月刊 経団連2025年4月号
特集 いのち輝く未来社会のデザイン ─2025年大阪・関西万博
巻頭言
人づくりを日本の強みに
2025年4月、いよいよ大阪・関西万博が開幕する。世界中から多様な主体が集い、幸福を実感できる未来社会の姿を共有する壮大な試みに、大いに期待したい。
特集
いのち輝く未来社会のデザイン ─2025年大阪・関西万博
2025年4月13日に2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開幕する。「いのち」をテーマに、世界の多様な価値観が交流し合い、新たなつながりや創造を促進する場として、未来への希望を世界に示すことが期待されている。
特集:いのち輝く未来社会のデザイン ─2025年大阪・関西万博
大阪・関西万博の開幕にあたって
十倉 雅和(日本経済団体連合会会長/2025年日本国際博覧会協会会長)
2025年大阪・関西万博
- 大阪・関西万博 全景図
- 見どころ満載!大阪・関西万博パビリオン一覧
- パビリオンPick Up!
NTT Pavilion/住友館/パナソニックグループパビリオン「ノモの国」/三菱未来館/
電力館 可能性のタマゴたち/ガスパビリオン おばけワンダーランド
【インタビュー】
多様でありながら、ひとつ
藤本 壮介(2025年大阪・関西万博 会場デザインプロデューサー/建築家/
藤本壮介建築設計事務所主宰)
- 会場デザインプロデューサーとしての信念と覚悟
- リングで多様な世界をつなぐ
- 丸く切り取られた空を主役に
- 持続可能な社会の象徴へ
─ 大屋根リングに木材を活用した意図 - 見逃せないシグネチャーパビリオン
─ 多様な個をとがらせ、世界と共鳴していく - この先の50年をつくる若者に勇気と未来を与える
日本の「循環」がつなぐ、いのち輝く未来社会
黒田 紀幸(日本館長)
- テーマは「いのちと、いのちの、あいだに」
- 「循環」を体現する日本館
- 宇宙を肌で感じられる「火星の石」
- 空間デザイン・建材・ユニフォームでも循環を表現
地球儀を眺めることは世界を俯瞰で捉えること
―輪島からの発信
坂口 茂(輪島市長)
- 輪島塗大型地球儀の意義
- 展示への道
- 創造的復興への挑戦
- 輪島から世界へ
─ 未来への発信 - 未来への架け橋として
【インタビュー】
出でよ、未来の"渋沢栄一"
―万博の体験が明日の社会をつくる
石川 勝(2025年大阪・関西万博 会場運営プロデューサー/
シンク・コミュニケーションズ代表取締役)
- これまでの万博で得た知見を全て大阪・関西万博に注ぎ込んだ
- 「未来社会の実験場」の具現化を目指して
- 石川プロデューサーの「推し」とは
- 多くの人の関与で熱量分だけ厚みや密度が生まれる
- 地球規模課題解決に向けた対話をレガシーに
いよいよ開幕 大阪・関西万博
石毛 博行(2025年日本国際博覧会協会事務総長)
- いのちに真正面から取り組む史上初の万博
- 参加し、交流する万博で、つながりを取り戻す
一般記事
【報告】
社会貢献活動をめぐる状況、能登半島地震の支援活動に関する課題等を調査
―「社会貢献活動に関するアンケート」結果
https://www.keidanren.or.jp/policy/2024/091.html
西澤 敬二(経団連審議員会副議長、企業行動・SDGs委員長/損害保険ジャパン顧問)
中山 讓治(経団連企業行動・SDGs委員長/第一三共常勤顧問)
秋池 玲子(経団連企業行動・SDGs委員長/ボストン コンサルティング グループ
日本共同代表)
- 社会貢献活動を「社会の一員としての責任」と捉え、特にNPO・NGOと連携
- 能登半島地震の支援活動をめぐり様々な課題が浮き彫りに
【報告】
ウクライナ経済の復興に向けて
―第9回日本ウクライナ経済合同会議を開催
https://www.keidanren.or.jp/policy/2024/087.html
國分 文也(経団連日本NIS経済委員会、ウクライナ部会長、ウクライナ経済復興特別委員長/
丸紅取締役名誉顧問)
- 日本の経済界と政府で共にウクライナの復興を支援
- ウクライナでは国内改革が進展、有望な産業も
- ウクライナのビジネス環境
- 戦時下における緊急ニーズ
- 中長期的な復興に向けた取り組み
- 二国間の経済関係の強化とウクライナの経済復興
連載
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読書のみちしるべ
営業を科学する
田中 孝司(経団連イノベーション委員長/KDDI取締役相談役) -
Essay「時の調べ」
桜の名画 ―奥村土牛筆《醍醐》
河野 元昭(東京大学名誉教授(日本美術史))