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RME Users

導入事例

[画像:インタビュー:ルイジ・ルシーニ ヴィテルボから生まれる魔法のサウンド]

ヴィテルボから生まれる魔法のサウンド

インタビュー:ルイジ・ルシーニ (サウンドエンジニア)

ソニーミュージックを初め、ダンスミュージック界を牽引するレーベル「Armada Music」など数々のレーベルで活躍するルイジ・ルシーニ氏は、城壁に囲まれた中世の面影を残すイタリアの街ヴィテルボにスタジオを構えるプロデューサー、DJ、サウンドエンジニア、サウンドデザイナーであり、プロフェッショナルとして15年以上に渡りそのキャリアを築いてきました。

RMEユーザーであるルイジ・ルシーニ氏に、RMEのセットアップやミキシング、マスタリングの進め方、手がけたSonyc-Byo-Hazardの最新アルバム「Living the dream」について伺いました。

Luigi Lusini(ルイジ・ルシーニ)

[画像:Luigi Lusini(ルイジ・ルシーニ)]

1986年生まれ。ローマのセントルイス音楽大学にてサウンドエンジニアリングを学ぶ。ジャンルは主にプログレッシブであるが、ハウスからエレクトロニックまで幅広いジャンルで新しいことに取り組んでおり、Sony Music、Armada Music、Anjunabeats、Anjunadeep、Enhanced Music、Nervous Records、Ego、The Clubbersなど数々のレーベルで活躍している。

Tiësto、Armin van Buuren、David Guetta、Hardwell、Above & Beyond、Dash Berlin、Ferry Corsten、Markus Schulzなど多くのアーティストや、BBC Radio 1、DI.fm、TuneInといった世界最高峰のラジオ局からも支持されおり、iTunesで1位、Beatportやその他多くのデジタル・ストアでトップ10にランクインしている。

彼のミキシング・マスタリングスタジオは、GIK AcousticsのウェブサイトやCNETで、Abbey Road Studios、Rupert Neve、Luca Pretolesiなど著名なスタジオと並び紹介されている。

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ルイジ氏はスタジオのセットアップ(セットアップ詳細は記事の最後に記載)に、RME Fireface 400、RME DIGICheck、RME ARC USBを使用しています。

使用しているRMEの機器について教えてください。

ルイジ氏:
RME Fireface 400と、専用のリモート・コントローラーRME ARC USBも使用しています。 そのおかげで(他のモニター・コントローラーと比べ)品質を落とすことなく簡単にスピーカーを管理できます。 さらに、ミキシングとマスタリングの際に便利なように、ミッドとサイドのリスニング用にカスタムプリセットを作りました。 RME DIGICheckのスペクトラム・アナライザーもよく使っていますが、これは本当にユニークで、他に代わるものがないと思います!

ミキシングの進め方について教えてください。

ルイジ氏:
プロフェッショナル性を求めるアーティストの楽曲をミックスする際、大抵の場合、全てのインストゥルメンタル・トラックを提供してもらい、それを自分のシステムに取り込みます。 アーティストがどのようなサウンドを求めているか理解するために、アーティスト自身が作成した2ミックスも提供してもらいます。 そこから曲全体に深みとパンチを加え、あらゆるサウンドシステムに対応できるようなミックスに仕上げていきます。私は常に楽曲を際立たせたいと考えています。アーティストと様々なやり取りをしながら、波長を合わせ、共同作業のように進めます。

マスタリングの進め方についてはどうですか?

ルイジ氏:
シングルの場合は、トラックがミックスされて安定したらそのままマスタリングの段階に進みます。アルバムの場合は、アルバムのトラックがすべてミックスされるのを待って、マスタリングに進みます。 アルバムの場合は、アルバム全体にまとまったカラーを出したいので、全曲揃ってからマスタリングに入ることが大事だと思っています。

手がけたアルバムの事例を教えてください。

ルイジ氏:
もちろんです。ジャコモ・ビオンディ・モーラ(Giacomo Biondi Morra アーティスト名:Sonyc-Byo-Hazard)と、彼の4枚目のアルバム「Living the dream」のミックス・マスタリングに取り組みました。 今回は、アルバムの中に多様なスタイルが交錯していることが一つの課題でした。 ジャコモは多様なスタイルを楽曲に取り入れているので、音全体にまとまりを出すことは簡単ではありませんでした。

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Giacomo Biondi Morra(ジャコモ・ビオンディ・モーラ)

1972年生まれ。ボストン バークリー音楽大学卒、ミュージック・シンセシスを専攻。Berklee Achievement Scholarship、National Academy of Recording Arts & Sciences (NARAS) Music Technology Scholarshipを獲得。

Sonyc-Byo-Hazardのコンセプトは、ジャコモがバークリー音楽大学で学んでいた1995年に生み出された。それは、人生を素晴らしく生きるために欠かせない3つのエレメントを表現したいという想い。

"sonyc"
サウンド、ハーモニー、メロディー、感触。
その魅力的に構築された空間の動き。


"byo"
生命とその全ての美しさ、本質的でかぐわしい愛。


"hazard"
偉大な計画の一部かのような、予測できない全ての現象。

[画像:Giacomo Biondi Morra(ジャコモ・ビオンディ・モーラ)「Living the dream」]

12歳のときから作曲、コンピュータを使ったサウンドデザインに情熱を注ぎ、現在は、メランコリックな雰囲気を持つ浮遊感のあるゆったりとしたシンセティックなチルアウト、アンビエント、映画音楽の制作とプロデュースを行っている。

クラシック、トランス、テクノ、ダンスなどの影響を受けた楽曲に加え、ジャジーなハーモニーを随所に取り入れ、シンセサイザーの繊細なテクスチャーとアコースティック楽器を絶妙に交錯させる。

ジャコモのプロフィールや音楽制作の背景、最新楽曲の視聴はこちら

http://www.sonyc-byo-hazard.com/

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アルバムの仕上がりに満足していますか?

ルイジ氏:
もちろんです。素晴らしいコラボレーションができましたし、最高の仕上がりになりました。 アルバムはどんなデジタル・プラットフォームやCDでも良い音で聴けるように調整しました。 RMEの製品は、プロフェッショナルな作品を作り出すために欠かせないということを、いつも証明してくれます。

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スタジオの使用機材

スタジオ設備

  • RME Fireface 400 + RME DIGICheck
  • RME ARC USB
  • PC Windows 10 Pro 64 bit (12 Core RAM 16 GB)
  • MacBook Pro 13"
  • Steinberg Cubase Pro 11
  • Ableton Live Suite
  • Access Virus TI2
  • Novation X-Station 49
  • Furman PL-8C E
  • Coleman Audio LS3
  • Behringer Miniamp Amp800
  • LG monitor 32"

スタジオ・モニター

  • PMC Result6
  • Dynaudio Bm6a Mkii
  • Yamaha Hs50m
  • Creative GigaWorks T20 2.0 Speakers
  • Jam classic minispeaker

ヘッドフォン

  • Sennheiser HD 600
  • Sennheiser HD 25-C II
  • Sennheiser HD 215
  • Sony MDR-7509HD
  • Sony MDR-V700

音響処理

プラグイン / VST

Acustica Audio、Plugin Alliance、Fabfilter、Izotope、Soundtoys、Waves、Slate Digital、Voxengo、Eastwest、Native instruments、Spectrasonics、Arturia 、他

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関連製品

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