1. 概要 |
乳幼児期に発症し、緩徐に進行する近位筋優位の筋力低下と筋萎縮に加え、比較的早期より手指・肘関節・足関節などの屈曲拘縮を伴うミオパチーである。通常、常染色体優性であるが、最近劣性遺伝形式をとる例も報告された。ウルリッヒ病と同様にCollagen VI遺伝子変異を原因とする。 |
2. 疫学 |
これまでに疫学調査が行われたことはない。本邦からは、1989年と1992年に症例報告があるのみである。両例ともに遺伝学的に診断が確定していない。欧米からは報告が散見されつつあるが、世界的にも疫学データは存在しない。 |
3. 原因 |
Collagen VIをコードするCOL6A1, COL6A2, COL6A3のいずれかの遺伝子の変異により発症する。 |
4. 症状 |
乳幼児期に発症し、近位筋優位の筋力低下と筋萎縮が緩徐に進行する。比較的早期より手指・肘関節・足関節などの屈曲拘縮を伴う |
5. 合併症 |
歩行障害など。 |
6. 治療法 |
根本的治療法はなく、リハビリテーションなど保存的治療のみ。 |
7. 研究班 |
ベスレムミオパチーとその類縁疾患の診断と病態に関する研究 |