このページの批評は終了しました。
クレジット
タイトル: 生き物プロフィール: ヒロ!
著者: taiyousun taiyousun
作成年: 2024
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:8664769-86-13c9
[フレーム]
生き物プロフィール: ヒロ!
概要!
名前: ヒロ!
種族: Canis familiaris (イエイヌ、雑種)
主要世話役: 陸生チーム、グレッグ・フッカー
食事: ドッグフード
居住区: ウィルソンズ・ワイルドライフ・センター、24号囲い場
生物の特徴!
ヒロは、茶色の毛並みがキュートな雑種の犬の名前さ!ヒロは頭が良くて、僕達の言葉を理解する事もできるんだ。けれど、話すことや筆談なんかはできないみたい。だから、ヒロは鳴き声や身振り手振りで僕達に色々と伝えてくれる。例えば、お腹が空いたときはボウルを自分で持ってきてくれるんだ!
ヒロは元々映画の登場人物だったんだ!(詳しいことはまた後で説明するね!)そして、なんとヒロは実写映画の中に入ることができる!ヒロが映画に入ると登場する人物(もちろん犬もOK!)に憑依することができるんだ。映画の中でドウェイン・ジョンソンの姿のまま走り回ってるのを見たら笑っちゃったよ。でも、ヒロはこの力をあまり気に入ってないみたい。映画は脚本があって絶対に一つの結果にたどり着いてしまうから嫌なんだって。
経歴!
僕達はヒロをボーリングの小さな映画館で見つけたんだ。ヒロはこちらを見つけると走りよって、手を舐めてくれた。こういう場合、大体の犬は警戒したり吠えたりするから、僕達は驚いたよ。その後、ヒロは外へと走っていってあるポスターの前で止まった。僕達はそのポスターを見てとても驚いた。ポスターの中にはヒロと瓜二つの犬が居たんだ!
その後の調査で、ヒロは映画の登場人物だったことが分かった。その映画、「わんこと僕の冒険記」はヒロが主人公で、色々な困難を乗り越えて飼い主の元に戻る物語だった(悪くない出来だったんだけど、人気はあんまり出なかったみたい)。そして、ヒロはその映画から抜け出してこっちの世界に来たらしい。理由は「映画は脚本があって、全て演じられたものに過ぎない」かららしい。逆に、脚本のない僕らとの生活はとても気に入ってくれてるよ!
特殊要件と居住空間!
ヒロは基本的には普通の犬と同じようにお世話すれば問題ない。けれど、無理にヒロを甘やかすのはやめてほしい。ヒロは映画のような"演じられたもの"が嫌らしい。逆に、自発的にヒロを甘やかすのは全然OK!お腹を撫でると喜んでくれるよ!
ヒロについての注意!
前述の通り、ヒロは目の前で何かを演じられるのが嫌いなんだ。例えば、映画やドラマ、演劇なんかをヒロの前で見るのはやめてあげてほしい。ポールの自作映画を見たときは3日も寝込んでうなされてたんだ。でも、それ以外なら大体のものは気に入ると思う。前はポールと一緒に野球中継を楽しんでたよ!
ヒロの記録!
日付: 2020年4月12日
僕達は映画館で保護した犬に「ヒロ」という名前をつけた。監督者との調査により、彼は本当に映画の中から出てきたことが判明した。ちなみにこの名前はポールが考えた。オスで映画の中から来たからってそのまますぎるネーミングセンスだと思う。
日付: 2020年4月13日
ヒロは僕達の活動に興味津々だ。ヒロから見て、映画の外の世界は輝いているらしい。実際、見てるこっちまで楽しくなるくらい目を輝かせている。
日付: 2020年4月16日
ヒロもだんだんここでの生活になれてきたようだ。いまやすっかりここの住民として馴染んでいるようだ。それに伴って、ヒロに色々聞いたりした。なんたって、映画の中から来た生き物なんて初めて担当するからね!
ヒロによると、映画の中から来たとはいえ、ヒロは普通の犬とあまり差がないらしい。実際、監督者達との検査では身体に関して通常の犬と同様という結果が得られた。また、精神面に関して、ヒロの精神は映画内で描写されていたものにかなり近かった。人懐っこくて、賢くて、勇気があって、ちょっといたずらっ子。これがヒロの元々の性格なのか、ヒロ自身も分からないようだった。
日付: 2020年4月20日
ヒロが倒れてしまった。ポールが自作映画をみんなに見せていたときに間違ってヒロも見てしまったらしい。今はすごくうなされている、苦しそうだ。ポールも落ち込んでしまっているし。今はただ、看病をするしかない。
日付: 2020年4月23日
朝起きたら、ヒロがいなくなっていた。すごく焦って探しに行ったら、ヒロはポールと一緒に野球中継を見ていた。まあ、元気になったのは良かったし、ポールと仲良くなったのも良かった。けれど、勝手に何処かに行くのは駄目と言っておいた。僕がどれほど焦ったか......でも、元気になって、本当に良かった。
日付: 2020年5月3日
大規模な脱走が起きた。14匹が脱走したようで、僕も捜索に加わっていたんだけど、目を離した隙にヒロがいなくなっていた。
前にもこんなことがあった気がして、まずはポールに相談してみたけど......知らないみたいだ。結局、1日中探したけどヒロは見つからなかった。例の大規模脱走の方も概ね収まったみたい。今見つかっていないのはハムスターのティーノらしい、ヒロのついでといってはなんだけど、探してみよう。
日付: 2020年5月4日
見つからない。手がかりなし。
日付: 2020年5月5日
ヒロが帰ってきた。さらに、なんとその口にはティーノが咥えられていた!話を聞くと、僕達が探しているのを見て、居ても立っても居られなくなり探しに行ったらしい。ティーノの世話役は大喜びしていた。前に勝手にいなくなったら駄目といったばかりなのに......もしかしたら、ヒロをもっと自由にしてあげるべきなのかもしれない。
日付: 2020年5月8日
そろそろ、ヒロと話し合わないといけないと思う。僕はヒロに傷ついてほしくないし、傷つけたくもない。でも、ヒロにとって、この世界は初めてにあふれていて、キラキラと輝いているのだろう。それに、僕は映画に閉じ込められる苦しみを知らない。そんな僕が、ヒロの自由を奪っていいのだろうか。
ヒロは遊び疲れたようで眠ってしまった。話はまた明日にしよう。
日付: 2020年5月9日
その朝、ヒロは目覚めなかった。
違和感を覚えたのは24号囲い場を見に行ったとき。普段ならもう起きているはずのヒロがいない。どこを探してもどこを探してもいない。見つけたのは、囲い場から50mほど離れた場所だった。すぐに獣医を呼び見てもらったが、見たこともないような症状らしい。治療を続けているが、このままだと命に関わると言われた。
獣医を通じて監督者達にも連絡を行った。監督者達は原因がすぐ分かったようだった。そして、話をされた。
ヒロは元々映画の中の登場人物で、そもそも現実世界に出てくるだけでも大きな負担である。それに加えて、ここ2週間ほどの精神的、身体的負担が祟ったらしい。けれど、ヒロを助ける方法が1つあるらしい。それは......
ヒロをもう一度映画の中に入れ、二度と外に出さないこと、だそうだ。
日付: 2020年5月10日
ずっと考えているが、未だに結論が出せない。僕はどんな手でもヒロのことを助けたい。でも、ヒロは絶対に映画の中に入ることを嫌がる。それに、ヒロは囲い場から離れた場所で倒れていた。多分、ヒロはきっと自分がもう長くないことを知っていて、自分の死を知られたくなかったんだと思う。そんなヒロの思いを踏みにじってもいいのだろうか。ヒロを助けたいという思いはただの僕のエゴじゃないのか。
......タイムリミットまではあと一週間ほどだ。けれど、早く決めないと。ポールは自分がヒロを傷つけてしまったと今まで以上に落ち込んでいるし、あの大規模脱走に関わった職員も同じように気が弱くなっている。もちろん、僕も。
送信者: グレッグ・フッカー
受信者: サンディ・ポール
日付: 2020年5月14日
やあ、ポール。
早速だが、例の件の進捗はどうだ?
送信者: サンディ・ポール
受信者: グレッグ・フッカー
日付: 2020年5月14日
ああ、順調だよ。このままいけば今日中に完成しそうだ。
それにしても、よくこんなことを思いついたな、フッカー。映画で言えば最高のハッピーエンドだぜ。
送信者: グレッグ・フッカー
受信者: サンディ・ポール
日付: 2020年5月14日
そりゃ良かった。
ヒロとの日々を思い出していたら思いついたんだ。
僕達の日々の生活は楽しいことも驚くこともあるけれど、脚本なんてないからね!
ヒロの現在!
現在、ヒロの映画の中で暮らしている。え?さっき、ヒロは映画に入りたくないと言っていただろうって?そのとおり、ヒロは映画に入りたがってなかった。それは、映画には脚本があるから。しかし、脚本がない映画ならどうだろう?そう、ヒロが暮らしているのは僕達とヒロの生活を記録したノンフィクション映画の中さ!
映画の題名は「ヒロとフッカーの輝かしい生活」!......ポールのネーミングセンスはどうにかしないとだね。ともかく、ポールが3日で仕上げてくれたおかげでヒロの命は助かった!
今は映画を毎日再生してヒロに会っているよ。ヒロは画面越しにこっちを認識しているらしく、よくこっちに来ようとする(毎回全力で止めてるよ!)。また、最近あったことを動画に撮って、映画に付け足す形で伝えたりもしてる。
以下は最近ヒロと会ったときの映像記録の書き起こしだよ!
フッカー: ヒロ!僕の身体に憑依するのはやめてくれ!
(映画内のフッカーは四足歩行で走り回っている)
ポール: フッカー、これからもっと面白いシーンがあるぜ。
(映像が号泣するフッカーに切り替わる)
フッカー: おい!ポール!この映像は使わないって約束したじゃないか!
ポール: そうだったかな?
フッカー: OK、こっちにも考えがある。
(フッカーがパソコンを弄る)
(映像が啜り泣くポールに切り替わる)
ポール: おい!それは駄目だろ!
(突然、啜り泣くポールが四足歩行で走り始める)
フッカー: ヒロ!よくやった!
ポール: 勘弁してくれ!
まあ、ヒロが映画の中に入っても、ドタバタな日常は変わらないね!
この記事の目指した内容は以下の通りです。
起: ヒロが映画から出てくる
承: 僕(フッカー)とヒロのWWSで暮らす。
転: ヒロが倒れる。
結: ノンフィクション映画を作る。
僕がこの記事で表現したかったものは「WWSの職員が動物に向き合い困難を解決する姿」と「WWSの動物と職員の賑やかな日常」です。
ご批評よろしくお願いします。
以下、ディスカッション用
新星コンテスト2024夕星ブロックGalaxy部門にエントリーします。
また、CRC-601 CRC-601 様のいちごと王子様のこんてすとっ!にエントリーします。使用したテーマは「犬」です。
↓かるか様の著者ページ
http://scp-jp.wikidot.com/author:crc-601
ファイルページ: ヒロ
ソース: https://pxhere.com/ja/photo/1428901
ライセンス: パブリックドメイン/CC0
タイトル: 緑色の犬, 犬, 犬種, 哺乳類のような犬, 子犬, 鼻, 犬の品種グループ, ウィスカー, コンパニオンドッグ, 草, 犬の交雑, 通りの犬, スポーツグループ
著作権者: An Min
公開年: 不明
補足:
ページコンソール
批評ステータス
カテゴリ
本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
翻訳作品の下書きが該当します。
他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。
言語
日本支部の記事を他言語版サイトに翻訳投稿する場合の下書きが該当します。
コンテンツマーカー
本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。
本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。
本投稿済みの下書きが該当します。
イベント参加予定の下書きが該当します。
フィーチャー
構文を除いた本文の文字数が5,000字前後か、それよりも短い下書きが該当します。
構文を除いた本文の文字数が短編と長編の中間程度の下書きが該当します。
構文を除いた本文の文字数が20,000字前後か、それよりも長い下書きが該当します。
特定の事前知識を求めない下書きが該当します。
SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
任意
-
- _
注意: 批評して欲しいポイントやスポイラー、改稿内容についてはコメントではなく下書き本文に直接書き入れて下さい。初めての下書きであっても投稿報告は不要です。批評内容に対する返答以外で自身の下書きにコメントしないようお願いします。
From: コンテストスタッフKABOOM1103 KABOOM1103 06 May 2024 12:23こんにちは、コンテストスタッフです。
本下書きは、以下の点から新星コンテストのエントリー要件を満たしていないと判断されました。
・スポイラーを記述していない
コンテストハブの「エントリー方法(必読)」を再読し、ルールを理解した上で下書きエントリーを行ってください。
改めてエントリーを宣言する際は、その旨をこのコメントに返信してください。異議がある場合は、このコメントに返信するか、SCP-JPイベント委員会(コンテストハブに記載)までご連絡ください。
脚注. ただし「上記の指摘を理解できない」に対しては「エントリー方法を再読してください」としか回答できません。ご了承ください。by KABOOM1103 KABOOM1103 , 06 May 2024 12:23KABOOM1103 KABOOM1103 06 May 2024 12:54執筆お疲れ様です!まずは簡単なミスの指摘からさせていただきます。
最近会ったこと
「あったこと」だと思います。
馴染んでいるよう
。それに伴って不自然な空行が挟まっています。
内容についてですが、現時点でも私は十分UVします。ヒロとフッカーの出会いから障害にあたり、それを解決するまでの記事の流れが非常に分かりやすくまとめられていると感じました。スポイラーに記述されている表現したいものは十分に表現できていると思います。しいて欠点を挙げるとすれば簡潔にまとまりすぎてヒロの特徴などにパンチが足らないように感じるものの、余程良い改稿案が思いつかない限り、変にずらすよりもこのままの方がいいと個人的には思います。
by KABOOM1103 KABOOM1103 , 06 May 2024 12:54
- portal:8664769 (07 Jul 2023 21:58)