があると思っております。まず説明ですよね。
そして引き続き,地元の動向を注視してまいりたいと思っているということであります。これも姿勢として変わっておりませんけれども,県としては今後とも地元の意向を踏まえて対応してまいりたいと,そういうふうに思っております。

(記者)
その地元の意向というのは,どういうふうに地元の意向っていうのを確認する手立てというのは。

(知事)
まずは今,現状はどうなのかも含めて説明に来るわけでありますので,まず西之表市も含めて地元に説明するわけでありますので,それを踏まえて地元がどのような形で対応していくのかとか,地元の意向とかいろんなものがあるわけでありますので,そういうところを踏まえて地元の動向を今注視してまいりたいというふうにお答えしているわけであります。

(記者)
そうなると地元の意向というのは西之表の市長さんとか市議会とか,それが地元の意向というふうに捉えるということですか。

(知事)
そこはもう,いわゆる1市3町とかですね,地元ということを大きく捉えるか,いろんなことも考えていかなきゃいけないかなと思っております。

(記者)
そうなると県としても地元の自治体と早急に意見交換といいますか,面会するというご計画というのは。

(知事)
今のところありません。

(記者)
ない。

(知事)
今のところありません。

(記者)
国の説明があった上で改めて地元と話をするとか,そういうことはお考えになっていないのでしょうか。

(知事)
まず国が説明をしてですね,そして地元の動向をですね,注視したいと,そういうふうに私は今思っているところであります。

(記者)
となると,あくまでも県としては,何と言いますか,待ちの姿勢といいますか。

(知事)
先ほど言いましたけれども,県としては今後とも地元の意向を踏まえて対応してまいりたいということが結論であります。

(記者)
その地元の意向というのは。

(知事)
それは先ほどお答えしたとおりであります。

(記者)
となると,いずれかは地元の人たちと話をすべきなんじゃないかなと思うんですけれども。

(知事)
まずは国が説明に来るわけでありますので,国の説明を地元,西之表市も含めてまず聞きたいということを言っているわけですから,まずはそこからですよね。まだ来る前ですから。

(記者)
その後はいずれ話を。

(知事)
ですから,地元の動向を注視してまいりたいということをお伝えしているわけです。

(記者)
注視するということは,特に何も県としてはアクションはしないということ。

(知事)
よくご存じだと思いますが,我々は何も説明を受けていないわけじゃないですか,実際。何も知らないわけですよね。どこまでって,報道でしか知らないわけですから。どこまでって官房長官の会見でも,最終的なものは今後やるとおっしゃっているわけでありますので,現状はどうなのかというところをまず聞かなくてはいけませんよね,見通しも含めてですね。どのような説明があるかわからないわけです。どのような説明があるかということをまず聞かなければ何も対応できませんよね。
それは西之表市もそうですし,1市3町もそうだと思いますので,まずは説明を受けた上での地元はどうなのか,地元の動向を注視しながら地元の意向を踏まえて対応していくというこの基本方針ということであります。

(記者)
その馬毛島に関連してなんですけども,まずは説明を聞いてからというのは理解できるんですけども,防衛省にしろ,鹿児島県もまさに地元だと認識して説明に来られると思うんですけども,今後,馬毛島が防衛省の施設になる場合は,米軍再編も絡めて非常に重要な地政学的な施設になると言われていますけども,非常に高速の戦闘機が近隣を飛び交う形になれば,県全体にも非常に影響を及ぼすと思われますので,防衛省の説明をまず聞いた上でというのは理解できるんですけども,知事として使用の目的であるとか米軍再編等の関係など,どういった点を確認,説明があった際に確認したいと思われますか。

(知事)
後半部分に関してはですね,安全保障を含めて国がいろんな形の中で交渉すべきことだというふうに思っておりますけれども,いずれにしろですね,前半部分はご理解していただいているということでありますけれども,どこまで今,現状として進んでいて,そして今後の状況はどうなのかということも含めて,何に使うのか,どうするのかも含めて,まだ何もわからないわけですよね,実際問題としてですね。発表しているわけじゃないですから,実際問題として。後半部分いろんなことを言いましたけれども,何も,発表も何もしていないわけじゃないですか,実際問題として。何も聞いていないわけですよね,実際問題として。
だから,まずはさまざまなことについて聞いてからということでありますけれども,基本方針はもう変わりません。それはまず,地元に丁寧な説明をすべきであると。そして,地元の動向を注視すると。そして,地元の意向を踏まえて対応していくと。この基本方針は変わりません。そういった中で私自身は対応していきたいと思っております。

(記者)
先ほどの質問と関連しますけども,地元というのは基本的には1市3町,大きくとって1市3町という見方をしていらっしゃるということでよろしいですか。

(知事)
そうですね。やはり地元というと協議会も作っているわけでありますので,そういうことが前提ではないかなと思っております。

(記者)
ありがとうございます。

4.有料老人ホームの運営に関する県の対応

(記者)
鹿屋市の有料老人ホーム風の舞の問題についてお伺いします。知事は4日の会見で,再発防止策について検討していて,できるものから順次公表していくということでした。昨日,市町村向けと県内の有料老人ホーム向けに通知を出されております。この通知から,今後順次ということでしたけれども,今後はどういったこと,どういった再発防止策をお考えになっているのでしょうか。

(知事)
先般,そのことについても説明させていただいたと思います。さまざまなことを並べさせていただいてですね,説明をさせていただいておりますが,たぶんご理解していただいているんじゃないかと思うんですけれども,いかかでしょうか。

(記者)
改めて今後どういったことを考えているのか,ご説明いただければと思います。

(知事)
今後同様の事案が生じることのないよう,入居者の安心・安全を強化してまいりたいと思っております。
有料老人ホームは制度上,介護保険施設ほど規制の内容が具体的ではありませんけれども,法令やガイドラインの範囲内でできることをしっかりとやっていきたいと思っております。具体的には今回の事案を踏まえまして,各有料老人ホームに対し,関係法令等の遵守,重要事項説明書に記載したサービス内容を確実に履行することなどを要請する通知を行ったところであります。
また市町村に対しましても,住宅型有料老人ホームにおける適切なケアプラン作成およびマネジメントの支援等を要請する通知を行ったところであります。今後,各有料老人ホームにおけるサービス提供状況について把握を行い,必要に応じて指導するとともに,立入検査についてサービス提供の確保状況の確認,通告なしでの実施など検査方法等の見直しを行うこととしておるわけであります。
この他,担当部局において引き続き今回の事案を踏まえた再発防止の対応等について検討を進めているところでありまして,できるものから順次行ってまいります。有料老人ホームへの要請,関係法令および県の有料訪問設備運営指導指針の遵守,重要事項説明書に記載したサービス内容の確実な履行,事故等報告書の速やかな提出,施設または施設職員による高齢者虐待防止の徹底等,市町村への通知では,住宅型有料老人ホームにおける適切なケアプラン作成,マネジメントの支援,有料老人ホーム入居者が利用しているサービス事業者が休止または廃止した場合の住宅介護支援事業者への支援,施設または施設職員による高齢者虐待防止へ向けた取り組みの推進,高齢者虐待通報への的確な対応等であります。

(記者)
ありがとうございます。今,知事がご説明いただいた中で,提供されているサービスの把握というところがあったかと思います。これはまさに住民の方が心配されているところで,他の施設はどうなんだというようなご心配もあるようなんですけれども,他の有料老人ホームについてどういう状況かというのを調べるというようなお考えはありますでしょうか。

(知事)
他のというのは風の舞以外ということですか。

(記者)
はい,そうです。

(知事)
今のはすべての有料老人ホームですよ。

(記者)
はい。ですから

(知事)
今言った対応というのは全ての有料老人ホームが対象ですよ。

(記者)
なので,他の全ての有料老人ホームについて,現在提供されているサービスの実態について調べる予定というのは。

(知事)
今言ったことを有料老人ホームについてやるっていうことですよ。

(記者)
それはどういう形で。

(知事)
いいでしょうか。今説明したとおりですよ。もう1回読みましょうか。今,有料老人ホームに対してこういうことをやっていくということですよ。風の舞だけじゃないですよ。

(記者)
提供されているサービスの把握ということは各施設について,現在サービスに不足がないかというようなことを調べられるという意味でしょうか。

(知事)
具体的なものを。

(子育て・高齢者支援総括監)
今,知事の方からお話がありましたとおり,今後,各有料老人ホームにおけるサービス提供状況について把握を行い,必要に応じて指導すると知事は申し上げましたので,そのとおりの対応を行ってまいりたいと考えております。

(記者)
それは調査をするという受け取りでよろしいでしょうか。

(子育て・高齢者支援総括監)
そこについては,また今後検討してまいりたいと考えております。

(記者)
あと,設置運営指針,鹿児島県が定めていますけれども,今回の問題を受けてここを何か改定するというようなお考えはおありでしょうか。

(子育て・高齢者支援総括監)
そこも含めて検討してまいりたいと考えております。具体的なことにつきましては,私どもの方にお問い合わせいただければ,また取材に応じたいと考えております。

(記者)
わかりました。

(幹事社)
他に質問のある社はありませんか。

5.口永良部島噴火への対応

(記者)
今朝,口永良部島が爆発しましたが,知事としての受け止めと県としてのご対応があればお聞かせください。

(知事)
口永良部島では9時19分に噴火が発生し,噴煙は火口縁上500メートルまで上昇し,雲に入りました。火砕流は火口から南西側と北西側におよそ1.5キロメートル流下しましたけれども,居住地域には達しておりません。現在のところ避難等の情報はありませんけれども,屋久島町では住民に避難を呼びかけているところであります。噴火警戒レベルは3のまま継続しているところであります。県および屋久島町において,災害警戒本部体制を取り,情報収集に努めているところであります。
県としては今後とも町や関係機関と連携し,適切に対応してまいりたいと考えております。

(記者)
関連してよろしいでしょうか。
今の,関係機関と連携してというところだったんですけれども,火山防災協議会の連絡会議を開くご予定はありますか。

(危機管理局長)
今回の爆発で連絡協議会を開催する予定は今のところありません。
ただ,火山の関係の連絡会,あと,その協議会の方は定期的に開いておりますので,その時に今後の口永良部のですね,噴火の状況とか,それから27年の噴火があって全島避難をしましたけれども,その後に避難所の開設とかですね,ヘリポートの開設とかいろいろ対策を打ってきました。それらの対策も含めてですね,いろいろと協議・検討して,これまで以上に住民の方,島民の方のですね,安全・安心が確保できるような協議をしてまいりたいと考えています。

6.奄美世界自然遺産登録再推薦への所感等

(記者)
ありがとうございます。すみません。もう1点,ちょっと他のテーマで奄美の世界自然遺産について,知事に伺いたいんですが,ご案内のとおり,今日東京で関係省庁の連絡会議があってですね,いろいろと再推薦に向けた手続きが大詰めになってきていると思うんですけど,延期勧告から8カ月たって,いよいよ再推薦というステージを迎えることに当たっての,知事としての所感があればお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)
奄美での世界自然遺産登録に向けてですね,これまでも世界自然遺産登録としての価値の維持,自然環境の保全と利用の両立,地域の気運醸成などに取り組んでおり,今後ともそれらの取り組みを進めてまいりたいと考えております。県としてはですね,引き続き,国,沖縄県,市町村,関係団体等とも連携を図りながら,これらの取り組みをより一層推進し,2020年の登録に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えております。

(記者)
今のに関係してなんですけど,環境省が果たす役割,県が果たす役割,市町村が果たす役割,それぞれあると思うんですけど,県としてはどういう役割を果たして,どういう取り組みを進めたいというようなお考えはありますでしょうか。

(知事)
県としてもですね,IUCNから,さまざまな面でご指摘があった点があるわけでありますので,その点についてはですね,万全を期すべくですね,現在もうすでに取り組んでおりますし,IUCNの専門家などからの助言も得ながらですね,必ずや登録されるということになるようにですね,我々としても県独自の取り組みを進めるとともにですね,県だけではなくて,環境省との連携,沖縄との連携も重要になってくるわけでありますので,そういった連携を密にしながらですね,取り組んでいきたいなというふうに思っております。
必ずや次は世界自然遺産に登録されるというところまで,万全を期していきたいなというふうに思っております。

(記者)
県の独自の取り組みというのはどういうことを指していらっしゃいますか。
お答えいただけないなら大丈夫です。
少し関係してなんですけど,今日は観光戦略のお話もあったと思うんですが,登録が2年延びたということがですね,県の観光戦略に与えた影響もあったのではないかなと思います。その辺のお考えはいかがですか。

(知事)
これはIUCNの決定が下された時に私も所感で述べさせていただきましたけれども,IUCNでは奄美の素晴らしい自然の価値というのは評価されているわけであります。ただし,修正すべき点がこれだけあるよねということのご指摘があって,その修正すべき点についての修正をすれば次は登録される可能性が高いということでありますので,我々は今,全面的にその修正すべき点を改善すべく取り組んでいるわけでありますので,必ずや次は世界自然遺産に登録されると,そういうところまで押し上げながら今やっているわけでありますので,それに今全力を尽くしたいというふうに思っているわけであります。
そして,来年の夏前ぐらいになる可能性が高いわけでありますけれども,そうすると,いわゆるオリンピックの開催,そして,その先にはかごしま国体というものが控えているわけでありますので,オリンピックの時にはたくさんの海外の方々が日本を訪れて,そして日本を観光するということが考えられるわけでありますので,その時に世界自然遺産に登録されることによってですね,より奄美を世界中の方々に知ってもらうチャンスではないかなと,そうすべく我々も積極的にPRして取り組んでいきたいなとそういうふうに思っております。その時に当然のことながら,この素晴らしい奄美の自然をどうやって守っていくかということも踏まえながら,我々としては対応していくということは当然のことであります。

(記者)
登録が2年遅れたことに関しての観光への影響はどうですかという質問だったんですが,それは2020年になったので逆によかったとか,何かそういうのはお考えはあるんですか。

(知事)
逆によかったとか,よくなかったとか考えているわけではありません。それがあったところで,それを踏まえながら,いかにしてそれをうまく生かしていくかというふうに考えているわけであります。そこのあたりはご理解いただければと思います。

(記者)
はい。ありがとうございます。

(幹事社)
他にありますでしょうか。

7.かごしま出会いサポートセンター登録1,000人突破への所感等

(記者)
鹿児島県の出会いサポートセンターが登録人数1,000人を突破しましたが,それの受け止めと,サテライトを作ってほしいという声が強いと思うんですけれども,それに対する考え方を教えてください。

(知事)
鹿児島県の出会いサポートセンターはですね,県と法人会が協力しながらですね,取り組みを進めさせていただいておりまして,これまでもですね,何組か結婚された方々も出ているというふうに思っておりますけれども,今後ともですね,県,そして法人会も中心にしながらですね,この出会いサポートセンターが運営されていくようにですね,努力していきたいなと,そういうふうに思っておりまして,サテライトも含めてですね,さまざまなご指摘があるということでありますので,その点も踏まえながらですね,より良い方向にすべく我々としても努力していきたいなと思っております。

8.新たな総合体育館の進捗状況

(記者)
年頭会見でもお伺いしたんですけども,新たな総合体育館の整備について,日本郵便の土地の評価や,また,日本郵便との交渉の状況を改めてお伺いさせてください。

(知事)
状況は1月4日の記者会見で述べたとおりでありまして,現状はそういうことであります。もっと詳しく言いますか。今,まだ現状は同じです,まだ。

(記者)
日本郵便との交渉について,知事としては全く可能性はまだ半分半分なのか,ある程度の見通し,手応えは持っていらっしゃるのか。

(知事)
現在,進めている段階であります。

(記者)
ちなみに一応,過去の議会答弁では,日本郵便の土地の交渉がうまくいかなくなった場合でも,県の工業試験場跡地1万平米でも施設を建てられるような県外の事例はあるというような説明もあったんですけども,日本郵便との土地の交渉がなければ他の土地を探す可能性っていうのもあるのでしょうか。

(知事)
それに対する答えはもう一つでありまして,今現在,日本郵便との間でですね,交渉を進めている最中ですから。ご理解ください。

(幹事社)
他はありますでしょうか。
それでは県政一般に関しての質問は終了して,続きまして川内原発関連についての質問がある社はお願いします。

9.川内原子力発電所関連

(記者)
九州電力の方が佐賀県の玄海第二原発の方の廃炉を検討しているという報道がなされていますけれども,その件について知事のお考え,所感をお伺いします。

(知事)
少々お待ちくださいね。
九州電力が玄海原子力発電所2号機について,廃炉を視野に検討を進めているとの報道があったことは承知しております。九州電力においては,玄海原子力発電所2号機の今後の取扱いについて新規制基準への適応性を含め,技術面や費用面から評価検討中としているところです。
私としてはこのことについて特に申し上げることはございません。

(記者)
ありがとうございます。

(記者)
原発関連と,あと県議選にもちょっと絡んだ質問でお伺いします。
2016年の知事が初当選された知事選で,原発に関する政策協定を結んで出馬を辞退した平良行雄さんが4月の県議選への立候補を表明されています。出馬の理由としては,知事の就任以降,一度も面会をしてもらえていないので,議会で直接質問をしたいとの思いで,ということでした。出馬の表明は昨年のうちにされていますが,県議選も近づいています。こうした意向を受けても知事としてはまだ平良さんと面会するご予定,意向はないのでしょうか。

(知事)
県議選に関係することについてコメントすることはありません。また,必要があればどなたでもお会いします。

(記者)
平良さんと今のところお会いになられていない理由を教えてください。

(知事)
必要があればどなたでもお会いします。

(記者)
関連でもう1点。平良さんと知事選の時に結んだ脱原発の政策協定は,知事としてはきちんと守っているというふうにお考えでしょうか。

(知事)
それはこの記者会見でも何度もご質問があって答えたとおりであります。

(記者)
もう一度答えをお願いします。

(知事)
それはどの部分ですか。

(記者)
全体です。

(知事)
それはもうすでに全部答えていますよ。

(記者)
知事としては守っているというご認識でいらっしゃるんですよね。

(知事)
それは私が記憶している範囲で言えば,専門家委員会も作っておりますよ。自然再生エネルギーを推進して,原発に頼らない社会づくりを今進めておりますよね。それは進めていると思いますよ。特別点検もやりました。必要なものはそれですよね。その部分については進めております。

(記者)
知事としてはきちんと守っているというお考えということですね。

(知事)
今,言ったとおりであります。

(記者)
その部分に関しては少なくとも。

(知事)
主要な部分はそこですよ。ご存じですか,全て。

(記者)
はい。

(知事)
では,教えてください。

(記者)
知事としてはきちんと守っているという認識だということを確認したかったのですが,そこはいいのですね。

(知事)
この記者会見でも何度も何度も表明しているとおりであります。それで今言ったことを進めているということであります。ご理解いただければと思います。

(記者)
わかりました。

(記者)
今の質問に関連してなんですけれども,当初,平良さんたちのグループの方が専門委員会を起ち上げる際に,こういった人選にしてほしいというのを知事の方に推薦するメンバーっていうのを出されていると思うんですけれども,それはずっと今回もそういう形で申し入れがあったかと思うんですが,今回の委員会のメンバーというのは留任という形で決まったと思うんですけど,その際に,必要があればお会いになるというふうに何度も繰り返されていますけども,平良さんたちと政策協定も結ばれていて,平良さんたちが推薦されている人選というのを今回採用できないということに対しては,やはり直接会って,平良さんと知事が会ってお話をするという,そこは人として必要性というのは私は感じるのですが。

(知事)
そうですか。それはもうこの記者会見の場でも説明しているとおりですよね。一番大事なものは何かというと,何のために専門委員会を作るかということなわけですよ。何のために作るかというと,県民の安心・安全のために作るわけですよね。そういうことです。避難訓練もそうですけれども,それが一番大事なもの,基本線がありますよね。それはご理解いただけますよね。
それで,じゃあ何が必要かというと,専門家委員会の場合もイエスかノーかとかね,そういうことを争うところではないわけですよ。県民の安心・安全のために提言をいただく。一番こうすべきであるということを提言をいただく,その専門家委員会なわけです。その場合,何が必要かというと,やはり人なんですよ。そして経験なんですよ。そして知識なんですよ。そして,これまで何をやってきたかなんです。それが知見として,そういうものを県民のためにちゃんと提言・助言できる方を選ぶというのが基本線にあって選んだということであります。
だからご存じだと思いますけれども,専門委員会に何回か出てると思いますけれども,3時間,3時間半,4時間にわたってですよ,真剣な議論がどんどん展開されているわけじゃないですか。私も毎回参加しておりますけれども,本当にすごいですよ。県民の安心・安全のために,委員の方々は九州電力に対しても鹿児島県に対しても,これはどうなの,こうすべきではないかな,ということも本当に提言をしていただいているわけですよね。これがやっぱり本当の専門委員会ではないでしょうか。

(記者)
知事の専門委員会のお考えというのは十分存じ上げているつもりなんですが,その今言われたことを平良さんに直接言うという。

(知事)
ですから,必要があればどなたでもお会いするということです。

(記者)
今度,改選というか。

(知事)
何回聞かれても同じ答えになります。

(記者)
わかりました。

(知事)
それはもう前から,2年半ぐらいずっと同じように説明しているとおりであります。答えは同じです。

(記者)
ただ今回,委員会が次のメンバーという形で一応任期を終えたということで,改めてそのタイミングでお会いにならないのかというところ。

(知事)
ご指摘の点を踏まえながら答弁させていただいたということであります。よろしくお願いします。

(幹事社)
他に質問のある方はいらっしゃいませんか。
質問はないようなので,これで終わりたいと思います。

(知事)
ありがとうございました。

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