ドバイ航空ショーの会場で11月18日、中国のドローン企業・聯合飛機集団のドローン「鐳影Q20」がフードデリバリーを実施した。第一財経が伝えた。
公式サイトの情報によれば、鐳影Q20の有効搭載量は5キログラム、実用上昇限度は7000メートル、最大水平飛行速度は23m/s。聯合飛機集団のスタッフによると、デリバリー作業を実施するドローンと配送用パッケージはいずれも、アラブ首長国連邦の高温・高湿環境に対応した設計が施されており、輸送過程における食品の安定性が確保されているという。
今回のドバイ航空ショーでは、別の中国の飛行機メーカーである容祺智能も会場で3つの主力ドローン製品を展示した。そのうち、最大積載300キログラムに達するタンデムロータードローン「乾坤」が注目を集めた。同社スタッフによれば、容祺智能はすでに韓国、マレーシア、アンゴラ、イタリアなど海外市場を開拓しており、生産注文は来年5月まで埋まっているという。
上海御風未来飛行科技有限公司の副総裁・盛亮氏は、「新興市場で先行優位を確保し、今後の発展の基礎を固めたい。当社の受注製品はすでに中東などの国々へ遠く輸出されている。低空経済(低空域飛行活動による経済形態)の発展には長い時間が必要で、商業化による大規模展開までには時間がかかるものの、ターゲット市場を早期に見定めて製品を最適化することが、今後の業界の持続的な発展を推進する鍵だと考えている」と述べた。
しかし、海外進出は平坦な道ではない。複雑な航空規制体系や認証基準の違いに対応する必要があるほか、前述の主要メーカー関係者は取材に、「中国のドローンが海外市場を開拓する際には、ローカライズされた運営、アフターサービス、データコンプライアンス、政治リスクなどの課題に直面する。こうした不確実性は、中国のドローン企業に技術の信頼性とグローバル運営能力の継続的な向上を迫ることにもなるだろう」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年11月19日