IgE抗体検査は、血液中の食物アレルギーを引き起こす原因の一つであるアレルゲン特異的なIgE抗体が存在するかどうかを指標として判定しています。しかし、アレルギー症状を引き起こすかどうかは、その他種々の要因が関わってきます。したがって、IgE抗体検査が陽性であっても、皮膚試験、食物経口負荷試験を併せて確認し、医師との相談の上、必要最小限の除去にすべきとされています。
現在の研究で、生後6か月までにスキンケアを行って皮膚の状態を良好にした小児において、鶏卵を少量ずつ摂取したことにより、鶏卵アレルギーの発症を抑えたという報告があります。完全に除去するよりも早期に少量ずつ摂取した方が有効との研究結果ですが、自己判断で摂取を開始するのではなく、必ずかかりつけの小児科医・アレルギー専門医に相談した上で離乳食を進めてください。
食物アレルギーについてはまだ不明な点もあり、研究が日夜すすめられています。お一人お一人の状況が異なりますので、詳しくは、アレルギー専門医にご相談ください。