pridefish
若年層の魚離れなどにより、一人あたりの魚介類消費量は平成13年をピークに年々減少傾向にあります。魚のおいしい食べ方や旬などの情報を直に消費者に伝えてきた魚屋の減少もその傾向に拍車をかけています。
2011年に実施された魚料理に対するイメージ調査を見ると、「健康に良い」「もっと食べるようにしたい」という思いを抱いている人は多いようですが、「おいしさ」については残念ながら肉料理に劣るというイメージがあることが分かります。「食育」への注目度が高まる中で栄養面、健康面から魚を食べたいという意向はあっても、実消費につながっていない。それは、魚の本当のおいしさを実感する体験が減っているからではないでしょうか。
そうした風潮の中で、水産庁では2012年から簡単に調理できる水産加工品「ファストフィッシュ」を認定し、家庭の中で手軽に魚料理を取り入れられる取り組みを進めています。しかし一方で、魚の真の旨さを知っている漁師としては、魚の真のおいしさと感動も実感してほしい。「週末に、あるいは旅行先でとびきりおいしい魚を食べたい」という声に応えたい。そんな思いから、「ファストフィッシュ」と表裏一体のプロジェクトとして「プライドフィッシュプロジェクト」が生まれました。
従来の魚食普及・消費拡大に関する取り組みと異なる点は主に3つあります。