大和川流域について
大和川は奈良県桜井市の笠置山地を源流とし、奈良盆地内の水を集めて亀の瀬狭さく部で奈良盆地から大阪府の河内平野へと流出し、大阪湾に注ぐ一級河川です。流域面積は1,070km2(うち奈良県内712km2)、支川の数は177(うち奈良県内157本)にのぼります。
流域には大和青垣国定公園、県立矢田自然公園があり、豊かな自然に恵まれています。また、奈良盆地は約1300年前に、中国の唐にならい条坊制の都市計画に基づいた藤原京や平城京がつくられるなど、日本の歴史、文化の中心地でありました。世界遺産である「法隆寺地域の仏教建造物(法隆寺、法起寺)」、「古都奈良の文化財(東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡)」をはじめ、国営飛鳥歴史公園や数多くの寺社仏閣、史跡、名勝が存在し、文化的・歴史的資源に恵まれ、国内だけでなく世界から数多くの観光客が訪れています。
大和川流域には、こんな特徴もあります
●くろまる降水量が少ない
年平均降水量が約1,300mm(全国平均約1,700mm)と少ない
●くろまる山地が少ない
流域に占める山地面積の割合が約40%(全国平均約70%)と少ない
●くろまる都市化の進展
県土の約20%の大和川流域に、県人口の約90%(約126万人)が集中
平常流量が少ないため、もともと水質が悪化しやすい