公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団
理事長 西村 修
伊豆沼・内沼は、渡り鳥にとって我が国に残された数少ない生息地として、国設鳥獣保護区、国指定天然記念物区域及び県自然環境保全地域になっています。
また、ハクチョウ、ガン、カモ、など冬鳥の飛来地として国際的に重要な湿地として本州最初の「ラムサール条約」の登録湿地に指定されています。
このように優れた環境を有する伊豆沼・内沼ですが、家庭排水の流入などによる社会環境の変化に伴い、その自然環境が悪化してきています。
このため伊豆沼・内沼の自然環境を調査・研究し、保全対策を確立するとともに、人間と野生動物とが共存する優れた自然環境としての「サンクチュアリ(聖域)」を創造し、併せて県民の自然保護思想の高揚と自然と調和した活力ある地域づくり等に貢献しております。
【財団設立の経緯等】
1960年代
地元に愛鳥団体ができ、水鳥の保護を通 じて伊豆沼・内沼に対する関心が急速に高まる。
1966年
伊豆沼・内沼及びその周辺区域の一部が宮城県の「鳥獣保護区」に指定される。
1967年
国の「天然記念物」に指定される。
1973年
宮城県の「自然環境保全地域」に指定される。
1982年
「国設鳥獣保護区」に指定される。(県鳥獣保護区の指定替え)
1985年
ラムサール条約「特に水鳥の生息地として重要な湿地に関する条約」の登録地に指定される。
1988年 11月
宮城県、旧若柳町(現栗原市)、旧築館町(現栗原市)、旧迫町(現登米市)が出資して、財団が設立される。
1990年 10月
宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター完成(総工費約7億円)
1991年 1月
宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター開館
2013年 4月
公益財団法人に移行
【公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団 組織体系図】
令和元年6月30日現在
【財団概要】
【伊豆沼・内沼の自然を守ろう 自然保護基金】
ラムサール条約に登録されている私たちの伊豆沼・内沼の美しい自然は、大切な「宝物」です。
世界中の国々に胸をはって誇れるすぐれた宝物として、次世代の子供たちに引き継いでいくため、伊豆沼・内沼自然保護基金を設けています。これまで、この基金には、県や市町村をはじめ各種団体並びに多くの人たちのご協力をいただいております。財団では、基金をもとに、次のような仕事を積極的に進めています。
○しろまる沼の環境をまもる調査や研究・まわりの環境をととのえる仕事
○しろまる動物や植物をまもり育て、自然をまもることの大切さを知ってもらう仕事
これらの仕事を行うためには、より多くの自然保護基金が必要となります。皆さんの温かいご理解とご協力をお願いします。
【財団のシンボルマーク】