フレンダ「し、死にたくない......」QB「それが君の願いだね?」(その3)(完)
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837: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年09月15日(土) 03:48:09.55:wGZ/Q2keo (5/5)
投下終わり
まどポやろうとしたらこんなこと( http://twitpic.com/atwrnh )になってたので情報が遅いかもしれません
ちなみに病理おばさんが使ってるソウルジェムは全部天然物です
キュゥべえは学園都市で結構色んな少女を魔法少女にして反動で殺してます
フレンダに営業かける前も、かけた後も一ヶ月の空きがありますからね
だからこそ、フレンダに対して「学園都市の少女で作った魔法少女は戦力にならない」と言えたのでした
そんな犠牲者を病理おばさんは絶望することを諦めさせて救ってあげたとも言えるのかもしれません
投下終わり
まどポやろうとしたらこんなこと( http://twitpic.com/atwrnh )になってたので情報が遅いかもしれません
ちなみに病理おばさんが使ってるソウルジェムは全部天然物です
キュゥべえは学園都市で結構色んな少女を魔法少女にして反動で殺してます
フレンダに営業かける前も、かけた後も一ヶ月の空きがありますからね
だからこそ、フレンダに対して「学園都市の少女で作った魔法少女は戦力にならない」と言えたのでした
そんな犠牲者を病理おばさんは絶望することを諦めさせて救ってあげたとも言えるのかもしれません
画像 画像 画像 画像 画像
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ...」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
838:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年09月15日(土) 12:22:01.42:yvJXjMyA0 (1/1)
ほんまモンの外道やなQB
知りようのないことを聞かれなかったで済まさないでほしい
ほんまモンの外道やなQB
知りようのないことを聞かれなかったで済まさないでほしい
839:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年09月15日(土) 23:06:06.62:vgWKaHy80 (1/1)
そういや超能力者が契約すると反動で死ぬ設定だったな
そういや超能力者が契約すると反動で死ぬ設定だったな
840:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年09月15日(土) 23:37:53.95:iTxjs5i6o (1/1)
このSS外道しかいねえww
このSS外道しかいねえww
841: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年09月22日(土) 03:56:02.26:xCp8Ibkwo (1/1)
生存報告
忙しくて全然進んでないです......
生存報告
忙しくて全然進んでないです......
842: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年09月30日(日) 00:07:57.85:uljZunl6o (1/1)
生存報告
書く時間がほとんど取れてないです......
生存報告
書く時間がほとんど取れてないです......
843:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年09月30日(日) 08:08:47.66:Db7mGQx2o (1/1)
待ってる
待ってる
844:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月04日(木) 21:59:24.72:p6GkcQhFo (1/1)
まだなのか・・・
まだなのか・・・
845: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年10月07日(日) 12:55:11.32:TBezcgbmo (1/1)
待たせてしまってごめんなさい
三連休の間には絶対に続き投下しますのでもう少しお待ちを......
待たせてしまってごめんなさい
三連休の間には絶対に続き投下しますのでもう少しお待ちを......
846: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年10月09日(火) 01:28:11.02:4PVUPQiIo (1/6)
投下します
投下します
847: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年10月09日(火) 01:29:53.59:4PVUPQiIo (2/6)
――――
魔女は人気のないところを好む。探すならそういうところからが鉄則だ。
美樹さやかはほむらから教わった基本通りに魔女を捜索していた。人通りの少ない裏通りからソウルジェムの輝きだけを頼りに歩みを進めている。
毎歩毎歩でソウルジェムの点滅間隔が短くなっていくのがわかる。方向は正しいようだ。
次のY字路を曲がればその先には今や寂れつつある工場集合地帯があるはずだ。おそらくはどこかの廃工場辺りに魔女はいるのだろう。
さやか「あ、」
杏子「あ、」
と、そこで聞き覚えのある少女の声。道の合流地点でさやかは思いがけない人物と遭遇した。
さやか「あんたは......えっと」
杏子「杏子だよ、佐倉杏子」
赤い魔法少女服ではなく私服だが、目の前の存在は確かに昨日共闘し、かつ敵対した少女だった。
フレンダ「あ、昨日のお漏らし少女」
杏子の後ろから続いて金髪の少女が出てきた。フレンダ=セイヴェルンだ。
さやか「お漏らし言うな! あたしには美樹さやかって名前があるって言ってるじゃんか!」
フレンダ「ごめんごめん」
テヘッと舌を出した誠意のない謝罪をするフレンダ。
――――
魔女は人気のないところを好む。探すならそういうところからが鉄則だ。
美樹さやかはほむらから教わった基本通りに魔女を捜索していた。人通りの少ない裏通りからソウルジェムの輝きだけを頼りに歩みを進めている。
毎歩毎歩でソウルジェムの点滅間隔が短くなっていくのがわかる。方向は正しいようだ。
次のY字路を曲がればその先には今や寂れつつある工場集合地帯があるはずだ。おそらくはどこかの廃工場辺りに魔女はいるのだろう。
さやか「あ、」
杏子「あ、」
と、そこで聞き覚えのある少女の声。道の合流地点でさやかは思いがけない人物と遭遇した。
さやか「あんたは......えっと」
杏子「杏子だよ、佐倉杏子」
赤い魔法少女服ではなく私服だが、目の前の存在は確かに昨日共闘し、かつ敵対した少女だった。
フレンダ「あ、昨日のお漏らし少女」
杏子の後ろから続いて金髪の少女が出てきた。フレンダ=セイヴェルンだ。
さやか「お漏らし言うな! あたしには美樹さやかって名前があるって言ってるじゃんか!」
フレンダ「ごめんごめん」
テヘッと舌を出した誠意のない謝罪をするフレンダ。
848: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年10月09日(火) 01:30:22.92:4PVUPQiIo (3/6)
よく見れば、そのフレンダの後ろに千歳ゆま、加えてさやかの知らない少年少女がいた。
「知り合いなのか?」
グループ内唯一の少年が質問した。さやかから見ても頭が悪そうな、いかにも不良ですと主張しているような風貌の少年だ。
「超あれじゃないですか? 昨日言ってた新人魔法少女」
答えを提示したのはまた別の少女。歳は小学校高学年から中学生辺りだろうか。丁寧な口調だが、決して目上に対して言っている風ではない。あと超可愛い。
他にももう一人、眠たげな目をした少女がいたが、彼女はどこか上の空で何も喋らなかった。
さやか「あたしのことはいいの。で? あんたたちも魔女狙い?」
思わず冷たい言い方になったと自分でも気が付いたが、さやかはそれでも良いと思った。
この目の前の佐倉杏子は、さやかとほむらを殺そうとした狂人に荷担した危険人物たり得る存在だったからだ。
それでも、一緒に戦った時の感触がそれを心の中で否定しようとして。だからこそ、さやかは無視ではなく質問という形を選択したのだった。
杏子「まーな。アタシらはちょっと多めにグリーフシードが必要だからさ」
杏子はさやかの様子を気にせず、正直に白状する。
さやか「多人数で組んでるから? それだったらあたしも引く理由はないよね」
杏子たちの行動理由を聞いて、さやかはポケットの中のグリーフシードを握りしめながら鋭く睨んだ。
よく見れば、そのフレンダの後ろに千歳ゆま、加えてさやかの知らない少年少女がいた。
「知り合いなのか?」
グループ内唯一の少年が質問した。さやかから見ても頭が悪そうな、いかにも不良ですと主張しているような風貌の少年だ。
「超あれじゃないですか? 昨日言ってた新人魔法少女」
答えを提示したのはまた別の少女。歳は小学校高学年から中学生辺りだろうか。丁寧な口調だが、決して目上に対して言っている風ではない。あと超可愛い。
他にももう一人、眠たげな目をした少女がいたが、彼女はどこか上の空で何も喋らなかった。
さやか「あたしのことはいいの。で? あんたたちも魔女狙い?」
思わず冷たい言い方になったと自分でも気が付いたが、さやかはそれでも良いと思った。
この目の前の佐倉杏子は、さやかとほむらを殺そうとした狂人に荷担した危険人物たり得る存在だったからだ。
それでも、一緒に戦った時の感触がそれを心の中で否定しようとして。だからこそ、さやかは無視ではなく質問という形を選択したのだった。
杏子「まーな。アタシらはちょっと多めにグリーフシードが必要だからさ」
杏子はさやかの様子を気にせず、正直に白状する。
さやか「多人数で組んでるから? それだったらあたしも引く理由はないよね」
杏子たちの行動理由を聞いて、さやかはポケットの中のグリーフシードを握りしめながら鋭く睨んだ。
849: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年10月09日(火) 01:30:49.15:4PVUPQiIo (4/6)
多勢に無勢とは思わなかった。昨日の記憶から考えれば、戦闘向けの魔法少女は杏子一人のみ。ゆまはあくまでサポート役であり、フレンダと他の新顔はそもそも魔法少女ですらない。
つまり戦闘向けの魔法少女であるはずのさやかに対応できる戦力だけを見れば一対一と変わらないはずだからだ。
杏子「はぁ......結局そうなるのかよ」
そんな素人らしい思惑を見抜いた杏子は思わず溜め息を吐いた。
杏子「いいぜ、やってやろうじゃん。力ずくでわからせるって方針は嫌いじゃないしな」
そう言って杏子も目付きが変わる。意識を切り替えて魔法少女としての戦闘準備を開始しようとして。
フレンダ「ちょっとタンマ」
フレンダが杏子の前の出た。
杏子「......フレンダ」
フレンダ「ここは私に任せてよ」
さやか「何? あんたがあたしの相手するの? なめてるの?」
突然横から入ってきた部外者にさやかはかちんときた。
さやか「魔法少女でもないくせに出張らないでよ。言っとくけど、これは喧嘩じゃなくて殺し合いだよ? 命の保障とかないからね」
瞬時に青い装束、魔法少女の姿に変身すると手に持ったサーベルの剣先をフレンダに向ける。
多勢に無勢とは思わなかった。昨日の記憶から考えれば、戦闘向けの魔法少女は杏子一人のみ。ゆまはあくまでサポート役であり、フレンダと他の新顔はそもそも魔法少女ですらない。
つまり戦闘向けの魔法少女であるはずのさやかに対応できる戦力だけを見れば一対一と変わらないはずだからだ。
杏子「はぁ......結局そうなるのかよ」
そんな素人らしい思惑を見抜いた杏子は思わず溜め息を吐いた。
杏子「いいぜ、やってやろうじゃん。力ずくでわからせるって方針は嫌いじゃないしな」
そう言って杏子も目付きが変わる。意識を切り替えて魔法少女としての戦闘準備を開始しようとして。
フレンダ「ちょっとタンマ」
フレンダが杏子の前の出た。
杏子「......フレンダ」
フレンダ「ここは私に任せてよ」
さやか「何? あんたがあたしの相手するの? なめてるの?」
突然横から入ってきた部外者にさやかはかちんときた。
さやか「魔法少女でもないくせに出張らないでよ。言っとくけど、これは喧嘩じゃなくて殺し合いだよ? 命の保障とかないからね」
瞬時に青い装束、魔法少女の姿に変身すると手に持ったサーベルの剣先をフレンダに向ける。
850: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年10月09日(火) 01:31:16.70:4PVUPQiIo (5/6)
フレンダ「結局、それが素人の発想ってわけよ」
まるで上から目線でやれやれと言うような口調でフレンダは諭す。
さやか「あたしはバケモノだよ? バケモノに人間が敵うと思ってんの?」
その言いぶりにさやかの頭にさらに血が上った。もう杏子が止めてもさやかは止まらないだろう。
フレンダ「そんなこと言いながらどうせ人間が反応できない速度で峰打ちでもやって気絶させて終わり、そんな感じの戦闘をイメージしてるんでしょ?」
しかしフレンダはさやかの甘さを見抜いていた。それがさやかには余計癪に障る。
さやかはサーベルのグリップを強く握り込み、下半身に力を籠める。いつでも加速してフレンダを肉塊にもできる体勢を整える。
それを理解してなお、フレンダは余裕を崩さない。
フレンダ「あんまり殺し合いってものをナメんじゃないわよ。学園都市の闇の暗さ、見せてあげる」
フレンダ「結局、それが素人の発想ってわけよ」
まるで上から目線でやれやれと言うような口調でフレンダは諭す。
さやか「あたしはバケモノだよ? バケモノに人間が敵うと思ってんの?」
その言いぶりにさやかの頭にさらに血が上った。もう杏子が止めてもさやかは止まらないだろう。
フレンダ「そんなこと言いながらどうせ人間が反応できない速度で峰打ちでもやって気絶させて終わり、そんな感じの戦闘をイメージしてるんでしょ?」
しかしフレンダはさやかの甘さを見抜いていた。それがさやかには余計癪に障る。
さやかはサーベルのグリップを強く握り込み、下半身に力を籠める。いつでも加速してフレンダを肉塊にもできる体勢を整える。
それを理解してなお、フレンダは余裕を崩さない。
フレンダ「あんまり殺し合いってものをナメんじゃないわよ。学園都市の闇の暗さ、見せてあげる」
851: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年10月09日(火) 01:31:42.28:4PVUPQiIo (6/6)
短くてごめんなさい
できるだけ暇を見つけて続き書きます
短くてごめんなさい
できるだけ暇を見つけて続き書きます
852:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月09日(火) 09:07:52.66:8huP9CyIO (1/1)
乙
乙
853:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月09日(火) 19:51:50.48:eNrGXllZo (1/1)
調子に乗ってフレ/ンダフラグが立ってるのにさやかちゃんが勝つ姿が想像できない
調子に乗ってフレ/ンダフラグが立ってるのにさやかちゃんが勝つ姿が想像できない
854:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月09日(火) 21:08:42.98:lkqEmz6r0 (1/1)
杏子「GS多めに必要です」
↓
さやか「バトルだ!!」
何故そうなる
杏子「GS多めに必要です」
↓
さやか「バトルだ!!」
何故そうなる
855:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月10日(水) 01:20:35.84:OC272bqW0 (1/1)
坊やだからさ
冗談は程々にして乙
坊やだからさ
冗談は程々にして乙
856:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月11日(木) 18:50:12.66:ubrKijqgo (1/1)
新約5巻でとんでもないことになったな
>>1はどうするんだろ
新約5巻でとんでもないことになったな
>>1はどうするんだろ
857:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月12日(金) 20:00:22.12:F+VwYj7D0 (1/1)
所詮はパラレルワールド
大丈夫だ、問題ない
しかしビビるどころかめっちゃキレてたね
所詮はパラレルワールド
大丈夫だ、問題ない
しかしビビるどころかめっちゃキレてたね
858:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月13日(土) 16:52:27.23:WHWmI1jzo (1/1)
原作の復活フレンダはクローンかダクマタで作った偽物とかだろうな
自業自得なのになんであんなにキレてるのかわからんけどww
原作の復活フレンダはクローンかダクマタで作った偽物とかだろうな
自業自得なのになんであんなにキレてるのかわからんけどww
859:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月14日(日) 04:15:52.67:09vHVAKm0 (1/1)
どのみち心理定規のスキル使われたら黙秘は不可能だけどね
多分自分で喋ったけど
どのみち心理定規のスキル使われたら黙秘は不可能だけどね
多分自分で喋ったけど
860:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月15日(月) 01:30:39.56:C/73OdQW0 (1/1)
でもかまちーのことだからなぁ・・・
あの裏切りの本当の理由は?みたいに後付けでなんらかの事情をでっち上げる可能性もある
でもかまちーのことだからなぁ・・・
あの裏切りの本当の理由は?みたいに後付けでなんらかの事情をでっち上げる可能性もある
861:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月16日(火) 00:58:07.55:WhsW/+oP0 (1/1)
今までのパターンを考えるとフレンダにはいかにも同情を誘うような理由付けがされ、なんやかんやあった後に麦野を許すような展開になるんだろうなぁ
今までのパターンを考えるとフレンダにはいかにも同情を誘うような理由付けがされ、なんやかんやあった後に麦野を許すような展開になるんだろうなぁ
862: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年10月16日(火) 01:06:15.23:hcO4XjCoo (1/1)
生存報告
時間が取れないです......
ちなみに原作の彼女が本物でも偽物でも、このSSでは魔法少女システムがあるだけで世界が分岐してるので矛盾は生じない、と思います
生存報告
時間が取れないです......
ちなみに原作の彼女が本物でも偽物でも、このSSでは魔法少女システムがあるだけで世界が分岐してるので矛盾は生じない、と思います
863:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月16日(火) 16:16:15.98:apbCznuE0 (1/1)
自分のペースで書いてくれればいいよ^^
いつまででも舞ってる
自分のペースで書いてくれればいいよ^^
いつまででも舞ってる
864:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県):2012年10月17日(水) 00:50:01.55:CC1Mj04To (1/1)
∧_,,∧
. /\. (`・ω・ ́) /ヽ
| ●くろまる ⊂ ⊃ ●くろまる | ←>>863
ヽ/ / く \ /
(ノ⌒ヽ)
, - 、
\●くろまる/
∧,,∧ ∩
(`・/ヽ)ツ
(つ ●くろまる |'
/ \ /
( / ̄∪
,. - 、
\●くろまる/∧
∩ω・' ) /ヽ
ヽ つ. ●くろまる |
l ⊃ \ /
し' ́
∧_,,∧
. /\. (`・ω・ ́) /ヽ
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l ⊃ \ /
し' ́
865:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月17日(水) 23:16:46.18:DUbguZnz0 (1/1)
油断?違うねッ!!こいつは余裕てんだぜェ―――ッ!!!!!
油断?違うねッ!!こいつは余裕てんだぜェ―――ッ!!!!!
866:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県):2012年10月21日(日) 18:05:16.79:oBaO92D7o (1/1)
新刊買って積んでたら酷いネタバレを食らった
SS界隈は本当に地獄だぜフゥハハハー
新刊買って積んでたら酷いネタバレを食らった
SS界隈は本当に地獄だぜフゥハハハー
867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月22日(月) 21:50:56.99:MI5u6fDQ0 (1/1)
SSッ!!ネタバレせずにはいられない!!!!
SSッ!!ネタバレせずにはいられない!!!!
868: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年10月24日(水) 00:36:05.99:MFhWqqRbo (1/1)
生存報告
帰ったら寝て朝起きて即会社の繰り返し全然時間取れないです、ごめんなさい......
生存報告
帰ったら寝て朝起きて即会社の繰り返し全然時間取れないです、ごめんなさい......
869:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月25日(木) 22:35:17.65:vTmsjkSC0 (1/1)
ステイルクロスが落ちちまった・・・垣根クロスもいつの間にか落ちてたし
もうこれで残ってる禁書クロスはここと一方風斬だけだ
ステイルクロスが落ちちまった・・・垣根クロスもいつの間にか落ちてたし
もうこれで残ってる禁書クロスはここと一方風斬だけだ
870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県):2012年10月28日(日) 10:09:32.82:0JEsb5QRo (1/1)
ステイルクロスは本編終わってたからまだいいけど、最近(でもないか?)いいトコで
エタるのが多い気がするなぁ。 勿体ない。
ここはなんとか完結して欲しいもんだ。 続き気になるし。
ステイルクロスは本編終わってたからまだいいけど、最近(でもないか?)いいトコで
エタるのが多い気がするなぁ。 勿体ない。
ここはなんとか完結して欲しいもんだ。 続き気になるし。
871: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年10月29日(月) 01:04:15.48:r+Tnzaryo (1/1)
生存報告
明日から沖縄行ってくるので嫁の機嫌が良ければ時間が取れそうです
生存報告
明日から沖縄行ってくるので嫁の機嫌が良ければ時間が取れそうです
872:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年10月29日(月) 11:43:36.58:W8vZjU7IO (1/1)
尻に敷かれてるんですか...投下がきてくれるとそれはとっても嬉しいなって
尻に敷かれてるんですか...投下がきてくれるとそれはとっても嬉しいなって
873: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月01日(木) 03:31:34.82:/nUd+kCto (1/1)
飛行機の中で粗方、次の投下分は書けたので推敲が終わり次第投下します。
>>872
尻に敷かれてるわけじゃなくて、あんまりほったらかしにすると拗ねられるだけです
飛行機の中で粗方、次の投下分は書けたので推敲が終わり次第投下します。
>>872
尻に敷かれてるわけじゃなくて、あんまりほったらかしにすると拗ねられるだけです
874:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年11月01日(木) 16:31:16.60:OBVolabr0 (1/1)
仕事が忙しいとはいえ奥さんないがしろにしたらあかんよ
仕事が忙しいとはいえ奥さんないがしろにしたらあかんよ
875: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:26:57.20:a6bppQw4o (1/11)
投下します
投下します
876: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:27:27.33:a6bppQw4o (2/11)
――――
それはさながら、映画のワンシーンのようだった。
黄昏時の暗い夕日の中を八つ首の純白の巨竜が暴れ、それの周囲を純白の翼を持った少女が飛び回るという、見る者がいるならば思わず感嘆の息を漏らす迫力の図。
しかし、それは無茶苦茶で破茶滅茶で。
そこは何も人のいない魔女の結界内などではない。
巨竜が一つのビルをその首で打ち砕き顎で噛み砕き足で踏み砕き。その度に大量の犠牲者が出ているはずだろう。
どちらも正気ではなかった。狂気すらも通り越していた。
キリカ「はぁっ......はぁっ......」
特に、呉キリカの姿はぞっとするものだった。
首から下の左半身は全て白い膜で覆われ、人間の体という熱を感じさせない。左腕からは巨大な翼が肘の位置から伸びていて、それを天使と呼ぶにはあまりにもおぞましい。
もう半身には大小様々の傷が付き、なぜか魔法少女の肉体のはずなのに血が止まらずに流れ続けている。魔法少女服すら修復する余裕がないのか、彼女の風貌はまるで全裸にぼろ切れを羽織っているだけのようにも見えた。
対して、巨竜のこの世のものでない肉体は綺麗なものであった。当然だ、『Equ.DarkMatter』がある限り、病理はダメージを修復し続けることができるのだから。
――――
それはさながら、映画のワンシーンのようだった。
黄昏時の暗い夕日の中を八つ首の純白の巨竜が暴れ、それの周囲を純白の翼を持った少女が飛び回るという、見る者がいるならば思わず感嘆の息を漏らす迫力の図。
しかし、それは無茶苦茶で破茶滅茶で。
そこは何も人のいない魔女の結界内などではない。
巨竜が一つのビルをその首で打ち砕き顎で噛み砕き足で踏み砕き。その度に大量の犠牲者が出ているはずだろう。
どちらも正気ではなかった。狂気すらも通り越していた。
キリカ「はぁっ......はぁっ......」
特に、呉キリカの姿はぞっとするものだった。
首から下の左半身は全て白い膜で覆われ、人間の体という熱を感じさせない。左腕からは巨大な翼が肘の位置から伸びていて、それを天使と呼ぶにはあまりにもおぞましい。
もう半身には大小様々の傷が付き、なぜか魔法少女の肉体のはずなのに血が止まらずに流れ続けている。魔法少女服すら修復する余裕がないのか、彼女の風貌はまるで全裸にぼろ切れを羽織っているだけのようにも見えた。
対して、巨竜のこの世のものでない肉体は綺麗なものであった。当然だ、『Equ.DarkMatter』がある限り、病理はダメージを修復し続けることができるのだから。
877:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県):2012年11月03日(土) 21:27:28.80:gFN3hxkGo (1/2)
よしきた、支援
よしきた、支援
878: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:27:52.76:a6bppQw4o (3/11)
病理「驚きましたよ、データ的には魔法少女の戦略的価値はここまで高いものではなかったのですが」
しかし、追い詰められていたのは病理の方だった。
病理、つまり巨竜の八つの頭の額にはソウルジェムが見えた。そして、それ以外の箇所には見当たらない。
それは大量の『Equ.DarkMatter』をキリカは八つにまで減らしたということを意味する。
病理「けれど、貴方はここまででしょうか」
にもかかわらず、病理は勝利宣言をする。
病理「『未元物質』を素材とした武器に魔力を通してさらに特異なものと変化させる、発想は良かったのですが」
巨竜の口がそれぞれ、ニタァ、と身の毛もよだつ笑みを浮かべた。病理の意思としては微笑みのつもりかもしれないが、肉体がそれを表現するにはあまりに怪物すぎた。
病理「不死性を獲得した者同士の戦闘においては愚策すぎます。それではいつかソウルジェムが濁りきり、活動限界を迎えてしまうではないですか」
病理の言葉はまったくもってその通りだった。キリカのソウルジェムは既にかなり消耗していて、残り僅か八つの『Equ.DarkMatter』を破壊するという目標はあまりに高すぎた。
おそらく、全ての『Equ.DarkMatter』へと変えられたソウルジェムを砕き切る前にキリカ自身は魔女化してしまうだろう。
キリカ「そうだね......できれば、もう少し減らしてから使いたかったんだけど」
それでもキリカは後がないという口調ではなかった。仕方なく、という風に左腕を前に突き出す。
ドバッ、とキリカの左腕の白が爆発的に広がっていく。それは数十メートルにも伸びるほどの『未元物質』の翼。
病理「ああ、それと。『未元物質』プラス魔力の攻略法は解析し終わりました」
その瞬間になって、病理は絶望的な言葉を呟いた。そして、その通りに伸びてきた翼に巨竜の八つの口が噛み付き。
ボキリと。それはいとも容易く噛み砕かれ、力なく空に散っていく。
病理「驚きましたよ、データ的には魔法少女の戦略的価値はここまで高いものではなかったのですが」
しかし、追い詰められていたのは病理の方だった。
病理、つまり巨竜の八つの頭の額にはソウルジェムが見えた。そして、それ以外の箇所には見当たらない。
それは大量の『Equ.DarkMatter』をキリカは八つにまで減らしたということを意味する。
病理「けれど、貴方はここまででしょうか」
にもかかわらず、病理は勝利宣言をする。
病理「『未元物質』を素材とした武器に魔力を通してさらに特異なものと変化させる、発想は良かったのですが」
巨竜の口がそれぞれ、ニタァ、と身の毛もよだつ笑みを浮かべた。病理の意思としては微笑みのつもりかもしれないが、肉体がそれを表現するにはあまりに怪物すぎた。
病理「不死性を獲得した者同士の戦闘においては愚策すぎます。それではいつかソウルジェムが濁りきり、活動限界を迎えてしまうではないですか」
病理の言葉はまったくもってその通りだった。キリカのソウルジェムは既にかなり消耗していて、残り僅か八つの『Equ.DarkMatter』を破壊するという目標はあまりに高すぎた。
おそらく、全ての『Equ.DarkMatter』へと変えられたソウルジェムを砕き切る前にキリカ自身は魔女化してしまうだろう。
キリカ「そうだね......できれば、もう少し減らしてから使いたかったんだけど」
それでもキリカは後がないという口調ではなかった。仕方なく、という風に左腕を前に突き出す。
ドバッ、とキリカの左腕の白が爆発的に広がっていく。それは数十メートルにも伸びるほどの『未元物質』の翼。
病理「ああ、それと。『未元物質』プラス魔力の攻略法は解析し終わりました」
その瞬間になって、病理は絶望的な言葉を呟いた。そして、その通りに伸びてきた翼に巨竜の八つの口が噛み付き。
ボキリと。それはいとも容易く噛み砕かれ、力なく空に散っていく。
879: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:28:18.68:a6bppQw4o (4/11)
キリカ「知っていたよ、だから魔力なんて通してない。私が魔力を使ったのはこっちさ!」
キリカの一言に病理ははっとした。その時には既にキリカの右手に何かが握られているのがわかった。
それは光線銃のような形をしていた。一度引き金を引かれると電源が入るようで、すぐに銃身に兵器の性質を表す文字が表記される。
『Equ.MeltDowner』と。
病理「そんなものまで持ち出して――」
キリカ「遅いよ、遅くしたんだけど」
病理が反応する暇はなかった。キリカの動きが加速したかと思うと、光線銃の銃口から青白い、そして極太の電子の奔流が放たれる。
それは学園都市第四位『原子崩し』の一撃を再現した兵器。だがそれは未完成品だ。発動の時に生み出す熱が大きすぎて、常人では扱えないという致命的すぎる欠陥が存在する不完全なもの。
病理「一○しろまる○しろまるパーセント出力......! しかしそんなものは――」
キリカの速度に反応と判断が間に合ったのはさすが『木原』と言うべきか。
例え第四位の超能力者『原子崩し』の能力を再現した一撃だろうと、病理が扱うのは第二位の超能力者『未元物質』の力。防げばそれで終わり、と病理は『未元物質』の壁を作ることのみで処理をする。
しかし病理の判断は失敗だった。
キリカ「知っていたよ、だから魔力なんて通してない。私が魔力を使ったのはこっちさ!」
キリカの一言に病理ははっとした。その時には既にキリカの右手に何かが握られているのがわかった。
それは光線銃のような形をしていた。一度引き金を引かれると電源が入るようで、すぐに銃身に兵器の性質を表す文字が表記される。
『Equ.MeltDowner』と。
病理「そんなものまで持ち出して――」
キリカ「遅いよ、遅くしたんだけど」
病理が反応する暇はなかった。キリカの動きが加速したかと思うと、光線銃の銃口から青白い、そして極太の電子の奔流が放たれる。
それは学園都市第四位『原子崩し』の一撃を再現した兵器。だがそれは未完成品だ。発動の時に生み出す熱が大きすぎて、常人では扱えないという致命的すぎる欠陥が存在する不完全なもの。
病理「一○しろまる○しろまるパーセント出力......! しかしそんなものは――」
キリカの速度に反応と判断が間に合ったのはさすが『木原』と言うべきか。
例え第四位の超能力者『原子崩し』の能力を再現した一撃だろうと、病理が扱うのは第二位の超能力者『未元物質』の力。防げばそれで終わり、と病理は『未元物質』の壁を作ることのみで処理をする。
しかし病理の判断は失敗だった。
880: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:28:46.41:a6bppQw4o (5/11)
病理「なっ......!?」
物理攻撃では絶対に破れない壁を、物理法則上最強の電子は薄い紙を破るかのように容易に貫通した。
それも、極太だったはずの電子線は数多の本数に枝分かれし、瞬時に首を七つまでもぎ取った。
当然、その首のソウルジェムは砕かれたようだ。あまりの爆音にソウルジェムが割れる小さな音などかき消されてしまっているが、病理は七つの首から感覚がなくなるのを感じ取った。
しかし、それよりも、病理が思考しなければならない問題があった。
病理「なぜ、第四位の力などで......」
自身が作り出した防御壁が遅れて崩壊していく。
そこで、病理は気がついた。
空中に散っていく『未元物質』は自分の作った壁の破片だけではないことを。
それは羽毛の形をしていた。ふわふわと、あれだけのことがあったのに不自然なくらい緩やかに落下していた。
情報は、そこまでで十分だった。『木原』の頭脳は解析を即座に終了する。
病理「『未元物質』を『拡散支援半導体』として扱いましたね! 加えて回折により『原子崩し』としての性質が『未元物質』を貫通できるものと変化したわけですか」
理解すれば病理にとってはもう何も怖いものなどなかった。
病理「しかし先ほどの一撃で私を仕留めきれなかったのは失敗ですねえ。そこまでの出力を上げてしまえば、冷却されるまでに時間を要しますから二発目はすぐには撃てませんし、そもそも」
病理「なっ......!?」
物理攻撃では絶対に破れない壁を、物理法則上最強の電子は薄い紙を破るかのように容易に貫通した。
それも、極太だったはずの電子線は数多の本数に枝分かれし、瞬時に首を七つまでもぎ取った。
当然、その首のソウルジェムは砕かれたようだ。あまりの爆音にソウルジェムが割れる小さな音などかき消されてしまっているが、病理は七つの首から感覚がなくなるのを感じ取った。
しかし、それよりも、病理が思考しなければならない問題があった。
病理「なぜ、第四位の力などで......」
自身が作り出した防御壁が遅れて崩壊していく。
そこで、病理は気がついた。
空中に散っていく『未元物質』は自分の作った壁の破片だけではないことを。
それは羽毛の形をしていた。ふわふわと、あれだけのことがあったのに不自然なくらい緩やかに落下していた。
情報は、そこまでで十分だった。『木原』の頭脳は解析を即座に終了する。
病理「『未元物質』を『拡散支援半導体』として扱いましたね! 加えて回折により『原子崩し』としての性質が『未元物質』を貫通できるものと変化したわけですか」
理解すれば病理にとってはもう何も怖いものなどなかった。
病理「しかし先ほどの一撃で私を仕留めきれなかったのは失敗ですねえ。そこまでの出力を上げてしまえば、冷却されるまでに時間を要しますから二発目はすぐには撃てませんし、そもそも」
881: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:29:39.48:a6bppQw4o (6/11)
壁が全て崩れ去り、病理の視界がクリアになる。キリカの様子が確認できた。
病理「反動に肉体が耐えられるわけがありません」
右半身を、熱で焼かれて炭と化したキリカの様子が。
病理「貴方の魔法少女参照の形状変化も魔力を消費していましたね? だからこそ、途中からフレンダ=セイヴェルン参照の形状変化ではなく、純粋に『未元物質』の力で傷を治癒していた」
右半身は真っ黒になっていて、そこに白が覆い被さっていく。
病理「そう、そう! だから貴方はそうするしかない! 傷を癒やすために肉体を『未元物質』に置き換えなければならない!」
病理の、巨竜の最後の頭が大きく口を開け、その中から舌に当たる部分に女性のシルエットが現れた。
病理「形状変化、インキュベーター参照。ソウルジェム以外を取り込ませてもらいますよ」
その女性のシルエットが口を大きく開ける。人間サイズの口にもかかわらず、脅威は巨竜の口に勝るとも劣らないものに感じられた。
インキュベーターを参照した形状変化は、彼らの共食いによるエネルギー伝達を再現する。つまり、『未元物質』を食らう『未元物質』となる。
相手の精神も同時に取り込むことになるため、自分以外の者の装備した『Equ.DarkMatter』を食すのはリスクが伴うが、ここまで疲弊したキリカならば問題はないだろう。
そうして食らって、ソウルジェムを持ち帰り、かつて取得したDNAマップから肉体を再生し、モルモットとして再利用しようと。病理が今後の計画について考え始めたところで。
キリカの左腕に何かが握られているのかが、いや何かが担がれているのがわかった。
それは、巨大な筒のように見えた。トリガーがついていて、つまりそれが大砲なのだと理解できる。
電源が入る。LEDライトが文字を示す。
表示は、『Equ.RailGun』。
壁が全て崩れ去り、病理の視界がクリアになる。キリカの様子が確認できた。
病理「反動に肉体が耐えられるわけがありません」
右半身を、熱で焼かれて炭と化したキリカの様子が。
病理「貴方の魔法少女参照の形状変化も魔力を消費していましたね? だからこそ、途中からフレンダ=セイヴェルン参照の形状変化ではなく、純粋に『未元物質』の力で傷を治癒していた」
右半身は真っ黒になっていて、そこに白が覆い被さっていく。
病理「そう、そう! だから貴方はそうするしかない! 傷を癒やすために肉体を『未元物質』に置き換えなければならない!」
病理の、巨竜の最後の頭が大きく口を開け、その中から舌に当たる部分に女性のシルエットが現れた。
病理「形状変化、インキュベーター参照。ソウルジェム以外を取り込ませてもらいますよ」
その女性のシルエットが口を大きく開ける。人間サイズの口にもかかわらず、脅威は巨竜の口に勝るとも劣らないものに感じられた。
インキュベーターを参照した形状変化は、彼らの共食いによるエネルギー伝達を再現する。つまり、『未元物質』を食らう『未元物質』となる。
相手の精神も同時に取り込むことになるため、自分以外の者の装備した『Equ.DarkMatter』を食すのはリスクが伴うが、ここまで疲弊したキリカならば問題はないだろう。
そうして食らって、ソウルジェムを持ち帰り、かつて取得したDNAマップから肉体を再生し、モルモットとして再利用しようと。病理が今後の計画について考え始めたところで。
キリカの左腕に何かが握られているのかが、いや何かが担がれているのがわかった。
それは、巨大な筒のように見えた。トリガーがついていて、つまりそれが大砲なのだと理解できる。
電源が入る。LEDライトが文字を示す。
表示は、『Equ.RailGun』。
882: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:30:21.57:a6bppQw4o (7/11)
キリカ「こっちは素直に、『未元物質』の銃弾だよ」
それが放たれた。
本来なら一○しろまる○しろまるパーセント出力の『Equ.MeltDowner』も、『Equ.RailGun』も、充電時間が必要のはずだった。
しかしそれはキリカの固有魔法で限りなく短縮され、ほとんど意識せずに使用することが可能だった。
病理「それはテレスティー――」
病理は即座に理解し、対応しようとした。しかし、それはなぜか間に合わない。
学園都市第三位『超電磁砲』の力で加速させられた学園都市第二位『未元物質』の力が発射される。
まともな軌道は描いていなかった。音速の三倍の初速で放たれた銃弾は空気摩擦ですぐに真っ赤に変色し、直進『しない』。
まるで数学の図形を見ているかのように、綺麗な波形を描いて、さらに加速しながら空中を突き進む。
あまりに速度を得た銃弾は常人を超えた魔法少女の目にすらもその姿を光線と錯覚させた。
描いた軌跡により残像が横に広がり、空中を突き進むオレンジ色の刃にも見えた。
つまり、天使の羽を持つ者による赤色の剣の一撃に見えた。
キリカ「こっちは素直に、『未元物質』の銃弾だよ」
それが放たれた。
本来なら一○しろまる○しろまるパーセント出力の『Equ.MeltDowner』も、『Equ.RailGun』も、充電時間が必要のはずだった。
しかしそれはキリカの固有魔法で限りなく短縮され、ほとんど意識せずに使用することが可能だった。
病理「それはテレスティー――」
病理は即座に理解し、対応しようとした。しかし、それはなぜか間に合わない。
学園都市第三位『超電磁砲』の力で加速させられた学園都市第二位『未元物質』の力が発射される。
まともな軌道は描いていなかった。音速の三倍の初速で放たれた銃弾は空気摩擦ですぐに真っ赤に変色し、直進『しない』。
まるで数学の図形を見ているかのように、綺麗な波形を描いて、さらに加速しながら空中を突き進む。
あまりに速度を得た銃弾は常人を超えた魔法少女の目にすらもその姿を光線と錯覚させた。
描いた軌跡により残像が横に広がり、空中を突き進むオレンジ色の刃にも見えた。
つまり、天使の羽を持つ者による赤色の剣の一撃に見えた。
883: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:31:15.01:a6bppQw4o (8/11)
木原病理は知らないだろう。自分の肉体の属性に。
呉キリカは知らないだろう。自分の攻撃の性質に。
それが、科学ではなく魔術ではどういう意味を持つかということを二人とも、知るはずがないだろう。
本来ならば、木原病理のスペックでこの連撃には対応できた。しかし、それの持つ意味が偶然にも、あまりにも呉キリカに有利すぎた。
それはさながら、ドラゴンという悪を滅する天使長という、いかにも勝利の約束されたシチュエーション。
結果は、明白だった。
ズドンという発射音が周囲に届いた頃には、病理の最後のソウルジェムと、彼女のシルエットが存在していた頭は蒸発していた。
頭脳を失った巨竜の肉体が地響きを立てて崩れ倒れる。
そうして、あれだけ不死身を誇っていた肉体は、ぴくりとも動かなくなった。
キリカ「はぁっ......はぁっ......や、やったかな......?」
そこでやっと、キリカは緊張から解放された。
キリカ「手こずっ、た......学園都市は、厄介だね......」
けれどもキリカの目的は病理の討伐ではない。
キリカ「早く、暁美ほむらと......織莉子の言ってた、あいつを、殺さないと......」
思うように動かない肉体を無理矢理動かし、本来向かう予定だった地点へと足を踏み出す。
木原病理は知らないだろう。自分の肉体の属性に。
呉キリカは知らないだろう。自分の攻撃の性質に。
それが、科学ではなく魔術ではどういう意味を持つかということを二人とも、知るはずがないだろう。
本来ならば、木原病理のスペックでこの連撃には対応できた。しかし、それの持つ意味が偶然にも、あまりにも呉キリカに有利すぎた。
それはさながら、ドラゴンという悪を滅する天使長という、いかにも勝利の約束されたシチュエーション。
結果は、明白だった。
ズドンという発射音が周囲に届いた頃には、病理の最後のソウルジェムと、彼女のシルエットが存在していた頭は蒸発していた。
頭脳を失った巨竜の肉体が地響きを立てて崩れ倒れる。
そうして、あれだけ不死身を誇っていた肉体は、ぴくりとも動かなくなった。
キリカ「はぁっ......はぁっ......や、やったかな......?」
そこでやっと、キリカは緊張から解放された。
キリカ「手こずっ、た......学園都市は、厄介だね......」
けれどもキリカの目的は病理の討伐ではない。
キリカ「早く、暁美ほむらと......織莉子の言ってた、あいつを、殺さないと......」
思うように動かない肉体を無理矢理動かし、本来向かう予定だった地点へと足を踏み出す。
884: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:31:41.46:a6bppQw4o (9/11)
同時にどこからともなくグリーフシードを取り出した。それを自分の腰のソウルジェムに当てて穢れを取り除く。一度でグリーフシードは使用限界を迎えてしまったが、これで肉体回復に魔力を回せるだろう。
『Equ.DarkMatter』の調子を確かめる。病理との戦闘でだいぶ無理に使ってしまったせいか、思うように動かない気がした。この状態で形状変化を使うのは危険と判断。
それでも彼女は目的を達成するために急ぐ。ただの歩みに固有魔法を使い、移動時間を短縮する。
思うように動かないとはいえ、魔力と『未元物質』で強化された肉体と固有魔法により、目的地はぐんぐん近づいていって。
「呉キリカ、だな?」
ぞわりと。キリカの全身の神経から危険信号が脳へと送られた。
思わず、キリカは目的があるのをわかっていても足を止めてしまう。
それほどまで、その声は危険を孕んでいた。
男の声だった。
聞こえたのは背後からだった。
ゆっくりと、キリカはその方向へと振り向いた。
それはスーツを着た金髪の男だった。整った顔立ちをしていて、姿勢も美しく、貴族という言葉が似合う男だった。
年は若作りをしているようだが、三○しろまる代半ばだろう。ところどころに隠しきれない渋みが滲み出ている。
同時にどこからともなくグリーフシードを取り出した。それを自分の腰のソウルジェムに当てて穢れを取り除く。一度でグリーフシードは使用限界を迎えてしまったが、これで肉体回復に魔力を回せるだろう。
『Equ.DarkMatter』の調子を確かめる。病理との戦闘でだいぶ無理に使ってしまったせいか、思うように動かない気がした。この状態で形状変化を使うのは危険と判断。
それでも彼女は目的を達成するために急ぐ。ただの歩みに固有魔法を使い、移動時間を短縮する。
思うように動かないとはいえ、魔力と『未元物質』で強化された肉体と固有魔法により、目的地はぐんぐん近づいていって。
「呉キリカ、だな?」
ぞわりと。キリカの全身の神経から危険信号が脳へと送られた。
思わず、キリカは目的があるのをわかっていても足を止めてしまう。
それほどまで、その声は危険を孕んでいた。
男の声だった。
聞こえたのは背後からだった。
ゆっくりと、キリカはその方向へと振り向いた。
それはスーツを着た金髪の男だった。整った顔立ちをしていて、姿勢も美しく、貴族という言葉が似合う男だった。
年は若作りをしているようだが、三○しろまる代半ばだろう。ところどころに隠しきれない渋みが滲み出ている。
885: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:32:12.50:a6bppQw4o (10/11)
だが、キリカはそんな男の容姿などどうでもよかった。
見た目ではない。本能がこの男の内面を、実力を看破して。現在の自分の不調を鑑みて。
最悪だと、警告していた。
キリカ「だ、れ......?」
声が思わず掠れた。
「すまないな、騎士道に反するとはわかっているのだが、名乗ることはできない」
どうして自分にはこんなに邪魔する者がいるのかと嘆きたくなった。
「名乗るとすればそうだな、私は、英国『騎士派』のトップを務めている騎士団長とだけ名乗らせてもらおうか」
――絶望的な第二戦が、開始される。
だが、キリカはそんな男の容姿などどうでもよかった。
見た目ではない。本能がこの男の内面を、実力を看破して。現在の自分の不調を鑑みて。
最悪だと、警告していた。
キリカ「だ、れ......?」
声が思わず掠れた。
「すまないな、騎士道に反するとはわかっているのだが、名乗ることはできない」
どうして自分にはこんなに邪魔する者がいるのかと嘆きたくなった。
「名乗るとすればそうだな、私は、英国『騎士派』のトップを務めている騎士団長とだけ名乗らせてもらおうか」
――絶望的な第二戦が、開始される。
886: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月03日(土) 21:33:28.83:a6bppQw4o (11/11)
投下終わり
今度から20時間労働くらいになりそうなんで、続き書く時間見つけるのに頑張ります
投下終わり
今度から20時間労働くらいになりそうなんで、続き書く時間見つけるのに頑張ります
887:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県):2012年11月03日(土) 21:40:27.67:gFN3hxkGo (2/2)
乙乙
乙乙
888:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012年11月03日(土) 22:14:00.83:1UfOO3tbo (1/1)
そろそろ死ぬんじゃねえのこの人
そろそろ死ぬんじゃねえのこの人
889:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年11月04日(日) 17:20:31.04:LO0ypNVIO (1/1)
生存報告さえあればいくらでも待てる
倒れないようご自愛を
生存報告さえあればいくらでも待てる
倒れないようご自愛を
890:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012年11月05日(月) 23:39:51.81:p3gm+l0To (1/1)
イギリス外の騎士団長って雑魚じゃないの?
イギリス外の騎士団長って雑魚じゃないの?
891:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県):2012年11月06日(火) 00:20:51.48:U4fdZ5Ry0 (1/1)
騎士団長はカーテナの補助なしでも聖人クラスの力はあったはず
騎士団長はカーテナの補助なしでも聖人クラスの力はあったはず
892: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月06日(火) 03:02:23.91:wGDAGts1o (1/2)
>>30,33
やっぱりそうか・・・
アンテナまで完全にある純正品って出回ってないのかなあ
>>30,33
やっぱりそうか・・・
アンテナまで完全にある純正品って出回ってないのかなあ
893: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月06日(火) 03:02:54.51:wGDAGts1o (2/2)
誤爆しましたごめんなさい
続きはちゃんと書いてますので許してください
誤爆しましたごめんなさい
続きはちゃんと書いてますので許してください
894: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月12日(月) 03:06:45.78:AL2HOEbPo (1/1)
生存報告
すみません、なるべく早く投下するようにしますのでもう少しお待ちを......
生存報告
すみません、なるべく早く投下するようにしますのでもう少しお待ちを......
895:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年11月12日(月) 15:50:15.53:OvlJZT0lo (1/1)
生存報告乙
生存報告乙
896: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月18日(日) 00:39:23.61:n2RGrrI/o (1/1)
生存報告
人間は休まないといけないって勉強しました......
生存報告
人間は休まないといけないって勉強しました......
897:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2012年11月21日(水) 16:58:47.42:LoT/MXQIo (1/1)
追いついてしまった
落ちなければいいさ、ゆっくり休んでくれ
追いついてしまった
落ちなければいいさ、ゆっくり休んでくれ
898: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年11月26日(月) 21:47:50.72:0XKiN+Zvo (1/1)
生存戦略
時間がまるでなくてまるで書けてないです、申し訳ない......
明日の飛行機に乗ってる間に体力が残ってれば書きますのでお待ち下さい
生存戦略
時間がまるでなくてまるで書けてないです、申し訳ない......
明日の飛行機に乗ってる間に体力が残ってれば書きますのでお待ち下さい
899:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月01日(土) 04:13:25.08:PDkw6IOIO (1/1)
生存報告乙です
生存報告乙です
900: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年12月02日(日) 19:40:10.82:WMllYJ0Jo (1/1)
生存報告
往復の飛行機どっちも体力保ちませんでした......
明後日また飛行機乗るので次こそは......
生存報告
往復の飛行機どっちも体力保ちませんでした......
明後日また飛行機乗るので次こそは......
901: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年12月10日(月) 00:24:15.65:UV6pQPVwo (1/1)
生存報告......
なんとかある程度書けたので、時間を見つけて推敲した後に投下します
もう少しお待ちくださいませ
生存報告......
なんとかある程度書けたので、時間を見つけて推敲した後に投下します
もう少しお待ちくださいませ
902:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月10日(月) 00:40:47.45:WzHNjQTt0 (1/1)
乙
取り敢えず生きていてくれ......
乙
取り敢えず生きていてくれ......
903:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月11日(火) 12:25:08.99:XnDNZXpz0 (1/1)
無茶するなよ...
無茶するなよ...
904:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月13日(木) 01:22:57.80:3KYi3gvy0 (1/1)
生存報告があるだけで十分だよ。
生存報告があるだけで十分だよ。
905: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年12月19日(水) 02:40:54.23:J2HRyLRjo (1/1)
生存報告
夜行バスって電気落とされるのね......知らなかった
明日こそ日付変わる前に帰って仕上げます。明日こそ......
生存報告
夜行バスって電気落とされるのね......知らなかった
明日こそ日付変わる前に帰って仕上げます。明日こそ......
906:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月19日(水) 23:44:00.49:iMs9jAJo0 (1/1)
生存報告乙乙
死ぬなよ...
生存報告乙乙
死ぬなよ...
907:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月20日(木) 02:29:52.56:XEQMVEoY0 (1/1)
頼むぞ・・・
頼むぞ・・・
908:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月23日(日) 19:16:10.83:pXwT1EeVo (1/1)
自分のリアルの方が大事だからね
無理せず余裕あるときに投下してくれ
自分のリアルの方が大事だからね
無理せず余裕あるときに投下してくれ
909:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月23日(日) 20:42:13.11:w7OIYiKa0 (1/1)
保守
保守
910: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年12月26日(水) 03:11:28.72:AaojWMzqo (1/5)
投下します
投下します
911: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年12月26日(水) 03:12:12.98:AaojWMzqo (2/5)
――――
時は静止していた。それは決して魔法の力ではなく、物理現象として状況が膠着していた。
それは、美樹さやかがフレンダ=セイヴェルンの眼前にサーベルの切っ先を突きつけている、という形で。
チェックメイトだった。王手だった。二人の表情から、誰の目から見てももう勝負は決していたのがわかった。
さやか「なんで、よ......」
フレンダの勝利ということが。
さやか「なんで、なんでただの人間のアンタにバケモノの私が......っ!」
今にも泣きそうな表情でさやかは呪いを吐く。
フレンダ「『蜘蛛の意図(マリオネットスパーダーネット)』。本来は災害救助用の特殊繊維よ。電気信号でロボットハンドのように自在に動くし、その細さから潜り込めない場所はない。それでいて一本で大体八○しろまる○しろまるキログラムくらいは支えられる強度を持ってる。そうして『救助者の指示に従わない困った要救助者』の体を雁字搦めにして操り人形みたいに従わせて助けるの」
暗い感情のこもった質問にフレンダはスペック説明で返した。
よく見れば、細い何かが光を反射している。それは蜘蛛の糸のような何か。
さやかの体中にかろうじて見える程度の細い糸が大量に巻き付いている。
つまり、さやかの体の自由は既に奪われていたのだ。
――――
時は静止していた。それは決して魔法の力ではなく、物理現象として状況が膠着していた。
それは、美樹さやかがフレンダ=セイヴェルンの眼前にサーベルの切っ先を突きつけている、という形で。
チェックメイトだった。王手だった。二人の表情から、誰の目から見てももう勝負は決していたのがわかった。
さやか「なんで、よ......」
フレンダの勝利ということが。
さやか「なんで、なんでただの人間のアンタにバケモノの私が......っ!」
今にも泣きそうな表情でさやかは呪いを吐く。
フレンダ「『蜘蛛の意図(マリオネットスパーダーネット)』。本来は災害救助用の特殊繊維よ。電気信号でロボットハンドのように自在に動くし、その細さから潜り込めない場所はない。それでいて一本で大体八○しろまる○しろまるキログラムくらいは支えられる強度を持ってる。そうして『救助者の指示に従わない困った要救助者』の体を雁字搦めにして操り人形みたいに従わせて助けるの」
暗い感情のこもった質問にフレンダはスペック説明で返した。
よく見れば、細い何かが光を反射している。それは蜘蛛の糸のような何か。
さやかの体中にかろうじて見える程度の細い糸が大量に巻き付いている。
つまり、さやかの体の自由は既に奪われていたのだ。
912: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年12月26日(水) 03:13:02.78:AaojWMzqo (3/5)
フレンダ「私はね、魔法少女なんて存在がなければバケモノになる才能すらもなかったのよ。それでも、学園都市の暗部が超ご親切なことに私にバケモノと戦わせる機会をくれた。戦える機械もくれた。力は誰にでも持てるのよ。問題は、その先」
さやか「......っ」
フレンダ「結局、全部は戦略ってわけよ。あんたの敗因は私にトラップを仕掛ける時間を与えたこと。ちなみにね、拳銃一つで軍隊一つに匹敵する存在を倒す馬鹿もこの世には存在するのよ」
フレンダの言葉に後ろの少年が反応したように見えたが、さやかにとってはもうそんなことどうでもよかった。
フレンダ「これが殺し合いよ。力を持っていたからって、力のない者を必ず殺せるとは限らない。今回は見逃してあげるから、たっぷり考えることね。仲間がいるあんたとその魔法なら戦う以外にもグリーフシードを手に入れる方法はあるわけだし」
そう言いながらフレンダはさやかの脇を通り抜けていく。
フレンダ「じゃあ、急ぐってわけよ」
「お、おい......」
杏子「いいんだよ、あれで」
さっさと先に進んでいってしまうフレンダに少年が声をかけようとして、杏子がそれを制した。
杏子「これで自分っていうものがわかるだろ。良くも悪くも、な」
杏子はそれだけ言い残してフレンダについて行ってしまう。
「超そうですね」
「......はまづら、行こう」
さらに少年以外の残りの少女も後に続いた。
「ああもう!」
はまづら、と呼ばれた少年はワンテンポ遅れて、走って追いつき同じく後に続く。
フレンダ「私はね、魔法少女なんて存在がなければバケモノになる才能すらもなかったのよ。それでも、学園都市の暗部が超ご親切なことに私にバケモノと戦わせる機会をくれた。戦える機械もくれた。力は誰にでも持てるのよ。問題は、その先」
さやか「......っ」
フレンダ「結局、全部は戦略ってわけよ。あんたの敗因は私にトラップを仕掛ける時間を与えたこと。ちなみにね、拳銃一つで軍隊一つに匹敵する存在を倒す馬鹿もこの世には存在するのよ」
フレンダの言葉に後ろの少年が反応したように見えたが、さやかにとってはもうそんなことどうでもよかった。
フレンダ「これが殺し合いよ。力を持っていたからって、力のない者を必ず殺せるとは限らない。今回は見逃してあげるから、たっぷり考えることね。仲間がいるあんたとその魔法なら戦う以外にもグリーフシードを手に入れる方法はあるわけだし」
そう言いながらフレンダはさやかの脇を通り抜けていく。
フレンダ「じゃあ、急ぐってわけよ」
「お、おい......」
杏子「いいんだよ、あれで」
さっさと先に進んでいってしまうフレンダに少年が声をかけようとして、杏子がそれを制した。
杏子「これで自分っていうものがわかるだろ。良くも悪くも、な」
杏子はそれだけ言い残してフレンダについて行ってしまう。
「超そうですね」
「......はまづら、行こう」
さらに少年以外の残りの少女も後に続いた。
「ああもう!」
はまづら、と呼ばれた少年はワンテンポ遅れて、走って追いつき同じく後に続く。
913: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年12月26日(水) 03:14:08.97:AaojWMzqo (4/5)
さやか「あたしは......バケモノなのに......バケモノにまでなったのに......! っざけんなァァァァアアア!」
後ろでさやかが叫んでいても、誰も振り向くことはなかった。
さやか「あたしは......バケモノなのに......バケモノにまでなったのに......! っざけんなァァァァアアア!」
後ろでさやかが叫んでいても、誰も振り向くことはなかった。
914: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2012年12月26日(水) 03:15:00.47:AaojWMzqo (5/5)
投下終了
次も推敲するだけだからすぐに投下できると思う
推敲する時間さえあれば......
投下終了
次も推敲するだけだからすぐに投下できると思う
推敲する時間さえあれば......
915:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月26日(水) 03:19:16.88:Laf6jLpW0 (1/1)
来てた
乙
来てた
乙
916:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月26日(水) 15:55:09.60:BPR2DOqIO (1/1)
乙
ちゃんと寝る時間もとりなさいよ
乙
ちゃんと寝る時間もとりなさいよ
917:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012年12月27日(木) 07:56:23.09:fmxrMAQdP (1/1)
推敲...しなきゃいいんじゃないか!?
穴なんて気にするなよ
穴があってもオレたちが見つけて徹底的に叩くし
だいじょうぶだから...な?
推敲...しなきゃいいんじゃないか!?
穴なんて気にするなよ
穴があってもオレたちが見つけて徹底的に叩くし
だいじょうぶだから...な?
918:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月01日(火) 00:20:05.50:1hSu2i1h0 (1/1)
あけおめぇぇぇぇ
あけおめぇぇぇぇ
919:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月01日(火) 01:09:34.66:QyC+M1Ea0 (1/1)
あけましておめでとうございますρ( ^o^)b_♪♪
あけましておめでとうございますρ( ^o^)b_♪♪
920:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月05日(土) 18:17:46.32:kCwKwwNwo (1/6)
あけましておめでとうございます。
年末やら冬コミやら帰省やら飲み過ぎて寝ゲロやらで投下する時間が取れませんでしたすみません......
今から投下します
あけましておめでとうございます。
年末やら冬コミやら帰省やら飲み過ぎて寝ゲロやらで投下する時間が取れませんでしたすみません......
今から投下します
921: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月05日(土) 18:18:18.01:kCwKwwNwo (2/6)
あ、コテ忘れました申し訳ない
あ、コテ忘れました申し訳ない
922: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月05日(土) 18:19:20.49:kCwKwwNwo (3/6)
――――
「案外無様にやられてるね?」
力なく倒れた巨竜の死体に何者かが話しかけたのを病理は感じ取った。
病理「おやあなたは......もう動けるのですか? 精神データのインストール先が上条当麻によって撃退されたことによる精神逆流《メンタルフィードバック》でしばらくは植物人間のはずと聞いてましたけど」
ニュルリと、その声に反応して、死体の中から女性が生えてきた。声は木原病理。やはり彼女はこの程度では死にはしない。
「ひゃはは、この私があんなモルモットに普通に魂全部預けると思う?」
見れば、病理にとって知った顔があった。
病理「それもそうですね、所詮ただの魔法少女なんてレベル5にもまるで届きもしませんし。呉キリカがあそこまでの力を得ていたのも学園都市の研究があったからこそですし」
病理は分析結果を提供する。この相手には魔法少女のことに関しては隠しても無駄だとわかっているからだ。
「......ふーん」
病理「巴マミのような特例はいるみたいですがね。千歳ゆまと呉キリカ、あと美国織莉子を見た限りでは単体平均の力はそれほどでもないと思っていた通り、やはり予想を超えることはできていませんでした」
相手の僅かな変化に気付かず、病理は論を続ける。
病理「けれども、最後の一撃に関しては例外です。あれは原理がわかりませんね......ともかく、面白いデータが取れました。学園都市に連れ帰ってもらえますかね。見ての通り、既に制御を失いつつありますので、私が動こうとすると余計な被害が出てしまいます」
――――
「案外無様にやられてるね?」
力なく倒れた巨竜の死体に何者かが話しかけたのを病理は感じ取った。
病理「おやあなたは......もう動けるのですか? 精神データのインストール先が上条当麻によって撃退されたことによる精神逆流《メンタルフィードバック》でしばらくは植物人間のはずと聞いてましたけど」
ニュルリと、その声に反応して、死体の中から女性が生えてきた。声は木原病理。やはり彼女はこの程度では死にはしない。
「ひゃはは、この私があんなモルモットに普通に魂全部預けると思う?」
見れば、病理にとって知った顔があった。
病理「それもそうですね、所詮ただの魔法少女なんてレベル5にもまるで届きもしませんし。呉キリカがあそこまでの力を得ていたのも学園都市の研究があったからこそですし」
病理は分析結果を提供する。この相手には魔法少女のことに関しては隠しても無駄だとわかっているからだ。
「......ふーん」
病理「巴マミのような特例はいるみたいですがね。千歳ゆまと呉キリカ、あと美国織莉子を見た限りでは単体平均の力はそれほどでもないと思っていた通り、やはり予想を超えることはできていませんでした」
相手の僅かな変化に気付かず、病理は論を続ける。
病理「けれども、最後の一撃に関しては例外です。あれは原理がわかりませんね......ともかく、面白いデータが取れました。学園都市に連れ帰ってもらえますかね。見ての通り、既に制御を失いつつありますので、私が動こうとすると余計な被害が出てしまいます」
923: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月05日(土) 18:20:12.74:kCwKwwNwo (4/6)
両手を広げて、病理はやれやれと言った風なポーズをする。
「そうだね、普通に帰ろうか」
それに、笑顔で相手は快諾した。
「その頭脳と肉体には、大事なデータが詰まってることだしね」
おぞましい、病理なら理解できる笑顔で。
病理「......貴方」
「ところでさ、UMAの研究に関して。なんで第四位にあれだけの情報が漏れていたのか普通に気になるよねー」
話が変わったように見えた。
病理「無意味な研究は諦めてもらって、利用する。それが私の『木原』です」
しかし、病理はその話がここで出てきた意味を理解している。
「そうだよね、『木原』って普通にそんなもんだよね。じゃあ君を持ち帰るよ。大事なことだし二回言おうか」
両手を広げて、病理はやれやれと言った風なポーズをする。
「そうだね、普通に帰ろうか」
それに、笑顔で相手は快諾した。
「その頭脳と肉体には、大事なデータが詰まってることだしね」
おぞましい、病理なら理解できる笑顔で。
病理「......貴方」
「ところでさ、UMAの研究に関して。なんで第四位にあれだけの情報が漏れていたのか普通に気になるよねー」
話が変わったように見えた。
病理「無意味な研究は諦めてもらって、利用する。それが私の『木原』です」
しかし、病理はその話がここで出てきた意味を理解している。
「そうだよね、『木原』って普通にそんなもんだよね。じゃあ君を持ち帰るよ。大事なことだし二回言おうか」
924: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月05日(土) 18:20:44.58:kCwKwwNwo (5/6)
ぎちりと、空気が歪んだ。
病理「やはり貴方も――」
「――木原病理の頭脳と肉体には大事なデータが詰まってることだ死ね」
ぎちりと、空気が歪んだ。
病理「やはり貴方も――」
「――木原病理の頭脳と肉体には大事なデータが詰まってることだ死ね」
925: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月05日(土) 18:22:53.85:kCwKwwNwo (6/6)
投下終了
細かくなってて申し訳ない
次もなるべく早く投下します
投下終了
細かくなってて申し訳ない
次もなるべく早く投下します
926:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月05日(土) 20:49:36.49:Qsvc/Hr8o (1/1)
乙
乙
927: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月13日(日) 18:54:36.71:FzzOKf70o (1/1)
生存報告
年末年始が忙しくて、中途半端な量くらいしか書けてませんので、もうちょっとだけお待ちください
生存報告
年末年始が忙しくて、中途半端な量くらいしか書けてませんので、もうちょっとだけお待ちください
928:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月13日(日) 19:16:32.06:VKXnZc7Q0 (1/1)
乙
「カブト虫さん助けて」って言ったら白いカブト虫が助けてくる展開はありませんか
乙
「カブト虫さん助けて」って言ったら白いカブト虫が助けてくる展開はありませんか
929:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月13日(日) 22:20:42.20:w1uwNcNDO (1/1)
アンジョンファン
アンジョンファン
930:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月15日(火) 20:39:00.80:K5iYdrbX0 (1/1)
メルヘン→冷蔵庫→工場長→繭→垣根ホワイト(公式)→カブトムシ→都市伝説→主神の槍の素材
二十面相かお前は
メルヘン→冷蔵庫→工場長→繭→垣根ホワイト(公式)→カブトムシ→都市伝説→主神の槍の素材
二十面相かお前は
931: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月21日(月) 04:40:50.72:tCJ/Jc8mo (1/1)
生存報告。そろそろ投下できそうです。
次はちょっと多めに投下できるかも。
あと、この世界の時系列は新約一巻くらいです。
でも、上条さんはいません。学園都市に来る前にどこかの国でまた事件に首突っ込んでます。
上条さんがいないので、浜面と一方さんが行動を共にすることもありません。
上条さんがいないので、黒夜がいじられキャラになってたりもしません。フレメアは助かってますが。
上条さんがいないので、バードウェイも学園都市にいないので、浜面も一方さんも魔術のレクチャーを受けてません。
上条さんがいないので、美琴もインデックスもレイプ目のままです。
上条さんがいないので、グレムリンも変なものを空に飛ばしたりしてないです。
魔法少女なんてものがあるので、グレムリンの戦略も変わって、ハワイで活動とかもしてないです。
生存報告。そろそろ投下できそうです。
次はちょっと多めに投下できるかも。
あと、この世界の時系列は新約一巻くらいです。
でも、上条さんはいません。学園都市に来る前にどこかの国でまた事件に首突っ込んでます。
上条さんがいないので、浜面と一方さんが行動を共にすることもありません。
上条さんがいないので、黒夜がいじられキャラになってたりもしません。フレメアは助かってますが。
上条さんがいないので、バードウェイも学園都市にいないので、浜面も一方さんも魔術のレクチャーを受けてません。
上条さんがいないので、美琴もインデックスもレイプ目のままです。
上条さんがいないので、グレムリンも変なものを空に飛ばしたりしてないです。
魔法少女なんてものがあるので、グレムリンの戦略も変わって、ハワイで活動とかもしてないです。
932:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月22日(火) 18:44:49.23:p+RPrWdF0 (1/1)
まってる
まってる
933:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月24日(木) 14:16:11.41:k2lmvKor0 (1/1)
上条さんがいないので、を強調されると、それが何かの伏線のように思えてくる不思議。
上条さんがいないので、を強調されると、それが何かの伏線のように思えてくる不思議。
934:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月29日(火) 00:46:22.41:hh4nPm+Ko (1/1)
>>上条さんがいないので、美琴もインデックスもレイプ目のままです。
すばらしいことだと思います
>>上条さんがいないので、美琴もインデックスもレイプ目のままです。
すばらしいことだと思います
935: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月29日(火) 04:23:55.53:bYk3cEu9o (1/9)
投下します
投下します
936: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月29日(火) 04:24:23.17:bYk3cEu9o (2/9)
――――
そこは廃工場の中だった。夢遊病のように足下のおぼつかない老若男女様々な人種の人間が集まっていて、全員が全員重い空気に背中を押されていた。
「俺は駄目だ......こんな小さな工場すらも満足に切り盛りできなくて......」
そのうちの一人が呟いた。四十代後半だろうか、しかしその暗い表情でさらに老けて見えている。呟いた内容からして、おそらくこの廃工場の持ち主だろう。
首元には不可思議な、悪意の詰まったようなマーク。
それは『魔女の口づけ』。そう、ここは魔女の結界だった。
まどか「ど、どうしよう......」
そこに鹿目まどかは一人でいた。病室から飛び出したままの格好の、パジャマのままで。
彼女が震えていたのは何も薄着の服装によって感じる寒さからではない。この状況からだ。
おそらく、魔女はここにいるだろう。しかし、それを倒す力を持った魔法少女も、魔術師もいない。
つまり、自分が頑張るしかないのだ。
まどか「やめようよ、仁美ちゃん、こんなこと!」
唯一の可能性を信じて、まどかは目に涙を溜めて友人を説得する。
仁美「こんなこと? 何を言っているのですか、まどかさん。これは神聖な儀式ですのよ? ここにいる皆さんで素晴らしい世界に旅立つのです!」
けれど、話はまるで通じなかった。
――――
そこは廃工場の中だった。夢遊病のように足下のおぼつかない老若男女様々な人種の人間が集まっていて、全員が全員重い空気に背中を押されていた。
「俺は駄目だ......こんな小さな工場すらも満足に切り盛りできなくて......」
そのうちの一人が呟いた。四十代後半だろうか、しかしその暗い表情でさらに老けて見えている。呟いた内容からして、おそらくこの廃工場の持ち主だろう。
首元には不可思議な、悪意の詰まったようなマーク。
それは『魔女の口づけ』。そう、ここは魔女の結界だった。
まどか「ど、どうしよう......」
そこに鹿目まどかは一人でいた。病室から飛び出したままの格好の、パジャマのままで。
彼女が震えていたのは何も薄着の服装によって感じる寒さからではない。この状況からだ。
おそらく、魔女はここにいるだろう。しかし、それを倒す力を持った魔法少女も、魔術師もいない。
つまり、自分が頑張るしかないのだ。
まどか「やめようよ、仁美ちゃん、こんなこと!」
唯一の可能性を信じて、まどかは目に涙を溜めて友人を説得する。
仁美「こんなこと? 何を言っているのですか、まどかさん。これは神聖な儀式ですのよ? ここにいる皆さんで素晴らしい世界に旅立つのです!」
けれど、話はまるで通じなかった。
937: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月29日(火) 04:24:56.98:bYk3cEu9o (3/9)
それどころか、仁美の言葉に集まった人間全員が拍手をする始末。まどか以外の誰もが正気ではなかった。
まどか「えっ......?」
そこに拍手しない人間が二人。頭を抱えた元経営者と、その妻らしき同年代の女性。まどかの母とは比べものにならないくらい、覇気のない姿だった。
ただ、そんな女性が持っているバケツに、いやそんな女性が持っているからこそ、まどかが危機感を覚えたものがあった。
それは塩素系の漂白剤。それは酸性のトイレ用洗剤。
用途は、誰の目にも明らかだった。
まどか「それはだめっ!」
塩素系の漂白剤と酸性の洗剤は混ぜるな危険、ということで有名ではあるが、まどかはその二つを混ぜるとどうなるか最近母に教わった。
密閉された空間では、人を殺すことすらも可能な塩素ガスが発生するということを。
仁美「鹿目さん、どうかされましたか?」
漂白剤の蓋が開けられ、バケツの中へと注がれていく。
それを止めようと走り出したまどかの目前に仁美がすぐに立ち塞がった。
まどか「仁美ちゃん、あれは危ないものなんだよ!?」
仁美「大丈夫ですわ、生きている体なんて邪魔なだけ。鹿目さん、貴方にもすぐにわかりますから」
説得を試みるが、魔女に心を奪われた友人にはやはり、言葉は通じなかった。
それどころか、仁美の言葉に集まった人間全員が拍手をする始末。まどか以外の誰もが正気ではなかった。
まどか「えっ......?」
そこに拍手しない人間が二人。頭を抱えた元経営者と、その妻らしき同年代の女性。まどかの母とは比べものにならないくらい、覇気のない姿だった。
ただ、そんな女性が持っているバケツに、いやそんな女性が持っているからこそ、まどかが危機感を覚えたものがあった。
それは塩素系の漂白剤。それは酸性のトイレ用洗剤。
用途は、誰の目にも明らかだった。
まどか「それはだめっ!」
塩素系の漂白剤と酸性の洗剤は混ぜるな危険、ということで有名ではあるが、まどかはその二つを混ぜるとどうなるか最近母に教わった。
密閉された空間では、人を殺すことすらも可能な塩素ガスが発生するということを。
仁美「鹿目さん、どうかされましたか?」
漂白剤の蓋が開けられ、バケツの中へと注がれていく。
それを止めようと走り出したまどかの目前に仁美がすぐに立ち塞がった。
まどか「仁美ちゃん、あれは危ないものなんだよ!?」
仁美「大丈夫ですわ、生きている体なんて邪魔なだけ。鹿目さん、貴方にもすぐにわかりますから」
説得を試みるが、魔女に心を奪われた友人にはやはり、言葉は通じなかった。
938: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月29日(火) 04:25:23.63:bYk3cEu9o (4/9)
そうこうしている間に一本目の漂白剤の容器が空になり、内容物は全てバケツへと移された。そして取り出されたのは、もう一本の漂白剤。
こんなにも大量の素材から作られる毒ガスは自分を含めたこの場の全員の命を奪うだろう。
まどか「......っ、仁美ちゃん、ごめん!」
仁美「あらぁ?」
今にも止める必要があった。まどかは仁美の制止を撥ね除けるように振り切って、バケツの元へと走る。
仁美は激しく突き飛ばされたにもかかわらず、鈍い反応しか示さなかった。その正気ではない様子がまどかの焦りをさらに加速させる。
そのままバケツを奪ってさらに逃走し、窓へと向かって放り投げた。
バケツの重量はそれなりのもので、放物線を描かせる運動エネルギーは窓ガラスを楽々と破って、中身ごと外へとぶちまけられた。
まどか「はぁっ......はぁっ......」
ひとまずの危機は去ったかもしれない。しかし、まだ本題が残っている。
仁美「まどかさんなんてことを......ここにいる皆さんに謝ってください!」
正気ではない暗い瞳で睨み、激昂する友人に異様な恐怖を覚える。
その友人の怒りに呼応するがのように、他の集まった人間全てがまどかを暗い瞳で睨み始める。
「そうだ謝れ......」
誰かが言った。
そうこうしている間に一本目の漂白剤の容器が空になり、内容物は全てバケツへと移された。そして取り出されたのは、もう一本の漂白剤。
こんなにも大量の素材から作られる毒ガスは自分を含めたこの場の全員の命を奪うだろう。
まどか「......っ、仁美ちゃん、ごめん!」
仁美「あらぁ?」
今にも止める必要があった。まどかは仁美の制止を撥ね除けるように振り切って、バケツの元へと走る。
仁美は激しく突き飛ばされたにもかかわらず、鈍い反応しか示さなかった。その正気ではない様子がまどかの焦りをさらに加速させる。
そのままバケツを奪ってさらに逃走し、窓へと向かって放り投げた。
バケツの重量はそれなりのもので、放物線を描かせる運動エネルギーは窓ガラスを楽々と破って、中身ごと外へとぶちまけられた。
まどか「はぁっ......はぁっ......」
ひとまずの危機は去ったかもしれない。しかし、まだ本題が残っている。
仁美「まどかさんなんてことを......ここにいる皆さんに謝ってください!」
正気ではない暗い瞳で睨み、激昂する友人に異様な恐怖を覚える。
その友人の怒りに呼応するがのように、他の集まった人間全てがまどかを暗い瞳で睨み始める。
「そうだ謝れ......」
誰かが言った。
939: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月29日(火) 04:25:49.35:bYk3cEu9o (5/9)
「謝れ!」「謝って!」「謝ってよ!」「謝れ謝れ!」「謝るべきだとミサカは要求します」「謝りなさいよ!」「謝れ!」
それを皮切りに、全員が口々に叫びだした、いや吠えだした。
彼らはもう人の形をした猛獣だった。吠えながら、少女《エモノ》の喉元を食いちぎらんと殺到する。
まどか「い......いやっ!」
殺される、とまどかは直感した。命の危機にさらされている立場が逆転した。
自分が助けようとした人間から背を向けてまどかは逃げるしかなかった。
つまりそれは人を助けるためには自分の力が不足しすぎているわけで。まどかは気がついて、恐怖と悔しさで涙が溢れてくる。
歪んだ視界の中に冷たい鉄製のドアが見えた。その向こうに、猛烈に嫌なものがある予感がした。
しかしまどかに選択の余地はない。命からがら、ドアを開けて小部屋に飛び込み、鍵を閉めた。
一瞬遅れて激しく金属の板を叩く音が連続する。まるで安いゾンビ映画のように。
この心許ない防壁が破られるのも時間の問題だろう。
まどか「なんで......なんでみんな......」
理不尽な現実に打ちひしがれるまどかに、理不尽な現実は心を整理する時間など与えない。
「謝れ!」「謝って!」「謝ってよ!」「謝れ謝れ!」「謝るべきだとミサカは要求します」「謝りなさいよ!」「謝れ!」
それを皮切りに、全員が口々に叫びだした、いや吠えだした。
彼らはもう人の形をした猛獣だった。吠えながら、少女《エモノ》の喉元を食いちぎらんと殺到する。
まどか「い......いやっ!」
殺される、とまどかは直感した。命の危機にさらされている立場が逆転した。
自分が助けようとした人間から背を向けてまどかは逃げるしかなかった。
つまりそれは人を助けるためには自分の力が不足しすぎているわけで。まどかは気がついて、恐怖と悔しさで涙が溢れてくる。
歪んだ視界の中に冷たい鉄製のドアが見えた。その向こうに、猛烈に嫌なものがある予感がした。
しかしまどかに選択の余地はない。命からがら、ドアを開けて小部屋に飛び込み、鍵を閉めた。
一瞬遅れて激しく金属の板を叩く音が連続する。まるで安いゾンビ映画のように。
この心許ない防壁が破られるのも時間の問題だろう。
まどか「なんで......なんでみんな......」
理不尽な現実に打ちひしがれるまどかに、理不尽な現実は心を整理する時間など与えない。
940: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月29日(火) 04:26:15.80:bYk3cEu9o (6/9)
「■しかく■しかく■しかく■しかく■しかく■しかく!」
まどか「えっ......うそっ......」
背後で、少女の話し声のようなものが聞こえた。けれども、それは少女の声というにはあまりに悪意的で殺意的で電子的で非現実的で。
少ない経験則からでも、声の主が魔女だと判断するのは容易だった。
まどか「や、やだ......」
振り向いて確認すると魔女は殺意の体積を増していた。青い結界が現実空間を侵食していき、目の前の餌を体を飲み込もうとする。
まどかは思わず後ずさろうとするが、背中はすぐに冷たい金属の扉。ドンドンドンと、獰猛な衝撃が扉を伝ってまどかの体を刺激する。
前門の魔女、後門の暴徒。今度は逃げ道などなかった。
まどか「戦わなくちゃ......」
背水の陣とでも言うには、あまりに残酷な決意。
まどか「わたしが戦わないと、みんな、みんなだめになっちゃう......!」
そうして魔女の結界がまどかの全身を飲み込んだ。
再び飛び込まされたこの世のものとは思えない異空間。あらゆるものがデフォルメされ、少女の笑い声にしては歪すぎる音声が上下左右あらゆる方向から聞こえてくる。
天使のようなものがまどかに迫ってくるのがわかった。使い魔だろう。もうその時は迫っていた。
自殺行為だとわかっていても。次に魔術を使えば自分の脳が焼き切れるとわかっていても。まどかは制服のポケットの中にある頼りない霊装を握りしめて呼吸を整え始めた。
魔術を行使するのに不可欠な、魔力を精製する呼吸法。
「■しかく■しかく■しかく■しかく■しかく■しかく!」
まどか「えっ......うそっ......」
背後で、少女の話し声のようなものが聞こえた。けれども、それは少女の声というにはあまりに悪意的で殺意的で電子的で非現実的で。
少ない経験則からでも、声の主が魔女だと判断するのは容易だった。
まどか「や、やだ......」
振り向いて確認すると魔女は殺意の体積を増していた。青い結界が現実空間を侵食していき、目の前の餌を体を飲み込もうとする。
まどかは思わず後ずさろうとするが、背中はすぐに冷たい金属の扉。ドンドンドンと、獰猛な衝撃が扉を伝ってまどかの体を刺激する。
前門の魔女、後門の暴徒。今度は逃げ道などなかった。
まどか「戦わなくちゃ......」
背水の陣とでも言うには、あまりに残酷な決意。
まどか「わたしが戦わないと、みんな、みんなだめになっちゃう......!」
そうして魔女の結界がまどかの全身を飲み込んだ。
再び飛び込まされたこの世のものとは思えない異空間。あらゆるものがデフォルメされ、少女の笑い声にしては歪すぎる音声が上下左右あらゆる方向から聞こえてくる。
天使のようなものがまどかに迫ってくるのがわかった。使い魔だろう。もうその時は迫っていた。
自殺行為だとわかっていても。次に魔術を使えば自分の脳が焼き切れるとわかっていても。まどかは制服のポケットの中にある頼りない霊装を握りしめて呼吸を整え始めた。
魔術を行使するのに不可欠な、魔力を精製する呼吸法。
941: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月29日(火) 04:26:44.14:bYk3cEu9o (7/9)
その瞬間に今までで一番大きな頭痛が脳を締め付けた。
痛みは危険のサイン。明らかに致死行為だと、自分の肉体が自分に警告していた。
まどか「でも、それでも......わたしが......っ!」
ほむら「その必要はないわ」
そうして、最後の引き金を引こうとしたまどかの耳に、これ以上ないくらいに待ちわびた声が聞こえた。
視界がぼやけて、姿を確認することは叶わなかったが、間違いない。
まどか「ほ、むらちゃん......?」
まどかに迫りつつあった天使の使い魔が突如弾けた。それはデフォルメされた空間には不釣り合いな、音速を超えた鉄の塊を撃ち込まれた人形のような反応。
それをまどかが認識した瞬間に、ふわりと誰かに横抱き、所謂お姫様抱っこで抱えられるのがわかった。
ほむら「もう終わったわよ」
同時。背後で爆発。魔女は火薬の作った炎に焼かれ、結界も崩壊する。
瞬殺だった。あまりにもあっけなかった。まどかがあんなにも恐怖し、死を覚悟し、そうしてでも敵わなかっただろう相手が、造作もないという風に一瞬で片付けられた。
これが人間と魔法少女の圧倒的な差。理不尽な現実。
その瞬間に今までで一番大きな頭痛が脳を締め付けた。
痛みは危険のサイン。明らかに致死行為だと、自分の肉体が自分に警告していた。
まどか「でも、それでも......わたしが......っ!」
ほむら「その必要はないわ」
そうして、最後の引き金を引こうとしたまどかの耳に、これ以上ないくらいに待ちわびた声が聞こえた。
視界がぼやけて、姿を確認することは叶わなかったが、間違いない。
まどか「ほ、むらちゃん......?」
まどかに迫りつつあった天使の使い魔が突如弾けた。それはデフォルメされた空間には不釣り合いな、音速を超えた鉄の塊を撃ち込まれた人形のような反応。
それをまどかが認識した瞬間に、ふわりと誰かに横抱き、所謂お姫様抱っこで抱えられるのがわかった。
ほむら「もう終わったわよ」
同時。背後で爆発。魔女は火薬の作った炎に焼かれ、結界も崩壊する。
瞬殺だった。あまりにもあっけなかった。まどかがあんなにも恐怖し、死を覚悟し、そうしてでも敵わなかっただろう相手が、造作もないという風に一瞬で片付けられた。
これが人間と魔法少女の圧倒的な差。理不尽な現実。
942: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月29日(火) 04:27:25.05:bYk3cEu9o (8/9)
ほむら「まどか......なんで、なんでそんなことをするの......!」
そこまで考えて、ほむらの声でまどかは我に返った。
ほむら「貴方が死んだら、悲しむ人がどれだけいると思ってるの......! 自分を粗末にしないで!」
痛みが和らいで、視界がクリアになりつつあった。
まだよく見えなかったが、ほむらの表情が泣きそうになっているのはなんとなくわかった。
まどか「......ごめんね、ほむらちゃん」
謝罪の言葉は、ここまでの行為に対するものか。それともこれからの決意に対するものか。
しかし、酷く優しい言葉であったのは確かだった。
ほむら「まどか......なんで、なんでそんなことをするの......!」
そこまで考えて、ほむらの声でまどかは我に返った。
ほむら「貴方が死んだら、悲しむ人がどれだけいると思ってるの......! 自分を粗末にしないで!」
痛みが和らいで、視界がクリアになりつつあった。
まだよく見えなかったが、ほむらの表情が泣きそうになっているのはなんとなくわかった。
まどか「......ごめんね、ほむらちゃん」
謝罪の言葉は、ここまでの行為に対するものか。それともこれからの決意に対するものか。
しかし、酷く優しい言葉であったのは確かだった。
943: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年01月29日(火) 04:29:49.46:bYk3cEu9o (9/9)
投下とりあえずここまで
なんか一気に投下したら20レス以上になりそうな勢いだからやっぱり分けます。
途中で追加しまくってたらキリがなくなっただけとも言う。
次は割と早めに数日以内に投下できると思います
土曜日辺りまでが目安です
投下とりあえずここまで
なんか一気に投下したら20レス以上になりそうな勢いだからやっぱり分けます。
途中で追加しまくってたらキリがなくなっただけとも言う。
次は割と早めに数日以内に投下できると思います
土曜日辺りまでが目安です
944:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月29日(火) 10:35:32.41:OeRcNwB60 (1/1)
何号だか知らんがミサカ...
乙
何号だか知らんがミサカ...
乙
945:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月29日(火) 14:13:29.15:KUShbzVCo (1/1)
ミサカが混じってるのは上条さん生存を知らないからか
ミサカが混じってるのは上条さん生存を知らないからか
946:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月29日(火) 17:51:01.22:Vye2qtUY0 (1/1)
ミサカ!なぜ此処に!?
ミサカ!なぜ此処に!?
947:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年01月30日(水) 22:08:32.00:OoLKVEMIO (1/1)
これからの決意っておーい
これからの決意っておーい
948: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月01日(金) 02:23:39.03:VpAeOdAIo (1/10)
投下します
投下します
949: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月01日(金) 02:24:17.11:VpAeOdAIo (2/10)
――――
戦況は、圧倒的だった。
キリカ「くそぉっ!」
音を置いてキリカは疾走する。それはもちろん魔力を湯水のように浪費する行為であるし、しかし目の前の怪物にはそれくらいの魔法を常用しなければその瞬間に呉キリカは終わっていた。
目の前の怪物――騎士団長は学園都市を知ったキリカから見ても異常だった。
騎士団長「速度は中々。しかし攻撃が軽いな」
相対的に音速すら越えているはずのキリカだったが、騎士団長は当然のようにその速度についてくる。
キリカの魔爪による一撃は大抵の魔女なら一撃で粉砕する威力を誇るはずだが、騎士団長はそれを当たり前に受け止め、受け流し。結果キリカの攻撃は一切合切通らない。
キリカの知識ではこの異常は説明できなかった。
まず性別は男だ。魔法少女になるための最低条件すら満たしていない。にも関わらず、目の前の騎士は異様なほどに強大な魔力を撒き散らす。
次の可能性としての能力者もあり得ない。学園都市製は年齢的にあり得ないし、『原石』だとしてもそもそも魔力を扱った時点で自滅しているはずだということは麦野沈利を見て知っている。
理論が、理由が、理屈が。何一つわけがわからなかった、が。
――――
戦況は、圧倒的だった。
キリカ「くそぉっ!」
音を置いてキリカは疾走する。それはもちろん魔力を湯水のように浪費する行為であるし、しかし目の前の怪物にはそれくらいの魔法を常用しなければその瞬間に呉キリカは終わっていた。
目の前の怪物――騎士団長は学園都市を知ったキリカから見ても異常だった。
騎士団長「速度は中々。しかし攻撃が軽いな」
相対的に音速すら越えているはずのキリカだったが、騎士団長は当然のようにその速度についてくる。
キリカの魔爪による一撃は大抵の魔女なら一撃で粉砕する威力を誇るはずだが、騎士団長はそれを当たり前に受け止め、受け流し。結果キリカの攻撃は一切合切通らない。
キリカの知識ではこの異常は説明できなかった。
まず性別は男だ。魔法少女になるための最低条件すら満たしていない。にも関わらず、目の前の騎士は異様なほどに強大な魔力を撒き散らす。
次の可能性としての能力者もあり得ない。学園都市製は年齢的にあり得ないし、『原石』だとしてもそもそも魔力を扱った時点で自滅しているはずだということは麦野沈利を見て知っている。
理論が、理由が、理屈が。何一つわけがわからなかった、が。
950: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月01日(金) 02:24:44.46:VpAeOdAIo (3/10)
キリカ「いや、もしかして!」
一つだけ記憶の中にヒントがあった。
魔法少女の強化された筋肉による蹴りを一撃。岩をも砕く威力だが、騎士団長はそれを片腕で平然と受け止める。
返す刀で騎士団長。キリカの足を受け止めた手とは逆の手にある剣が動きの止まった足を切り落とそうと振り下ろされる。
危機を感じたキリカは速度低下魔法の出力を最大限にまで上げる。体を捻ってもう片足で騎士団長の腕の防御を蹴り、反動でその場を脱出。
その実際時間においてコンマ一秒後に刃が振るわれ、空振り――する前に軌道が変わった。
まるでL字を描くように、無理矢理に、刃はキリカを追いかける。
もうキリカはなりふりを構っていられない。左腕を、この世の物理法則では壊せない、しかし同じ物質との戦闘で疲弊した『未元物質』の義手を盾にして滅茶苦茶な剣筋を防御する。
まるでバットで打たれたボールのようにキリカの体は吹き飛び、ノーバウンドでビル壁に叩き付けられた。
キリカ「が、はっ......」
壁面は砲弾を受けたかのように崩れ、衝撃がビル全体を、轟音が空気を揺らす。
騎士団長「ふむ、それが学園都市製の新兵器か。私の力を受け止めても壊れないとは驚きだ」
そこまでやっておいて、平然と騎士団長は分析するような口調で呟く。
キリカ「はぁっ......はぁっ......キミ、こそ、驚きだよ......魔法少女でも、能力者でも、木原でも、ない、くせに」
対照的に、キリカは息絶え絶えにコンクリート片の山から立ち上がった。
キリカ「いや、もしかして!」
一つだけ記憶の中にヒントがあった。
魔法少女の強化された筋肉による蹴りを一撃。岩をも砕く威力だが、騎士団長はそれを片腕で平然と受け止める。
返す刀で騎士団長。キリカの足を受け止めた手とは逆の手にある剣が動きの止まった足を切り落とそうと振り下ろされる。
危機を感じたキリカは速度低下魔法の出力を最大限にまで上げる。体を捻ってもう片足で騎士団長の腕の防御を蹴り、反動でその場を脱出。
その実際時間においてコンマ一秒後に刃が振るわれ、空振り――する前に軌道が変わった。
まるでL字を描くように、無理矢理に、刃はキリカを追いかける。
もうキリカはなりふりを構っていられない。左腕を、この世の物理法則では壊せない、しかし同じ物質との戦闘で疲弊した『未元物質』の義手を盾にして滅茶苦茶な剣筋を防御する。
まるでバットで打たれたボールのようにキリカの体は吹き飛び、ノーバウンドでビル壁に叩き付けられた。
キリカ「が、はっ......」
壁面は砲弾を受けたかのように崩れ、衝撃がビル全体を、轟音が空気を揺らす。
騎士団長「ふむ、それが学園都市製の新兵器か。私の力を受け止めても壊れないとは驚きだ」
そこまでやっておいて、平然と騎士団長は分析するような口調で呟く。
キリカ「はぁっ......はぁっ......キミ、こそ、驚きだよ......魔法少女でも、能力者でも、木原でも、ない、くせに」
対照的に、キリカは息絶え絶えにコンクリート片の山から立ち上がった。
951: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月01日(金) 02:25:14.63:VpAeOdAIo (4/10)
キリカ「でもさ、キミと同類が、そういえばいたよね......カンザキ、だっけ、セイジンって言ってたけど、キミも、それ、だね?」
しかし答えの足がかりを掴んだ、とでも言うべきキリカの口調に、騎士団長は申し訳なさそうな顔をした。
騎士団長「やはり、か。何も知らない君に対処をしなければならない私たちの力不足は歯痒いものだな」
キリカ「は......?」
思わず。思いがけない返答からキリカの口から息が漏れた。
騎士団長「残念ながらハズレだ。私は聖人などという恵まれた存在ではない。これも全て術式で作った後付けの力に過ぎない」
キリカ「はっ......は? いやいやいやいや、何言ってるんだろうね、私」
騎士団長の言葉に、キリカは笑い出した。今度は騎士団長の理解が及ばなくなる。
騎士団長「なるほど......いや......っ!?」
呉キリカは精神が壊れかけていると、事前に情報として騎士団長の元にはあった。もしかして、それかもしれない、と騎士団長が処理しようとしたところで。
キリカ「考えてみればさ、キミがどんな存在とか、どんな原理とか、どんな真理とか、そんなの一切合切どうでもいいんだよね」
異変に気付く。
キリカ「要はさ、私は暁美ほむらを殺して、ワルプルギスの夜を越える魔女になる魔法少女のソウルジェムを砕けばいいんだよね。キミなんかどうでもいいんだよね」
キリカの口調に力が戻っていた。
キリカ「っていうかさ、どうでもいいのになんで私の前にいるの? 邪魔だよ、邪魔なんだけど」
キリカ「でもさ、キミと同類が、そういえばいたよね......カンザキ、だっけ、セイジンって言ってたけど、キミも、それ、だね?」
しかし答えの足がかりを掴んだ、とでも言うべきキリカの口調に、騎士団長は申し訳なさそうな顔をした。
騎士団長「やはり、か。何も知らない君に対処をしなければならない私たちの力不足は歯痒いものだな」
キリカ「は......?」
思わず。思いがけない返答からキリカの口から息が漏れた。
騎士団長「残念ながらハズレだ。私は聖人などという恵まれた存在ではない。これも全て術式で作った後付けの力に過ぎない」
キリカ「はっ......は? いやいやいやいや、何言ってるんだろうね、私」
騎士団長の言葉に、キリカは笑い出した。今度は騎士団長の理解が及ばなくなる。
騎士団長「なるほど......いや......っ!?」
呉キリカは精神が壊れかけていると、事前に情報として騎士団長の元にはあった。もしかして、それかもしれない、と騎士団長が処理しようとしたところで。
キリカ「考えてみればさ、キミがどんな存在とか、どんな原理とか、どんな真理とか、そんなの一切合切どうでもいいんだよね」
異変に気付く。
キリカ「要はさ、私は暁美ほむらを殺して、ワルプルギスの夜を越える魔女になる魔法少女のソウルジェムを砕けばいいんだよね。キミなんかどうでもいいんだよね」
キリカの口調に力が戻っていた。
キリカ「っていうかさ、どうでもいいのになんで私の前にいるの? 邪魔だよ、邪魔なんだけど」
952: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月01日(金) 02:25:47.81:VpAeOdAIo (5/10)
魔法少女の自然治癒能力は人間を遥かに超えたものだし、回復能力もある程度有しているともデータにはあった。
騎士団長「どういう......!?」
しかし、それでは目の前の現象は説明がつかない。
キリカ「形状変化、フレンダセイヴェルン参照。形状変化、チトセユマ参照」
気が付けば、キリカの肉体から傷が消え失せていた。服も、いつの間にか新品のように綺麗になっていた。
あれだけのダメージが、痕跡を一切残さず消え去っていた。
キリカ「形状変化、サクラキョウコ参照」
そして、次の瞬間に呉キリカの姿がブレた。
単純な速度ではない。それならば騎士団長の超人的な感知能力が軌道を捉えるはずだ。しかし、まるでキリカの姿を確認できないまま、見失ってしまった。と思えば。
キリカ「形状変化、トモエマミ参照」
目の前に。いつの間にか。キリカが巨大な真っ白な銃を騎士団長に突き付けていた。
キリカ「なんて言うんだっけ。そうだあれだ」
避けるには時間がない。そして、キリカは知っている。
この威力ならば、この距離ならば。どんな破壊力をもたらすのかということを。
キリカ「ティロ・フィナーレ!」
騎士団長「ゼロにする!」
二人の声は、同時だった。
そして轟音が鳴り響き。
魔法少女の自然治癒能力は人間を遥かに超えたものだし、回復能力もある程度有しているともデータにはあった。
騎士団長「どういう......!?」
しかし、それでは目の前の現象は説明がつかない。
キリカ「形状変化、フレンダセイヴェルン参照。形状変化、チトセユマ参照」
気が付けば、キリカの肉体から傷が消え失せていた。服も、いつの間にか新品のように綺麗になっていた。
あれだけのダメージが、痕跡を一切残さず消え去っていた。
キリカ「形状変化、サクラキョウコ参照」
そして、次の瞬間に呉キリカの姿がブレた。
単純な速度ではない。それならば騎士団長の超人的な感知能力が軌道を捉えるはずだ。しかし、まるでキリカの姿を確認できないまま、見失ってしまった。と思えば。
キリカ「形状変化、トモエマミ参照」
目の前に。いつの間にか。キリカが巨大な真っ白な銃を騎士団長に突き付けていた。
キリカ「なんて言うんだっけ。そうだあれだ」
避けるには時間がない。そして、キリカは知っている。
この威力ならば、この距離ならば。どんな破壊力をもたらすのかということを。
キリカ「ティロ・フィナーレ!」
騎士団長「ゼロにする!」
二人の声は、同時だった。
そして轟音が鳴り響き。
953: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月01日(金) 02:26:20.04:VpAeOdAIo (6/10)
キリカ「なん......で......?」
貫かれていたのは、キリカだった。
騎士団長「なるほど。学園都市の新物質を使った未知の法則による肉体回復、幻覚、そして純粋な兵器といったところか。怖ろしいな、物理学の末が神話に繋がるという話は聞いたことがあるが、これは魔術とも類似点が見られる。しかし形状を武器らしい武器として設定したのは失敗だな」
騎士団長は確かに直撃を受けていた。しかし、それでも彼は無傷。逆に接近したキリカの胸の中心を正確に剣で貫く反撃までやってのけた。
だが、キリカにとっては肉体のダメージよりも、最大の攻撃の一つであるトモエマミの形状変化すらも通じなかったこと精神的なダメージの方が深刻だった。
騎士団長「『ソーロルムぼ術式』という。これによって設定された『武器』は約十分間、その威力を失うことになる」
キリカ「なに、それ......!」
あまりにふざけていた。あまりに理不尽だった。あまりに酷いスペックだった。
怒りすらこみ上げてきて、キリカの思考から慎重という要素がどこかに排出されてしまう。
キリカ「ふっざけんな!」
キリカ「なん......で......?」
貫かれていたのは、キリカだった。
騎士団長「なるほど。学園都市の新物質を使った未知の法則による肉体回復、幻覚、そして純粋な兵器といったところか。怖ろしいな、物理学の末が神話に繋がるという話は聞いたことがあるが、これは魔術とも類似点が見られる。しかし形状を武器らしい武器として設定したのは失敗だな」
騎士団長は確かに直撃を受けていた。しかし、それでも彼は無傷。逆に接近したキリカの胸の中心を正確に剣で貫く反撃までやってのけた。
だが、キリカにとっては肉体のダメージよりも、最大の攻撃の一つであるトモエマミの形状変化すらも通じなかったこと精神的なダメージの方が深刻だった。
騎士団長「『ソーロルムぼ術式』という。これによって設定された『武器』は約十分間、その威力を失うことになる」
キリカ「なに、それ......!」
あまりにふざけていた。あまりに理不尽だった。あまりに酷いスペックだった。
怒りすらこみ上げてきて、キリカの思考から慎重という要素がどこかに排出されてしまう。
キリカ「ふっざけんな!」
954: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月01日(金) 02:26:51.20:VpAeOdAIo (7/10)
無理矢理に体を捻って、刃で胸元の半分からを抉らせて、失って、キリカは磔のような状態から抜け出した。
すぐさま、次の秘密兵器を取り出す。いや、取り出してしまった。
右手には『Equ.RailGun』。左手には『Equ.MeltDowner』。
同時に引き金を引いて、同時に学園都市が誇る二つの破壊的威力が騎士団長に音速など優に越えた速度で肉薄する。
速度的に、範囲的に。避けられるはずがなかった。
騎士団長「ゼロにする!」
しかし、出した時点で、キリカの兵器は価値を失っていた。
騎士団長の一言で、それらはまるで威力を意味を価値を失った。
直撃はした。しかし騎士団長は体勢が揺らぐことすらない。
ダメージも、衝撃も、余波も。何もかもが通じていないようだった。まるで、幻で攻撃しているかのようだった。
騎士団長「設定する対象数に制限はないのでな。その武器は全て無力化させてもらった」
キリカ「なん――」
ダン、という音がキリカの耳に届くより早く、騎士団長は次の行動を終わらせていた。
音を越えて、キリカに肉薄したのだ。
無理矢理に体を捻って、刃で胸元の半分からを抉らせて、失って、キリカは磔のような状態から抜け出した。
すぐさま、次の秘密兵器を取り出す。いや、取り出してしまった。
右手には『Equ.RailGun』。左手には『Equ.MeltDowner』。
同時に引き金を引いて、同時に学園都市が誇る二つの破壊的威力が騎士団長に音速など優に越えた速度で肉薄する。
速度的に、範囲的に。避けられるはずがなかった。
騎士団長「ゼロにする!」
しかし、出した時点で、キリカの兵器は価値を失っていた。
騎士団長の一言で、それらはまるで威力を意味を価値を失った。
直撃はした。しかし騎士団長は体勢が揺らぐことすらない。
ダメージも、衝撃も、余波も。何もかもが通じていないようだった。まるで、幻で攻撃しているかのようだった。
騎士団長「設定する対象数に制限はないのでな。その武器は全て無力化させてもらった」
キリカ「なん――」
ダン、という音がキリカの耳に届くより早く、騎士団長は次の行動を終わらせていた。
音を越えて、キリカに肉薄したのだ。
955: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月01日(金) 02:27:35.03:VpAeOdAIo (8/10)
驚愕で反応が鈍ったキリカの対応は当然間に合わない。攻撃を放ったままの、第三位と第四位を再現した新兵器を突き出したまま、固まったままの状態で騎士団長の接近を許してしまう。
そこから振るわれるさらに高速の剣筋がキリカが何かを思う前に、学園都市が誇る精密機器は粉々に砕かれた。
キリカ「――で......!?」
そこで、やっとキリカの反応が追いついた。
反射的に後退したが、もうキリカの両手に握られているのは、軍一つに匹敵する力を再現した兵器などではなく、ただのガラクタ。
戦況は、圧倒的だった。
ボタボタと値を垂れ流しながら、自分の肉体の修復すら忘れてキリカは立ち尽くす。
敵う気がしなかった。絶望的とはまさにこのことだった。
騎士団長「おっと、まずいな。魔女化する前に意識は刈り取らせてもらおうか」
そして騎士団長がさらに追撃に加速せんと前傾姿勢を取って。
その足元に槍が突き刺さった。
騎士団長「む......?」
そして次の瞬間、それは虚空に溶けるようにして消える。まともな現象ではなかった。
魔術でもなかった。能力でもなかった。科学でもなかった。
それ以外となれば、答えは一つ。
驚愕で反応が鈍ったキリカの対応は当然間に合わない。攻撃を放ったままの、第三位と第四位を再現した新兵器を突き出したまま、固まったままの状態で騎士団長の接近を許してしまう。
そこから振るわれるさらに高速の剣筋がキリカが何かを思う前に、学園都市が誇る精密機器は粉々に砕かれた。
キリカ「――で......!?」
そこで、やっとキリカの反応が追いついた。
反射的に後退したが、もうキリカの両手に握られているのは、軍一つに匹敵する力を再現した兵器などではなく、ただのガラクタ。
戦況は、圧倒的だった。
ボタボタと値を垂れ流しながら、自分の肉体の修復すら忘れてキリカは立ち尽くす。
敵う気がしなかった。絶望的とはまさにこのことだった。
騎士団長「おっと、まずいな。魔女化する前に意識は刈り取らせてもらおうか」
そして騎士団長がさらに追撃に加速せんと前傾姿勢を取って。
その足元に槍が突き刺さった。
騎士団長「む......?」
そして次の瞬間、それは虚空に溶けるようにして消える。まともな現象ではなかった。
魔術でもなかった。能力でもなかった。科学でもなかった。
それ以外となれば、答えは一つ。
956: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月01日(金) 02:28:08.72:VpAeOdAIo (9/10)
杏子「おいテメェ、アタシのダチになんてことしてやがる!」
フレンダ「さぁて、覚悟はできてるんでしょうね!?」
騎士団長「なるほど。魔法、少女か」
キリカは思わざるを得なかった。
彼女たちは自分の恩人にはなれるはずがないと。
そして、絶望に鈍らされた反応が、彼女をさらに後悔させる。
結局、勝負は一瞬で終わったのだった。
杏子「おいテメェ、アタシのダチになんてことしてやがる!」
フレンダ「さぁて、覚悟はできてるんでしょうね!?」
騎士団長「なるほど。魔法、少女か」
キリカは思わざるを得なかった。
彼女たちは自分の恩人にはなれるはずがないと。
そして、絶望に鈍らされた反応が、彼女をさらに後悔させる。
結局、勝負は一瞬で終わったのだった。
957: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月01日(金) 02:30:11.62:VpAeOdAIo (10/10)
とりあえずここまで
というか『ソーロルムぼ術式』ってなんでしょうね、私も知りません
『ソーロルムの術式』なら知ってるんですけど
とりあえずここまで
というか『ソーロルムぼ術式』ってなんでしょうね、私も知りません
『ソーロルムの術式』なら知ってるんですけど
958:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月01日(金) 03:06:26.41:fBW+Knt90 (1/1)
ぼと言ったら、ほら、あれだ。ゴンさんだよ
ぼと言ったら、ほら、あれだ。ゴンさんだよ
959:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月01日(金) 17:32:33.91:POvqAnab0 (1/1)
もうそろそろ1000が近いが新スレ立てますか?
もうそろそろ1000が近いが新スレ立てますか?
960: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月02日(土) 00:13:28.10:KQtwdkIAo (1/1)
そうですね、そろそろ次スレ建てようと思います。
次スレ建てるまでに学園都市編の青空文庫に変換したまとめを完成させておきたいと思っていました
そうですね、そろそろ次スレ建てようと思います。
次スレ建てるまでに学園都市編の青空文庫に変換したまとめを完成させておきたいと思っていました
961:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月03日(日) 16:09:29.41:RkQjbYono (1/1)
見滝原までカーテナの力届いてるのか?
見滝原までカーテナの力届いてるのか?
962:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月03日(日) 16:10:51.55:DSOEm7nE0 (1/1)
>>961
(もしかしたら>>1が忘れているんじゃないかと思ったから触れないようにしてたのに......)
>>961
(もしかしたら>>1が忘れているんじゃないかと思ったから触れないようにしてたのに......)
963:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月03日(日) 18:43:12.06:L4BWSt0P0 (1/1)
騎士団長はカーテナ補正抜きでも聖人並みの力は持ってるはずだぜ
騎士団長はカーテナ補正抜きでも聖人並みの力は持ってるはずだぜ
964:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月03日(日) 20:10:23.53:oPcx+2KV0 (1/1)
意外と騎士団長の設定について忘れてる人多いのか?
まあ確かにそんな出番があったキャラでもないから仕方ないのかもしれんが
意外と騎士団長の設定について忘れてる人多いのか?
まあ確かにそんな出番があったキャラでもないから仕方ないのかもしれんが
965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月03日(日) 21:15:01.64:M7T+e6Zj0 (1/1)
一定距離内を強引にイギリス国内と設定できる霊装があります
一定距離内を強引にイギリス国内と設定できる霊装があります
966:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月04日(月) 00:28:04.68:8NWW7CLvo (1/1)
新刊で思ったけど特別な才能とか補正なしで聖人級の騎士団長ってかなりチートだよな
同じタイプのバードウェイみたいに評価されてないけど
新刊で思ったけど特別な才能とか補正なしで聖人級の騎士団長ってかなりチートだよな
同じタイプのバードウェイみたいに評価されてないけど
967:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月08日(金) 14:24:52.51:QodN4Orm0 (1/1)
まあ味方サイドとはいえ滅多に登場するキャラでもないしね
まあ味方サイドとはいえ滅多に登場するキャラでもないしね
968: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月11日(月) 01:00:01.32:EXWKuxT5o (1/1)
生存報告
とりあえず、次スレ建てるために学園都市編のやつ頑張って完成させます
生存報告
とりあえず、次スレ建てるために学園都市編のやつ頑張って完成させます
969:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月12日(火) 15:38:05.13:pV9lQG/A0 (1/1)
待ってる
待ってる
970: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月18日(月) 02:55:14.30:QKUGeok/o (1/1)
生存報告
リアルが超忙しいのでちょっと間が空くかもしれません......
それにしてもPSPの禁書の新しいゲーム、映画の前日譚なのに公開開始の二日前に発売とか殺す気なんでしょうかねえ?
生存報告
リアルが超忙しいのでちょっと間が空くかもしれません......
それにしてもPSPの禁書の新しいゲーム、映画の前日譚なのに公開開始の二日前に発売とか殺す気なんでしょうかねえ?
971:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月21日(木) 09:19:00.15:vEDnXCF20 (1/1)
劇場版禁書のパンフに61pの小説が載るぞー!
ついでにグッズ下敷きの裏にもなんか載ってるらしいぞー!
劇場版禁書のパンフに61pの小説が載るぞー!
ついでにグッズ下敷きの裏にもなんか載ってるらしいぞー!
972:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月21日(木) 11:53:25.83:iAOWJBFro (1/1)
フルチンとパターン魔術はカーテナの補助なしじゃ使えないけど、素の状態でソーロルム使えるだけでもかなりのチートだよなあ
ぶっちゃけ武器がワイヤーと刀しかない神裂さんじゃ素の状態でも負けてたんじゃないかっていう
フルチンとパターン魔術はカーテナの補助なしじゃ使えないけど、素の状態でソーロルム使えるだけでもかなりのチートだよなあ
ぶっちゃけ武器がワイヤーと刀しかない神裂さんじゃ素の状態でも負けてたんじゃないかっていう
973:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月23日(土) 22:41:02.32:+vD8cDH2o (1/1)
王女の支援受けてフルチン振り回してる騎士団長を想像してしまった
王女の支援受けてフルチン振り回してる騎士団長を想像してしまった
974:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月24日(日) 04:26:08.10:0oD7k6NA0 (1/1)
フルチンって、某スレの影響でフルチューニングのことかと思ったけどフルンティングのことか。
フルチンって、某スレの影響でフルチューニングのことかと思ったけどフルンティングのことか。
975:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月24日(日) 12:18:01.70:/arDHZQ3o (1/1)
一人連携で かわづ掛け+フルスウィング+チンクラッシュ+ ダーティーダンス する団長か...
一人連携で かわづ掛け+フルスウィング+チンクラッシュ+ ダーティーダンス する団長か...
976:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月26日(火) 23:02:13.36:+gPOAzDF0 (1/1)
まだかな
まだかな
977: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年02月28日(木) 00:17:19.00:xo9b/LPao (1/1)
生存報告
すみません、あまりに仕事が忙しすぎて全然手を付けられてないです......
生存報告
すみません、あまりに仕事が忙しすぎて全然手を付けられてないです......
978:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年02月28日(木) 00:29:43.27:mkAcVVIJo (1/1)
生存報告してくれるだけでありがたいです
生存報告してくれるだけでありがたいです
979: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年03月11日(月) 23:39:51.21:+JrsH9N8o (1/1)
生存報告
次スレが必要な時期になってきたというのにまるで時間がない......
飛行機の中とかでちょくちょく書いてます
生存報告
次スレが必要な時期になってきたというのにまるで時間がない......
飛行機の中とかでちょくちょく書いてます
980:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年03月12日(火) 00:41:18.21:h0Bf0wNq0 (1/1)
生存報告乙
時期的なあれもあるのかな?
お仕事がんばってください。
生存報告乙
時期的なあれもあるのかな?
お仕事がんばってください。
981:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年03月19日(火) 14:35:12.84:EqmnuQxb0 (1/1)
マダかなー
マダかなー
982: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年03月20日(水) 01:07:20.27:SZRrV7yjo (1/1)
生存報告
祝日に仕事しないのは甘え
休日とかいう淡い幻想はそげぶされたおわた
もうちょっとだけ待ってくだしあ......
生存報告
祝日に仕事しないのは甘え
休日とかいう淡い幻想はそげぶされたおわた
もうちょっとだけ待ってくだしあ......
983:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年03月20日(水) 15:52:31.15:/fqw2g570 (1/1)
待つ!
待つ!
984: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年03月29日(金) 00:42:29.82:Pnb6+OJoo (1/1)
生存報告
高速バスや飛行機の中だけが安息の場所
やることは既存の文章をコピペして青空文庫版を完成させるだけなのに、なぜこうも時間が取れないのか......申し訳ない
生存報告
高速バスや飛行機の中だけが安息の場所
やることは既存の文章をコピペして青空文庫版を完成させるだけなのに、なぜこうも時間が取れないのか......申し訳ない
985:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年03月29日(金) 02:59:15.53:s51/90iX0 (1/1)
生存報告乙。
だけど、1の忙しさはちょっと異常では?
明らかに働き過ぎな感があるけど・・・
書き溜めをここに張り付ける作業なら、テンポよくやれば30分と掛からないはずだが、
(俺の場合だけど)
何はともあれ、頑張ってください。
こうして生存報告を続けて、エタらせないでくれているだけでもありがたい。
生存報告乙。
だけど、1の忙しさはちょっと異常では?
明らかに働き過ぎな感があるけど・・・
書き溜めをここに張り付ける作業なら、テンポよくやれば30分と掛からないはずだが、
(俺の場合だけど)
何はともあれ、頑張ってください。
こうして生存報告を続けて、エタらせないでくれているだけでもありがたい。
986:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年03月29日(金) 14:06:13.54:N/IThThmo (1/1)
>>239,251を書き込んだ奴と同一人物なのか疑いたくなるレベルの忙しさ
>>239,251を書き込んだ奴と同一人物なのか疑いたくなるレベルの忙しさ
987: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年04月04日(木) 06:07:18.74:fHKYG6t4o (1/1)
生存報告
嫁の出産が予定日過ぎそうで、
自分が正式に取締役になるのも予定日過ぎまくりで
大会社の偉い人から怒られ、
もうどうしたらいいのかわからないくらいに人生が詰め込まれてますが生きてます
今からは待っている方に申し訳ないのですが、少し睡眠を取る感じになります、ごめんなさい
次スレは......もうすぐ建てます。もし戻るのが遅くなっても5レスくらい残してもらえると嬉しいです
生存報告
嫁の出産が予定日過ぎそうで、
自分が正式に取締役になるのも予定日過ぎまくりで
大会社の偉い人から怒られ、
もうどうしたらいいのかわからないくらいに人生が詰め込まれてますが生きてます
今からは待っている方に申し訳ないのですが、少し睡眠を取る感じになります、ごめんなさい
次スレは......もうすぐ建てます。もし戻るのが遅くなっても5レスくらい残してもらえると嬉しいです
988:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年04月04日(木) 12:16:37.10:Z0rr2s710 (1/1)
相変わらずえらい波乱万丈な人生送ってんなww
SSよりむしろそっちの話を知りたいぞ
相変わらずえらい波乱万丈な人生送ってんなww
SSよりむしろそっちの話を知りたいぞ
989:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年04月04日(木) 17:41:24.47:hqOTXhyI0 (1/1)
本にして出版しようぜw
子供の名前もう決めてるんですか?
本にして出版しようぜw
子供の名前もう決めてるんですか?
990: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年04月14日(日) 04:22:15.65:DvNXqEVKo (1/1)
生存報告
無事、うちの子は産まれました。名前は大体決めてあります
そろそろ会社の方も一段落しそうなので、続きを書くのにまた集中できそうです
出先でスマフォ、もしくはUbuntuなモバイルPCしかない状態なので、家に帰れたら次スレ建てますね
# アニメ超電磁砲Sの動いてるフレンダがもうヤバい
# むぎのんの貫禄ヤバイ
# いきなりみさきちとかヤバイ
# というかレベル5の半分の出てるあのOPヤバイ
# 上条さんヤバイ
# ファンをよくわかってるヤバイ
# みさきち出したってことは超電磁砲三期やるってことで佐天さんとショチトルがどうして知り合いなのかやらないといけないから学芸都市編やるってことですよね、信じてます
生存報告
無事、うちの子は産まれました。名前は大体決めてあります
そろそろ会社の方も一段落しそうなので、続きを書くのにまた集中できそうです
出先でスマフォ、もしくはUbuntuなモバイルPCしかない状態なので、家に帰れたら次スレ建てますね
# アニメ超電磁砲Sの動いてるフレンダがもうヤバい
# むぎのんの貫禄ヤバイ
# いきなりみさきちとかヤバイ
# というかレベル5の半分の出てるあのOPヤバイ
# 上条さんヤバイ
# ファンをよくわかってるヤバイ
# みさきち出したってことは超電磁砲三期やるってことで佐天さんとショチトルがどうして知り合いなのかやらないといけないから学芸都市編やるってことですよね、信じてます
991:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年04月14日(日) 04:59:26.50:QZIcsAj+o (1/1)
おお、無事に産まれてめでてえ!!
続きの方も期待して待ってます
おお、無事に産まれてめでてえ!!
続きの方も期待して待ってます
992: ◆だいやまーくq7claHQ5TA:2013年05月04日(土) 01:42:59.28:3RAMEGZ/o (1/1)
生存報告
明日からGWとして一日くらいは休めそうですので準備して新スレ建てますね
生存報告
明日からGWとして一日くらいは休めそうですので準備して新スレ建てますね
993:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年05月04日(土) 01:52:51.20:H2d1IuBF0 (1/1)
待ってるぞォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
待ってるぞォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
994:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年05月04日(土) 02:47:52.41:A2U4ERnO0 (1/1)
おめでとうございます!!
お子さん大事にしてあげてね
おめでとうございます!!
お子さん大事にしてあげてね
995:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年05月11日(土) 11:51:20.49:3u5Au6kJ0 (1/1)
マダー?
マダー?
996:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年05月13日(月) 11:28:19.81:pky+AnE30 (1/1)
ヘ(^o^)ヘ OK.
|∧
/ /
(^o^)/ If you are confident you can do
/( ) whatever as you wish.
(^o^) 三 / / >
\ (\\ 三
(/o^) < \ 三
( /
/ く I'll destroy
your fuck'n fantasy!
ヘ(^o^)ヘ OK.
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/ /
(^o^)/ If you are confident you can do
/( ) whatever as you wish.
(^o^) 三 / / >
\ (\\ 三
(/o^) < \ 三
( /
/ く I'll destroy
your fuck'n fantasy!
997:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年05月13日(月) 14:39:30.19:sg2PxUXb0 (1/4)
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ミ //
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998:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年05月13日(月) 14:40:00.53:sg2PxUXb0 (2/4)
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999:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年05月13日(月) 14:40:29.00:sg2PxUXb0 (3/4)
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1000:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013年05月13日(月) 14:40:55.60:sg2PxUXb0 (4/4)
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