第52回理事会は、6月6日、日中技能者交流センター会議室において開催されました。
冒頭、岡島理事長のあいさつの後、理事長を議長として、2024年度の事業報告や決算報告、新会員の承認など7つの議案の審議を行いました。
2024年度の事業報告、決算報告の審議では、技能実習制度や新たな育成就労制度へ向けた課題や、友の会解散後のサポート体制などについて意見要望が出されたのち、出席理事全員の賛成で承認されました。
また、新会員の承認、評議員、理事の交代、収益事業の内容変更とそれに伴う定款変更について、評議員会に提案することの承認がなされました。
一方、第34回評議員会は、6月25日、日本教育会館会議室において開催されました。
冒頭、評議員から議長を選任したのち、岡島理事長より開会にあたってのあいさつを受け、各号議案の審議に移りました。その中で「収益事業の内容変更」では、建設就労事業の廃止、特定技能2号の支援の追加などを提案しました。また、それにともない、定款の変更の提案も行いました。
審議ののち、それぞれの議案について採決の結果、参加評議員全員の賛成で承認がなされました。
(任期2023年度〜2027年度定時評議員会まで)
新任 上村 良成 日本鉄道労働組合連合会 会長(任期2024年度〜2026年度定時評議員会まで)
新任 妹尾 吉洋 株式会社DYМ 顧問第52回理事会
第34回評議員会
現行の技能実習制度に替わる新たな制度が2027年より施行されます。新制度に移行する過程で監理支援団体として、従来の監査活動に加えて、新体制への準備が求められています。こうした中で「2025年度第1回全国監査会議」を5月23日に開催しました。全国の地方企業の担当者はオンラインで参加しました。
今回は新制度の育成就労制度と特定技能制度の連携が深まることから、当センター企業会員の新制度への動向、関心事項について情報共有にも重点を置きました。最初に、前年度の事業概況や今年度の取り組み方針説明を行い、技能実習制度、特定技能制度の運営要領の改正点について理解を深めました。
また、安全衛生法規則の改正などを紹介し、技能実習生を取り巻く規則の変更点について、徹底しました。
その後、日本語支援(JAPANY)の学習状況、臨時監査の動向などを中心に実践的な情報共有を図りました。また、日々の監査活動時における課題も含めて意見交換しました。
今後も技能実習生が安全で技能習得が順調に進むように技能実施先(企業)に対する監査指導の精度を高めていくことを確認して終了しました。
全国監査会議
新たな制度(育成就労制度)の具体的な運営について本格的な議論が進んでいます。新制度は、人手不足が深刻な特定産業分野において外国人が、長期にわたり産業を支える人材として期待されています。
新制度施行に向けて、現在、関係省庁から分野別運用方針の考え方が示され、有識者会議で議論が本格化しています。
今回、「育成就労制度の基本方針と関係省令の動きについて」をテーマとして会員企業(約20社)もオンラインで参加して、パブリックコメントで示された政令や省令の概容について、「公益財団法人国際人材協力機構」の斎藤副部長より、子細な解説を受けました。
検討されている「育成就労制度」の運用では従来の技能実習制度の骨格を維持しつつも、1育成就労実施者(企業)、2監理支援機関の優良要件、3来日する外国人の現地支払い費用、4監理支援機関の体制(職員数や相談言語など)、5日本語能力基準、6転職要件などについて留意することが強調されました。
当センターはこうした学習会や経験交流を通じてより精度の高い、信頼される監査活動、支援活動を行うことを参加者全員で確認しました。
地方代表者ブロック会議
昨年10月、当財団が派遣した訪中団と各組織との業務会談を受け、4月に中国職工対外交流中心、6月に人力資源和社会保障部国際交流服務中心の訪日団が相次いで来日しました。
今回の訪日団の目的は、当財団と今後の事業展開のあり方について協議を行うとともに、中国においても急速に進展する少子高齢化社会への対応として、日本における介護施設や介護保険制度を中心とした介護制度などに関して見識を深めることです。
職工中心訪日団は、連合などの労働組合組織や当財団元理事などから、日本における介護の実態をさまざまな角度からレクチャーを受け、意見交換を行いました。また、実際の介護施設などを視察し、知識を深めました。特に「人間」と「テクノロジー」の共生により、高齢者が自立し尊厳をもって暮らす持続可能な社会の実現と高い付加価値と生産性を備えた持続可能な事業モデルの構築など新たな観点で介護事業を学びました。
服務中心訪日団は、大学や専門学校などをを訪問し、介護事業に従事する有資格者などの養成機関の実態に触れました。また、介護施設を訪問し、日本の介護現場の実態についても理解を深めるとともに、高齢化社会を有意義に明るく生き抜くための活動を行っている団体と、従来の介護とは視点を変えた意見交換を行うなど、精力的に活動しました。
当財団は、両組織との交流を深めるとともに、新たな事業展開を模索するため、本年度下半期に訪中団を派遣する予定にしています。
中国職工対外交流中心訪日団
財団理事との懇談(中国職工対外交流中心)
人社部国際交流服務中心訪日団
財団との業務会談(人社部国際交流服務中心)
当財団では、2024年7月より、技能実習生、特定技能外国人等を対象に日本語能力向上を目的とした日本語Eラーニングシステム「JAPANY」を提供しております。
このシステムは、受講者のレベルに応じて、WEBに接続できる環境があればスマホでいつでも好きなだけ多彩なプログラムから日本語学習が可能です。
受講前に実力テストで自分のレベルを把握して、動画で講師の授業を受けながら単元ごとの小テストで理解度をチェックします。自分の苦手な科目を重点的に学習することも可能で、N3より易しいクラスは母国語の字幕切り替え機能もあります。
昨年からの受講申込者総数は約300名になりましたが、申込をしても学習時間が思うように取れない受講生も少なくなく、成果を上げらないとの意見もありました。
こうした中でも意欲を持ち授業の受講時間が多い上位5名は月平均7時間以上受講を半年以上続けています。
当センターとしても、受講生から学習する上での課題(システム、講義内容、活用方法等)をヒヤリングして改良につなげると共に、さらに学習成果が上げられる日本語教育サービスに向けて、日本語学習に意欲ある人たちの期待に応えていきたいと考えております。
来る育成就労制度においては日本語能力水準が明確に定められることになります。
受講生、受入れ企業の皆様と共により実効的な日本語教育体制を整備していきますので、どうぞご意見をお寄せください。
スマホで日本語を勉強している実習生
学習の進み具合を見える化しています
スマホ画面も見やすくなりました
全国からお便りが届きました
日本入国時空港にてインドネシアから来ました
入国後研修を終え、いよいよ企業への配属です
会社の親睦会にて
社員旅行で記念写真
笑顔で帰国しました
グエン チュオン ザンさん
配属機関名:株式会社ブラザー
日本入国日:2017年8月28日(特定技能1号)
日本に来てから、もう七年半になりました。何時の間は流れてしまったようです。この間に、苦しい闘いがあり、酸っぱく、甘く、苦しく、楽しい味がそこには揃っていて、本当にいろいろ体験してきました。
初めて日本に来たときは、すべてが私にとって新しいものでした。日本での七年間の生活と仕事で、私は人生と仕事について多くのことを学びました。日本に来てから、たくさんの知識を学び、よい多くの人々と出会い、よい多くの親しい友人が出来ました。七年前に友達と初めて桜を見に行った時のことを思い出します。日本に来る前は、桜のことはインターネットや本、テレビでしか知りませんでした。桜はとても美しいと思いますが、実際に桜を見ると写真や本で見るよりもさらに美しいです。私はどこにでも旅行するのが好きです。私は美しい景色と静かな場所が好きです。友人と私は、標高3,776メートルの雄大な富士山に登り、茨城県の牛久大仏を訪れ、大阪の賑やかな難波エリアや壮大な名古屋城を訪れ、渋谷ウォーキングストリートのハロウィンフェスティバルに参加し、さらには神奈川県の涼しい逗子海岸にも行きました。
私が行くすべての場所は、忘れられない思い出を残してくれます。最初は、ここの景色も、人々も、生活も、私にとってはどれも奇妙で新しいものでしたが、だんだんこの場所が興味深いと感じるようになりました。日本にはたくさんのお祭りがありますが、私は一番好きなのは4月に行われる桜祭りです。上は満開の桜、下は防水シートの上に一緒に座っている家族や友人のグループです。料理や飲み物も一品一品がディスプレイされていて、桜を眺めながら食べたり話したりとても楽しかったです。そして小さな集団が集まって賑やかで混雑した場所になりました。大人たちの会話や子どもたちの遊び声が祭りの陽気な雰囲気に溶け込んでいた。
私が日本に住んで働いた頃は、時間が経つのがとても早く感じました。今振り返ると、とても驚きます。そこで、日本の文化、教育に触れ、視野が広げられ、自分も徐々に成長してきました。私の胸の中に、日本人への感謝の気持ちが一杯あります。長い間大変お世話になりました。心から感謝を申し上げます。
ノン クホック ホアさん
配属機関名:株式会社ブラザー
日本入国日:2020年11月22日(技能実習生3号ロ)
私は『ONE PIECE』が大好きです。
『ONE PIECE』は日本の有名なアニメマンガです。
作者は尾田栄一郎さんです。この物語は、海賊のルフィと仲間たちの冒険のお話です。
ルフィは『海賊王』になりたいです。彼が『ゴムの実』という悪魔の実を食べて、体がゴムのように伸びる力を持っています。とても元気で優しい性格です。
ルフィにはたくさんの仲間がいます。ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジなどです。ゾロは剣士で三本の剣を使います。ナミは航海士で、地図を読んだり、船を運転したりします。ウソップは少し弱虫ですが、とても優しいです。サンジは料理人で、おいしい料理を作ります。
ルフィたちは「ひとつなぎの大秘宝ONE PIECE」を探しています。その宝物を見つけると、海賊王になれると言われている。
彼らはいろいろな島へ行きます。そして、強い敵と戦います。
ときどき、悲しいことや大変なこともありますが、みんなで力を合わせてがんばります。私はルフィの強さと優しさが好きです。ルフィはいつも仲間を大切にします。そして、夢のためにはあきらめません。
私もルフィのように、がんばりたいです。
手前がホアさん、奥がザンさん
グエン ティ トウエンさん
配属機関名:ブルボン上越工場
日本入国日:2021年4月24日(特定技能1号)
日本へ来てから、今年は四年目日本に住んでいます。時間の間にか時間は流れてしまったようです。ベトナムにいる時、日本の文化でけでなく人々についてもテレビしか分かりませんでした。でも心配の事は日本語とか天気とか仕事です。日本に来てからこの間に心配して、怖くて、甘くて、楽し味も、本当にいろいろ体験しました。私は実習生によると、毎日仕事してシャワー浴びてご飯を作ってから少し時間日本語を勉強します。レジャーの時、休みの日も日本語の新聞を読むし、日本語の映画を見るし、その結果日本語が少し上手になってくるにつれ、外国の友達も増えてきました,それに日本語の通訳しますように。。四年日本に住む間に多い親切な人会いました。生活とか仕事ついて困る時時皆んなが手伝ってくれたんだ、日本に来て心細い、言葉が通じない時の困惑感、経済的困苦の不安感、時々失敗することが感じます,しかし、私は周りのみんなに励まされて、自分が何とかなりそうな気分がしてきました。そんなにうれしかったです。日本に来たときの驚きは、ゴミが非常に整然としており、交通も非常に支配的であるということです、めっちゃ最高です。日本の景色がすごく綺麗です、色々な花もあります。私は花が好きだから思い出としてたくさん写真を撮っていました。初年雪が見られました、好きです。その時は寒いだけど気が乗りして、友達と遊びに誘って行きました。私たちは雪で好きな動物を作って写真も撮っていました、そんな事可愛くて楽しみかったよ。
最後は会った人々は当然事じゃなくて、私にとってよかった感じます。皆んなから新しい事を学んで、困る事を手伝ってくれたんだ、ありがとうございました。私が成長し、強くなるのを助けてくれた日本に感謝します。日本に来た事は良かったという気持ちをずっと持っています。
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通勤の途中で実習生らしき若者が自転車に乗って颯爽と職場に向かう姿を見ることがあります。
自転車は、渋滞や事故でも職場に遅れない便利な乗り物です。実習生や特定技能外国人の皆さんも通勤の足として利用しています。
しかし、自転車に乗る人の中には、歩行者感覚で自転車に乗り、ルールを守らず事故を起こすケースが増えています
。
このため、来年4月から自転車の交通違反にも反則金制度が導入されることになりました。
例えば、スマホのながら運転が1万2千円、信号無視が6千円の反則金を納付しなければならず、思わぬ出費になります。
実習生や特定技能外国人の皆さんが違反をしないように当財団も自転車のルールやマナーを守るようフォローしていきます。
(ka)