- portal:9864981 ( 15 Sep 2025 08:26 )
アイテム番号:SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス:Safe Euclid
特別収容プロトコル:SCP-XXXX-JPはサイト████の低脅威度物品収容ロッカーに保管し、一年おきに電池の交換を行ってください。加えて、電池を交換した後時間設定を現時刻と合わせて下さい。
説明:SCP-XXXX-JPは████社で製造されている紺色の目覚まし時計です。SCP-XXXX-JPの目覚まし時計としての機能は、一般的なアラーム機構と同じ操作で使用することが可能です。発見時、SCP-XXXX-JPは「目覚まし時計に主人が押しつぶされている」との通報を傍受した財団エージェントが回収しました。回収時のSCP-XXXX-JPは直径約5mの大きさでした。SCP-XXXX-JPを分解する試みは、可能ではあるものの一定時間が経過すると自動的に修復され、部品が欠落している場合は最寄りの物質で補うことが確認されています。
SCP-XXXX-JPの異常性はアラーム時刻を設定した状態でその時刻を迎えた際、半径2.5m以内に睡眠状態の人が存在する場合に発現します。さらに、SCP-XXXX-JPの影響範囲内にある人物は強制的に覚醒させられることが確認されており、アラーム時刻によって異なる異常性が発生することが確認されています。
実験タグ-XXXX
注:各時刻の異常性をそれぞれSCP-XXXX-JP-1〜SCP-XXXX-JP-12までナンバリングして呼称します
実験1
方法:SCP-XXXX-JP-6の発現条件を満たす。
結果:SCP-XXXX-JPは直径約5mに拡大し、対象は即座に覚醒した。この際の質量は拡大前のSCP-XXXX-JPの質量に比例しているものと推測される。また、対象となったD-XXXX6は内臓破裂により死亡しました。
考察:拡大後の質量がどこから来たかは不明である。 ██研究員
実験2
方法:SCP-XXXX-JP-7の発現条件を満たす。
結果:SCP-XXXX-JPの周囲5mに合計██kgの水が出現した。水の温度は25°Cであった。また、対象は即座に覚醒した。加えて、対象となったD-XXXX7は溺死しました。
考察:時間によって異なる異常性が発現すると推測されます。それに、広がることなくその場に留まり続けました。物理法則を無視する可能性があります。 ██研究助手
実験3
方法:SCP-XXXX-JP-12の発現条件を満たす。
結果:対象であるD-XXXX12は心停止により死亡しました。
考察:原因不明ではあるものの、今までの実験全てにおいて対象が死亡しているな ██研究員
下記のレポートはSCP-XXXX-JPとの意思疎通に成功した際のレポートです。一般的な五十音表に濁点、半濁点等を付けた表に番号を振った表を、SCP-XXXX-JPの前に設置したところ、長針が横列、短針が縦列を同時に指すといった方法でコミュニケーションが取れることがわかりました。
事案XXXX:下記の事案はSCP-XXXX-JPとの対話実験の際に起きました。
SCP-XXXX-JP:ほ ゙くはただ ゙みんなをおこしてあけ ゙いた ゙け。て ゙も、いつもやりすき ゙ちゃう。
(僕はただ、皆を起こしてあげたいだけ。でも、いつもやりすぎちゃう。)
██研究員:君はどんな見た目をしているか分かるか?
SCP-XXXX-JP:くろいかみの、しょうか ゙くいちねんせい。おとこのこた ゙よ。て ゙も、いまはとけいになってる。
(黒い髪の、小学一年生。男の子だよ。でも、今は時計になってる。)
██研究員:君は認識災害……人が感じることを変えてしまう能力を持っているかな?
SCP-XXXX-JP:わからないけど、きっともっていない。
(分からないけど、きっと持ってない。)
██研究員:君の家族はどこかな?
SCP-XXXX-JP:(沈黙)
██研究員:どうした?
その後、SCP-XXXX-JPは目安針と短針を6時間に合わせ、██研究員を未知の方法で眠らせた。その後強制的にSCP-XXXX-JP-6を発現させ██研究員は内臓破裂で死亡しました。
追記:一時、Keterへの再分類が検討されましたが、カウンセリングの有効性が確認されたため、Euclidへの再分類となりました。