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最終更新:
ファンタジー SS 0
だいやまーくgqUZq6saY8cj さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/16785487.html

489: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月21日(日) 22:22:28.89:VSUzrnRgo (13/18)

仮面『...ッッ!?...ッッ!?』グラグラッ




機械男「よし、効いてるな。今のうちに逃げるぞ」スクッ

紅幼女「えっちょっ...動けないんじゃなかったのか?」

機械男「予備電源のことを忘れていた。今なら少しは動ける」

紅幼女「お、おう...そうなのか...」




仮面『...ッッ!??!?!?』グラングラン

仮面『...』ピクピクッ




紅幼女「す、すごいな...さっきの銃の威力、やつがのたうち回ってるぞ。今なら倒せるんじゃないか?」

機械男「現在の武装ではやつを無力化できる可能性は4%だ。今は足止めをしているに過ぎん」

紅幼女「つまり無理なのか...くそぅ、私の力が取られてなかったら...」


490: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月21日(日) 22:23:27.57:VSUzrnRgo (14/18)

.................................................................
....................................................


ピンポーン

ガチャ


ランプの魔人「今は真夜中だぞ、ピンポンピンポン鳴らすな...って」


機械男「...」ボロボロ

紅幼女「ラ、ランプの魔人...」ウルウル


ランプの魔人「機械男?いや、そんなことより」

ランプの魔人「その様子だと駄目だった...みたいだな」

黒龍「ピギャー...」


紅幼女「うぅ...ごめん...翠龍がぁ...」ポロポロ


ランプの魔人「とにかく中に入れ、お前達は少し目立つ」


491: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月21日(日) 22:24:34.61:VSUzrnRgo (15/18)

ランプの魔人「さて、何があったか説明してもらおうか」

紅幼女「うぇっ...うぇっ...わだじが...わだじがぁ全部悪いんだぁ...」ポロポロ

ランプの魔人「...何言ってるか全然分からん。機械男、説明を頼めるか?」


機械男「俺が任務の帰りで自宅に帰還する途中に、ドンパチやっている音がした」

機械男「何が起こっているか確認したところ、そこの紅幼女が仮面を被ったやつに首を絞められていた」

機械男「それを救出、そしてやつを振り切って現段階に至る」


ランプの魔人「なるほどな...紅幼女が負けてピンチの時に、お前が助けてくれたということか」

ランプの魔人「よくやってくれた。感謝する」


機械男「」ピピッ

機械男「...もうすぐ予備電源が切れそうだ」


492: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月21日(日) 22:25:20.96:VSUzrnRgo (16/18)

機械男「これから休止モードに入る。すまないが修理を頼めるか?」


ランプの魔人「あぁ、任せておけ。アップグレートして液体金属とかも使えるようにしてやるぞ」


機械男「それは助かる...電源が切れるまで残り5秒」

機械男「...I'll be back」


ランプの魔人「お前それ言いたいだけじゃないのか」


機械男「」プッツーン


紅幼女「だ、大丈夫なのか?死んでないんだよな?」


ランプの魔人「こいつは機械で出来ているから、チップを壊されない限りは大丈夫だ」

ランプの魔人「では次はお前が説明する番だ。機械男に助けられる前に何があった?」


493: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月21日(日) 22:26:18.93:VSUzrnRgo (17/18)

カクガクシカジカ



ランプの魔人「...」


紅幼女「...」ビクビク


ランプの魔人「...はぁ」

ランプの魔人「まあ確かに...魔力痛のことを説明しなかった私も悪い」

ランプの魔人「だが...油断して翠龍の力を奪われた点に関してはまったく擁護出来んな」


紅幼女「ご、ごめんなさい...そこは本当に馬鹿だったと思ってる...」ビクビクッ


ランプの魔人「...よく魔力痛で身体中が痛いのに戻ってこれたな」


紅幼女「う、うん...多分興奮し過ぎて痛みを忘れてたんだと思う。今は痛くて仕方ない...」


ランプの魔人「...で、翠龍はどこなんだ?力を奪われても蒼龍と同じで肉体はまだ生きているはずだが」キョロキョロ


紅幼女「あっ...忘れてた」


494: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月21日(日) 22:28:06.02:VSUzrnRgo (18/18)

今日はここまで


495:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年02月21日(日) 22:28:39.80:1GCi6G2KO (1/1)

おつん


496:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年02月21日(日) 22:31:43.67:W8RRDT6fO (1/1)

おつおつー


497:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年02月21日(日) 23:37:37.16:xmqXVHMlO (1/1)

乙!


498:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年02月22日(月) 01:32:36.48:0+ymClssO (1/1)





499: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:43:34.71:SeHD9XgYo (1/17)

ランプの魔人「...私が言うのもなんだが、少し翠龍の扱いが酷くないか?忘れてたって」


紅幼女「い、色々なことが一気に起きて翠龍を回収する暇がなかったんだ。多分翠龍を背負ったままだと逃げ切れなかったし...」


ランプの魔人「まあ翠龍の身体は明日に回収するとして、これからどうするかだな」

ランプの魔人「どっかの馬鹿がしくじったせいで、やつは龍4匹近くの力を持っているわけだ。ここまで来ると勝てるやつが相当限られてくる」


紅幼女「...」


ランプの魔人「とりあえず今日は泊まってけ。夜も遅いし、奴が彷徨いてるかもしれないからな」

ランプの魔人「お前の出番は...これで終わりだ」


紅幼女「!?」


500: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:44:18.16:SeHD9XgYo (2/17)

紅幼女「ちょ、ちょっと待て!これで終わりだなんて...まだ何かあるだろ!?」


ランプの魔人「だってもう魔力残ってないんだろ?逆に何をする気だったかこっちが聞きたいわ」


紅幼女「ぐ、ぐぬぬ...確かにそうだけど!」


ランプの魔人「お前が仇を取りたい気持ちは分かるが、もう無理だ。諦めろ」

ランプの魔人「後は全部、他のやつに任せておけ」


紅幼女「他のやつって誰だ!?今の奴に勝てるなんて...それこそ神くらいしかいないぞ!」


ランプの魔人「あぁ、ちょうどその神に頼もうとしていたところだ。正確には少し違うがな」


紅幼女「えっ」


501: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:44:49.00:SeHD9XgYo (3/17)

〜〜〜〜 翌朝 〜〜〜〜



幼女「...」

雪女「...」




紅幼女「Zzz...」グースカ

機械男「」シーン




雪女「あ、朝目覚めたら居間が騒がしいことになっています...」

幼女「ふぇぇ...なにこれぇ」


幼女「ど、どうしよう?起こした方がいいのかなぁ...」

雪女「...ちょっとランプの魔人さんに聞いてきますね」スタスタ


502: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:45:21.84:SeHD9XgYo (4/17)

コンコン


シーン


雪女「...やっぱりまだ寝てますか」ガチャ



ランプの魔人「Zzz...」スヤァ

雪女「ランプの魔人さん、起きてください」ユサユサ

ランプの魔人「...うーん...なに...?」ムニャムニャ

雪女「居間で筋肉ムキムキマッチョマンと、赤い幼女が寝てるんですが...どうすればいいんですか?」

ランプの魔人「あぁ...あの二人なら死ぬほど疲れてるから起こさないでやってくれ...Zzz...」スヤァ




雪女「死ぬほど疲れてるので起こさない方がいいらしいです」

幼女「ふぇぇ...」


503: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:45:58.86:SeHD9XgYo (5/17)

..............................................................
.................................................



紅幼女「...ふぇ?」パチッ

紅幼女「ふわぁ...あれ?ここは...」キョロキョロ

紅幼女「あっ、そっか...昨日はランプの魔人の家に泊まったんだった」


紅幼女「...」


紅幼女「やっぱり...夢じゃなかったんだな」

紅幼女「...っぐ」ポロッ


紅幼女「な、情けなくて涙が出る...蒼龍を救えなかったどころか翠龍まで...しかも私の力で逆に相手を強くしてしまったなんて...」ポロポロ

紅幼女「こんなことなら...いっそのこと私の魔力も全部奪ってくれた方がよかった...」


504: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:46:32.14:SeHD9XgYo (6/17)

紅幼女「...」


紅幼女「今...何時だろ」チラッ

紅幼女「なんだまだ10時か...今日は学校は休むとするか」

紅幼女「...もう一度寝よ、今度こそ本当に夢かも...」ゴロン


紅幼女「...あれ?なんで11時なのに外が暗いんだ?」

紅幼女「ま、まさか...もう夜の11時...」ゾー


紅幼女「ラ、ランプの魔人!!!!」ダッ






カンカン カンカン


ランプの魔人「えーっと...ここは...適当に釘でも打っとくか」

機械男「」


505: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:48:09.84:SeHD9XgYo (7/17)

>>504
ミス

×ばつ 紅幼女「なんだまだ10時か...今日は学校は休むとするか」

しろまる 紅幼女「なんだまだ11時か...今日は学校は休むとするか」


506: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:48:50.49:SeHD9XgYo (8/17)

ランプの魔人「後は...んん?腕はどうやってくっ付けたらいいんだ?」

ランプの魔人「...適当に木工用ボンドでも塗っとくか。どうせ最後は液体金属の中に落とすんだし」ヌリヌリ

黒龍「ピギャー...」


タッタッタ


紅幼女「ラ、ランプの魔人!私は何時間寝てたんだ!?」バッ


ランプの魔人「む、もう起きたのか。20時間近く眠ってたぞ」


紅幼女「20時間って...もう夜じゃないか!あいつが出る時間だぞ!」

紅幼女「今日は2日目の夜だ!明日にはもう蒼龍の命が...!」


ランプの魔人「安心しろ。今日の夜には方が付ける」


507: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:49:56.88:SeHD9XgYo (9/17)

紅幼女「今日の夜って...なんでそんなことが言えるんだ!あと一日しかないんだぞ!」


ランプの魔人「だから昨日言っただろうが...何回言わせれば気が済むんだ」

ランプの魔人「あっ、そこにあるバール取ってくれ」


紅幼女「え?バール...はい」スッ

紅幼女「って...そうじゃない!!!こんな呑気にしてていいのか!」?


ランプの魔人「そんなこと言ったって私達には何も出来ないだろうが、全部あいつに任せればいいんだよ」

ランプの魔人「なんてったってこの世界で私の次に強いやつなんだからな。龍が数匹集まった程度では勝てる相手じゃないさ」


紅幼女「何かずいぶん自信がある言い方だけど...一体誰にあの仮面の相手を頼んだんだ?」


ランプの魔人「ん?言ってなかったか?お前も一度戦った相手じゃないか」


508: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:50:51.68:SeHD9XgYo (10/17)

..............................................................
................................................



犬娘「て、店長ったら酷い...こんな時間まで残業させるなんて...」クタクタ

猫娘「し、仕方ないニャ...トルコ旅行で休んでた分、店の隅から隅まで掃除してたんだからニャ...」フラフラ

兎娘「ぜぇ...ぜぇ...草食動物にはきついよ...」クラクラ




仮面『...』スタスタ




ドンッ


猫娘「あっ...ごめんニャ」

猫娘(こんな時間に一人で歩いてるなんて珍しいニャ。しかも変なお面被ってるニャ)


ガシッ


509: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:51:28.19:SeHD9XgYo (11/17)

犬娘「...あれ?猫ちゃんは?」キョロキョロ

兎娘「そういえば居ないね...あまりの疲労で気付かなかったよ...」

犬娘「あっ、後ろに居た...ん?何か様子がおかしいな」






猫娘「にゃ、ニャんだ...お前ェ...!!」バタバタ

仮面『...』グイッ

猫娘「ぐ、ぐにゃっ...」クタッ


猫娘「...」バタッ






犬娘「えっ...?ね、猫ちゃん...?」

兎娘「な、なにあれ...通り魔...?」


510: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:52:13.17:SeHD9XgYo (12/17)

仮面『...ッ!』ギロッ




犬娘「ちょっ!ヤバい!こっち見てる!」

兎娘「ど、どうするの!?ていうか猫ちゃんまったく動いてないけど...あれって死んでるんじゃ...」




仮面『...ッ!』ダッ




犬娘「き、来た!こんな町中で堂々と襲ってくるなんて!」

犬娘「こ、こうなったら...こっちもやるしかないよ!正当防衛だからね!兎ちゃんは援護をお願い!」モヤモヤ


兎娘「が、合点承知!」


犬娘「最初から飛ばして行くよ...狂犬モード!」モヤァ


511: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:52:50.40:SeHD9XgYo (13/17)

.............................................................
..................................................



犬娘(...と、意気込んではみたものの)



シュババババババババババ!!!!!!!



犬娘「うわぁ!!!!」バッ

犬娘(レ、レベルが違う...勝てる相手じゃない...)




仮面『...』スタスタ




犬娘(くそぅ...猫ちゃんの二股があれば...私の狂犬はこういう突然の戦いには向かないのに...)

グゥー

犬娘(お腹減ってきた...どうせなら最後にお肉いっぱい食べたかったな...)



兎娘「犬ちゃん!!!!危ない!!!!」


512: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:53:17.16:SeHD9XgYo (14/17)

ガシッ


犬娘「ぐっ...」

仮面『...ッ!』グイッ


ギュインッ...ギュインッ...


犬娘(な、なにこれ...力が吸い取られて...)

犬娘(ご...しゅ...様...)


犬娘「」

仮面『...』ポイッ


仮面『...』ギロッ




兎娘「oh...犬ちゃんがやられちゃった」

兎娘「...犬も猫も敵わない。残るは兎一匹か」


513: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:54:15.03:SeHD9XgYo (15/17)

兎娘「ふふふ...ふふふふふふ」

兎娘「アーハッハッハッハッハッハ!!!!」




仮面『...?』スタスタ




兎娘「ハハハハハハハハハハ!!...ん?何その目...まるで頭がおかしい人を見るような目だよ?」

兎娘「まさか...私が追い詰められた恐怖で気でも狂ったと思ってる?違うんだなぁ〜これが...」


兎娘「ねぇ、こんな言葉知ってる?獅子は兎を狩るのにも全力を尽くす...これってちょっとおかしいと思わない?」


兎娘「だってさぁ!ライオンとウサギって圧倒的な種族の差があるわけじゃん?フリーザとチャオズくらいは差があるよ!」

兎娘「さすがのライオンでも...そんな兎相手に全力は出さないと思うんだよね。何か馬鹿みたいだし」


514: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:55:10.97:SeHD9XgYo (16/17)

兎娘「ならさぁ...なんでライオンは兎を狩るのに全力を出すと思う?」




仮面『...ッ!』ダッ




兎娘「私が出した答えはね、ライオンは本当は怖いんじゃないのかなって思うんだ...ウサギが秘めてる真の力が」

兎娘「だから全力で兎を狩る、その力が目覚める前に」シュンッ




仮面『...ッ!?』キョロキョロ




兎娘「こっちこっちー」




仮面『...ッッッ!!!!』ギロリ




兎娘「本当は犬ちゃんにも見せたかったけど...やっぱり最後の一人になるって状況にしたかったんだよねぇ」

兎娘「...時代がやっとウサギに追いついた!今、ここで私がお前を倒して...ウサギが一番になる!」

兎娘「さあ見せてあげるよぉ!!!!犬や猫を超越した!!!!ウサギの本当の力をねぇ!!!!」


515: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月23日(火) 21:57:20.68:SeHD9XgYo (17/17)

今日はここまで
2月中の完結すると言いましたがちょっとオーバーしそうです...


516:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年02月23日(火) 21:57:28.35:ynKr/TAIO (1/1)

うい


517:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年02月23日(火) 21:59:27.27:KLHdW189O (1/1)

おつおつー
ぜってー次のレスでやられてるわ


518: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 02:56:48.02:rJzUhj1to (1/20)

仮面『...ッッ!!!!』ダッ




兎娘「おぉ!いきなり飛びかかってくるとは元気がいいねぇ」

兎娘「まっ、ちょっとばかし速度が遅いけどね」シュンッ




仮面『...ッッ!?』ピタッ




「どう?すっごい速くて目じゃ追えないでしょ!」

「いやぁ...ここまで来るのは苦労したよ。1日感謝のうさぎ跳びを1万回して、ウサギの神様に認められてやっと会得したスピードだからね」




仮面『...』キョロキョロ

兎娘「残念、正解は後ろだよ!」ブンッ

仮面『...ッ!?』クルッ



バキィ!!!!!


519: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 02:58:01.66:rJzUhj1to (2/20)

仮面『...ッ!!!!』ググッ

兎娘「あちゃー...やっぱりいくら速くても、元々の筋肉があんまりないから蹴りの威力は微妙だな...」

仮面『...ッッ!!!!』ブンッ

兎娘「まあ元から期待はしてなかったけど」シュンッ



ヒュゥゥゥゥゥゥゥ...



仮面『...?』



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...



仮面『...ッッ!?』バッ



ドッカアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!




兎娘「なんと...こんなところに偶然に隕石が降ってきて直撃するとは...運が悪かったねぇ」


520: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 02:58:43.12:rJzUhj1to (3/20)

パラパラッ...パラパラッ...



仮面『...ッ!...ッ!』フーフー




兎娘「隕石に当たる確率ってどれくらいだっけ?確か...100億分の1だったかな」

兎娘「運がないねぇ...まさか100億分の1に当たるなんて」




仮面『...ッ!』ギロン




兎娘「ちょっとそんな睨まないでよ!私何にもしてないじゃん!」

兎娘「...私からはね♪」




仮面『...ッッ!!!!』ピカッ


ボォォォォォォォォォォォ!!!!!!!




兎娘「うわっ...すごい炎、こんなのまともに当たったら焼きウサギの完成だね」

兎娘「私の魔力じゃ防御しても無駄だし...ここは神頼みで当たらないことを祈るしか出来ないなぁ」


521: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 02:59:21.01:rJzUhj1to (4/20)

ビュウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!

ゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!



仮面『...』ニヤリ




兎娘「あー危なかったー!あとちょっとで焼きウサギになるところだったよ!」




仮面『...ッ!?』




兎娘「私って運いいなぁ!まさか炎が当たる寸前に、後ろからもの凄い風が吹いて盾になってくれるなんて!」

兎娘「確率的にはどれくらいかな?10万分の1くらいかな?」

兎娘「何にしてもラッキーだね!ラッキークッキー八代亜紀〜」




仮面『...』


522: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:00:03.88:rJzUhj1to (5/20)

仮面『...』ピカッ



シュババババババババババ!!!!!!!




兎娘「おっと、今度は氷柱か」

兎娘「これも私の魔力では防御は不可能だね...一か八か、全部完璧に避けるしかないよ」


シュババババババババババ!!!!!!


兎娘「ほっ!」サッ


シュババババババババババ!!!!!!

兎娘「はっ!」サッ


シュババババババババババ!!!!!!


兎娘「はいっ!」サッ

兎娘「うっひょおおおおおおお!ラッキィー!適当に避けたら、運良く氷柱の隙間をくぐり抜けられたよ!」




仮面『...』


523: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:00:44.82:rJzUhj1to (6/20)

兎娘「...なーんてね。そろそろこの不思議な現象に気付き始めた頃かな?」

兎娘「ではここで一つ、クイズを出しましょう...この世で一番重要なパラメーターってなんだと思う?」




仮面『...』




兎娘「顔?知力?体力?魔力?ブッブー、不正解」

兎娘「正解はね..."運"だよ」

兎娘「だって運さえ良ければ、他のパラメーターも必然的に上がるからね。運も実力のうちって言うし」




仮面『...ッッッ!!!!』ダッ




兎娘「それにこの世界は...死の危険が溢れ過ぎてるんだよ。運がないとすぐ死んじゃうからね」


524: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:02:02.37:rJzUhj1to (7/20)

ゴロゴロゴロゴロ...


仮面『...ッッ!?』バッ


ビリビリビリビリビリビリィィィィ!!!!!!!!




兎娘「ほら言ってるそばから雷が落ちた」

兎娘「ちなみに雷に当たる確率は1000万分の1らしいよ?おーこわこわ」




仮面『...ッ!...ッ!』プスプス




兎娘「さてお察しの通り、これは私の能力です!」

兎娘「ウサギの足が幸運の証だって話は知ってるよね?私も理屈はよく分からないんだけど、どうやらこの足が地下にある"ナニか"からエネルギーを吸い取ってるらしいんだよ」

兎娘「んでそのエネルギーが運という形になって私を守ってるってわけ」

兎娘「もちろん、私に対して幸運な現象が起きるって意味だからね。私に危害を加える相手には不幸が降りかかるってこと」


525: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:03:07.15:rJzUhj1to (8/20)

兎娘「いやぁ...自分で言うのもなんだけど、はっきり言って最強の能力ですわぁ...」ドヤァ

兎娘「運を極めたってことは絶対に負けないってことだからねぇ...常に勝利の女神から札束が送られてくるみたいなもんだし」

兎娘「結局、自然界でも運よく弱肉強食のピラミッドから抜け出した者が長く生きるからね!今の私は例えるなら、サバンナから保護されたウサギと言ったところかな!」

兎娘「ライオンに襲われる心配も...虫刺されの心配もいらない...毎日ぬくぬくとニンジンを食べられる生活を過ごせるよ!」




仮面『...ッッ!!!!』ピカッ




兎娘「おーっほっほっほっほ!無駄無駄ァ!どんな魔法も攻撃も、今の私には当たらなァい!!!」

兎娘「ではここで私の幸運と脚力の合体技を見せてあげよう!」

兎娘「レッツ!ぴょんぴょんWORLD!」ドンッ


526: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:04:11.22:rJzUhj1to (9/20)

シーーーン



仮面『』




兎娘「フフフ...私のスピードは奇跡で光速を超えた」

兎娘「そして魔法を加えることによって、この空間は時間が遅れてるのだよ...だが私だけは対応出来る」

兎娘「えっ?詳しい理論?知るか馬鹿!とにかく奇跡なんだよこれが!」




仮面『』




兎娘「普通の時間停止魔法と違って、私は一部物理的に時間を遅らせてるからね。どれだけ魔力があっても認識することは不可能」

兎娘「ウサギだけの時間だぜ...というやつだ」

兎娘「まあ私の魔力がしょぼいのは変わらないんだけどね。さっさと動かないと時間が動き始めちゃうよ」スタスタ


527: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:04:52.83:rJzUhj1to (10/20)

仮面『』


兎娘「まずは石を近くに置きます」チョコン

兎娘「そして偶然、道に落ちてたこの犬のウンコを設置します」

兎娘「最後に魔法でこの周囲に結界を張ります」ピカッ


兎娘「よし!準備完了!あとは離れた位置に移動してっと!」ダッ




ドンッ



仮面『...ッッ!?』キョロキョロ




兎娘「ヘーイ!どこ見てんだ!私はこっちだぜ!」




仮面『...ッッ!!!!』ダッ


528: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:05:44.32:rJzUhj1to (11/20)

ガツンッ


仮面『...ッ!?』フラッ

ベチャ

仮面『...ッ!!!』チラッ



ヒュゥゥゥゥゥゥゥ......



ドッッッッカアアアアアアアアアン!!!!!!!!




兎娘「普通ならつまずかないはずの石につまずく...運が悪いねぇ」

兎娘「そしてウンコを踏んで、一瞬気を取られた瞬間に隕石が降ってくる...普通だとどんくらいの確率なんだろ?」

兎娘「隕石の衝撃は結界である程度防げるけど...やっぱり町の中の戦闘だと小さい隕石しか落とせないのは不便だなぁ」

兎娘「さすがに巨大隕石を降らせたら町は100%は吹っ飛んじゃうからね、私の幸運でも何とかならないと思うし」


529: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:06:31.53:rJzUhj1to (12/20)

パラパラッ...パラパラッ...



仮面『...ッ...ッ』ボロボロ




兎娘「まだ立ってるのか...しつこいなぁ」

兎娘「じゃあ適当に雷でもいくつか落としてみるか」




ゴロゴロゴロゴロ...


仮面『...ッ!?』ビクッ

仮面『ッ!!!!』ピカッ


ピキーン


ドッッカアアアアアアアアアン!!!!!!




兎娘「あっ...障壁を張られたか。さすがに自然の雷だと、あの障壁を突破するのは無理だな」

兎娘「なら障壁内から攻めるか」


530: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:07:04.26:rJzUhj1to (13/20)

ドッカアアアアアアアアアン!!!!!!

ドッカアアアアアアアアアン!!!!!!



仮面『...ッ!!!!』グッ

カチッ

仮面『!?』クルッ



ドッッッッカアアアアアアアアアン!!!!!!!




兎娘「不発弾を踏むなんて...なんてツイてない...」

兎娘「というかこの町、不発弾が埋まってたの?こわっ!」




シュゥゥゥゥゥゥゥゥ......



仮面『...ッ!...ッ!』ボロボロ

仮面『...ッ!!!!』ガクガクッ



兎娘「さすがにもう立てないか...フフッ」


531: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:08:10.20:rJzUhj1to (14/20)

兎娘「これで...これで...ウサギが一番に...」

兎娘「長かった...実に長い道のりだった。ウサギなのに不幸なボロクソの扱い、まさに地獄のような日々だった」

兎娘「でも...私は今、犬と猫を倒した相手に勝ったんだ!ついにウサギがナンバーワンになったんだ!いや、ナンバーピョンだ!」

兎娘「えっ?勝利を確信するのは負けフラグ?ハッハッハッハッハ!今の私は絶好調!そんな古典的な手なんて効くわけないですよ!」




仮面『...ッッッ!』ピカッ


シュババババババババババ!!!!!!




兎娘「おおっと?苦し紛れに最後の攻撃か?」

兎娘「まったく見苦しいねぇ...負け犬の遠吠えというやつは」


532: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:08:41.41:rJzUhj1to (15/20)

兎娘「まっ、こんなもの軽く避けて最後のトドメと行きますか」サッ




グサッ




兎娘「...へ?」バタッ



兎娘(えっちょっまっ...何これ)

ダラー

兎娘(え?何、私避けたよね?なんで?え?なんで?)

兎娘(い、いや...今はそんなことよりも...)


ズキッ


兎娘(お腹痛えええええええええええええ!!!!!!何か刺さってるううううううううううう!!!!!)




仮面『...?』ポカーン




兎娘「な、なんじゃ...こりゃあ...」ダラダラ


533: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:09:32.72:rJzUhj1to (16/20)

兎娘(い、意味分かんない!なんで!?なんで幸運パワーが働かないの!?ラッキーマン状態じゃないの!?)

兎娘(よ、よく考えろ...ウサギ。前後の流れをちゃんと理解すれば、答えが分かるはずだ)


兎娘(えっと...最後に運があったのは...不発弾を爆発させた時だよね?)

兎娘(ということはここからおかしくなったんだ...原因は不発弾、なぜこいつのせいで幸運がなくなったのか...考えろ...)




『それにこの世界は...死の危険が溢れ過ぎてるんだよ。運がないとすぐ死んじゃうからね』

『ウサギの足が幸運の証だって話は知ってるよね?私も理屈はよく分からないんだけど、どうやらこの足が地下にある"ナニか"からエネルギーを吸い取ってるらしいんだよ』

『んでそのエネルギーが運という形になって私を守ってるってわけ』




兎娘「あっ」


534: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:10:06.20:rJzUhj1to (17/20)

兎娘(えっ...い、いやいや...さすがにこれはあり得ないでしょ...)

兎娘(で、でも...これ以外理由が考え付かないし、一応筋も通ってる)



『私も理屈はよく分からないんだけど、どうやらこの足が地下にある"ナニか"からエネルギーを吸い取ってるらしいんだよ』



兎娘(つまりだ...不発弾を爆発させたことによって、地下にある"ナニか"からのエネルギーが乱れて...エネルギーを吸い取れなくなった?)


兎娘(...ハハッ)



兎娘「いや笑えないんですけどおおおおおおおおおおおおお!?はあああああああああああああ??????」

兎娘「ちょっと待て!?アリ?そんなのってアリ?」

兎娘「いやマジで洒落になってないから!あまりに馬鹿馬鹿しくてくっそツマンねーんですけどおおおおお!?」




仮面『...』


535: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:11:16.30:rJzUhj1to (18/20)

兎娘「ゲボァッ!!!!」ベチャッ


兎娘(や、やべぇ...はしゃぎ過ぎた...今お腹に穴開いてるんだった...)

兎娘(ま、まさか...私の出番これで終わり?このままこいつにやられてフェードアウト?)

兎娘(ちょっと待てよ...ここまで来るのにどれだけ苦労したと思ってるんだよ...!)




仮面『...ッ』ヨロッ




兎娘(呪いで悪堕ちしかけたり!大した出番が与えられなかったり!過去では犬や猫に比べて、ボロ雑巾のような扱いだったんだぞ!)

兎娘(こ、こんな...まるでうさぎとかめみたいに油断して自滅なんてあるわけ...!?)


仮面『...』ユラァ


兎娘(...あぁ、そうか。結局私も敵わなかったんだ)

兎娘("お約束"という古くからの呪いに...)



ガシッ


536: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:13:07.11:rJzUhj1to (19/20)

.............................................................
...................................................



兎娘「」


仮面『...』ポキッポキッ

仮面『...っ』フゥ




「やれやれ...あなたが噂の仮面さんですか」




仮面『...ッ!!!』クルッ




黒少女「爆発音がしたので駆け付けてみれば...これは」


犬娘「」

猫娘「」

兎娘「」


黒少女「...この人達は私の行きつけの店のメイドさん達でしてね。みなさん個性的でとてもいい子だったのに」

黒少女「あなたには...きつめお仕置きが必要ですね。覚悟してください」スッ


537: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月26日(金) 03:14:55.52:rJzUhj1to (20/20)

今日はここまで


538:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年02月26日(金) 04:31:22.19:AzotQWalO (1/1)

乙!


539:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年02月26日(金) 12:20:54.64:EcW5K00iO (1/1)

おつおつー


540: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年02月28日(日) 02:19:01.80:+GwkHOsJo (1/1)

ごめんなさい今日は更新出来ません...
次は明日か明後日辺りになると思います...


541:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年02月28日(日) 02:19:50.93:rpy2cSXUO (1/1)

うい


542: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:49:48.78:KdAcEDxso (1/29)

仮面『...』ピカッ



ゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!!




黒少女「噂通りの乱暴な性格ですね。しかしこの魔力...正直半信半疑でしたが、魔力を完全に奪う能力というのは真実のようです」

黒少女「ですが」ピカッ




ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!




仮面『...ッッ!?』サッ




黒少女「結局のところ...いくら魔力を奪っても、それを超える力をぶつければ問題はないですよね」

黒少女「井の中の蛙ということを教えてあげますよ、泥棒さん?」


543: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:50:32.86:KdAcEDxso (2/29)

仮面『...ッッッ!!!!!』ピカッ


シュババババババババババ!!!!!!




黒少女「次は氷の魔法、これも聞いた通りですね」ピカッ



ボロボロボロッ...



仮面『...ッッ!?』

仮面『...ッッッッ!!!!!』ピカッ



シュバババババババババババババババ!!!!!!!!




黒少女「ふーん...同じ技を二回も連続ですか」

黒少女「その氷の魔法の元の使い手は、高度な技を使うと聞きましたが...なるほど」グッ


544: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:51:12.61:KdAcEDxso (3/29)

ダッ...


仮面『...ッッッッ!!!!』ギロリ




黒少女(空中に飛んで誘ってみますか。恐らく魔力を奪う能力は私にも有効なはず、接近戦は極力避けます)

黒少女(相手を掴むことで発揮する能力らしいので、最悪の場合は手を吹き飛ばせば問題はないですけど)




仮面『ッッッッ!!!!』ボッ


ゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!!




黒少女(次は最初に出した炎と同じですか。どうやら魔力を奪うと言っても完全に使いこなせるわけじゃないようですね)

黒少女(まあ当たり前と言ったら当たり前ですね...魔力は奪えても、技術と経験はまた別ですから)


545: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:52:23.62:KdAcEDxso (4/29)

黒少女(使えるのは最も得意な属性の魔法。それも初歩の初歩のレベルと言ったところでしょうか)

黒少女(何だか拍子抜けですね...立派なのは魔力だけですか)ヒラリ


スタッ


黒少女「...かなりの幸運の持ち主ですね。あなたは」

黒少女「はっきり言ってその魔力を奪う力、完全とは言い切れません。途中に何回も危ない場面があったはずです」

黒少女「今、ここにいることが奇跡と言ってもいいくらいですよ?せめてもう少し魔法の勉強をするべきです」




仮面『...ッ』イラッ




黒少女「動きを見る限り、戦闘の経験もかなり浅いようですしね。まだまだ未熟です」

黒少女(...逆に言えば、まだ未熟で安心したとも言えますが)


546: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:52:55.74:KdAcEDxso (5/29)

黒少女「さて、能力も見極めたことですし反撃といきますか」

黒少女「一応警告をしてあげます、全力で防御してください。私の魔法はほんのちょっぴり強力らしいので」ピカッ




ババババババババババババババッ!!!!!!



仮面『...ッッッ!?』



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...


ガキッガキッガキッガキッガキッガキッ!!!!!!!


ズシーーーーーーーーン!!!!!



パラパラッ...パラパラッ...




黒少女「...やり過ぎました」

黒少女「出来る限り範囲を絞ったつもりでしたが...力が強すぎるというのも困りようですね」


547: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:53:44.10:KdAcEDxso (6/29)

黒少女「...殺したりしてたら面倒ですね。生け捕りにしろと言われてますし」



パラパラッ...パラパラッ...



仮面『...ーッ!...ーッ!』ダラダラ

仮面『...ッ!!!!』ボロッ




黒少女「あっ、良かった。大丈夫でしたか」

黒少女「どうでもいいですけど、頑丈な仮面ですね。足がもげて全身がボロボロになるほどでも壊れないなんて」


黒少女(そういえば...あの人は、自分のお願いが効かない相手だとも言ってましたね)

黒少女(この仮面さんは強いですが、お願いの力を無効化出来るほどの力はないですし...そうするとタネはあの仮面?)




仮面『...』シュゥゥ

仮面『...』フラッ


548: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:54:19.85:KdAcEDxso (7/29)

黒少女「治癒魔法、いえそのスピードは再生魔法ですか。まだ戦う気なら止めた方がいいですよ?ここは大人しく降伏するのが得策です」

黒少女「まあこちらも...本音を言うと、犬娘さん達の分をまだやり返してないので望むところですが」




仮面『...』クルッ

仮面『...ッッ!!!!』ダッ




黒少女「...結局逃げるんですか」





ダダダダダダダッ


仮面『...ッ!...ッ!』ハァハァ

仮面『...ッ』クルッ



シーーーーーーーーン



仮面『...』ホッ


549: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:54:58.31:KdAcEDxso (8/29)

黒少女「逃げ切れた...と思っていますか?」ピカッ



ゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!



仮面『...ッ!?』ボゥ

仮面『...ッ!』ジュゥゥ




黒少女「それは犬娘さんの分です。どうです?熱いですか?」

黒少女「次は猫娘さんと兎娘さんの分...大丈夫です。全身が丸焼けになるくらいで済みますから」ボッ



仮面『...ッッッ!!!!』プシュー



モクモクッ...モクモクッ...



黒少女「これは...煙幕?」


550: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:56:13.81:KdAcEDxso (9/29)

ジュッ...


黒少女「あつっ」

黒少女「...炎の性質を持った煙幕ですか。ここで出したところを見ると、向こうも魔法の使い方を理解して来たようですね」フッ




ブワァァァァァァァァァッ!!!!!!




黒少女「煙を張った一瞬に逃げられましたか...全く面倒をかけさせてくれますよ」

黒少女「今から追うのもいいですが...まずは犬娘さん達の体をどこか安全な場所に運ぶのが先ですね」チラッ

黒少女「確か向こうの方に、力を奪われた人達を集めてる屋敷があったはず...まずはそこに行きますか」バサッ


551: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:57:16.03:KdAcEDxso (10/29)

.............................................................
..............................................



タッタッタッタッ


仮面『...ッ!...ッ!』ハァハァ

仮面『』フラッ


バタッ


仮面『...ッー!...ッー!』フーフー

仮面『...ッ』スッ


パカッ


「...ぷはっ」

「フーッ...フーッ...ぐっ」ズキッ

「つ、つよい...やつは...今まで出会った中でイチバンだ...!」

「だが...!われもこの力の真ずいを...!理解して来た...!」


「ここで負けるわけには...いかん!」


552: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:57:55.27:KdAcEDxso (11/29)

〜〜〜〜 廃ビル前 〜〜〜〜


ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ...



黒少女「...」


黒少女(気配はこの中から...ですか。少し厄介ですね)

黒少女(このビルはよく野良猫が集まって集会をしていた場所、もし中に猫が残っていて戦いに巻き込まれたら...)


黒少女「...慎重に、かつ冷静に行きますか」スタスタ








仮面『...』ジー


仮面『...』ズキッ

仮面『...ッ!』スクッ


553: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:58:36.23:KdAcEDxso (12/29)

スタスタ スタスタ


黒少女「...」

黒少女(さすがに建物の中は探知魔法を妨害する障壁を張ってますか。姿を隠す点に関しては一流と言えますね)

黒少女(しかし奇襲と魔法の相性はあまりいいとは言えません...さてどう来るか)



スゥー


仮面『...』


黒少女「」スタスタ


仮面『...』ブンッ


黒少女「見事な奇襲です。完全に気配を消して、物音一つも立てずに私の後ろを取るなんて」ヒラリ


仮面『...ッッ!?』


554: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 00:59:35.30:KdAcEDxso (13/29)

黒少女「魔法だけに頼っていては、あなたを感知することは出来なかったでしょうね」

黒少女「でもごめんなさい。私も少しですが、武術の心得はありますので」シュンッ


仮面『...ッッ!?』ドゴォ


ビューーーーーン!!!!!!

ドシャアアアアアアアアアアン!!!!!


仮面『...ッ!!』メリィ




黒少女「チェックメイトですね...もうあなたに手はありません」スタスタ

黒少女「このまま少し眠ってもらいます。殺しはしないですから安心してください」

黒少女「ただ...お腹に穴が空いたり、頭を少し弄くらせてもらう可能性はありますが」


555: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:01:11.15:KdAcEDxso (14/29)

仮面『...ッ!!!!』ボゥ


シュンッ


黒少女(消えたっ...!?今度は転移魔法ですか!)


ボゥ


仮面『...ッッッ!!!!』ブンッ


黒少女「...驚きましたよ。まさかこの短時間に転移魔法まで使えるようになるなんて」ガシッ


仮面『...ッッ!?』ググッ

黒少女「このままだと...奪った力を自由自在に扱えるようになるまで、そう時間はかからないかもしれません」

黒少女「あなたの唯一の不運は...今、この場で私が相手だったということです。もし神を何人も取り込んでいたら、結果は変わったでしょう」ブンッ


ドシンッ!!!!!!!


仮面『...ッ!?』カハッ


556: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:02:06.21:KdAcEDxso (15/29)

黒少女「心臓への掌底、これでもう魔法を出すことは出来ません」

仮面『...ッ!...ッ!』ピクピクッ

黒少女「では、しばらく眠ってもらいます。さようなら」グッ



スリッ...



仮面『...』ハッ

黒少女「...えっ?」クルッ



子猫「ミャア」スリスリ




黒少女(こ、子猫っ!?なぜ今ここでっ...)

仮面『...ッ!』ニヤリ


ダッ

ガシッ


子猫「ミャッ!?」グイッ


557: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:02:58.88:KdAcEDxso (16/29)

黒少女「しまっ...!」



仮面『...』グイッ

子猫「ミャアミャア!!!」ガシガシ



黒少女「...!」ギリッ

黒少女「...人質のっ、つもりですか?」



仮面『...』ニヤリ

子猫「ミャアミャア!!!」ゲシゲシ



黒少女「ば、馬鹿らしい...猫を一匹取ったくらいで...」プルプル

黒少女(くっ...こらえないと...!ここで動揺を悟られるわけには...!)ギリッ



仮面『...』スゥー

子猫『ミャッ!?』ビクッ



黒少女「や、やめなさい!!!!」


558: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:04:14.99:KdAcEDxso (17/29)

仮面『...』クイクイッ



黒少女(跪け、ですか...!)

黒少女(どうにかして...あの子猫を救わないと...でもあの仮面は怪しい動きをすれば、一切のためらいもなく一瞬で...!)



仮面『...ッ!』クイクイッ



黒少女(拘束魔法...いえ、魔法を出す隙すらもないですね。なら反応を与える暇もなくすり潰して...)

黒少女(くっ!駄目です!子猫まで巻き込む可能性もある!)



仮面『...ッッッ!!!!』ドンッ



黒少女「...分かりました、従います。だからその子だけは...」スッ

黒少女(何とか...何とかして隙を...)


559: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:04:49.60:KdAcEDxso (18/29)

仮面『...』スタスタ

子猫「ミャアアア!!!!!」ジタバタ



黒少女(恐らく...油断するとしたら私に触れる直前、勝利を確信した時)

黒少女(その一瞬で...決着をつける!)



仮面『...』スタスタ

仮面『...』

仮面『...ッッッ!!!!』ブンッ



子猫『ミャッ!?』ブオン



黒少女「なっ!?」ビクッ

黒少女(子猫を放り投げて...!あのままだと壁にっ...!)


黒少女「ま、間に合えええ!!!!」ダッ



ガシッ


560: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:06:23.03:KdAcEDxso (19/29)

子猫『ミャッ...』グッ

黒少女「よっ、かった...間に...合って...」

仮面『...ッ!!』ニヤァ



ギュインッ...ギュインッ...



黒少女(これがっ...力を奪われるということですか...なるほど...)

黒少女(確かに...自分の魔力がまるでグチャグチャになっていく感覚がある...まともにコントロールするのは無理、ですね...!)


子猫『ミャアアア...』ビクビク


黒少女(あぁ...ごめんなさい。怖い思いをさせてしまいましたね...)パッ


子猫『ミャッ...ミャアアアアア!!!』ダッ


黒少女(も、もう...怪しい人に近付いたら駄目ですよ)


561:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月01日(火) 01:06:52.39:fYSWiThKO (1/2)

黒少女......


562: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:07:41.31:KdAcEDxso (20/29)

仮面『...ッッ!』グイッ

黒少女「ぐっ...」ギチギチ


黒少女(も、もうあと十秒も経たずに...全ての力を奪われる...)

黒少女(...ごめんなさい。私の力が奪われたら駄目なのは分かっていました。でも...)

黒少女(後は、あなたに任せます...!今、私の力を奪ったこの仮面さんを止められるのは...!世界中であなただけっ...)

黒少女(手を焼かせてしまって、本当にごめんなさっ...)


黒少女「」

仮面『...』ポイッ



仮面『...フハハ』

仮面『...ハハハッ、ハハハ』スッ


仮面『アハハハハハハハハハハ!!!!!!!ハハハハハハバハ!!!!』


563: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:08:53.71:KdAcEDxso (21/29)

仮面『この力ッ!最高だ!すばらしい!』


仮面『もはや全ての生物を超えた...!われはこの世でイチバンになった...!!!!』


仮面『敗北など...ありえない!この力があれば...!だれにも!!!!』

仮面『...もうこの仮面もいらない。おそれる者など何も』スッ


パリンッ


黒幼女「...」スゥゥ


黒幼女「...分かる。強者の感覚が」クンクン

黒幼女「この町の強者の力を全て手にすれば...あらわれるはずだ」

黒幼女「その時こそ、父上の復しゅうを果たす時...」



黒幼女「ランプの魔人を...この手で...ころすッッッ!!!!!」


564: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:10:17.25:KdAcEDxso (22/29)

〜〜〜〜 魔界(ビル) 〜〜〜〜



魔界神「むむむ...今月も赤字...」ジュージュー

魔界神「嫌になっちゃうなぁ...もう。これだから資本主義の世界は...昔はもっと魔界もこの世界に影響を与えてたのになぁ」

魔界神「今では魔界も一つのビルに収まる程度に...昔は魔界、人間界、神界の三界って言われてたんだよ?」ジュージュー



四天王(水)「あの魔界神様」



魔界神「あっ、そこのお肉もう焼けてるね。ほら、みんなももっと食べていいんだよ?幹部会議だからって固くならなくても」モグモグ


四天王(水)「いやだから...なんで会議用の机が焼き肉プレートに改造されてるんですか?」


ジュー...ジュー...


魔界神「だってこの机、無駄に広いし何かもったいないじゃん」モグモグ


565: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:12:21.28:KdAcEDxso (23/29)

四天王(水)「...ちなみにその費用はいくらかかったんですか?」


魔界神「んー...ざっと100ま」


四天王(水)「火、焼いてください」

四天王(火)「あいよ」ボォ


ゴォォォォォォォォォォ!!!!!!!!


魔界神「ぎゃああああああああああ!!!!!!」ゴロゴロ


四天王(水)「そんなことしてるから赤字になるんですよ!!魔界のみなさんが汗水働いて稼いだお金をくだらないことに使わないでください!!!」

四天王(水)「あと魔王様も黙々と肉と野菜を焼かないでください!!!!仮にも魔王なんですから!!!!」


魔王「」ビクッ

魔王「で、でも野菜も一緒に食べないと胃もたれしちゃうし...」


四天王(水)「そういう意味じゃないですよ!!!!」


566: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:13:07.64:KdAcEDxso (24/29)

ゴーレム「オイシイ」モグモグ

堕天使「追加のお肉と野菜持ってきましたよぉ!」フラフラ



四天王(水)「あーもう...こんなんだから魔界は没落したんですよ...」ズーン

四天王(火)「そういえば風と土の四天王が見えないが、どこに行ったんだ?」


魔界神「あぁ、あの二人ならお酒とつまみを買い出しに行ってもらいました」モグモグ


四天王(水)「赤字なら少しは節約の「せ」の字でもしてくださいよ...!だから毎月赤字なんですよ...!」ガンガン



ブゥゥゥゥン!!!!ブゥゥゥゥン!!!!



四天王(水)「...なんですか?この警報は」


567: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:14:16.83:KdAcEDxso (25/29)

魔王「あっ...侵入者ですねこれ。しかも超緊急事態のcodeレッドです...」


四天王(水)「はぁっ!?」

四天王(火)「...侵入者だと?」


プルルルル...プルルルル...


魔界神『はい、もしもし?』モグモグ

魔界神『ふむ...了解。ご苦労』ガチャ


魔界神「Fエリアに侵入者が居るらしいね。ちょっとカメラ映せる?」


堕天使「えっと...えふえふ...あった!今映します!」



ドドドドドドドドドドドドド...!!!!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...!!!!!!!



魔界神「おぉ、やってるやってる...ん?交戦中なのって四天王(風)と(土)君じゃないの?」


568: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:15:11.57:KdAcEDxso (26/29)

魔王「本当ですね...戻ってる途中に遭遇したんでしょうか」

ゴーレム「アッ...ヤラレタ」


四天王(水)「あの二人を簡単に倒すなんて...ただ者じゃないですね」

四天王(火)「...少し様子が変だったな。首を掴まれたら、まるで魂が抜けたように倒れたぞ」


堕天使「あぁ...えらいこっちゃ、えらいこっちゃ...」ポンポン


四天王(水)「堕天使さん、お手玉をするのを止めてください。うざいです」

四天王(水)「とにかく、ここは私と炎とゴーレムで現場に向かいます。魔界神様達はここで待っててくださ...」



魔界神「...いや、私が直々に行こう」

魔界神「あれはかなりの使い手だ。恐らく君達では敵わない」



四天王(水)「えっ...あっ、はい」


569: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:15:53.10:KdAcEDxso (27/29)

四天王(水)(な、なんでしょう...?急に魔界神様の雰囲気が変わった...?)


魔王「...出ましたか。魔界神様の"表"の人格が」


四天王(水)「お...表の人格?どういうことですか?」

魔王「魔界神様の元の性格はあまりに残虐で凶暴で凶悪なんです。日常性格に影響を及ぼすほどに」

魔王「だから...普段はその性格を抑えて、自分の数少ない善の心を全面に出しているんですよ。表の人格になった魔界神様は...やばいくらい強いです」

四天王(水)「そ、そうだったんですか...あれ?なら魔王様も...」

魔王「いえ、私のこれは素です」

四天王(水)「...そうですか」



魔界神「私の世界に土足で踏み入ることがどれだけ愚かか、思い知らせてやろうぞ...」ゴゴゴゴゴゴゴ


570: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:17:04.25:KdAcEDxso (28/29)

..............................................................
..................................................


プルルルル...プルルルル...


ランプの魔人「Zzz...むぅ?電話か...」スッ

ランプの魔人「もしもし...?今何時だと思っているんだ...かけ直せ...」ピッ


少女『もうそっちは朝の7時です。いい加減起きてください』


ランプの魔人『その声は...少女か?珍しいな...お前から電話をかけてくるなんて...神の仕事はいいのか?』

少女『...はい。今はそんなことをしてる場合じゃないですからね』

少女『一つ、聞いてもいいですか?あなたは...力を奪う謎の能力を持った怪人を知っていますか?』

ランプの魔人『あぁ...やつの件なら今頃は解決済みだろう...ん?なぜお前がそのことを知っているんだ?』

少女『そうですか...突然ですが、あなたに悪いニュースともっと悪いニュースがあります。どちらから聞きたいですか?』

ランプの魔人『...?よく分からんが...なら悪いニュースからで』


少女『では言います。昨日の晩...魔界が壊滅しました』


ランプの魔人「...は?」


571: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月01日(火) 01:20:32.73:KdAcEDxso (29/29)

今日はここまで
やっとラスボス戦...あと3回ほどの更新で最後まで行けたらいいなとか思ってます


572:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月01日(火) 01:21:57.99:fYSWiThKO (2/2)

乙!


573:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月01日(火) 01:23:59.12:tRUgpwi1O (1/1)


この黒幼女、もしや...


574:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月02日(水) 00:52:59.13:UKt+03C4O (1/1)

おつおつー
魔界wwwwww


575:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月02日(水) 01:20:51.56:er7uhNd7O (1/1)

黒龍の娘かもしかして...親がランプ魔人


576: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:10:15.86:H/QbIUe4o (1/18)

ランプの魔人『...すまん、寝ぼけてよく聞こえなかった。もう一度言ってくれ』

少女『魔界が壊滅しました』

ランプの魔人『...魔界ってあのへっぽこ魔界のことか?』

少女『はい、あのへっぽこ魔界がです』

ランプの魔人『...』


ランプの魔人『はぁっ!?どういうことだ!?』


少女『...いきなり大声をあげないでくださいよ』

ランプの魔人『いくらやつらがヘボいからって...魔界が壊滅なんて一国、いや一つの世界を滅ぼすのと同じことだぞ!?一体誰が...ハッ』

ランプの魔人『ま、まさか...奴、なのか...?』


少女『...はい。数時間ほど前に魔界からSOSの通信が入りました』


577: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:11:20.26:H/QbIUe4o (2/18)

少女『力を奪う謎のやつに襲われている、至急応援を頼む...と』

少女『急いで偵察の天使さんを出したところ...もう既に手遅れでした。魔界の約9割近くの人は魔力を奪われ、意識不明の状態』

少女『魔界神を含む魔界のトップは...全員がやられました』


ランプの魔人『ちょっと待てよ!いくらなんでも魔界神がやられるのはおかしいだろ?』

ランプの魔人『一応、あいつは魔界の神を継ぐ者だぞ...単純な戦闘力ならお前とそう変わらないはずだ』

ランプの魔人『それに奴の退治は黒少女に任せたはずだ!今頃はもう捕まえて...そういえば黒少女はどこに行ってるんだ!?やつも魔界に属してるじゃないか!』


少女『...ではもっと悪いニュースを伝えます』

少女『黒少女もやられました』


ランプの魔人『なん...だと...』


578: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:11:53.15:H/QbIUe4o (3/18)

ランプの魔人『い、いやいや...あり得ないぞ。あいつが私以外に負けるなんて...』


少女『どんな状況だったか私も知りたいくらいですよ...あの子が負けるなんて...』

少女『でも事実なんです。魔界から少し離れた廃ビルで、魔力を奪われた状態で発見されました』

少女『恐らく犯人は...黒少女の力を奪った後に魔界を壊滅させたと推測されます』


ランプの魔人『くっ...頭が追い付かんな...一体何があったんだ...』


少女『ではこちらも、あなたが知ってるその力を奪う相手について教えてください』

少女『何しろ、こちらが持ってる情報はほぼあなたに話した分だけですからね。私の方が混乱してるくらいです』


ランプの魔人『あぁ...あれは3日前の夜...』



カクガクシカジカ


579: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:12:55.23:H/QbIUe4o (4/18)

少女『...』

ランプの魔人『...』


少女『マジ...ですか...』

ランプの魔人『あぁ...全部マジだ。半分くらいは運よくその仮面から逃れたやつがいて、分かったことだがな』


少女『手で首を掴むだけで魔の力を奪う...そしてその魔力を自分の物として扱うことが出来る...とても信じられない話ですね』

少女『ですが...今の状況と全て一致します』


ランプの魔人「私だって最初は驚いたさ。ただの魔力ならともかく、その器まで抜くなんて...普通は何十何百年の儀式が必要だからな」

ランプの魔人『ここまで特殊な能力を持っているのに、表舞台に今まで出てこなかったのが不思議なくらいだ』


少女『あなたでも神の代表でもある私でも知らない相手...謎は多いですね』


580: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:13:50.86:H/QbIUe4o (5/18)

少女『って、雑談してる場合じゃなかったですね。そろそろ本題に入りますか』

少女『私がなぜあなたに電話したのか...分かりますか?』


ランプの魔人『...今の仮面に勝てるのは私しかいないということか』


少女『はい、話が早くて助かります』

少女『もう創星神様にはこちらから話を通してあります。特別にあなたの力を解放する許可も下りました』

少女『後は...頼みましたよ。冗談抜きで世界の危機なんですから』


ランプの魔人『...まさか私の番まで回ってくるとはな』

ランプの魔人『まだまだこの世界は私がいないと駄目ということか。情けない話だ』


少女『...』


ランプの魔人『なんだ急に黙って...私はこれから戦いの準備に入るんだぞ、励ましの言葉の一つでも送れ』


581: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:14:37.95:H/QbIUe4o (6/18)

少女『...ごめんなさい』


ランプの魔人『なぜ謝る』


少女『あなたは...いつかのたけのこの時も、一人で戦ってこの世界を救ったんですよね』

少女『そんなあなたを...私は...』


ランプの魔人『あーもういい、その話は聞き飽きた』

ランプの魔人『あれは私が勝手に行動してやっただけだ。今考えると、お前に相談しなかった私も悪い』


少女『...もしかして、あなたは分かってて一人でやったんじゃないですか?』

少女『神殺しは重罪です。もし誰かの力を借りたら、その人も罪に問われることになる...あなたはそれを分かってて...』


ランプの魔人『...あまり自惚れるな。お前や他の力なんて、私の力に比べたらカスみたいなモノだ』

ランプの魔人『わざわざそんな力を借りなくても...私一人で充分なんだからな。逆に邪魔なくらいだ』


582: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:16:10.27:H/QbIUe4o (7/18)

ランプの魔人『それにあれは私個人がたけのこ派に引導を渡したかった。誰のためでもない、自分のためにやったんだ』

ランプの魔人『自分が進んでやったことに後悔するほど私もガキじゃない』


少女『...なら、今はどうなんですか?』

少女『今回のあなたは...誰のために世界を救うんですか?』


ランプの魔人『...』


少女『私は、あなたがこの世界に戻ってきてとても良かったと思います。今のあなたは数千年前よりも生き生きして見える』

少女『この世界に...守りたいものがいっぱい出来たのではないですか?』


ランプの魔人『...そろそろ切るぞ。創星神に会わなくちゃいけないからな』


583: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:17:03.94:H/QbIUe4o (8/18)

少女『...そうですか。分かりました、私からの助言は一つです』

少女『頑張ってください』


ランプの魔人『...あぁ、またな』ピッ



ツーツー...ツーツー...



少女「『またな』...ですか」

少女「...頼みましたよ。あなたが負けるとは思えませんが、前代未聞の強さの相手です。油断はできません」

少女「情けない話ですね...神様が祈ることだけしかできないなんて」


天使「カミサマー!次の魔界の人達の診療お願いしますー!」


少女「...はい!今行きます!」


少女(願いを叶える能力...ですか。本当に無敵の能力ですね)

少女(だって...あなたを思う人がいるほど、強くなる能力なんですから)


584: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:17:41.41:H/QbIUe4o (9/18)

ランプの魔人「...さて、行くか」スクッ

ランプの魔人「おい起きろ紅幼女」ゲシッ


紅幼女「ぐへっ」パチッ

紅幼女「な、なに...何かお腹踏まれた...」ゴシゴシ


ランプの魔人「私は少し出かける。ダーリンと雪女に明日の朝まで居ないと伝えといてくれ」


紅幼女「りょ、了解...」


ランプの魔人「よし、後は精霊界に行くだけだな」ゲシッ


ブワァァァン!!!!!


紅幼女「!? け、蹴りで空間に穴が...!」


ランプの魔人「んじゃ留守は任せたからな」スタスタ


585: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:18:18.12:H/QbIUe4o (10/18)

〜〜〜〜 精霊界 〜〜〜〜



ランプの魔人「ふぅ、相変わらずここの空気は美味いな」

ランプの魔人「しかし鍵の開け方を知ってるだけで、魔力も使わずに移動出来る空間とは便利なものだな。どこでもドアみたいなもんか」




創星神「さすがに蹴りで扉を開けるのは、乱暴なので止めてくださいね」クスッ




ランプの魔人「そこにいたのか...話は聞いてるな、私の魔力を返してくれ」




創星神「力を奪う能力...まるであなたとは正反対の能力ですね」

創星神「...これも因果というやつです」クスッ


586: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:18:57.52:H/QbIUe4o (11/18)

ランプの魔人「ん?何か言ったか?」




創星神「いえ...こちらの話ですよ」クスッ

創星神「では話を戻しましょうか、どれくらいの力で戦うつもりなんですか?」




ランプの魔人「100%MAXパワーの全力だが」




創星神「...全部、ですか。ちょっと予想外ですね」

創星神「あなたは毎回、力を借りる時にだいぶ余分に持って行ってますよね。今回でも倒すだけなら50%、多くても80%程で充分だと思いますが...なぜ?」




ランプの魔人「毎回余分に持って行くのは念のためだ。用心に越したことはないからな」

ランプの魔人「だが今回は...それだけじゃない」


587: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:19:57.62:H/QbIUe4o (12/18)

ランプの魔人「最近...何だか体が渇くんだよ」




創星神「...欲求不満」




ランプの魔人「違うわアホ!!!!」


ランプの魔人「ゴホン...まああれだ。そろそろ体が魔力を求めてるんだよ」

ランプの魔人「この時代で暮らして一年近くが経ったが、やはり魔力がないというのは少し違和感がある」

ランプの魔人「最近はそれが酷くてな...喉が渇くと水が飲みたくなるように、私の体も魔力を求めて渇いてる」

ランプの魔人「ということでここら辺で一気に体を潤したいわけだ。ちょびっとなんてケチくさい量じゃなくて、腹が膨れるほどの魔力でな」



創星神「...事情は分かりました。ではあなたに貸す魔力の量ですが...」

創星神「10%ほどですね」クスッ




ランプの魔人「は?」


588: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:21:35.21:H/QbIUe4o (13/18)

ランプの魔人「お前、私の話聞いてたか?桁が一つ足りないんだが」




創星神「実は私が管理してるあなたの魔力は50%、つまり半分だけなんです」

創星神「残りの半分は封印していて、誰も触れないようになっています」




ランプの魔人「はぁっ!?」




創星神「で、その封印を解くのには私だけの力だけじゃなく、あなたの魔力も必要なんです」

創星神「その量およそ40%...つまり今、あなたに貸せるのは10%ということになります」クスッ




ランプの魔人「ふざけてんのかテメェ!!!!」


589: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:22:16.67:H/QbIUe4o (14/18)

創星神「まあそう怒らないでくださいよ...封印を解けば、貸してる魔力も含めて全部あなたに戻るんですから」



ランプの魔人「そうだ!その封印というのはいつ解けるんだ!?」

ランプの魔人「最初の犠牲者の蒼龍が襲われたのは3日前の夜の9時頃...つまり今日の夜9時頃がデッドラインということだ」

ランプの魔人「今は朝の7時...あと残り14時間しかないんだぞ!」




創星神「そのことなら大丈夫です。封印自体は一時間で解けますから」クスッ




ランプの魔人「な、なんだ...驚かせるなよ」ホッ




創星神「いえ、やっぱり数時間...半日...数日...数週間...」




ランプの魔人「おいっ!」


590: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:23:02.37:H/QbIUe4o (15/18)

創星神「何しろ封印を解いた前例がないもんですからねぇ...まあ数日数週間というのは言い過ぎました」

創星神「最悪でも半日程度で解けると思います」クスッ

創星神「...数時間のズレがあるかもしれませんけどね」




ランプの魔人「...半日か。うん、ちょうどいいな」

ランプの魔人「ならお前はさっさと力を渡して封印を解け。私は少し、ここで準備運動でもしておく」ポキポキッ




創星神「今すぐ戦わないんですか?」




ランプの魔人「アホ言え、さすがに10%だと私でも勝てる可能性はほぼゼロだ」

ランプの魔人「それに久しぶりの本格的な戦闘だからな...身体を魔力に慣らして、勘を取り戻す必要もある」


591: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:23:30.80:H/QbIUe4o (16/18)

ランプの魔人「こっちも半日、12時間ほどの時間は必要だ」




創星神「分かりました。ではまず10%の力をあなたに返します」クスッ



ピカッ



ランプの魔人「...」ズンッ

ランプの魔人「...ふむ、やはり魔力というものはいいな」グッ




創星神「私はこれから封印を解いてきますが...あまり暴れないでくださいね。直すの大変なんですから」クスッ




ランプの魔人「あー分かった分かった。さっさと行け」シッシ


592: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:24:24.69:H/QbIUe4o (17/18)

創星神「封印が解けば即、あなたに魔力が戻るようになってます」

創星神「逆に言えば...力が戻らないようでしたら、まだ封印は解き終わってないということになります」

創星神「時間通りに終わるとは思わないでくださいね、不測の事態というものはいつでも起きるものですから」




ランプの魔人「...出来るだけ早く終わらせろよ。12時間経っても戻って来なかったら、私は10%の力で戦うことになるんだからな」




創星神「こちらも全力を尽くしますよ。私も自分の作った者達が壊されるのは嫌ですから」

創星神「では...幸運を祈ります」シュンッ




ランプの魔人「...行ったか」

ランプの魔人「久しぶりだな。この感覚...全身が軽く心地いい感じだ」スゥー

ランプの魔人「...身体を慣らすまで6時間、魔法を元に使えるようになるまで1時間、勘を取り戻すのに5時間といったところか」

ランプの魔人「面倒だが...悪くはない。自分の力を使うというのはな」


593: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月03日(木) 03:25:01.92:H/QbIUe4o (18/18)

今日はここまで


594:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月03日(木) 06:18:29.94:dvECKcvjO (1/1)

乙!


595:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月03日(木) 12:38:03.56:GW0CXlm8o (1/1)

この話って前半のトルコ関係してるのか?


596:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月03日(木) 14:29:35.64:noiQ/1B7O (1/1)

おつおつー


597: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:32:14.78:ywlYqjjPo (1/14)

..............................................................
...............................................



ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ...


パラパラッ



ランプの魔人「...よし」

ランプの魔人「調整はこれで終わりだな。コンディションは完全に元に戻った」ノビー

ランプの魔人「現在時刻は...」チラッ


『19:00』


ランプの魔人「...夜の7時ジャスト、ぴったりだな」

ランプの魔人「後は封印が解けて力が戻るのを待つだけだ」ゴロン



シーーーーーーン



ランプの魔人「...来ない」


598: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:34:09.90:ywlYqjjPo (2/14)

ランプの魔人「あいつ何してんだ...12時間で終わるって言っただろうが」

ランプの魔人「...もう向こうは完全に日が落ちてるはずだ。そして夜はやつの活動時間」

ランプの魔人「神の力を突然持ったやつがやることなんて大体は想像がつく...大規模な破壊、自分の力を試したくてウズウズしてるだろうな」

ランプの魔人「...そしてやつが少しでも本気を出せば、町は一瞬で塵になる」


ランプの魔人「...」


ランプの魔人「仕方ない...行くか」スクッ

ランプの魔人「単純な力勝負では敵わないが、時間稼ぎなら出来るはずだ。その間に力が完全に戻るのを待つ」

ランプの魔人「...まあ現段階でも倒す方法はないこともないからな」


ランプの魔人「さて、やつを誘き寄せる場所はどこにするか。やはり人気がない町外れの山辺り...あっ」


ランプの魔人「一度、家にアレを取りに戻る必要があるな」


599: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:34:44.51:ywlYqjjPo (3/14)

シュンッ


ランプの魔人「ダーリン達は...居間で食事中か。アレがあるのは私の部屋だしちょうどいいな」スタスタ

ランプの魔人「特に理由はないが...気付かれないように行くか」



ソロソロ ソロソロ


ガチャ



ランプの魔人「えーっと確かこの辺に...」ガサゴソ



紅幼女「誰だっ!?泥棒か!」



ランプの魔人「」ビクッ

ランプの魔人「チッ...なんだお前か。びっくりさせるな」



紅幼女「へ...?ランプの魔人...?」


600: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:35:42.43:ywlYqjjPo (4/14)

紅幼女「なんでここに...」


ランプの魔人「自分の部屋に居ちゃ悪いか...って、あったあったこれだ」ゴソッ


紅幼女「お、おい!今朝は寝ぼけて言い忘れてたが、今日は蒼龍が襲われてから三日目の夜だぞっ!?」

紅幼女「昨日は方が付いたって言ってたじゃないか!今日...蒼龍の屋敷に行ったらまだ蒼龍は目覚めてないし、犠牲者はまた増えてて...このままだと本当に蒼龍の命が...!」


ランプの魔人「安心しろ、これから私が直々に仮面を倒しに行く」


紅幼女「えっ...?ランプの魔人が?でもお前魔力が...」


ランプの魔人「もう戻ってる、まだ10%だがな。私が出る以上は勝ったも同然だ」


紅幼女「確かに...何か言葉で言い表せないけど、今までのランプの魔人と違う...」

紅幼女「な、なら私も連れて行ってくれ!魔力はほとんどないけど...囮くらいならなれるはずだ!」


601: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:37:00.37:ywlYqjjPo (5/14)

ランプの魔人「いらん、はっきり言って邪魔だ。幼女は幼女らしく留守番でもしてろ」スタスタ


紅幼女「でも...!」


ランプの魔人「...ここから先は戦場だ。力がない者は歩み寄る資格もない」

ランプの魔人「それともお前は...今すぐ死にたいのか?」ギロリ


紅幼女「」ビクッ

紅幼女「わ、分かった...大人しくここに居る...」シュン


ランプの魔人「ふん、それでいい...あとこっちも言い忘れてたが、同じ屋根の下だからってダーリンに手を出したらぶっ飛ばすからな」

紅幼女「ラ、ランプの魔人!」ギュッ

ランプの魔人「なんだ...まだ何かあるのか」クルッ



紅幼女「頑張れ!絶対に勝って...みんなを救ってくれ!」


602: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:37:30.02:ywlYqjjPo (6/14)

ランプの魔人「...」

ランプの魔人「...うっさい。言われなくても負けるか」スタスタ


紅幼女「ふぁ、ふぁいとぉー!」



ランプの魔人(あー、クソ...人がせっかく真面目に行こうと思ってたところを邪魔しやがって)

ランプの魔人(...はぁ、アホらし。少し肩の力を入れすぎてたな)



幼女「べ、紅幼女ちゃーん?大丈夫ー?」ソロー

雪女「わ、私でも泥棒を退治するくらいは...」ソロー


ランプの魔人「む?」


幼女「あっ...」

雪女「な、なんだ...ランプの魔人さんですか」ホッ


603: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:38:11.43:ywlYqjjPo (7/14)

幼女「どうしたのぉ?朝まで帰らないって聞いてたけど」


ランプの魔人「いや、少し忘れ物をしただけだ。今からまだ出かける」


雪女(何でしょう...この感覚、まるでランプの魔人さんが別人のような...)


ランプの魔人「じゃあな、夜更かしするんじゃないぞ」スタスタ


幼女「んー」

雪女「...ランプの魔人さん、私達に何か隠してませんか?」


ランプの魔人「...別にしてないが」


雪女「そ、そうですか...ごめんなさい。変なこと言って」


604: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:39:14.33:ywlYqjjPo (8/14)

雪女「あの!危ないことはしないでくださいね!」

雪女「ここ数日、この辺りで通り魔が出るらしいですし...」

幼女「えっ?通り魔なんて出るのぉ!?」


ランプの魔人「...なーに、私にかかれば通り魔なんて敵じゃない」

ランプの魔人「明日の朝までには帰るから、朝ご飯は準備しといてくれ...ではな」ガチャ



バタン



雪女「...ランプの魔人さん、大丈夫でしょうか。何かどこか遠いところに行ってしまうような気がします」

幼女「んー平気だと思うよぉ?前もそんなことあったけど、すぐ帰って来たしぃ」

雪女「...そうですよね。あの人なら...何があっても帰ってきますよね」


605: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:39:42.97:ywlYqjjPo (9/14)

シュンッ


ランプの魔人「ここならやつが開幕で魔法をぶっぱなしても平気だな」キョロキョロ

ランプの魔人「...よし、さっそく呼んでやるか」グッ



ブワァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!



ランプの魔人(魔力を思いっきり放出する...町のどこに居ても察知出来るようにな)

ランプの魔人(さぁ来い!私はここにいるぞ!)



ブワァァァァァァァァァ!!!!!!!!






黒幼女「」ピクッ

黒幼女「きた...!この魔力の量はやつしかいない!」ニヤァ


黒幼女「アハハハハハハハハ!!!!やっと...やっとこの時がきた!」シュンッ


606: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:40:31.94:ywlYqjjPo (10/14)

シュンッ


黒幼女「ッッッッ!!!!」バッ




ランプの魔人「...ほう、お前が噂の仮面か。もう仮面は取っているらしいがな」

ランプの魔人(ってまた幼女かい)




黒幼女「貴様が...ランプの魔人か」




ランプの魔人「ん?私のことを知っているのか?あぁ、そうだ。私はランプの魔人だ」

ランプの魔人「私もそれなりに有名人になっているらしいな。まあ行く先々で願いを叶えまくったら嫌でも有名になるか」




黒幼女「...ククク、クハハハハハハハハハハハ!!!!!」

黒幼女「この時をずっとまっていた!貴様に復しゅうする日を!!!!」


607: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:41:19.87:ywlYqjjPo (11/14)

黒幼女「貴様はわれの父上を殺した...!だから今度はわれが...貴様をころすッッッ!!!!」




ランプの魔人「...私が殺しただと?言っておくが私は滅多なことじゃない限り、殺しはせんぞ」

ランプの魔人「お前は誰かと勘違いして...」ハッ



『まだ我らには同志と遺産が残っている...いつか必ずッ!この世界をッ!そしてランプの魔人ッ!貴様を殺すッ!』



ランプの魔人(...なるほど、トルコで会ったあのたけのこの亡霊が同志だの遺産だの言っていたが...こいつのことか)

ランプの魔人(どうやら過去というものは忘れたくても忘れられないらしいな...切っても切れない因縁というやつか)


ランプの魔人「...お前が何者かはよく分かった。だが一つだけ、ミスを犯したな」

ランプの魔人「私に喧嘩を売るとは...命がいくつあっても足りんぞ」


608: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:42:07.18:ywlYqjjPo (12/14)

黒幼女「たわけが...!われの力は既に貴様をこえている...!」

黒幼女「今のわれが貴様に負ける可能性はむに等しいッッッ!!!!」




ランプの魔人(...確かに、今の私ではあいつには勝てんな)

ランプの魔人(とにかく時間稼ぎだ。力が戻るまでの間は...逃げて、逃げて、逃げまくる)




黒幼女「貴様だけは...ただではころさんぞ。父上が味わった苦痛を...何倍も合わせてやるッッッッ!!!!!」ダッ




ランプの魔(...よし、正面から殴って来たか!これは都合がいい!)

ランプの魔人(手のひらでやつのパンチを受けると思わせて...これを押させるっ!)


黒幼女「アアアアアアアアッッッッ!!!!!!」ブンッ


ランプの魔人「...今だ!」グッ



カチッ


609: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:43:13.90:ywlYqjjPo (13/14)

〜〜〜〜 北極 〜〜〜〜



シュンッ



黒幼女「...ッ!?ここは...!」キョロキョロ




ランプの魔人「北極だ。ここならお前がいくら暴れても、町に被害はいかないからな」

ランプの魔人「少し寒いが...最終決戦の地としては悪くないだろう?」




黒幼女「北極...」

黒幼女「...どこまでもわれをぐろうするつもりか!!!!」クワッ

黒幼女「貴様には墓すら残さんぞ!この辺境の地でちりになるがいいッッッ!!!!」ダッ




ランプの魔人「...来い!」


610: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月05日(土) 01:44:19.33:ywlYqjjPo (14/14)

今日はここまで
あと三回で終わると言いましたが嘘ですごめんなさい
もうちょっとだけ続きます


611:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月05日(土) 01:44:55.40:rPP/NeJMO (1/1)

乙!


612:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月05日(土) 02:40:13.97:DJdcKuZeO (1/1)

おつ


613:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月05日(土) 03:08:28.51:rGhYA+grO (1/1)




614: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:17:50.96:uV4N9ALAo (1/27)

ランプの魔人(まずは様子見だ。やつの力量をはかる)

ランプの魔人(真っ向から来てくれる馬鹿で助かったな、飛んで火に入る夏のなんちゃらというやつだ!)ピカッ



ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!



黒幼女「アアアアアアアアッッッッ!!!!!」ガシッ



ギュインッ...ギュインッ...



ランプの魔人「なっ...!魔弾を掴んだだとっ!?」

ランプの魔人(いやただ掴んだだけじゃない...魔法の魔力を吸収してるのか!)



シュゥゥゥゥゥゥゥゥ



黒幼女「...」フゥー


615: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:18:38.37:uV4N9ALAo (2/27)

ランプの魔人(驚いたな...紅幼女から魔法も吸い取られたと聞いた時は、やつの魔法が貧弱なだけかと思ったが...)

ランプの魔人(これだと直接魔力での攻撃はほぼ無意味と言ってもいい。炎や氷などに変えて物理的なダメージを与える必要がある)




黒幼女「クアアアアアアッッッッ!!!!」ダッ



ランプの魔人「...仕方ない。当初の予定通りに逃げの戦法を取るか」ピカッ




ブワァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!




黒幼女「...ッ!?」




ランプの魔人(北極の氷を巻き上げて、雪の煙幕を作る)

ランプの魔人(幸い、ここは大量の氷塊がゴロゴロ転がってるからな。気配を消せば見つけるのは困難だ)ダッ


616: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:19:33.00:uV4N9ALAo (3/27)

モワモワッ...モワモワッ...



黒幼女「...」




ランプの魔人「ふぅ、上手くいったか」

ランプの魔人「あとはやつの様子を探りながら移動するだけだな。かくれんぼと行こうじゃないか」チラッ




黒幼女「...」ジー




ランプの魔人「」ビクッ

ランプの魔人「な、なんだ...あいつずっとこっちの方角を見てるが...まさか場所がバレてるのか?」

ランプの魔人「いやないない...完全に視界は奪ってたはずだ。いくら魔力があっても五感だけは変わらない」




黒幼女「...」ニヤァ


617: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:20:05.47:uV4N9ALAo (4/27)

黒幼女「ッッッッ!!!!!」ピカッ



ゴォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!



ランプの魔人(....!?あいつこっちに向かって炎を!やはり見えていたのか!?)サッ


グシャアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!


ランプの魔人(くっ...どうなってる!物音は一つも立ててないし、探知魔法も感じなかった!つまりやつは魔法も使わずに見えない私がどこにいるか分かったわけだ!)

ランプの魔人(そんなこと出来るわけ...)


ランプの魔人(...っ!)ピコーン


ランプの魔人(能力...なのか?やつは魔力を奪う以外にも...探知系の能力を持っている...)




黒幼女「...」スタスタ


618: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:21:01.72:uV4N9ALAo (5/27)

ランプの魔人(クッ、厄介だな...まさかもう一つの能力があったとは)

ランプの魔人(しかも探知系...これだと身を隠しても、すぐ居場所がバレてしまう)




黒幼女「...」スタスタ




ランプの魔人(鬼ごっこ...は無理だな。どうしても魔法の撃ち合いのレースになる)

ランプの魔人(そうなると私が圧倒的不利に...しかもやつは掴めば即魔力を奪える切り札持ちだ)

ランプの魔(まあ私にはあまり使いたくないだろうがな。やつはまず私を苦しめることが第一目標だろう...追い詰められた場合は話は別だが)




黒幼女「...」ニヤァ


ピカッ

シュババババババババババババババ!!!!!!!




ランプの魔(となると...中距離戦、魔法と格闘の中間の距離で対応するしかないか)


619: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:22:00.17:uV4N9ALAo (6/27)

ランプの魔人(氷柱か...ではこちらは氷盾で対応する!)ピカッ



ズズーン...

ドドドドドドドドドドッッッ!!!!!!!!



ランプの魔人(下は海だからな。こちらに水はいくらでもある)

ランプの魔人(いくらやつの氷柱でも、何重にも重ねられた氷の壁を突破することは不可能だ)



ギュリィィィィィィィ!!!!!!!

ビュンッ!!!ビュンッ!!!ビュンッ!!!



ランプの魔人「はぁっ!?突破されたっ!?」サッ


ランプの魔人(な、何がどうなって...情報だと、あいつは普通の氷魔法で作った氷柱を連射することしか出来ない...あの壁を突破するには貫通力が圧倒的に足りないはずだ)

ランプの魔人(...まさか、やつは成長したのか?紅幼女や黒少女との戦いの中で...魔法の使い方を理解して来ている?)


620: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:23:38.90:uV4N9ALAo (7/27)

ランプの魔人(ひ、非常にマズイ...私の想定だとやつの魔法の知識はゼロ、ただ魔力がデカいだけで使う魔法は単純なものばかりだと思っていたが...)

ランプの魔人(このまま時間を稼ぐとなると、やつがさらに成長する可能性がある。延ばした分の時間だけ...それに対し、私の魔力はいつ戻るか不明)

ランプの魔人(もし魔力が戻る前に、やつが奪った魔力を自由自在に使えるようになったら...)


ランプの魔人(...)


ランプの魔人(一か八か、この状態でやつを倒すしかないな)グッ




黒幼女「...今のはわざと外した。恐怖をうえつけるために」

黒幼女「次は外さない...あしを貫いてやるッッッ!!!!」ピカッ



シュバババババババババババババババ!!!!!!!!


621: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:24:42.16:uV4N9ALAo (8/27)

ランプの魔人(まずは魔方陣作りだ。あの魔法は少し準備がいるからな)

ランプの魔人(やつに悟られないように...足で魔法陣を描きながら円の形で囲む。ちょうどいいことにやつは氷柱を撃って来てくれたか、これを利用させてもらう)ダッ




黒少女「にがすかァ!!!!」クイッ



シュバババババババババババババババ!!!!!!!!




ランプの魔人(追尾するなんて話、聞いてないぞ...やはり成長しているのか)

ランプの魔人(このままだと串刺しだな。撃墜するか)ピカッ




ピシャァァァン!!!!!!!




黒幼女「...水?」


622: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:25:49.27:uV4N9ALAo (9/27)

ランプの魔人(あの貫通力ではどんな盾を作っても突破されるからな...だからまずは勢いを殺す)

ランプの魔人(巨大な水の玉を作って氷柱を覆う、そして水圧で...潰す)グッ



パリンッ...



黒幼女「チィッ!」




ランプの魔人(これなら少ない魔力でやつの氷柱に対応出来る。さて魔方陣は半分完成といったところか)キュッ

ランプの魔人(やつには私が逃げ回ってるようにしか見えないはずだ。魔方陣自体は氷の裏の水面に描いてるからな)

ランプの魔人(さあ次の攻撃をしてこい...どんなやつでも捌いてやるぞ)




黒幼女「...」ピカッ

ボゥ ボゥ ボゥ

黒幼女「焼きころしてやる....!」


623: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:26:40.51:uV4N9ALAo (10/27)

ランプの魔人(大量の火の玉か...氷柱と同じく物量で攻める気だな)

ランプの魔人(そしてあの輝き、水を警戒して魔法で防水しているのか?)




黒幼女「ちれッッッ!!!!」クイッ



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!



ランプの魔人(よし、まずは不自然に思われないように逃げ回って魔方陣作りだ)ダッ

ランプの魔人(あの火の玉...紅幼女が使えたとか言ってた魔法に似てるな。恐らく見て覚えたか)

ランプの魔人(あのアホが考えた魔法なら対処は簡単だな)クルッ


ランプの魔人「...」ポキポキッ


ゴォォォォォォォォォ!!!


ランプの魔人「...そこだ!」ブンッ


624: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:27:56.44:uV4N9ALAo (11/27)

バチンッ!!!!



黒幼女「...ッ!?」




ランプの魔人(...思った通りだな)

ランプの魔人(大量の炎ということは一つ一つの精度は低いはず。つまり僅かな衝撃でも芯に攻撃すれば、簡単に弾けるということだ)

ランプの魔人(勘が戻ってる今の私なら...降りかかる火の粉には生身でも対処できる)



シュンシュンシュンシュンシュン!!!!!!!

バチンッ!!!バチンッ!!!バチンッ!!!



ランプの魔人「ふぅ...熱いな」




黒幼女「...見た、そしておぼえたぞ。その動きと知識を」

黒幼女「お前は...私の魔法を受けるたびに、着々と追いつめられている...」


625: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:28:55.75:uV4N9ALAo (12/27)

ランプの魔人(これで外側の魔方陣は完成だ)キュッ

ランプの魔人(あとはやつの周囲に、もう一つの魔方陣を描いて...直接触れて魔法を発動させるだけか)

ランプの魔人(問題はここからだな。接近戦ということはやつの手には常に注意しなくては)

ランプの魔人(...とりあえず、最初は不意打ちで一発入れるか)ピカッ


シュンッ



黒幼女「...ッ!」

ランプの魔人(反応が早いな。やはり転移魔法を使っても、探知の能力でいち早く察知出来るのか)

ランプの魔人(だが...守に入る以上は一手遅れる!)ブンッ


ガシッ


ランプの魔人「!?」

黒幼女「...ッ!」ガシッ

ランプの魔人(わ、私の一撃を受けきっただと!?)


626: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:29:46.57:uV4N9ALAo (13/27)

ランプの魔人(くっ...ならこれでどうだ!)ブンッ

黒幼女「...ッ!」サッ

ランプの魔人(なっ...!その姿勢から避けられるのか!?)


黒幼女「ッッッ!!!!」ブンッ


ランプの魔人(くっ...こちらが守になってしまったか。だがこの程度なら避けられ...)

ドゴォ!!!!!

ランプの魔人(えっ)


ヒューーーー


ランプの魔人(と、飛んでる...?一体何が起きた)

ランプの魔人(まさか...避けられなかったのか?)


ランプの魔人「ぐっ!!」グッ

ランプの魔人「...こ、この血は」ツー


627: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:30:51.57:uV4N9ALAo (14/27)

ランプの魔人(やつは...何も小細工はしていなかったはずだ。ただの殴打を避けられなかった)

ランプの魔人(いつもは避けられたはずなのになぜ当たった...何か違和感のようなものがあったが...)

ランプの魔人(...もう一度やって試してみるか)ダッ



黒幼女「ッッッ!!!!」ブオンッ

ランプの魔人(蹴り...これはジャンプで避ける)グッ

ランプの魔人(そして空中からこちらも蹴りを...!)ブンッ


黒幼女「ッッッ!!!」ガシッ


ランプの魔人(受けられたか!なら身体を捻って脱出...)クルンッ

黒幼女「ッッッッ!!!!!」ブンッ

ランプの魔人(なにっ!?)



ドシーーーーーーン!!!!!!!!!!


628: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:31:41.45:uV4N9ALAo (15/27)

ランプの魔人「ガハッ...!」

ランプの魔人(た、叩きつけてくるとは...読めなかった...)

ランプの魔人(ん?「読めなかった」...ハッ!そういうことか!!!!!)


黒幼女「ッッッッ!!!!」ブオンッ

ランプの魔人「ぐおっ...」ドゴォ



ビューーーーーーン!!!!!

ズサーーーーーーー



ランプの魔人(わ、分かったぞ...この違和感の正体が)

ランプの魔人(まさか...自分の強さが仇になるとはな...)




黒幼女「...よわい」




ランプの魔人(私は...どんな相手でもこの世界では最強だった。つまり常に攻の立場だった)


629: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:33:19.45:uV4N9ALAo (16/27)

ランプの魔人(守の経験もないことはないが、結局のところ実力ではいつも攻の立場)

ランプの魔人(私は今、初めて自分より強い相手と対峙している...だから守の戦法を知らないんだ)

ランプの魔人(いつもの癖で攻の動きをした...その食い違いの矛盾が違和感の正体)


ランプの魔人「...まさかまだ私が知らないことがあったとはな」フラッ

ランプの魔人(問題は解決した...要は攻ではなく守の動きをすればいい。隙を消し、相手の様子を常に伺いながら攻撃を受け流す)

ランプの魔人「...こんな風にか!」ダッ




黒幼女「...ッッッ!!!!」ブオンッ

ランプの魔人「...」サッ

黒幼女(急に動きがよくなった...?)


ランプの魔人(気分がいいな、またこの感覚を味わえるとは)

ランプの魔人(もう戦闘で使える技術は全て修得したと思っていたが...奥が深いな)


630: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:34:34.17:uV4N9ALAo (17/27)

ダダダダダダダダダダダダッッッ!!!!!!!


黒幼女「ッッッッ!!!!」ガンッ

ランプの魔人「...!!!!」ガンッ


ゴキッ


ランプの魔人(右の腕の骨が折れたか。治癒魔法で回復しつつ、左腕でカバーする)

ランプの魔人(やはり守の立場だとある程度の被弾は食らうか...しかし魔力の差を考えると、これだけで済むのは少しおかしい)


黒幼女「...ッッ!」ニヤァ


ランプの魔人(遊んでるなこいつ...屈辱的だが、その油断がお前の命取りとなる)キュイッ

ランプの魔人(よし、魔方陣は描き終わった。後は魔力を込めて...こいつを殴るだけだ!)ブンッ

黒幼女「ッ!」サッ


ランプの魔人(避けたと思っているのか?なぜ私が今まで肉弾戦で魔法を使わなかったと思っている)

ランプの魔人(この一撃を...確実に当てるためだ!)


631: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:35:26.17:uV4N9ALAo (18/27)

シュンッ


黒幼女「ッッッ!?」


ランプの魔人(肉体の一部を転移魔法で飛ばす、腕は犠牲になるが後で治せばいいだけだ)


ボコォ!!!!!


黒幼女「...ッッッ!!」グッ



ランプの魔人「当たったな、これで準備は整った」

ランプの魔人「発動だ...龍殺しの魔法」ピカッ



キュィィィィィィィィィィン!!!!!!!!



黒幼女「...ッッッ!?」

黒幼女「...ッ!!!!」ダッ


ビキビキビキッ...


黒幼女「...なッッッ!?」ガクンッ


632: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:37:14.33:uV4N9ALAo (19/27)

黒幼女「ぐがッ...な...んだ...これは...!!!!」ピクピクッ



ランプの魔人「動けないだろ?これは龍殺しの魔法と言ってな、準備は面倒だが龍に対して絶大な威力を発揮する魔法だ」

ランプの魔人「蒼龍達の力を取り込んだのは失敗だったな。おかげでお前にも龍の魔力が宿っている...この魔法の対象内だ」



黒幼女「こ、んなものッッ...!!!!」ピクピクッ



ランプの魔人「ムリムリ、その魔法は龍専用の絶対に解けない拘束魔法のようなものだ。お前に龍の魔力がある内は解除は不可能」

ランプの魔人「じきにお前はその魔法で意識を失う。お前の敗因は油断したことだな、本気を出せば今の私を倒せただろうに」



黒幼女「...ッ!...ッ!」ピクピクッ



ランプの魔人「ふぅ...10%の私でも中々行けるもんだな。やはり私がこの世界で最強ということか」


633: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:38:36.51:uV4N9ALAo (20/27)

黒幼女「」



ランプの魔人「...終わったな。後はこいつを回収して、あいつらの魔力を解放させるだけだ」スタスタ

ランプの魔人「しかしどうやったら魔力を戻せるんだ?...腹に穴でも開けてみるか」

ランプの魔人「今まで疑問に思っていたが、こいつの魔力というか雰囲気というか...何か誰かに似てるんだよな」

ランプの魔人「だが思い出せん...まあ魔力を奪えるやつだしその影響か」



黒幼女「...」

ランプの魔人「よっと、幼女だから軽いな。あとは転移魔法で町まで帰って...」グイッ



黒幼女「ッッッッ!!!!」バッ




グチャッ


634: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:39:30.92:uV4N9ALAo (21/27)

ランプの魔人「カッ...!?」

黒幼女「ィィィ...!!!!」ニヤァ


ランプの魔人(せ、背中を貫かれた...!今すぐ治癒魔法を...)フラッ

ランプの魔人(ぐっ...な、なぜ動けた...!龍殺しの魔法が不発したのか?いやそれだけは絶対にない!)


バタッ


ランプの魔人「ふーっ...ふーっ...」ダラダラ



黒幼女「カカカカ...アハハハハハハハハハハハ!!!!!」

黒幼女「どうだっ!?苦しいか?いたいか?」

黒幼女「もう終わりだなッ...!その傷ではまともにうごけない!」



ランプの魔人「...っ」ダラダラ


635: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:40:14.39:uV4N9ALAo (22/27)

ランプの魔人(やつの魔法...能力...魔力を奪う...吸いとる...っ!?)

ランプの魔人(ま、まさか...体内にある龍殺しの魔法の魔力を奪ったのか...な、なんでもありだな)ズキッ

ランプの魔人(...致命傷だな。魔法も上手く出せん、回復には時間がかかる)



黒幼女「お前は...私のとっておきでじっくり焼きころしてやるッ...!皮ふも骨も細胞もな!!!!!」ピカッ




メラメラメラメラメラメラァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!


ジュジュッ...ジュジュッ...




ランプの魔人(なんて炎...北極の氷が全て溶ける勢いじゃないか...地球の海面が上昇しそうだな)

ランプの魔人(って、冗談を言ってる暇はないな...本格的にヤバい)


636: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:41:51.30:uV4N9ALAo (23/27)

ランプの魔人(はぁ...マジか...私ここで死ぬのか)

ランプの魔人(まさかこんな小物くさいやつに殺されるとはな...我ながら恥ずかしい)

ランプの魔人(結局...私も油断をしたということか。よく考えたら、魔力を奪えるということは拘束系の魔法も例外じゃないしな...)


ランプの魔人(...後悔はない。短い間だったが...この一年はとても充実した時間だった)

ランプの魔人(ダーリンや雪女、その他のやつらと過ごした時間も...退屈はしなかった)

ランプの魔人(それに...私は早く死ぬべきだ。神殺しなんて生ぬるいものじゃない...この世のどんな生物でも敵わない罪を犯したのだからな...)




黒幼女「...死ね」ゴォォ





メラメラメラメラメラメラァァァァァァ!!!!!!!!!!!!





ピカッ

ランプの魔人「...」


637: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:42:50.11:uV4N9ALAo (24/27)

メラメラメラメラメラメラァァァァァァ!!!!!!!!!!





黒幼女「アハハハハハハハハハハハ!!!!!ハハハハハハハハ!!!!!」

黒幼女「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!ククククククククク!!!!!」

黒幼女「ころしたころしたころしたァ!!われが...ランプの魔人を!」


黒幼女「...」


黒幼女「清々しい気分だ...心がはれるような...」スゥー

黒幼女「これからわれは...この世界を壊す。父上がのぞんだように」

黒幼女「今のわれは...誰にもまけない...最強だ...!!!!」










「...最強か。面白い言葉を使うな」


638: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:43:30.93:uV4N9ALAo (25/27)

黒幼女「なッッ!?」クルッ




メラメラメラメラメラメラァァァァァァ!!!!!!!!!



「最強とは最も強いということ...この世もあの世関係なく、全ての世界で一番強いということだ」

「私より弱いお前が、その言葉を使うのおかしいとは思わないのか?」




黒幼女「な、なぜ...貴様ッ...!!!!」



メラメラメラメラメラメラァァァァァァ!!!!!!!!!


スタスタ スタスタ




ランプの魔人「...」スタスタ


ランプの魔人(まったく...本当にギリギリのところで力を返して来やがったな)

ランプの魔人(人がせっかく死ぬ覚悟をしたいうのに...本当は危なくなるまで待ってたんじゃないのか?)


639: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:44:20.48:uV4N9ALAo (26/27)

ランプの魔人(だが...許してやる)

ランプの魔人(今の私はとても心地がいい気分だからな...これが100%...本来の私の力...)




黒幼女「あの傷でどうやってッ...!!!!」




ランプの魔人「魔法に決まっているだろうが。お前も何回も使っただろ」

ランプの魔人「魔法とは不可能を可能にすること、人が蘇っても何の不思議もない」




黒幼女「...どうやってあの傷をなおしたのかは知らん、がッ!」

黒幼女「何度も復活しても同じだッ!もう一度ちりにしてやる!!!!」




ランプの魔人「さて...第二ラウンド...いや違うな」

ランプの魔人「最終ラウンドと行こうじゃないか」


640: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月07日(月) 04:48:32.77:uV4N9ALAo (27/27)

今日はここまで
予定だとあと2回か3回の更新で終わります...多分


641:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月07日(月) 08:20:21.18:QRbSJ7TuO (1/1)

乙!


642:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月07日(月) 08:24:46.62:Q/Gzasa70 (1/1)

乙!


643:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月07日(月) 12:56:01.64:Qn8CBAXWO (1/1)

おつん


644: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月08日(火) 23:00:51.22:WTGYhl8oo (1/1)

ごめんなさい...今日は更新出来ないです
次は数日以内になると思います


645:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月08日(火) 23:03:51.79:mEvJCs+GO (1/1)

りょ


646: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:36:57.59:84i/K/qto (1/31)

黒幼女「けし炭になれぇぇッッッ!!!!!」ボゥ




ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!




ランプの魔人「...不思議だな。10%の時に見たお前の炎は大きく見えたが」

ランプの魔人「今は花火程度にしか見えん」スッ




メラメラメラメラメラメラァァァァァァ!!!!!!!!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...




黒幼女「クハハッ!まともにあたったな!これで本当に死んだ!」



ランプの魔人「勝手に殺すなよ。ぶっ殺すぞ」


647: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:37:41.64:84i/K/qto (2/31)

黒幼女「ッ!?」クルッ

黒幼女(い、いつのまに後ろに...!)



ランプの魔人「どうやらまだ力の差が分かっていないらしいな...いいだろう、お前にも分かりやすいように教えてやる」

ランプの魔人「今からほんの少し、私の100%の力で魔力を放出してやる。よく見ておけよ」グッ




バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!!!!!




黒幼女「...ッ!?」ビクッ


黒幼女(なっ...なんだこれはッ...!これが魔力なのか...!?)ブルブル

黒幼女(なぜ...だッ!!!!町で感じた魔力とはまるで別もの...じ、次元が違う...!)ブルブル


黒幼女「ぐがッ...」ヘナッ




ランプの魔人「...ふっ」


648: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:38:45.54:84i/K/qto (3/31)

.............................................................
................................................



少女「」ビクッ


少女「な、なんですか...この魔力は...まるで冷水をいきなりかけられたみたいな衝撃が...」

少女「あの人以外に...あり得ませんよね。こんな魔力は...」

少女「下界で戦ってるはずなのに...神界まで魔力を感じられるなんて聞いたことありません。それだけあの人の魔力が規格外ということでしょうか」


少女「...おかしいですね。あの人がここまでの魔力を出したのは初めてのはずなのに、どこかデジャヴを感じるような」








紅幼女「」ゾクッ

紅幼女「な、なんだっ!?この感じは...!」キョロキョロ

紅幼女「どこか遠くで...すごい魔力があるような...ま、まさかランプの魔人...?」


649: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:39:55.31:84i/K/qto (4/31)

バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!!!!!



黒幼女「カッ...!カッ...!」ハァハァ




ランプの魔人「あぁ...なんと気持ちがいいんだ...どんな性交での絶頂や薬を使っても、ここまでの快楽は存在しないだろう」

ランプの魔人「自分の身体の一部が戻るという絶対的な安心感。ふふっ、私は今...世界で一番幸福な人間だろうな」

ランプの魔人「それにこの魔力!なぜか数千年と比べてまた上がっている気がするぞ。私自身でもこの力の底はまだまだ見えん」

ランプの魔人「ハハハハハハハハッ...!今すぐ大声で歌を歌いながらダンスでも踊りたいくらいだ」


ランプの魔人「...ん?あぁ、そろそろ魔力を出すのは止めてやるか。威圧で死にそうになってるな」シュンッ




黒幼女「ハァー...!ハァー...!」グタッ


650: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:40:38.31:84i/K/qto (5/31)

ランプの魔人「どうだ?理解したか?力の差というものを」

ランプの魔人「残念ながらお前、いやお前達と私では圧倒的な力の差があるんだよ。人間と虫のような次元の差がな」

ランプの魔人「む、だが虫でも毒があれば人間を殺せるな...ならなんだ?人間とマンボウか?」



黒幼女「こ、こんなこと..ありえない!われが圧倒的に有利だったのに...!!」



ランプの魔人「さっきまでの私は言わばパズルのピースの一つのようなものだ」

ランプの魔人「パズルは全部のピースが揃って初めて価値があるというもの、一つ一つのピースはゴミと同等だ」

ランプの魔人「まあお前はそのゴミ相手にも苦戦してたがな」



黒幼女「...ッッ!!!!」ピキッ



ランプの魔人「で、どうする?お前と私の力の差は歴然、このまま戦っても負けるのは目に見えてる」

ランプの魔人「尻尾でも巻いて逃げ出すか?」


651: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:41:34.66:84i/K/qto (6/31)

黒幼女「...」

黒幼女「ガアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!」ダッ



ランプの魔人「向かってくるか、お前みたいなタイプは好きだぞ」

ランプの魔人「私も...嫌いじゃないんだよ。弱者に自分の力を振るうのはな」スッ



ビシュンッ!!!!!!



黒幼女「...ッ!?」ボトン

黒幼女「あっ...グッ...!」ガクッ



ランプの魔人「まずは腕だ、私もお前のせいで腕を犠牲にしたからな。これでおあいこというやつだ」

ランプの魔人「さあどうした?もう終わりか?仇を取るんだろ?やってみろよ」クイクイッ


652: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:42:29.80:84i/K/qto (7/31)

黒幼女「...ッッッ!!!!」シュゥゥ

黒幼女「ころ...ッす!ころして...やるッ!!!!」フラッ



ランプの魔人「再生魔法か。トカゲみたいなやつだな」



黒幼女「アアアアアアアアアッッ!!!!!」グッ

モヤモヤッ...モヤモヤッ...

黒幼女「ゴロ..ズッッッ!!!!」




ランプの魔人「その技は...珍しいな。狂犬の力か」

ランプの魔人「知ってるぞ、獣人の中でも忠誠心が強いやつが発病する魔力の変化、攻撃性と回復力が大幅に上昇するんだったな」

ランプの魔人「しかしこの時代にもまだあるとはな、確か発病の条件は...主人を失うことだったか?一体どこの誰から奪ったんだ」


653: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:43:08.22:84i/K/qto (8/31)

黒幼女「シネエエエエエエエエエエエエエエッッッッ!!!!!」ダッ



ランプの魔人「スピードが上がったか、だがそれだけだ」

ランプの魔人「お前の攻撃なんて目を塞いだままでも避けられる」ヒラリ


黒幼女「...ッッッ!?」


ランプの魔人「ほら、避けろよ?死ぬぞ」ブンッ


ズドンッ!!!!!!


黒幼女「クガッ...!?」メリィ



ビューーーーーーン!!!!!!!!




ランプの魔人「おぉ、飛んだ飛んだ」

ランプの魔人「あの感触だと内臓がいくつもやられたな...だが私も背中を貫かれたんだ、これもおあいこだろ?」


654: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:43:55.23:84i/K/qto (9/31)

黒幼女「グッ...グフッ」ベチャ

黒幼女「アッ...クッ...ガッ...」ピカッ


シュゥゥ


黒幼女「...ッッッ!!!」ズキッ




ランプの魔人「どうだ?そろそろ傷が癒えたか?」スタスタ

ランプの魔人「なら早く襲ってこいよ、こっちは力を持て余してるんだからなぁ」




黒幼女「...」ハァハァ

黒幼女「ッッッッ!!!!」ダッ




ランプの魔人「今度は生身で突っ込んでくるか、考える余裕すらもなくなったか?」


655: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:44:50.30:84i/K/qto (10/31)

黒幼女「ッッッッ!!!!」ブンッ


ランプの魔人「無謀無策無駄...そんなただ拳を振っただけで私に勝てるわけないだろ」

ランプの魔人「...む?この感じは」ピクッ

ドゴォ

ランプの魔人「...」クラッ


黒幼女「...ッッッ!」パァ

黒幼女「...死ねッッ!!」ピカッ



ドッカアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!




黒幼女「ハ、ハハハ...あ、あたったぞ...」

黒幼女「えらそうなことを散々行っていたが...所詮この程度じゃないか!ハッハッハッハッハッハ!!!!」




ランプの魔人「面白い技だな。地下深くにある龍脈からエネルギーを吸い取って自分の物にしてるのか」


656: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:45:44.11:84i/K/qto (11/31)

黒幼女「...ッ!?」バッ




ランプの魔人「そしてその吸い取ったエネルギーを自分の回りに纏う、龍脈のエネルギーというのは少し特別なものでな、俗に言う幸運というやつだ」

ランプの魔人「このエネルギーを使えば世界が自分の都合のいいように動く...願いを叶える力と少し似ているな」

ランプの魔人「その技も誰から奪ったんだ?はっきり言って神でも出来ない所業だぞ」




黒幼女「...ッッッッ!!!!」ピカッ




ヒュウウウウウウウウウウウウウウウ...




ランプの魔人「...隕石か、あの大きさだと北極どころか下手したら地球が危ないな」

ランプの魔人「だが、その技には致命的な弱点があるんだよ」ドンッ


657: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:46:23.55:84i/K/qto (12/31)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...


黒幼女「なッ...!?」ユラユラ




ランプの魔人「地下からのエネルギーということは、それを遮断すればいい」

ランプの魔人「こうやって少しでも地層に衝撃を与えれば...簡単に龍脈のエネルギーは散る」

ランプの魔人「あっ、でも隕石はもう地球に降ってるから手遅れだな。破壊しとくか」ピカッ




ドッッッカアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!




黒幼女「ば、ばかなッ...!!!!」




ランプの魔人「知識があるやつなら誰でも思い付く対処方法だ。馬鹿には効果的な技だがな」


658: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:47:22.80:84i/K/qto (13/31)

ランプの魔人「いやいや...中々面白い見世物だな。まるで技のデパートだ」

ランプの魔人「お前にばっかり魔法を使わせるのもなんだ、次は私から仕掛けてやる」




黒幼女「...ッッッ!」グッ




ランプの魔人「いいか?一瞬でも目を離すなよ」

ランプの魔人「その行動が死に繋がるからな」ピカッ



バンッ!!!!!!



黒幼女「...っ!?」バタッ




ランプの魔人「あーあ...だから目を離すなと言っただろう。右半身が吹き飛んでしまったじゃないか」


659: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:48:19.27:84i/K/qto (14/31)

黒幼女「...っ...っ!」ピクピクッ




ランプの魔人「よくそんな状態になっても生きてるもんだ。ゴキブリ並の生命力だな」

ランプの魔人「それとも運がいいのか?まあいい、お前の運のよさに免じて、私からささやかなプレゼントをやろう」ピカッ




黒幼女「...」シュゥゥ

黒幼女「...ッ!?きずが...!」バッ




ランプの魔人「それは超再生魔法という魔法だ。治癒魔法の中では最上位と言ってもいいほどの回復力でな、どんな傷でも一瞬で完治する」

ランプの魔人「だが...本来の使い方は治癒とは違う。むしろその逆だ」

ランプの魔人「この魔法は燃費が悪いんだよ。馬鹿みたいに魔力を使うから、例え神々の魔力量でも一発使えば即ガス切れ」

ランプの魔人「だから戦闘用には使われない...ここまで言ったらお前でも分かるな?」


660: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:49:08.43:84i/K/qto (15/31)

黒幼女「...ッッッッ!!!!」ハッ




ランプの魔人「死んだら都合が悪い...そう、拷問に使われる魔法だ」

ランプの魔人「と言っても、今の平和の世の中では使われない魔法だがな。私達の時代の血生臭い魔法だよ」

ランプの魔人「これでお前は死ぬ心配はなくなった...安心して私に挑んでこい」

ランプの魔人「何回、何十回、何百回でも殺してやるぞ」ニヤァ




黒幼女「...ッッ!」ピキッ

黒幼女「絶対にッ...ころすッ!!!!」ピカッ




シュババババババババババババババ!!!!!!

メラメラメラメラメラメメラメラメラァァァァァッッッッッッ!!!!!!




ランプの魔人「ハハハハハハハハハッ!そう来なくちゃ面白くない!魔法は派手なほど面白いからな!」ピカッ


661: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:49:45.09:84i/K/qto (16/31)

ビリビリビリビリビリビリビリィィィィィィィ!!!!!!!




黒幼女(かみなりッ...炎と氷が打ち消されたッ!?)




ランプの魔人「魔法にも様々な属性があるが、私が特に気に入ってるのは電気、雷の魔法だ」

ランプの魔人「炎の肉を焦がす匂いも、水の中でもがき苦しむ姿も、氷で凍らされた間抜け面も悪くはない...が」

ランプの魔人「雷に撃たれて、相手の身体が跳ねてる姿が一番面白いんだよ...まるでダンスを踊っているようでな」




ビリビリビリビリビリビリビリィィィィィィィ!!!!!!!


黒幼女「アガッ...!!!!ガガッ...!!!ガキッ...!!!!」ビリビリ




ランプの魔人「はぁ〜...愉快愉快。やはり私にはこっち側がよく合ってる...」


662: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:50:34.21:84i/K/qto (17/31)

シュゥゥゥゥゥ...


黒幼女「」プスプス



ランプの魔人「ぷっ...文字通りの黒焦げだな、ジョーズを思い出したぞ」



黒幼女「アウッ...」フラッ

黒幼女「クソ...クソッ...!クソッッッ!!!!」



ランプの魔人「もう起き上がって来たか、さすが超再生魔法」

ランプの魔人「さて、お前が今考えてることを当ててやろう。『こんちくしょう舐めやがって!お前なんか首さえ掴めばこっちのもんなんだからな!』...とか思ってるんだろう?」



黒幼女「クッ...」ギリッ



ランプの魔人「実に安易な考え、負け犬の発想だな。だがこちらもお前に劣っているとは思われたくない」

ランプの魔人「そこで一つ、チャンスをやろう」


663: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:52:51.59:84i/K/qto (18/31)

ランプの魔人「お前の次の攻撃...私はどんなことをされても反撃も防御もしない」




黒幼女「!?」




ランプの魔人「手で首を掴もうが、魔法で頭を吹っ飛ばそうがお前の自由だ。好きにしろ」

ランプの魔人「無抵抗の私でも殺せないと分かったら、お前の心も完全に折れるだろうからな」




黒幼女「防御も...反げきもしないだと...ッ」プルプル

黒幼女「なめるなあああああああああああ!!!!ガアッッッッ!!!!!!」ダッ




ランプの魔人「これがお前の最後の攻撃だ。精々頑張れよ」


664: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:53:28.94:84i/K/qto (19/31)

黒幼女(確実にッ...確実にぶっころしてやるッ!!!!)

黒幼女(われの魔力を奪う力ならッ...触れさえすればやつに勝てるッ!!!!!)

黒幼女(お前は自分の強さを過信しすぎた!!!ゆえに敗北するのだ!!!)




ランプの魔人「...」


黒幼女「これで本当におわりだッ!!!!魔力を吸いとられて干からびろッ!!!」ブンッ



ガシッ



黒幼女(掴んだっ!後は魔力を奪うだけっ...)


ボンッ


黒幼女「ッッッ!?」ビクッ




ランプの魔人「おぉ、手が爆発したな。面白い手品だ」


665: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:54:38.28:84i/K/qto (20/31)

黒幼女「ガッ...なっ...どうなって...」ヨロヨロ



ランプの魔人「お前、魔力を奪う量をコントロール出来ないだろ。他のやつらとは比にならない私の魔力を一気に取り込もうとした結果がこれだ」

ランプの魔人「お前の身体に収まりきらない魔力は、居場所を失って爆発したんだよ。ちなみに奪われた魔力は極々少ない量だから私はほぼノーダメージだ」



黒幼女「そんなことがッ...あるわけっ...!」



ランプの魔人「確かに、お前の潜在能力は素晴らしいものがある。それは認めよう」

ランプの魔人「だがお前程度の器では私の魔力を扱うことはできん...これが格の違い、次元の違いというやつだ」

ランプの魔人「説明タイム終わり、これでお前は私に絶対に勝てないと分かったな?」



黒幼女「...」ガクガクッ


666: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:55:33.75:84i/K/qto (21/31)

ランプの魔人「お前の戦意も奪ったことだし、そろそろ元の場所に戻るか。ここは寒すぎる」ピカッ



黒幼女「...」ブルブルッ




シュンッ




ランプの魔人「ふー...外が寒い季節だが、あそこに比べたらまだマシだな」

ランプの魔人「...さて、お前は生かして連れて帰るつもりだったが気が変わった」

ランプの魔人「今、ここでお前を殺す」



黒幼女「...」



ランプの魔人「お前が私達を襲った理由は親の仇討ちだったな、復讐心というものは厄介なものだ」

ランプの魔人「目的を達成するまで本人の気が変わることは決してないのだからな...お前は私を、父親の仇を意地でも取ろうとするだろう」


667: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:56:44.69:84i/K/qto (22/31)

ランプの魔人「そのたびにお前は誰かを傷付け、命を奪うことに躊躇はしないはずだ。そんな危険なやつを野放しにはしておけない」

ランプの魔人「あぁ、勘違いするなよ。お前の魔力を奪う能力自体はとても評価してるんだからな」

ランプの魔人「まさに弱肉強食を体現したかのような能力だ。獲物の肉を喰らい、その力を自分のものとするのは理にかなってる」

ランプの魔人「ただ今回は...お前も狩られる側の獲物だったということだな。最後に遺言はあるか?」



黒幼女「...」



ランプの魔人「...何もないか、その心意気は見事だ。生まれ変わったら今度こそ復讐を果たせるといいな」スタスタ

ランプの魔人「まあ私を倒すのは100万回生まれ変わっても無理だと思うが」


ガシッ


ランプの魔人「...何の真似だ?いや、なぜお前がここにいるんだ」


668: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:57:44.77:84i/K/qto (23/31)

紅幼女「...!」ギュッ



紅幼女「ラ、ランプの魔人が...心配で...最後に魔力を感じた場所に行ってみたら...誰もいなくて...帰ろうと思ったら...」



ランプの魔人「...そういうことか、分かったから手を離せ」

ランプの魔人「私は今からあいつに止めを刺すんだからな」



黒幼女「...」



紅幼女「...っ」ビクッ

紅幼女「な、なんで殺すんだ...?別に殺さなくても...みんなの魔力が戻る方法はあるんだろ?」


ランプの魔人「お前も話は聞いてたはずだ。こいつは生きている限り、私を狙ってくる」

ランプの魔人「そんなやつを生かしておく意味はない。だからここで殺すんだよ」


669: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 01:58:36.42:84i/K/qto (24/31)

紅幼女「で、でも...!それなら何回でも倒せば...!」


ランプの魔人「お前もトルコでの亡霊を見ただろう。復讐に取り憑かれたやつの末路がアレだ」

ランプの魔人「復讐のためなら他の命をゴミのように消費しても何も思わない...現にやつはその兆候が見えてるからな」


紅幼女「な、なら!私が襲ってくるたびにあいつを何回でも倒す!これならいいだろっ!?」


ランプの魔人「...油断して負けたお前がやつを倒す?寝言は寝て言え」

ランプの魔人「そもそもなぜお前がやつを庇う必要があるんだ?お前も被害者だろう、仲間を何人も傷付けたやつを許せるのか?」


紅幼女「...私はお前のために言ってるんだ」

紅幼女「このままやつを殺したら...お前は元に戻れなくなるぞ」


ランプの魔人「...は?」


670: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 02:00:04.71:84i/K/qto (25/31)

紅幼女「自分の顔をよく見てみろ...!そんな顔をしたお前は初めて見るぞ!」

紅幼女「そのまま人を殺せば...お前はもう戻ってこれなくなる」


ランプの魔人「何を馬鹿げたことを...私が戻れなくなるだと?一体何にだ?」


紅幼女「お前自身にだ!幼女と一緒に暮らしてるお前や、いつものゲームしてるお前...」

紅幼女「ダルそうにしてるお前や金に目が眩んでるお前...この町で過ごしてるお前に戻れなくなる!」


ランプの魔人「...勘違いしてるようだが、これが元々の私だ。魔力を100%取り戻した本来のな」

ランプの魔人「お前が私の何を知っているんだ?このままやつを殺しても何も変わらん」



紅幼女「...お前は今、自分の力に飲み込まれてる。普段のお前ならあいつを殺すなんて絶対しないはずだ」


671: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 02:00:39.28:84i/K/qto (26/31)

ランプの魔人「私が力に飲み込まれてるだと...?ハハッ」

ランプの魔人「ハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!これは面白い冗談だ!」ゲラゲラ


ランプの魔人「だが不愉快だ、さっさと離せ。でないとお前でもただでは済まさんぞ」ギロッ


紅幼女「...離さない!絶対に!」


ランプの魔人「そうか、お前がそこまで馬鹿だとは思わなかった。邪魔だ」ブオンッ


紅幼女「!?」ビューン



ズサーーーーーーーーー



ランプの魔人「これで邪魔者はいなくなった」スタスタ




黒幼女「...」


672: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 02:01:48.96:84i/K/qto (27/31)

紅幼女「ぜぇ...ぜぇ...」ヨロヨロ

紅幼女「ぜ、絶対に...ここから先は通さない」バッ



ランプの魔人「...チッ、もう少し強めに吹き飛ばせば良かったか」

ランプの魔人「いい加減どけ、そいつを殺さないと他の人間が犠牲になるぞ。それでもいいのか?」



紅幼女「他に...他に解決法があるはずだ...!お前に殺させるわけにはいかない...!」



ランプの魔人「馬鹿が...だからお前は嫌いなんだよ」

ランプの魔人「もう少し頭を使えと言ってるんだ...他に解決法がある?ないな!これが一番、ベストな決着だ!」



紅幼女「今はお前の方が馬鹿だ!自分の力に飲み込まれるな!戻ってこいっ!!!!」


673: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 02:02:26.46:84i/K/qto (28/31)

ランプの魔人「...好き勝手言いやがって、いくらお前でも私を侮辱するのは許さんぞ」

ランプの魔人「これが最後の警告だ。どけ」



紅幼女「...やだっ!!!!!」



ランプの魔人「...なら寝てろ」シュンッ



紅幼女「ぐえっっ!?」ドシンッ


バタッ


紅幼女「」



ランプの魔人「何が戻れなくなるだ...馬鹿馬鹿しい。本当にそうか今すぐ試してやる」スタスタ


ガシッ


紅幼女「行、くな...」ギュー


674: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 02:03:10.11:84i/K/qto (29/31)

ランプの魔人(...まだ意識があるのか。今のこいつなら、確実に気絶するほどの一撃だったはずだが)


紅幼女「殺し...たら、だめだ...」


ランプの魔人「...地を這ってまで止めるか。何がお前をそこまで動かすのか分からんな」

ランプの魔人「ダーリンのためか?それとも見ず知らずのこの幼女に同情してるのか?」


紅幼女「お前の...ため、だ」


ランプの魔人「...私だと?」


紅幼女「お前は...間違った道を行こうとしてる...お前は私の友達だ...!」

紅幼女「なら...お前を止めるのが私の役目だ...!!」


675: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 02:03:48.88:84i/K/qto (30/31)

ランプの魔人「...友達か。確かにお前と私はそういう関係だったな」

ランプの魔人「...」


紅幼女「分かって...くれたか...」


ランプの魔人「...あぁ、分かった。そして答えも決まった」スタスタ


紅幼女「ラ、ランプの魔人...!待て!」




黒幼女「...」


ランプの魔人「私の答えは...これだ」ブンッ



グチャッ




黒幼女「ガッ...」ベチャッ




紅幼女「そ、そんな...」




ランプの魔人「...」


676: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月11日(金) 02:05:00.94:84i/K/qto (31/31)

今日はここまで
次の更新で完結する予定ですが少し長くなりそうなのでちょっと時間が空くかも
一週間以内には投下できると思います


677:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月11日(金) 02:05:19.52:eOex0mCIO (1/1)




678:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月11日(金) 03:28:48.02:PFYEtzNfO (1/1)

乙!


679:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月11日(金) 03:53:15.69:MDeZGdvMO (1/1)

乙!


680:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月11日(金) 11:59:51.51:GLfINEDgO (1/1)

幼女なんか止め刺してグラマーな女性の国を作るんだー


681: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年03月25日(金) 18:45:15.37:V3v9jiSro (1/1)

一週間で終わると言ったなあれは嘘だ
はいマジでごめんなさい...完結までまだちょっと時間がかかります...
4月1日までには書き終わって投下できるます...できるといいな


682:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年03月25日(金) 21:56:59.94:AW2P5p200 (1/1)

待ってる


683: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:27:06.15:cDDRNeVIo (1/72)

紅幼女「な、なんでこんなことを...!」フラッ


ランプの魔人「...」


紅幼女「こ、答えろ...!これでお前は...!」グイグイッ


ランプの魔人「......」

ランプの魔人「...よく見てみろ



紅幼女「へ?み、見てみろって何を...」






黒幼女「」

黒幼女「」ピクッ





紅幼女「!?」


684: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:27:50.19:cDDRNeVIo (2/72)

紅幼女「う、動いたっ!?ってことは...」

紅幼女「まだ生きてる...殺さなかったのかっ!?」


ランプの魔人「...ふん、勘違いするな」

ランプの魔人「やつを殺したら、食った魔力がそのまま消滅する可能性があったから生かしただけだ」


紅幼女「で、でもなんでわざわざあんな紛らわしいことを...」


ランプの魔人「やつの腹を貫く必要があったからな。そろそろ出てくるはずだ」




黒幼女「クッ...ゲホッゲホ!ゲホッ...オエッ」

黒幼女「ガハッ...」キラン




シュゥゥゥゥゥゥゥ......




紅幼女「なんだ?やつの体から光が漏れて...」


685: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:28:35.75:cDDRNeVIo (3/72)

ランプの魔人「出てきたか、あれがやつが奪って蓄え続けた魔力だ」

紅幼女「あ、あの光が...魔力なのか...」





黒幼女「ガアッッッッッ!!!!!」パッ


ピカァァァァァァァァァァァァァァ


シュンッシュンッシュンッシュンッシュンッシュンッシュンッシュンッ!!!!!!!




紅幼女「ひ、光が雨みたいに散った!!」

ランプの魔人「これで魔力は元の主人に戻る...ギリギリだが間に合ったな」


キュインッ


紅幼女「!?」シュンッ

紅幼女「い、いま私の体の中に入ったのって...」


ランプの魔人「あぁ、お前の魔力だ」


686: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:29:41.34:cDDRNeVIo (4/72)

...............................................................
................................................



蒼幼女「」


シュンッ


蒼幼女「」

蒼幼女「...っ!?」バッ


蒼幼女「はぁ...はぁ...くっ、ここは...」キョロキョロ

蒼幼女「私は確か...あの仮面に掴まれて...それから...」



ワイバーン娘「Zzz.........むにゃ?...蒼龍様っ!?」パチッ

ワイバーン娘「お、お目覚めになられたんですかっ!?よ、良かったぁ〜...」



蒼幼女「ワイ子...私はずっと意識を失っていた...ということですか」

蒼幼女「...ふっ、少し疲れましたね」


687: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:30:44.43:cDDRNeVIo (5/72)

犬娘「」

猫娘「」

兎娘「」



シュンッシュンッシュンッ



犬娘「わんっ!?」バッ

猫娘「にゃんっ!?」バッ

兎娘「ぴょんっ!?」バッ


犬娘「こ、ここはどこっ!?私は誰!?」キョロキョロ

猫娘「い、一体何があったニャ!?私は確か...はっ!そうニャ!いきなり首を掴まれたんだニャ!」


兎娘「クソがァァッッ!!!!ざけんなよ!!!!負ける要素なかっただろ私!」

兎娘「ご都合主義ってやつか!いくらなんでもあの負け方はないだろ!!そもそも幸運が働いてるなら、あんな状況になること自体おかしいわ!」


犬娘「ど、どうしたんだろ兎ちゃん...何かよく分かんないけど、すっごく怒ってるんだけど」

猫娘「きっと頭がおかしくなったんだニャ」


688: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:31:24.31:cDDRNeVIo (6/72)

黒少女「」


シュンッ


黒少女「...っ!?」バッ

黒少女「...意識がある。夢じゃない、ということは」キョロキョロ


黒少女「ランプの魔人さん...やってくれたんですね。良かった...」


スリスリ


黒少女「ん?」クルッ


野良猫「「「「 ニャー!!!ニャー!!! 」」」」


黒少女「あなた達は...ずっと一緒にくっ付いててくれたんですか?」

黒少女「...ありがとうございます。心配をかけて、ごめんなさいね」




翠幼女「Zzz...Zzz...」グースカ


689: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:32:21.63:cDDRNeVIo (7/72)

〜〜〜〜 神界 〜〜〜〜



魔界神「なーんか...私達って前もこんな感じになってましたよね」

魔王「あぁ...ランプの魔人さんに秒殺で壊滅させられた時ですか」

魔界神「あの時は不意打ちで、私もなすすべなくやられましたけど...今回は本気モードだったのに」シクシク

魔王「げ、元気出してくださいよ魔界神様...さすがに相手が悪かったです」

魔界神「それでも酷い...せっかく魔界の鎧とか伝説の魔剣とか使おうと思ってたのに」シクシク



四天王(火)「な、何がなんだか分からんが...とりあえず助かったのか?」

ゴーレム「ヨカッタ ヨカッタ」

四天王(土)「結局最後までまともな出番なかった」

四天王(風)「右に同じ」

堕天使「あぁっ!きっとランプの魔人さんが助けてくれたんだ...!」キラキラ



四天王(水)「...魔界やめて転職しようかな」


690: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:32:51.00:cDDRNeVIo (8/72)

天使「カミサマー!魔界の人達が次々と目を覚めました!」



少女「えっ!?本当ですか!?」クルッ

ツルッ

少女「あっ」フラッ



ズデーン



天使「...大丈夫ですか?」



少女「い、いてて...へ、平気です」

少女(よ、良かった。万が一という可能性も考えましたが...無事に終わったみたいですね)

少女(後は私達の仕事...ですね)


少女「急いで天使さん達を召集してください!今回の事件の犯人を確保しに行きますよ!」


691: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:33:26.09:cDDRNeVIo (9/72)

黒幼女「あグッ...ゲホッ!ゲホッ!」






ランプの魔人「これで全部だな。神界と蒼龍の屋敷の方向に多数の魔力が行ったところを見ると、無事に全員意識が戻ったはずだ」

紅幼女「ほっ...これで一件落着ってことなんだな」

ランプの魔人「あぁ、これで本当に終わりだ」




ギィィィィィィィィィィ......




紅幼女「!? なにあれっ!?空中にでっかい扉が現れたぞ!」

ランプの魔人「...神界の門か」




フワッ


少女「どうも」


692: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:34:17.64:cDDRNeVIo (10/72)

ランプの魔人「早かったな。もう少し遅れて来ると思っていたが」



少女「善は急げってやつですよ。これくらいは私も仕事しないといけないですからね」



紅幼女(誰だっけこいつ...どっかで見たことあるような...)

紅幼女(というかこの状況にどこか見覚えがあるような)




黒幼女「くはっ...グウッ...」ピクピクッ




少女「...この子が一連の事件の犯人ですか」


ランプの魔人「あぁ、間違いない。魔力を奪う能力も、その力を使っていたのもこの目で確認した」

ランプの魔人「どうやらこいつは...私に復讐するために力を奪っていたようだ」


693: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:34:56.29:cDDRNeVIo (11/72)

少女「復讐...まだ小さい子供じゃないですか。なんでこんな子が...」


ランプの魔人「子供と言っても人間の幼女に化けてるこっち側のやつだろ。実年齢はお前らと同じババアだ」


少女「」カチンッ

紅幼女「」イラッ


少女「ご、ごほんっ。とにかく、この子は神界で処遇を考えます」

少女「...ご協力ありがとうございました。ではまた」



天使「えいさっほいさっ」ガシッ

黒幼女「...」ズルズルー




ギィィィィィィィィィィ......


バタンッ


694: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:35:34.00:cDDRNeVIo (12/72)

紅幼女「...なぁ、あいつは一体これからどうなるんだ?」

ランプの魔人「んーまあよくて終身刑、最悪死刑といったところか」

紅幼女「...そんなに重いのか」

ランプの魔人「そりゃ実質的には数えきれない程の命を奪いかけたやつだしな。そのくらいの刑が妥当だ」

ランプの魔人「だがもしかしたら...いやないか」

紅幼女「ん?何がないんだ?」


ランプの魔人「こっちの話だ。じゃあ私はもう帰るからな」スタスタ

ランプの魔人「お前も蒼龍の屋敷に行ってやれよ、もう意識は戻ってるはずだ」


紅幼女「う、うん!分かった!」

紅幼女「あっ!ランプの魔人!最後に一つ!」


ランプの魔人「...なんだ?」


695: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:36:11.27:cDDRNeVIo (13/72)

紅幼女「今回はありがとうな!色々と!」

紅幼女「お前がいなかったら...多分みんなは助からなかった」


ランプの魔人「...アホが」


紅幼女「なっ!人がせっかく感謝してるのにアホってなに!?」


ランプの魔人「そもそも今回の事件はやつが私に対する復讐が目的で始めたことだ。私が居なかったら起こらなかった事件と言える」

ランプの魔人「非難されるのは分かるが、感謝をするのは筋違いというやつだ」


紅幼女「えっ...そ、そうだったのか...」

紅幼女「...」


紅幼女「それでも...私はお前が居てくれて良かったと思ってるぞ。だってお前がいなかったら私は...ずっと愚かで馬鹿なままだったからな」


696: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:37:17.23:cDDRNeVIo (14/72)

紅幼女「お前が幼女にしてくれなかったら私は学校にも行けなかったし、魔法も使えなかったんだからな」

紅幼女「最初は私も本気でお前に復讐してやろうかと思ったが.. 今は逆に感謝してる。言葉じゃ言い表せないくらいに」


ランプの魔人「...」


紅幼女「じゃあ蒼龍達の様子が気になるから、お見舞いに行ってくる。またな!ランプの魔人!ありがと!」バサッ




ランプの魔人「...まったく、お前は本当に馬鹿なやつだな」

ランプの魔人「さて、私は疲れたし自分の部屋に戻ってすぐ寝るか」スタスタ


ズキッ


ランプの魔人「...ッ!」ピタッ

ランプの魔人「...持ってあと一日か」


697: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:38:08.07:cDDRNeVIo (15/72)

〜〜〜〜 翌日 〜〜〜〜



幼女「ふわぁ...おはよぉ」ゴシゴシ


雪女「おはようございます。朝食はもう私が作っておきましたよ」


幼女「あぁごめんねぇ...今日の当番私だったのにぃ」


雪女「いえいえ。私、結構料理作るの好きですし」

雪女「...ランプの魔人さんはまだ帰って来てないんですね。朝には戻るって言ってましたけど」


幼女「ふぇ?一度帰って来てたんじゃないのぉ?」モグモグ


雪女「えっ?ど、どうしてですか?今朝は一度も姿を見てないですし、部屋にも居ませんでしたけど...」キョロキョロ


幼女「だって布団がちょっと乱れてたしぃ...それにクロちゃんもいつの間にかいなくなってるから、てっきり二人でどっかに出かけてると思ってたよぉ」


雪女「た、確かに今朝はクロちゃんが居ませんね...気付きませんでした」


698: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:38:55.87:cDDRNeVIo (16/72)

〜〜〜〜 神界 〜〜〜〜



少女「珍しいですね。あなたがここに来るなんて」

ランプの魔人「あぁ、あいつの件でちょっと気になることがあってな」チラッ

少女「あいつ...例の黒い幼女のことですか」

ランプの魔人「一晩経って、お前達の会議も一段落したはずだ。やつの処分はどうなるんだ?」

少女「それが...意外な新事実が見つかりましてね」


少女「あの子...本当にまだ幼いみたいなんですよ。種族が生まれて100年未満の幼龍だということが分かりました」


ランプの魔人「...生まれて100年未満の幼龍か。普通の龍ならまだよちよち歩きしてるはずだな」


少女「はい...龍は生まれた直後に魔力の器を生成するために、100年近くの眠りにつきますからね」

少女「普通ならまだあそこまでの力は出せないはずなんですが...」


699: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:40:29.96:cDDRNeVIo (17/72)

少女「会議の結果はそのことも踏まえて、今回は特例として刑を課すのではなく、更正するプログラムを与えることにしました」

少女「さすがにまだ精神的にも未成熟ですし...あの歳の龍だと、教育次第ではまだ更正できる可能性が高いですからね」


ランプの魔人「...本当に理由はそれだけか?」


少女「」ギクッ

少女「...す、鋭いですね。はい...他にもいくつか理由があります」


少女「まず一つ、あの子の能力です。あれはあまりにも強力な能力...ここでなくすのが惜しいくらいに」

少女「もしあの子が悪ではなく善になってくれたら...きっと私達の力になるという判断です」


ランプの魔人「ゲスい話だが、まあ分からんこともないな」


700: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:41:17.24:cDDRNeVIo (18/72)

少女「そして二つ目、現在の神界の刑ではあの子を止められないという結論が出ました」


ランプの魔人「...どういうことだ?」


少女「これもあの子の能力が関係しているんですが...魔力を吸い取るということは拘束系の魔法や、封印系の魔法が一切効かない可能性があります」

少女「神界の掟で重い刑を執行する時は罪人を一度、聖水の滝で清める必要があるんですよね」

少女「この聖水の滝ってのが問題でして...実は神々の魔力が聖水の中に入ってるんですよねー」

少女「もし聖水の魔力を吸い取ったら...まあ今回の事件の二の舞になるんですよ」


ランプの魔人「ならその滝に入れなきゃいいだけの問題だと思うが」


少女「掟というのはあなたが考えているのより重いものなんですよ...特に神界の掟はね」


701: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:41:54.54:cDDRNeVIo (19/72)

少女「私個人の独断ならともかく、会議でそれを決めるってなると...まあ誰も掟を破りたくないわけですよ」

少女「最悪先代の神々の天罰が下りますからねー...私も出来れば破りたくないですし」


ランプの魔人「つまり神界は優等生のチキンしかいないってことか」


少女「うっ...まあそう言われると返す言葉もないです」

少女「ということで、あの黒い幼女には私が直々に指名した教育担当の人が頑張って更正させるという結論になりました。これで一応めでたしめでたしですね」


ランプの魔人「...やつの私への復讐心が、その更正プログラムとやらで消えたらの話だがな」

ランプの魔人「直接戦った私から言わせてもらうと、やつの復讐心は尋常じゃなかったぞ。時間でも解決出来るとは思えん」


702: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:42:31.69:cDDRNeVIo (20/72)

少女「...私もそのことは気になっていました」

少女「復讐心というものは簡単に消えるものではありませんからね。最悪の場合は記憶処理も検討に入れて...」


ランプの魔人「あぁ、それならいい。そのことを解決するために私が直々に来たんだからな」

ランプの魔人「あの幼女に面会させろ。これで本当に全てを終わらせてやる」


少女「...?会って何をするつもりなんですか?」


ランプの魔人「決まっているだろ。あいつは私に父親を殺されたと思って恨んでいるんだ」

ランプの魔人「ならその父親を復活させて...対面させてやればいい」


少女「...はい?」


703: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:43:18.58:cDDRNeVIo (21/72)

コツコツ...コツコツ...



ランプの魔人「ずいぶん深いところに監禁してるんだな」

少女「そりゃそうですよ...相手が相手ですからね」ピッピッ


プシュー


ランプの魔人「電子ロックされた扉か、神界という名の場所には似合わん設備だな」

少女「何てったって魔法系の技が効かないんですからねー。動きを止めるには、こうやって物理的に何とかするしかないですよ」ピッピッ





黒幼女「...」





ランプの魔人「よくあいつを閉じ込めていられるな。素のままでも相当な怪力だと思うが」

少女「100トンの衝撃にも耐えられる特殊な素材で出来た鉄の檻です。これを数時間で仕上げるのは苦労したと聞いてます」


704: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:44:18.09:cDDRNeVIo (22/72)

少女「では面会させますが...くれぐれも興奮させないでくださいよ。万が一、脱走なんてことがあったら私の立場すら危うくなるんですから」

ランプの魔人「安心しろ。もし脱走しそうになったら足を折ってでも止める」スタスタ





黒幼女「...」ピクッ



ランプの魔人「よっ、一晩ぶりだな。元気か?」



黒幼女「......ランプの......魔人......」

黒幼女「ころすッッッッッッ!!!!!!!」ガンッ




少女「ひぃっ!」ビクッ




ランプの魔人「まったく...私に負けた時はずいぶん大人しくなってたのに、ちょっと時間が空いただけでこれだ。少しは学習しろ」


705: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:45:25.78:cDDRNeVIo (23/72)

ランプの魔人「挨拶はこれくらいにして本題に入るか...お前に一つ聞きたいことがある。お前の父親についてだ」

ランプの魔人「単刀直入に聞く、お前の父親は一体誰だ?名前を言ってみろ」



黒幼女「ころすッッッッ!!!!ころすッッッッ!!!!」ガンガンッ



ランプの魔人「聞く耳持たずか...ならこちらから言ってやる」

ランプの魔人「..."黒龍"という名前を知っているか?」



黒幼女「...ッッ!?」ピタッ

黒幼女「貴様がっ...気安くその名前を呼ぶなぁッッッッ!!!!!」ドンッ



グラグラ...グラグラ...



少女「あわわわわ...檻が...」プルプル




ランプの魔人「その反応...当たりか」

ランプの魔人「私が殺した人物、つまりお前の親はあの伝説の暴君の黒龍...でいいんだな?」


706: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:47:22.30:cDDRNeVIo (24/72)

黒幼女「そうだッ...わが父は龍の中でも最強にして頂点!この世で一番強いあの黒龍だッ...!」

黒幼女「貴様はその父上をひ怯なふいうちでころしたッ...!事情は全て南極の巨人どもから聞いているッ!!!!」

黒幼女「だからわれは貴様をころすッ...!そして父上の敵をとるッッ!!!!」



ランプの魔人「ふむ...お前が黒龍の子供というのは分かった」

ランプの魔人「だが一つ、決定的な勘違いをしているな」



黒幼女「勘違いだとッ...?」



ランプの魔人「あぁ、私は黒龍を殺していない」

ランプの魔人「お前の父は生きているぞ。それも毎日よく食って寝て元気に飛び回ってる」



黒幼女「...は?」


707: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:49:04.91:cDDRNeVIo (25/72)

黒幼女「こ、この期に及んでそんな嘘をッ...!われがだまされると思っているのか!!!!」



ランプの魔人「だって嘘じゃないし、私の言ったことは全て真実だ」

ランプの魔人「だから私は会いに来てやったんだよ。父親とお前を再会させてやるためにな」ゴソゴソ

ランプの魔人「ほら、クロちゃん出てこい」


黒龍「ピギャー」パタパタ


ランプの魔人「このちっこいのがお前の父親、黒龍だ。今はクロちゃんと呼んでいる」



少女「はいっ!?」



黒幼女「...は?」ピキッ

黒幼女「その子龍が...わが父だと...」プルプル


708: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:49:45.15:cDDRNeVIo (26/72)

少女「ちょ、ちょっとどういうことですか!?あなたがいつも連れてるその龍が黒龍って...」



黒幼女「われをぐ弄するのもいい加減にしろッッッッ!!!!!死ねッッ!!!!」ドンッ


ミシィ!!!!!!!!



少女「うわぁっ!?ちょっ!壁が!壁が鳴ってはいけない音が鳴りましたよ、音が!」


ランプの魔人「まあ確かに信じられないだろうな。一見、姿自体はまったく面影がないように見える」

ランプの魔人「だが翼や頭、爪の形をよく見てみろ。ミニチュアサイズだがどこか見覚えがあるはずだ」


黒龍「ピ、ピギャー...」ブルブル



黒幼女「そんなもの他人のそら似だッ!!!!どこまでわれを馬
バカにすれば気がすむッ!!!!」


709:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月01日(金) 21:50:26.91:TMNpHaKXO (1/1)

クロちゃん「I am your father.」


710: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:51:02.24:cDDRNeVIo (27/72)

ランプの魔人「ならこれでどうだ、クロちゃん、魔力を出してみろ」

黒龍「ピギャー」ブワァ



黒幼女「...ッッッッッ!?」ピクッ

黒幼女「ま、まさか...そんな...」


少女「こ、この魔力は...」



ランプの魔人「微弱だが魔力自体の性質は変わらないはずだ。それにクロちゃんは黒の力を引き出す能力と、黒の感情を察知できる二つの能力を持っている」

ランプの魔人「相手に能力を分け与え、自分の色に染める能力と相手の色を自分に取り込み、その力を我が物とする能力」

ランプの魔人「どちらも侵略という黒の性質を持っているし、察知能力はそのままそっくりだ」

ランプの魔人「こいつは正真正銘、黒龍でお前の父親だ...少し若返ってはいるがな」



黒幼女「な、なぜそんな姿に...」プルプル


711: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:51:30.09:cDDRNeVIo (28/72)

ランプの魔人「黒龍は私に敗北した、それだけだ。敗者は勝者に従うのが自然の摂理だろう?」

ランプの魔人「私の能力でこいつは若返り、今は一緒の家で暮らしている。もちろん黒龍だった時の記憶はない」

ランプの魔人「だが...紛れもなくクロちゃんはお前の父だ。そこだけは絶対に変わることはない」



黒幼女「...」



少女「ま、まさか黒龍に子供がいたなんて...それにあなたがいつも連れているその子龍が若返った黒龍..?」

少女「し、新事実が多すぎて頭が追い付きませんね...」



黒幼女「ふ...ふ...」



ランプの魔人「どうした?感動の再会で言葉もでないか?」



黒幼女「ふざけるなァァァァァッッッ!!!!!!!」ドンッ


712: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:52:30.67:cDDRNeVIo (29/72)

ドギャアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!



少女「あぁっ!?檻がぶっ壊れたぁ!?」



黒幼女「仮に!そいつがわれの父上だったとしても記おくを持っていないのなら死んだも同然だ!!!!」

黒幼女「今すぐ父上の記おくを元に戻せッッ!!!!!」



ランプの魔人「...」


ランプの魔人(まあ確かに...記憶を持っていないなら性格も変わるし、態度も別人だ。納得はしてくれないか)

ランプの魔人(クロちゃんの記憶を取り戻す方法もないことはないが...黒龍は何を仕出かすか分からんからな。下手をしたら自分の娘と手を組んで、世界を滅ぼそうとする可能性もある)

ランプの魔人(...このまま黒龍の人格には眠ってもらう、永久にな)



ランプの魔人「悪いが記憶を復活させる方法はない。だがお前の父ということには変わらな...」


713: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:53:17.64:cDDRNeVIo (30/72)

黒幼女「だまれッッッッ!!!!!何が父だ!われの父上はそんな弱々しくない!!!!」

黒幼女「絶対に...ッ!絶対にみとめん!!!!!!」



少女「ど、どうするんですか?納得してないようですけど...」ボソッ

ランプの魔人「んー...どうするか」

少女「えっ!?考えてないんですかっ!?」

ランプの魔人「だってこれ以上やりようがないからな。クロちゃんがやつの父ということは事実だが、記憶を持ってないなら別人と言われても仕方がない」

少女「え、えぇ...なら根本的なことは何も解決してないじゃないですか...」

ランプの魔人「...あとは本人達に任せてみるか」


ランプの魔人「ということでクロちゃん、行ってこい」

黒龍「ピギャッ!?ピギャー!!!!」

ランプの魔人「怖いのは分かるがやつはお前の娘なんだ。娘をしつけるのも父親の役目だぞ」


714: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:53:58.66:cDDRNeVIo (31/72)

黒龍「ピ、ピギャー...」パタパタ


黒幼女「フーッ...フーッ...」ハァハァ

黒龍「ピ、ピギャー...?」

黒幼女「よるなッ!お前は父上じゃないッッ!!!!」ブンッ


黒龍「ピギャッ!?」ベシッ



黒幼女「...っ」



黒龍「ピ、ピギャー!!!!!ピギャー!!!!!」ヨロッ


黒幼女「何が役目を果たすだッ!記おくもないくせに父上ぶるなッ!!」


黒龍「ピギャッ...」カチン

黒龍「ピギャー!!!!!ピギャー!!!!!」ボンッ



黒幼女「...ッ!?」サッ

黒幼女「こ、この火球は...ち、父上の...」


715: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:54:35.00:cDDRNeVIo (32/72)

黒幼女「う、うそだ...こんなことあるわけ...」


黒幼女「ピギャー」パタパタ


黒幼女「く、くるな...こっちにくるな...!」ジリジリ



ダキッ



黒龍「ピギャー」スリスリ

黒幼女「あうっ...あっ...」

黒龍「ピギャー...ピギャー...」ポンポン

黒幼女「あっ...あっ...」ポロッ


黒幼女「ち、ちち...うえ...」カクッ

黒幼女「」シーン




少女「あれ?」

ランプの魔人「気絶したか」


716: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:55:47.67:cDDRNeVIo (33/72)

少女「き、気絶...?大丈夫なんですか?」

ランプの魔人「あの様子なら多分大丈夫だと思うぞ。頭の処理が追い付かなくなって爆発したところだろう」

ランプの魔人「ということはやつの中では半分クロちゃんを父と認めたということになる。後は今後のクロちゃんの態度次第だな」



黒龍「ピギャーピギャー」ポンポン

黒幼女「...」



ランプの魔人「...それも問題ないみたいだ。クロちゃんも母性に目覚めたと言ったところか」

少女「母性...変な話ですね。あの黒龍に情の心があったなんて」

ランプの魔人「黒龍ならともかく、あの龍はクロちゃんだ。中身はそこら辺の好奇心旺盛な子供と変わらんさ」

ランプの魔人「...まあ今回はそこに助けられたのかもな。普段暴君の父親が突然優しくなって、自分に接してきたわけだ」


717: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:56:35.25:cDDRNeVIo (34/72)

ランプの魔人「動揺はすると思うが...今までよりはよっぽどいいと感じるはずだ」

少女「...皮肉な話ですね。黒龍が自分の子供に少しでも愛情を注いであげたら、あの子はずっと悪からぶれることはなかったのに」

ランプの魔人「あぁ...まったくだ...」クラッ


バタッ


少女「ちょっ!?大丈夫ですか!?」


ランプの魔人「...実は昨日から寝ていなくてな。少し疲れが溜まってるのかも」

ランプの魔人「クロちゃんはしばらくしたら私の家に帰してやってくれ。ずっとやつと一緒に居させるのはまだ早いからな」


少女「は、はい。分かりました」クルッ

少女「...あれ?ランプの魔人?」キョロキョロ


少女「いない...もう家に帰ったんでしょうか?」


718: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:57:51.53:cDDRNeVIo (35/72)

..........................................................
...........................................



紅幼女「えっ!?あの仮面って黒龍...クロちゃんの子供か兄弟っ!?」

蒼幼女「私の推測ですけどね。血縁者なのは確定だと思います」モグモグ

紅幼女「なんでっ!?」


蒼幼女「黒龍の能力は黒の力を他人に与える...という能力でしたよね?あの仮面の能力の正反対の能力ともいえます」

蒼幼女「ですが...本質的にはまったく同じです」

蒼幼女「相手の色を染めるか、相手の色を自分に加えるか、どちらも黒には変わりないですからね」


紅幼女「...何かややこしい話だな」


蒼幼女「あとは夜の暗闇なのに、私を正確に捕らえられたことですね。黒龍も黒の感情を察知できる能力を持ってましたから、恐らくその類でしょう」モグモグ


紅幼女「た、確かに...私の目眩ましの技が効かなかったな」


719: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:58:58.79:cDDRNeVIo (36/72)

紅幼女「というかよくそれだけで分かったな...私なんて考えもしなかったぞ」


蒼幼女「確信を持てたのはあいつに首を捕まれた時です」

蒼幼女「あの時、直接やつの魔力に触れて違和感を覚えましてね...アナタの魔力にとても似てたんです」


紅幼女「へ?私?」ポカーン


蒼幼女「正確には黒龍の力を借りたアナタ、紅黒なんちゃらでしたっけ?黒龍の力を借りた魔力と似ているということは...相手も同じ系統です」

蒼幼女「逆になぜ分からなかったんですか?アナタも魔力を吸い取られたなら、一番あの魔力に敏感だと思うんですけど」


紅幼女「へ...」ポカーン


蒼幼女「...ごめんなさい。私が悪かったです」

紅幼女「なんで謝った!?あとその可哀想なものを見る目はやめろぉ!」


720: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 21:59:58.41:cDDRNeVIo (37/72)

蒼幼女「で、さっきから気になっていたんですけど、なんで私の家で一緒に朝食を食べているんですか」

紅幼女「昨日はもう帰るには遅かったからな。泊まらせてもらった」モグモグ

蒼幼女「はぁ...まあいいですけど」

紅幼女「いやー蒼龍の家の料理は美味しいなぁ...毎日食べたいくらいだ」

蒼幼女「食べたら早く帰ってくださいね。私は少しゆっくり休みたいので」


紅幼女「ん、身体の方は大丈夫なのか?」モグモグ


蒼幼女「少し違和感はありますが...1日も休めば本調子に戻るでしょう」

蒼幼女「魔法も問題なく使えますしね」


紅幼女「そうか!よかったよかった!」

紅幼女「じゃあ私はこれで帰るな!ゆっくり身体休めろよ!」ダッ


721: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:00:50.50:cDDRNeVIo (38/72)

バサッ



蒼幼女「...はぁ、予想以上に大変なことになっていたようですね」

蒼幼女「もし本当に黒龍に関連する人物だったら...あの能力もありますし、神界はどうにかしてでも手駒にしたいはず」

蒼幼女「仕返しはまたの機会ということにしますか...次に会ったら私を襲ったことを後悔させてやります」ニヤァ


老紳士「蒼龍様」バサッ


蒼幼女「何ですか騒々しい、私はこれから休む予定なんですけど」

老紳士「申し訳ございません...お客様が一人帰ろうとしないのですが」

蒼幼女「客?...あぁ、魔力を奪われた内の一人ですか。まったく図々しい人ですね、一体どこの誰ですか」

老紳士「それが...翠龍様で...」


蒼幼女「除草剤でも撒いてつまみ出してください」


722: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:01:39.44:cDDRNeVIo (39/72)

バサバサッ バサバサッ



紅幼女「これで一件落着だな!魔力を奪われた人もみんな元に戻ったし!」

紅幼女「それに私も魔法が使えるようになった!これでもう役立たずなんて言われないはずだ!」

紅幼女「...ん?」ピタッ



「...」


紅幼女「なんだ...あそこの道で誰か倒れてるぞ。行き倒れか」

紅幼女「いや酔っぱらい...?何か可哀想だし家に運んであげるか」バサッ


スタッ


紅幼女「おーい!そこで倒れてる人ー!こんなところで寝てたら風邪ひくぞー」



ランプの魔人「」グター



紅幼女「んんっ!?ラ、ランプの魔人んんっ!?」


723: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:02:28.86:cDDRNeVIo (40/72)

紅幼女「お、おい...!なんでこんなところで倒れてるんだ!?」ベチャ

紅幼女「ん?これって...血ぃ!?」


ランプの魔人「ぐっ...」フラッ


紅幼女「一体どうしたんだ!?また誰かに襲われたのか!?」


ランプの魔人「...うるさい。少し黙れ」

ランプの魔人「私は...倒れたのか。というかなぜお前がここにいる」


紅幼女「飛んでたらランプの魔人が倒れてるのを見かけたんだ!その傷は誰にやられたんだ!?」


ランプの魔人「傷...あぁ、そうか。もう限界ということか」

ランプの魔人「最後は家でゆっくり寝ながら逝こうかと思っていたが...どうやら無理みたいだな」


紅幼女「え...最後...?」


724: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:03:08.57:cDDRNeVIo (41/72)

紅幼女「さ、最後ってどういうことだ...?もう事件は解決したんじゃないのか?」


ランプの魔人「...お前達には黙っていたが、私の肉体はもう既に限界を迎えている」

ランプの魔人「想像以上に魔力を取り戻した負荷が大きかったんだ。まさか全盛期よりさらに魔力が上がっているとは思わなかった」


紅幼女「えっ...こ、このままだとどうなるんだ?」


ランプの魔人「...肉体が魔力に耐えられず崩壊する、いや消滅と言った方が正しいか」

ランプの魔人「後悔はない...私の役目は果たしたからな...後は全てお前達に任せたぞ」


紅幼女「な、何言ってるんだよ...ランプの魔人が消えるなんて...」ブルブル


725: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:03:46.02:cDDRNeVIo (42/72)

ランプの魔人「ダーリン達には黙っててすまなかったと言っておいてくれ。あと部屋に機械男を置いてるんだが、私の代わりに電源を入れておいてくれると助かる」

ランプの魔人「一応、遺言書が私の部屋にあるが...やっぱりあれ燃やしといてくれ。深夜のテンションで書いたから今思うと恥ずかしい」


紅幼女「...なんでそんなに冷静なんだ...お前は...これから消えちゃうんだろ...」ブルブル


ランプの魔人「死の覚悟はもうしてたからな。出来ればダーリン達が大人になるのを見届けたかったが、仕方ない」

ランプの魔人「だが正直言うと少し不安が残るな...私が居なくなったら世界が簡単に滅びそうだ」


紅幼女「うっ...ぐえっ...」ポロポロ


726: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:04:17.20:cDDRNeVIo (43/72)

ランプの魔人「...む、もう消えてきたか」シュゥゥ


紅幼女「...っ!! と、止める方法はないのか!?」


ランプの魔人「無理だ、内部からの消滅だからな。どんな治癒魔法でも止めることはできん」

ランプの魔人「...最後だから言ってやるが、お前との旅も悪くはなかったぞ。面倒なことばかりだったが退屈はしなかった」

ランプの魔人「もしダーリンが危険な目に遭ったら...今度はお前が守るんだ」


紅幼女「...うぅっ!」ポロポロ


ランプの魔人「そろそろ肉体を保てなくなる。ではさらばだ...紅龍、お前はもう少し賢くなれよ」


紅幼女「ラ、ランプの魔人っ...」


727: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:04:46.38:cDDRNeVIo (44/72)

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!




紅幼女「...!」


紅幼女「ラ、ランプの魔人が...消えた...」


紅幼女「うっ...ぐすっ...こんなことって...」ポロポロ


紅幼女「なんで...なんでお前が消えるんだよ...せっかく誰も死なないで終わったのに...」ポロポロ


紅幼女「みんなになんて言えば...うぅ...」ポロポロ



紅幼女「うわああああああああああああああああああん!!!!!!」ポロポロ

紅幼女「ランプの魔人んんんんんんんんんん!!!!!!」ポロポロ


728: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:05:18.41:cDDRNeVIo (45/72)

〜〜〜〜 1週間後 〜〜〜〜



ピピッ ピピッ

紅幼女「うーん...むにゃむにゃ...」スヤァ


ピピッ ピピッ


紅幼女「うるさいなぁ、今何時だ...」チラッ

紅幼女「...もう8時!?や、やばい!遅刻する!」ダッ


紅幼女(ランプの魔人が消えて一週間が経った)

紅幼女(最初は私もわんわん泣いてたけど...ふとあることに気が付いた)



紅幼女(あれ、こんな展開前にもなかったっけ)



紅幼女(とりあえず幼女達の家に行って、ランプの魔人達のことを報告してきたら...)


729: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:06:04.57:cDDRNeVIo (46/72)

幼女『ふぇぇ...また消えたのぉ?』

雪女『困りましたね...明日のご飯の担当はランプの魔人さんなのに...』



紅幼女(結構あっさりしてた)

紅幼女(何でもランプの魔人が簡単に消えるわけがないらしい、そのうち絶対ひょっこり出てくるそうだ)

紅幼女(確かに言われれみればそうである)


紅幼女「...よし!準備終わり!学校まではダッシュだ!」ダッ


紅幼女(ランプの魔人は絶対に生きている...そして絶対に帰ってくる)

紅幼女(私達が信じる限り、あいつは死んだりしない...心の中で生き続けてるんだ!)






おわり


730:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月01日(金) 22:06:39.82:dyMkhV2uO (1/3)

乙!


731: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:06:40.18:cDDRNeVIo (47/72)

............................................................
................................................




















少女「さすがに二回目だとみんなも騙されませんよ」

ランプの魔人「うむ...」


732: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:07:46.39:cDDRNeVIo (48/72)

少女「...で、今回はなんで生きてるんですか?」


ランプの魔人「それがだな...確かに私の身体が魔力の限界を超えたことで、傷付いたのは確かなんだが...それと肉体の消滅は関係なかったんだ」

ランプの魔人「ようは魔力痛の強化版と言ったところだな。おかげでまだちょっと間接が痛む」


少女「...ならなんで消えたんですか」


ランプの魔人「創星神のやつが、私の肉体の異常に気付いて呼び戻そうとしてたんだよ」

ランプの魔人「でも私の魔力が自然とそれに逆らってな...やつの転移魔法を無意識に防いでたわけだ」

ランプの魔人「ただでさえ魔力痛で全身が痛かった上に、その状態で防御魔法を使っていたんだからな。そりゃ全身から血が吹き出すわ」

ランプの魔人「おかげで私は大きな勘違いをしてとんだ恥をかいた...まったく余計なことしやがって」


733: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:09:02.57:cDDRNeVIo (49/72)

少女「...呼び戻された後はどうしてたんですか?」


ランプの魔人「まず全身のケアだな。向こうで一日中マッサージを受けてた」

ランプの魔人「いやぁ...あれは気持ち良かったなぁ...最近肩こりに悩んでたんだが、それも一緒に治ってしまったほどだ」グルングルン

ランプの魔人「今度お前もやってみたらどうだ?どこかこってる場所は...あっ」


ランプの魔人「...すまん」


少女「ちょっと待ってください。今どこを見て謝ったんですか、ねぇ」


ランプの魔人「で、マッサージが終わったら魔力をまたやつに預ける作業に入った」

ランプの魔人「これがまた時間のかかる作業でな...封印を解くのには半日で終わったのに、かけ直すのは三日三晩もかかってしまったんだ」

ランプの魔人「まあこれでも早い方だとは思うがな。最初の封印は数百年はかかってたし」


少女「は、はぁ...そうですか」


734: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:10:02.33:cDDRNeVIo (50/72)

ランプの魔人「こればっかりはあの黒龍の娘の能力が羨ましいな。魔力を一瞬で吸い取ることが出来るんだから」

ランプの魔人「あっ、そうだ。アイツの様子はどうだ?何か問題でも起こしてそうだか」


少女「...えぇ、問題ないですよ。今のところは」

少女「あなたがいなくなった後の数時間後に目を覚ましましたが、とりあえずファーストコンタクトは成功と言ってもいいでしょう」

少女「まだ戸惑ってはいるようですが...あの子龍を自分の父親と認めたようです。態度には出しませんが」


ランプの魔人「ふーん...それは朗報だな。で、今はどこにいるんだ?」


少女「今日から教育係のところで更正生活の始まりです。二人で衣食住を過ごして、少しでも善の心を呼び起こします」


ランプの魔人「...ん?教育係?それって大丈夫なのか?」

ランプの魔人「やつは素の強さは大したことないが...首を掴めば、まず私以外のやつには負けんぞ」


少女「んー...まあ大丈夫だと思いますよ?なんてったって私の妹なんですからね!」


735: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:10:53.99:cDDRNeVIo (51/72)

................................................................
..................................................



黒少女「ということであなたの教育係になった黒少女です。よろしくお願いします」


黒幼女「...」


黒少女「ではさっそくですが、まずは勉強から入りましょうか」ガサゴソ

黒少女「はい、算数ドリル10冊です。やり方は書いてあると思うので、それを参考にしてください」

黒少女「どうしても分からなかったら聞いてくださいね。私はここで本を読んでますから」ペタン



黒幼女「...」



ガシンッッッッッッ!!!!!!!!!!!!



黒少女「何の真似ですか?私は算数ドリルをしてくださいと言ったはずですが」ググッ

黒幼女「ふざけるなッ...!なぜわれに負けたお前がここにいるッ...!」ググッ


736: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:11:38.98:cDDRNeVIo (52/72)

黒少女「聞いてなかったんですか?今日からとある人物と共同生活をしてもらうと伝達があったはずですが」パッ


黒幼女「だからなぜお前なんだッッ!私にまけた雑魚のくせにッッ!」


黒少女「...心外ですね。あなたは本当に私に勝ったと思っているんですか?」

黒少女「ならもう一度、勝負してみますか。5秒で決着がつくと思いますけど」


黒幼女「のぞむところだアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!」ダッ




チッチッチッチッチッ......




黒少女「はい、ジャスト5秒ですね」

黒幼女「ぐぅっ...」グタッ


737: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:12:32.58:cDDRNeVIo (53/72)

黒少女「あまり自分の力を過信するのはやめた方がいいです。あなたが強くなれたのは、あくまで能力のおかげなんですから」

黒少女「素のあなた相手なら、例え就寝中に襲われたとしても遅れを取ることはありません」



黒幼女「ぐぅぅ...父上にあわせろぉ...」



黒少女「次の面会は来週です。ただし課題をクリアしないと会うことも出来ませんよ?」

黒少女「...やはりあなたには、まず勉強の前に教えることがあるみたいですね」

黒少女「ドリルは中止です。代わりに道徳の勉強として、このDVDを一緒に見ましょう」ポチッ



『わんにゃん大王国! 〜動物達の楽園〜』



黒幼女「...カンベンしてくれ」


738: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:13:32.34:cDDRNeVIo (54/72)

ランプの魔人「あぁ...黒少女か。やつならまあ安心だな」

ランプの魔人「というかどちらかと言うと、お前が妹に見えるけどな。素行的に」


少女「何言ってるんですか。私のクローンなら当然、私が姉に決まってるじゃないですか」


ランプの魔人(クローンなら自分の分身と同等なんだがな...やっぱりこいつは神としてどこか抜けてる)

ランプの魔人「ところでやつの件に関して、1つ分からないことがあるんだが」


少女「なんですか?」


ランプの魔人「私のお願いが効かなかった理由だ。やつはまだ力をあまり蓄えてない状態で、お願いの力を無効にしてたんだ」

ランプの魔人「紅幼女の証言を合わせると、やつが被っていた仮面とやらに秘密があると思うんだが...何か分からんか?」


739: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:14:41.55:cDDRNeVIo (55/72)

少女「あー...そのことならもう既にこっちで解決済みです」

少女「あの子が被ってた仮面なんですけど、あれって黒龍が神界で暴れまわった時に盗まれた神具の一つなんですよ」

少女「仮面の効果は全ての呪いを跳ね返す...あなたの能力すらも無効にしたところを見ると、相当強力なアイテムだったみたいですね」

少女「...まあもう本人に壊されて、バラバラになってるのが発見されたんですけど」ズーン


ランプの魔人「呪いって...私の能力って呪いだったのかよ...」


少女「呪いの一部って解釈されたんじゃないんですかねー?そもそも願いを叶える力というのがかなり曖昧なものですし」

少女「人によっては奇跡、災厄、呪い、創造と応用力が半端ないですから」


740: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:16:27.94:cDDRNeVIo (56/72)

少女「あとこちらも一つ、黒龍の件について分からなかったことが...」

少女「黒龍の妻、あの黒幼女の母親についてです」


ランプの魔人「...ふむ、私もそれは少し気になってた」


少女「黒龍の性格から考えて、まず普通の龍と子供を作るとは思えないんですよねぇ」

ランプの魔人「お前そんなに龍の交尾が気になるのか」

少女「違いますよ!!!!!!!」


少女「こほん...神界が総力をあげて、世界中を探し回ったんですが...それらしき龍は発見できませんでした」


ランプの魔人「ということは黒龍に殺されたか食われたか...まあどちらにしても、もうこの世にはもう居ないだろうな」

ランプの魔人「あいつが黒龍に依存してる理由もその一つなんじゃないのか?母親が居ない分、その愛を父親にも求めてる節がある」


少女「なんだか悲しい子ですね...一番慕っていた自分の父が、母を殺していたなんて」


741: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:17:44.05:cDDRNeVIo (57/72)

ランプの魔人「運命というのは酷なものだ。決められた以上は従うしかない」

ランプの魔人「もしかしたら...私がやつに負けて、滅ぼされてた世界もあったわけだ」


少女「ちょっ...怖いこと言うのやめてくだださいよ」


ランプの魔人「何言ってるんだ、だから面白いんだろうが。決まっていた未来なんて何も面白くない」

ランプの魔人「私も少し違っていたら...ランプに閉じ込められた後でも自由に魔法が使えたり、お前と出会わなかった可能性もあったんだ」

ランプの魔人「いやいや...世界というのは奥深いものだな」


少女「...まあ私達が数千年経った今の時代でも、再会できたのは奇跡と言ってもいいですね」

少女「あっ、数千年前で思い出しました。もう一つ質問してもいいですか?」


ランプの魔人「なんだ?」



少女「私...いえ、この世界って...あなたに一度殺されたりしちゃってます?」


742: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:18:46.75:cDDRNeVIo (58/72)

ランプの魔人「...」

ランプの魔人「...なぜ、そう思うんだ?」


少女「実は私って、あなたの全力の魔力を感知したことがないんですよねー...」

少女「でもあなたが北極で戦ってた時に、どこかでその魔力を感じたような気がしたんです」

少女「おかしいですよねぇ...あの量の魔力を持った別人というのは考えられませんし...つまり私はどこかであなたの魔力を感じていたはずなのに、その記憶をなくしているということになります」


ランプの魔人「...」


少女「なぜ記憶がなくなっているのか...それは後ろめたいことがあるから、バレたら大変なことになるから」

少女「で、考えてみたわけです。あなたが全力を出して魔力を放出した相手を」

少女「でも私の記憶だと、そんな個人の相手はいないんですよね。ここで一つの結論に辿り着きました」


少女「あなたが全力を出して殺した相手...それはこの世界そのものなんじゃないですか?」


ランプの魔人「...」


743: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:19:46.91:cDDRNeVIo (59/72)

少女「これなら私の記憶がなくなっていることにも納得がいきます。だって私も殺されてるんですからね」

少女「どうですか?合ってますか?」


ランプの魔人「...はぁ、正解だ」

ランプの魔人「よくそんな断片的な情報で分かったな。お前はエスパーか」


少女「やっぱり...そうだったんですか...」

少女「なんでそんなことを...?」


ランプの魔人「...お前もご存じの通り、私はたけのこ派を殲滅した後に先代の神に罰を言い渡された」

ランプの魔人「で、私はそれを大人しく聞き入れて、数千年もランプに閉じ込められたという話だが...」


ランプの魔人「これは全部嘘だ」


少女「!?」


744: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:20:44.48:cDDRNeVIo (60/72)

ランプの魔人「本当の歴史は違う、私は必死に抵抗した」

ランプの魔人「だって私は世界を救ったのに不当な扱いを受けたんだからな。当前の行動だ」

ランプの魔人「だが先代の神は私の言うことを信じようとしなかった...その時、私の中で何かが切れたんだ」


ランプの魔人「気が付いたら...地球はなくなっていた」


少女「えぇ...」


ランプの魔人「そこからの流れは簡単だ。私の目の前に創星神が現れて、事情を聞かされた」

ランプの魔人「普通は失った命を戻すことはできないんだがな...まさか星が丸ごと消えるとは上の連中も予想外だったらしい」

ランプの魔人「特例として、今回だけは星の生命を丸ごと私が破壊する前に戻すことが許されたんだ」

ランプの魔人「まあその罰で私が封印されることが決定したんだけどな。これが事の真相だ」


745: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:21:29.37:cDDRNeVIo (61/72)

少女「...」

ランプの魔人「...この秘密だけは墓にまで持って行くつもりだったんだけどな。誰にも言うなよ」


少女「はぁ...まぁ...そのなんというか...」

少女「あまりにもスケールが大きすぎて話について行けませんよ...地球を丸ごと壊したってどんな魔法使ったんですか...」


ランプの魔人「うん、私にもよく分からん」

ランプの魔人「...何か反応が薄いな。怒らんのか?私はお前どころか、全人類を一度殺してるんだぞ」


少女「一応みんな生き返ったんだしいいんじゃないですか...?そもそもあまりに現実離れし過ぎて半信半疑ですし」


ランプの魔人「お、おう...そうか...」


746: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:22:14.61:cDDRNeVIo (62/72)

プルルルルルル...プルルルルルル...


少女「あ、ごめんなさい。電話です」ピッ

少女『はい、もしもし...えっ!?またあの女神が脱走!?』

少女『あーもうっ!分かりました!どうせいつもの場所でしょう!私が直々に連れ戻します!』ピッ


少女「あいつめ...一体何度脱走したら気が済むんですか...!」


ランプの魔人「どうした?急用か?」


少女「はい...ちょっと急ぎの用事が入ってしまいました」

少女「では私はこれで失礼します。早くあなたも自分の家に帰ってくださいね、本当はみんな心配してると思いますから」


ランプの魔人「...あぁ、そうだな。帰るとするか」


747: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:23:11.49:cDDRNeVIo (63/72)

ランプの魔人「あっ、そうだ。忘れるところだった」ガサゴソ

ランプの魔人「これを黒少女に返しておいてくれ」


少女「これは...ランプですか?どうしてこんなものを?」


ランプの魔人「それ多分、黒少女が黒龍を封印するために用意したランプだと思うぞ」


少女「はいっ!?」


ランプの魔人「あいつは無能なお前と違って勘が鋭いからな。もしかしたら黒龍が力を付けてきたのを察知して、暴走する前に封印するつもりだったのかもしれん」

ランプの魔人「まあ私がクロちゃんに変えたことで無駄骨に終わったがな。いつまでも借りパクしてたのを忘れてたから今返すぞ」


少女「は、はぁ...」


748: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:23:54.62:cDDRNeVIo (64/72)

少女「...それにしてもこのランプ、何かカレー臭いですね」クンクン

ランプの魔人「そりゃランプなんだからカレーを中に入れたからな。よく洗ったつもりだったんだが、そんなに臭うか?」


少女「もう...私が後で洗って返しておきますよ」

少女「そろそろ本当に行きますね。あんまりモタモタしてると獲物に逃げられちゃいますから」


ランプの魔人「あぁ、さらばだ。無能で貧弱な神よ、次に会う時までせいぜい過労死するなよ」

少女「あなたもですよ。怠惰で傲慢なランプの魔人、せいぜい孤独死しないように気を付けてくださいね」



ランプの魔人「...ぷっ」


少女「...くすっ」


749: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:24:31.59:cDDRNeVIo (65/72)

ランプの魔人「...今度オススメのゲームでも教えてやる。たまにはお前も休め」

少女「ではこちらは時給のいい仕事を紹介しましょう。たまにはあなたも身体を動かすべきです」


ランプの魔人「...それは勘弁願いたいな」


少女「...冗談ですよ!あなたが仕事嫌いなんは誰よりも知っていますからね!」

少女「ゲーム楽しみにしてます!出来れば簡単なやつにしてくださいよね!」シュンッ



ランプの魔人「...あぁ、任せておけ。とっておきのを教えてやるさ」

ランプの魔人「さっ、家に帰るか...ダーリン達も心配してるだろうからな」


ランプの魔人「あっ」


ランプの魔人「戻る前に...あいつのところに寄ってやるか。一つ、借りがあるからな」


750: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:25:07.30:cDDRNeVIo (66/72)

..............................................................
................................................



紅幼女「うへぇ...学校疲れたぁ...頭を動かすのは体を動かすのより疲れるな」ゴロン

紅幼女「もうすぐ冬休みかぁ...どこに行こうかなぁ」


紅幼女「...」


紅幼女「...早く、ランプの魔人帰って来ないかなぁ」




ランプの魔人「呼んだか」




紅幼女「うん呼んだ...」

紅幼女「ってええええええ!?」ビクッ



ランプの魔人「急に驚くな、こっちがびっくりするわ」



紅幼女「ラ、ランプの魔人!?もう帰ってきたのか!?早くないっ!?」


751: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:25:50.10:cDDRNeVIo (67/72)

ランプの魔人「さすがに二回目だからな。いい加減に帰らないと本気で怒られる」

紅幼女「お、おう...そうなのか...」

ランプの魔人「今日はお前に用事があってな、少し寄らせてもらった」

紅幼女「え?用事?」



ランプの魔人「...願いを叶えてやろう」

紅幼女「へ?」



紅幼女「きゅ、急にどうしたんだ?」

ランプの魔人「いいからさっさと願いを言え、私の気が変わらんうちにな」

紅幼女「えぇっ!?そんな急に言われたって...」


ランプの魔人「はいごーよんさん」


紅幼女「分かったから!よし決めた!」

紅幼女「私の願いは>>753だ!」


752:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月01日(金) 22:29:47.43:dyMkhV2uO (2/3)

みんなの願いを一人につき一つだけ叶える


753:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月01日(金) 22:32:42.52:BY62dDQSO (1/1)

いろんなやつと友達になりたい


754: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:59:08.70:cDDRNeVIo (68/72)

紅幼女「いろんなやつと友達になりたい!」

ランプの魔人「なれば?」



シーーーーン



紅幼女「...」

ランプの魔人「...」


紅幼女「いや...願い叶えてくれるって言ったじゃん...叶えてよ...」

ランプの魔人「願いというものは具体性があって初めて成立するんだよ。なんだそのお願い、ふざけてんのか」

紅幼女「えぇ...」



ランプの魔人「...はぁ、まあ仕方ない。叶えてやる」

紅幼女「えっ!?本当か!?」


755: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 22:59:47.62:cDDRNeVIo (69/72)

ランプの魔人「ほら、この紙の住所に行ってこい。ここにお前と友達になる予定のやつがいるはずだ」ペラッ

紅幼女「なんだここ?一体誰が居るんだ?」

ランプの魔人「行ってみてからのお楽しみだ。行かないなら返してもらうぞ」


紅幼女「わーっ!分かった分かった!行ってくる!」バサッ




ランプの魔人「...行ったか」

ランプの魔人「まだ少しあいつと会わせるのは早いと思うが...紅幼女はクロちゃんの黒化を2回も受けてるからな。相性はそこまで悪くないはずだ」

ランプの魔人「あとは紅幼女の明るさと馬鹿加減が何とかしてくれるだろ...」

ランプの魔人「よし、これで借りは返したな。家に帰るか」スタスタ


756: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 23:02:06.42:cDDRNeVIo (70/72)

スタスタ スタスタ



ランプの魔人「...」


ランプの魔人「この町に来てから色んなことがあったな」


ランプの魔人「ダーリンと出会ったり、少女と再会したり...雪女を見つけたり」

ランプの魔人「機械男やプレデター...あと魔界組とかいう世界観がよく分からんやつらもいたな」

ランプの魔人「犬娘といい兎娘といい、この世界の獣人は変なやつらしかいなかったな...」

ランプの魔人「黒少女が初めて出てきた時は驚いた...敵かと思ったらまさかの聖人だもな」

ランプの魔人「蒼翠紅...三色カラー幼女はどいつもこいつもめんどくさいやつだった。というかこの世界の龍はなぜ人間の幼女の姿しかしてないんだ...?」


ランプの魔人「だが...」


ランプの魔人「悪くないのかもな、このめちゃくちゃな町も」

ランプの魔人「さーて、今日も誰かの願いを叶えてやるか」

ランプの魔人「...もちろん有料だがな!」






ほんとのほんとにおわり


757: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 23:02:58.87:cDDRNeVIo (71/72)

はい本当に終わりです
この酉でSS書くのはもうないと思います
糞長い長編になってしまいましたが最後まで読んでくれて本当にありがとうございました


758: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月01日(金) 23:04:53.48:cDDRNeVIo (72/72)

あと最後に今まで書いたもの置いて行きます
微妙に繋がってる部分がいくつかあると思うのでよかったら読んでやってください


女神「あなたが落としたのはこの金の斧ですか?」幼女「ふぇぇ...」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417688715/

馬幼女「羊幼女ちゃんが引きこもって出てこない」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420074029/

サンタ幼女「クリスマスなんてぶっ潰してやるよぉ!!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418810304/

サンタ幼女「我はメシア、明日この世界を粛清する」トナカイ「...」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419297207/

トナカイ「メリークリスマ...」サンタ幼女「うるせー!!!!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451294535/

犬娘「くぅーん...」幼女「捨て犬...?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420987358/

猫娘「にゃーん...」幼女「捨て猫...?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424882396/


759:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月01日(金) 23:11:42.03:FIxqyJ6u0 (1/1)

>>757
本当の本当に乙!
あんたのSS大好きだった


760:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月01日(金) 23:11:57.95:pfsfR5s7O (1/1)

おつおつー
そんなこと言わずに次は兎娘編でもやってくれよ!


761:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月01日(金) 23:19:04.15:dyMkhV2uO (3/3)

ほんとに乙!
このシリーズ好きだなあ

もし小説家になろうやカクヨムにアカウントがあったら教えてください


762:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月01日(金) 23:32:34.10:xwkXtMfuO (1/1)

超乙!
このシリーズと>>758のは全部読んでたぜ


763:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月02日(土) 01:14:49.50:cOGbisB70 (1/1)

乙です本当に乙です
長い間とても楽しませてもらいました、ありがとう。
また機会があればいつか!


764:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月02日(土) 01:17:12.12:l/iIaYa3o (1/1)

乙1
「実は四月バカでした」と言ってまた何かを書いても良いのよ?


765:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月02日(土) 01:17:28.51:tyUsLZ2m0 (1/1)

乙!
全部リアルタイムで読んでたよ!


766:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月02日(土) 10:48:57.64:luhCf9XYO (1/1)




767:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月03日(日) 03:07:05.50:urB++057O (1/1)

おつ


768: だいやまーくgqUZq6saY8cj:2016年04月04日(月) 07:49:59.86:zjJOP+cXo (1/1)

>>760
兎の方は構想はあったんですが...どうしても犬猫メインになりがちなのでボツになってしまいました
自分も新年度が始まって書く時間が取れなくなってしまったのが残念です
>>761
他のところの垢は持ってないですねごめんなさい


ということで依頼出してきます
読み直して見ると誤字が多かったり、展開に無理があったり結構荒いところがいくつもありました
未完にならずに終われたのが奇跡だったと思います
1年以上も追ってくれた方やレスや安価をくれた方々、本当にありがとうございました


769:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月04日(月) 07:52:40.66:aulrH03to (1/1)

うむ


770:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016年04月04日(月) 21:57:58.90:xFbKWUvBO (1/1)

ありがとうございました!


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http://s2-d2.com/archives/16785487.html

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