GALERIE SHIMON--ギャルリー志門

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田邉光則展 ―赤津侃企画『時代の眼』シリーズVol.2―
展覧会名 :
田邉光則展 ―赤津侃企画『時代の眼』シリーズVol.2―
会 期 :
2012年7月16日(月)〜7月21日(土)
時 間 :
11:00〜19:00(最終日17:00まで)
会 場 :
ギャルリー志門 GALERIE SIMON
東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル3F
TEL:03-3541-2511 E-mail:g-simon@bu.iij4u.or.jp

「青と空と本当の気持ち」F100 油彩(正面左)、
「森羅」F100油彩(正面右) 「WILD WOOD」F100油彩(左)、
「Illusion I」F130 油彩(右)


ボディーに木漏れ日、光と空間は色彩の中に
超絶技法と主題の幸福な一致

田邉光則は車の形態と色彩のみに興味を持ち、機械的なメカニズムには関心がない。26年間、車体を深く見ること、愛すること、さらに車に絶対の美を確信し てきた。光と影が躍る車のボディーをきっぱりと見据え、鮮やかに反射光や木漏れ日を描き出す。それは光彩に満ち、空間が重層し、謎の生気を帯び、神秘的な までに美しい。絵画の内的な光を抽出し、光と空間は色彩の中にあると実感させる。画家が描いたのは、田邉自身にしか見えない光景である。さらに独自の精神 の内景の表出であり、自然観の一端も示す。理知と感覚の全量が出て、抜群のヴィジョン創出力である。

油彩の青や茶色の下塗りに始まり、境界線のぼかし方に苦慮し何層にも重ねる。表現を支持する絵具を分母とするなら、その上の分子は描く行為である。田邉 は超絶技法であるため、物質性に比べ描く行為が際立つ。表現の骨格においてもディティールにおいても絵画の秩序に満ちている。イメージを限りなく増殖する 表層である。ここにも技法とモチーフの幸福な一致をみる。
赤津 侃・美術評論家

田邉光則プロフィール

1967

東京生まれ

1990

第36回一陽会にて特待賞受賞(東京都美術館)

1992

茨城大学大学院教科教育専攻美術教育専修終了

1994

第23回現代日本美術展(東京都美術館・京都市美術館)

1995

第24回現代日本美術展(東京都美術館・京都市美術館)
1998 東急日本橋店美術画廊にて個展

2005

愛・地球博"アートEXPO2005"奨励賞受賞

2007

AXIS GALLERY(六本木)にて個展


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