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SCP-4786: The Mouth that Hungers(飢えた口)
Authors: MalyceGraves MalyceGraves .
Image Credit: See comments.
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特別収容プロトコル
SCP-4786の3つ全ての実例はサイト-54の別々のクラスIII人型実体収容セルに保持されています。それらには、1日2回、正確に1500カロリーを含む栄養ペーストのみを与えなくてはいけません。どのような状況においても、24時間周期内に3200カロリー以上を与えてはいけません。
週に1度、順番に、それぞれの実例にはレベル3の庭園レクリエーションエリアにて60分間のエクササイズを行わせなくてはなりません。
各実例が互いに接触する、またはサーキック由来のアーティファクトに接触することはあってはなりません。
説明
SCP-4786-A、1891年ごろ
SCP-4786は3体のほぼ同一の人間型ホムンクルスの総称です。その外見の同一性のため、ギリシャ文字を刻まれたブレスレットが各実例の右手首に留められています。
各実例は身長147センチメートルであり、体重は慎重に38.5キログラムに制限されています。各実例はまた、中国の後期清朝の宮廷盛装に似た広い生物学的外部構造を持ちます。これらは生物学的構造物であり、ホムンクルスそのものから直接伸長しているため、衣服に見えるのはあくまで外見上のことです。
3実例のDNA分析からは、Y染色体ハプログループC-M130の構成員の完全一致する複製であることが見出されました。実例らは女性の外性器及び内性器を持ちますが、遺伝子構成は完全に男性です。どのようにしてこれが達成されたのかは、現在不明です。
加えて、磁気共鳴イメージスキャンでは、これらには通常のヒト臓器に加え、数点の異常な生物学的内部構造が含まれていることが判明しました。これらの臓器の機能は未だ不明ですが、それらのいくつかは、一種のポケット次元の「収納スペース」として機能すると考えられています。
SCP-4786実例のそれぞれはこれらの追加臓器の中に、大量の有機物質を収容できます。サミラ・ゴルジエ博士はこれらの生物学的内部構造はサーキック由来であることが示唆されるものの、現代のサーキックの操肉術に見られるものよりも生物学的に洗練されていると指摘しています。
このことは、現在SCP-4789内部に保存されている有機物質の量に関する正確な推測は極めて難しいことを示唆します。
添付補遺
発見
SCP-4786に関する情報は、1901年9月に、設立されたばかりのSCP財団と、中華異常事物現象学会(財団の前身団体のひとつであり、「異学会」とも呼ばれます)の間の情報交換の一部として初めて回収されました。当該団体は、SCP-4786に関しての情報を、「異学306──慈禧 じき太后人形」として目録化していましたが、収容はしていませんでした。
SCP-4786の所在に関しての初期調査は、移転に際しての大量の情報の処理のために遅延し、最終的に1902年8月の管理命令O5.ord.62により無期限延期となりました。
SCP-4786についての調査は、2度の世界大戦により更に遅延しました。1954年、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)により、財団との条約交渉中に、朝鮮半島の北部に位置するアノマリーへの調査が要請されたため、調査は公式に再開されました。
北朝鮮、黄海南道の高句麗時代の墓所の近傍に、大規模な地下構造物が存在し、第二次世界大戦の勃発以前に封印されていました。新たに設立された北朝鮮政府が、支配地域内の文化的重要性を持つ場所の調査を開始するまで、そこは再び開けられてはいませんでした。
財団に提供された地下構造物への第一次探索についての記録によると、3名からなる調査チームが構造物の内部を探索するために送られたものの、帰還しませんでした。6日後、朝鮮人民陸軍の小部隊がチームの回収のために送られましたが、彼らも喪失しました。
1954年10月、LoI-4786構造物に送られた人民軍による探索チームが喪失してから4ヶ月後、新規に編成された機動部隊アルファ-1(レッド・ライト・ハンド)の6名からなるチームが、当該施設の探索に送り出されました。
探索ビデオログ転写
日付: 1954年10月22日
参加チーム: MTFアルファ-1 (「レッド・ライト・ハンド」)
作戦目的: LoI-4786の探索及び行方不明の朝鮮人民陸軍工作員についての手がかりの回収。
チームリーダー: エルキュール・モンセラット准佐(アルファ)
前書: 6名からなるチームが現地にヘリコプターにより派遣され、最初の23分間で地下複合体への進入前にLoI-4786周囲を探索する。地上には入り口が存在するのみである。チームメンバーのハロルド・"ジーク"・トンプキン(ゼータ)が通信の中継及び予備支援員として外部に残る。
この初期探索の書き起こしは簡略化のため省略。
[ログ開始]
アルファ: OK、ジーク、これから進入する。しっかり聞いておいてくれよ。
Zeta: 了解、准佐。バックアップは任せてください。
[モンセラット中佐はLoI-4786に繋がる丘の側面の入り口に向く。他のアルファ-1のメンバーが見える。全員攻撃用武器で重武装しており、タクティカルライトを装備している。ライトは入口に向けられている。准佐が入口に近づくと、狭い階段が暗闇へと降りているのが照らされる。]
ガンマ: 誘ってるみたいですぜ、ボス。
アルファ: 慣れろ、ハモンド、いや、ガンマ。これが俺たちが契約した仕事だ。
[モンセラットは振り返り、ガンマが敬礼するのを見る。]
アルファ: もうアメリカ海兵隊じゃないぞガンマ。それをやる必要はない。
ガンマ: あー、イエッサー。なかなか抜けない習慣です。
アルファ: [了承の相槌。]オーケー、ベータ。お前が先頭だ。俺が続く。他は俺の後ろへ。 ほとんど情報がない。気をつけていけ。
[モンセラットはベータを促し、ベータはトンネルに入る。彼のライトは階段の最初の10段ほどを照らし、それ以降は闇に消えている。数分間階段を降り続けると、広い場所へと開けて階段が終わる。反対側の壁があるとしても、ライトが届く範囲より遠くにある。]
アルファ: ちょっと待て。ジーク、まだ聞こえているか?
Zeta: 少し空電がありますが、まだ聞こえています。この通信機はすごい。
アルファ: 最高級品だな。俺たちは丘の側面から1100段降りた。つまり大体800メートル進んだことになる。トンネルが大きな部屋に開けたところだ。床は磨かれた大理石か何かでできているみたいだ、それと──
[彼は突然発話をやめ、周囲の小隊は緊張して武器を振り、闇へ向ける。チームの静かな息の音だけがマイクに拾われている。]
アルファ: ベータ、聞こえたか?
ベータ: ええと...... [短い間]女が喋っているような。遠くで。俺たちから3時の方向。この場所は広そうです。
Zeta: こちらからは何も。通信からは我々の声以外には。
アルファ: 了解、ジーク。これからも状況を伝える。ベータ、声のした方向に先導してくれ。イプシロンが後尾へ。デルタは左、ガンマは右だ。移動開始、ゆっくりとだ。
[チームは隊列を組み、闇の中へとゆっくりと移動し始める。100歩ほどで、大型の木造建築が近くに見えてくる。マイクは女性の声が不明な言語を喋っている微かな声を拾い始める。]
Zeta: 俺にも聞こえました。これは朝鮮語ですか?
イプシロン: [小声で]違う。少なくとも俺の知っている朝鮮語じゃない。キムはずっと俺たちの朝鮮語はおかしいと文句を言っていたが、こいつは朝鮮語とは全く違う。もしかして北京語か?
ガンマ: [小声で]イプシロン、わかるか?
イプシロン: [小声で]俺は朝鮮語の通訳として来ているんだぞヤンキー。俺には喋れ──
アルファ: [小声で]わかった。ジーク、録音しておいたほうが良さそうだ。
Zeta: 了解、ボス。出発以降ずっと録音しています。
アルファ: [小声で]散会しろ。 互いが視界の邪魔にならないようにな。ベータ、あれはドアに見える。近づけるか見てみろ。他はここに残れ。ジーク、大型のパゴダみたいな建物が見えている。柱には装飾が掘られているが、全体にひどく埃をかぶっている。
[モンセラットとベータは前方へ進む。ベータは建物の周囲を囲む台座を登る直前で止まる。]
ベータ: [小声で]埃に足跡がたくさんある。なぜここには埃があるのに、大理石の床にはなかったんだ?
[女性の声は突然やみ、アルファがあいている手で「待て」のジェスチャーをする。]
ベータ: 何だ?見えないのか?ここには誰もいないぞ。
[ベータは壁の方を向き、ヘルメットを脱いで地面に落とす。]
アルファ: [やや大きな声で]ベータ、何をしている?ヘルメットを被ってこっちへ戻れ。チーム、そのままで。ジーク、ベータに何かあったぞ。
ガンマ: いえ、違いますボス。私にも見えました。もし人がいれば、あの模様はもうここにはなかったでしょう。
[モンセラットが振り向くのと同時に、ガンマはヘルメットを脱ぎ、ヘルメットと武器を地面に落とす。ガンマは台座に登り、ベータに並ぶ。]
[映像災害を確認、映像データ削除]
アルファ: クソッ、建物から離れろ。[データ削除]が壁に書かれているぞ。ジーク、これには6人以上の人数が必要だ。ベータとガンマが何かトランス状態に陥って反応しない。
イプシロン: 准佐、ドアに動きがあります。
[准佐は手で視界を一部隠しながら建物へ振り向く。2体のSCP-4786実体がベータとガンマへ移動するのが見える。実体の両手は歓迎のジェスチャーをしている。]
アルファ: ベータ、ガンマ!すぐにここへ戻れ!
[SCP-4786実体は両方とも接近を続ける。アルファは武器を肩に構え、実体の片方へ発射する。弾丸は実体の腹部に命中するが、反応を示さない。]
アルファ: 撃て、味方に当てるなよ。何だかわからないがあいつらに集中させろ。
[チームの他のものは2体の実体に射撃を始める。実体たちは激しい銃撃により停止する。1体がチームの方へ向く。銃撃による損傷が即座に再生するのが見える。それは突然カメラには捉えられないほどの速度で前方へ移動する。デルタが悲鳴を上げるが、それは数本の細い肉の触手が実体の左手から伸び、彼の喉と顔に刺さったため短く終わる。]
アルファ: 撤退だ。イプシロン、お前が先頭だ。行け。
[デルタの顔と首に刺さった触手が、デルタから実体へど何かを吸いとっているかのように膨らむ。]
アルファ: そいつから離れろ!
[准佐はコンバットナイフを抜き、デルタと彼を吸いとる実体に駆け寄る。彼は触手にナイフを走らせ、それらを切断する。実体は悲鳴を上げ、2人から離れる。モンセラットはデルタを素早く消防士搬送で担ぎ上げ、急いで撤退する。]
[ログ終了]
後書: 調査チームのうちアルファ、イプシロン、ゼータが生存した。デルタは意識を取り戻すことなく、平壌へ戻る途中、ヘリコプター内で負傷により死亡した。ベータとガンマは喪失したと考えられ、LoI-4786の再度の調査でも発見されなかった。
デルタの死後解剖では、頸部、咽頭、顔面の筋肉の相当部分、および脳の一部が切断されていた。鋸歯状突起のついた舌状の触手の残骸が顔面と頸部に残されており、損傷はこれによるものと考えられた。
LoI-4786複合体の全体的な制圧的な探索は多大なコストを必要とするため、入り口は北朝鮮政府に潜入した財団工作員の指示により封印されました。アルファ-1の部隊が朝鮮人民陸軍に偽装し、LoI-4786に駐在しました。
1962年に、抗ミーム部門により高度な接種技術が開発されるまで、財団はこれらの部隊を引き上げることができませんでした。1962年6月、LoI-4786への襲撃がごく少数の犠牲で成功し、SCP-4786の3実例すべてを鎮圧し、取得する事ができました。
LoI-4786ファイル写真
LoI-4786の内部の完全な地図が作成され、内部はほぼ1つの巨大な洞窟に、等倍スケールの乾清宮のレプリカが内包されたものであることが判明しました。この宮殿のオリジナルは明朝では皇族の住居であり、清朝の間により儀式的な用途に使用されるようになりました。
このレプリカはオリジナルをほぼ完全に模倣していますが、最も顕著な違いとして、皇帝の座の上に吊られた板があります。オリジナルの宮殿の板には「正大光明(正統な光を灯せ)」と書かれていますが、この北京官話の一節はレプリカでは「nälikäna sukänta ilma(概ね、「大いなる飢えをもって、神は上昇する」の意)」というアマラングナ語の楔形文字に置換されています。
SCP-4786とLoI-4786複合体のさらなる研究は、再度無期限停止となり、2014年にジャミエ・フォレスター博士がSCP-3862の歴史の調査中に、SCP-4786がサーキックの遺物であることを見出したことにより再開されました。2015年の彼の死の後、SCP-4786の研究はサミラ・ゴルジエ博士に引き継がれました。
追加研究
SCP財団内部メモ
FROM: サミラ・ゴルジエ博士
TO: アンドレアス・ゲッツ博士
DATE: 2015年08月19日
RE: SCP-4786の収容
アンドレアス、
ホン・ヒュンキ博士がどのようにして着想し、SCP-4786の栄養摂取を制限しようと考えたのかはわかりませんが、これがSCP-4786実例たちが何年もの間脱走を試みることを防いできたことは、ほぼ確実です。
財団は、この時期のサーキック・カルトについてほとんど何も知りませんが、これらが伝統的な奇跡術の産物というよりは、目的を持った操肉術の一形態であるという仮説は、完全に正しいように思われます。私は、あれらに1日に必要なカロリーよりわずかに多く与えることにより、あれらがさらなる物質を求めることを防ぐことができると考えています。
最近、あれらの内部構造のMRIスキャンを行うことに成功し、それは広範に有用なものとなりました。未だに想像することしかできない構造もありますが、いくつかの未知の臓器は他のサーキック実体で見出されるSK-BIOタイプ006共生生物のものに似ています。私はこれらの生物のいくつかがこの実体が大量の肉の備蓄を操肉術の工作のために「備蓄」できるようにしていると考えています。
加えて、私はこれまでロゥ博士により作成されたアマラングナ語のデータベースと、彼女の部門で多くの研究を行ってきました。我々はSCP-4786実例たちと効率的なコミュニケーションをできていませんでしたが、私はこれは、彼らがこれまでに知られていない北京官話のバージョンを話しているという推測が誤っていたからではないかと考えています。実際には、彼らは更に古い言語を話しています。
MRIスキャンにより判明したもう1つのこととして、SCP-4786がいつごろ制作されたかがあります。私は今では、あれらは夏王朝時代のいずれかの時点で制作されたと考えています。このことは、紀元前16世紀はじめの肉の戦争の終結後の、サーキックによる中国への影響についての他の証拠のいくつかとも一致します。
私はTianhe.aicに読み込める形でアマラングナ語のデータベースを作りました。彼の推測によると、あれらはアマラングナ語と中国語が混合した方言を話しています。
私はSCP-4786実例のうち1つへのインタビューの許可を希望します。Tianhe.aicの助けがあれば、SCP-4786と会話をできるのではないかと考えています。
サミラ
SCP-4786実例との個別の会話の試みが数回失敗した後、ゴルジエ博士は3体すべての実例とのテレビ会議方式でのインタビューを行う許可を得ました。それぞれの実例は別々の保安体制を整えた小部屋へ移動されました。4人の参加者が全て互いを見聞きできるようにテレビ会議の設備が設置されました。
ゴルジエ博士はSCP-4786実例を別々に直接監視できる観察室から参加しました。
日付: 2015年09月13日 @ 13:02
研究者: サミラ・ゴルジエ博士
研究対象: SCP-4786-A、-B、-C
前書: このインタビューはTianhe.aicが翻訳を行い、SCP-4786実例の母語と思われる言語で行われました。Tianhe.aicによる最初の数分の同期の問題や構文の修正は簡略化のため削除されています。
[ログ開始]
ゴルジエ博士: そろそろ始められそうね。こちらの言うことが理解できますか?
SCP-4786-A: 了解、ゴルジエ博士。
SCP-4786-B: 我々は今は──
SCP-4786-C: あなたの言葉が理解できます。
ゴルジエ博士: あー、了解。ありがとう。差し支えなければ、あなたたちの起源についていくつか質問をしたいわ。
SCP-4786-A: 勿論。
SCP-4786-B: 我々は、あなたの質問に──
SCP-4786-C: 答えるつもりです。
ゴルジエ博士: OK、ではあなた方は誰なのか、あるいは何なのか?
SCP-4786-A: 「何か」についてのほうが──
SCP-4786-B: 我々には──
SCP-4786-C: 答えやすいです。
SCP-4786-A: 主は飢えていて──
SCP-4786-B: そして我々は彼/彼女らがもはや──
SCP-4786-C: そうならないために作られた。
ゴルジエ博士: 主とは誰?
SCP-4786-A: nälikä
SCP-4786-B: ta
SCP-4786-C: reikä
[ゴルジエ博士はマイクを切り、Tianhe.aicのモニターに向けて眉をひそめる。]
ゴルジエ博士: なぜ今のを翻訳しなかったの?Tianhe。
Tianhe.aic: 私はこのフレーズの解釈に若干の問題を感じました、サミラ。nälikä ta reikäは「渇望する穴」、もしくは「飢えた開口部/口」などを意味する可能性があり、断定できませんでした。文脈からして、私はこれは「飢えた口」を意味すると推測します。
ゴルジエ博士: あと、「彼/彼女ら」については?
Tianhe.aic: 彼らが使った語はnisatse-änäですが、これはnisu──「女/女性」、matse──「男/男性」、 änä──「多数」の合成語であると思われます。
[数秒の思考のあと、ゴルジエ博士はモニターに頷き、マイクに向きONにする。]
ゴルジエ博士: OK、ある程度意味は通るわ。「nälikä ta reikä」はどのようにしてあなた方を作ったの?
SCP-4786-A: いえ、nälikä ta reikäが──
SCP-4786-B: 我々を作ったのではなく──
SCP-4786-C: 他の誰かが。 彼/彼女らのために。
ゴルジエ博士: つまり、あなた方は主の飢えを癒やすために作られたと。そしてどうなったのです?
SCP-4786-A: 未だに──、
SCP-4786-B: 我々は待っています──
SCP-4786-C: 彼/彼女らの飢えが終わるのを。
ゴルジエ博士: あなた方は長く待っている。
SCP-4786-A: ええ、長かったです。
SCP-4786-B: しかし今では我々が待つ残りは──
SCP-4786-C: 短くなっています。
ゴルジエ博士: どういう意味ですか?短いとは?
SCP-4786-A: 彼/彼女らは動いています。
SCP-4786-B: 我々を作ったものは──
SCP-4786-C: 他のものを見つけるため発ちました。
[ログ終了]
結語: この会話の後、SCP-4786実例らは、nälikä ta reikäや彼らの製作者、また「他のもの」についてのさらなる情報を話すことを拒否しました。さらなる情報を得るための努力が数回失敗に終わった後、ゴルジエ博士はインタビューを終了し、SCP-4786はそれぞれの部屋に戻りました。