1.森林の有する多面的機能
森林は、水源の涵養、国土の保全、地球温暖化の防止、生物多様性の保全等の公益的機能や木材等の林産物の供給的機能を有しており、これらの働きは「森林の有する多面的機能」と呼ばれ、その機能の発揮を通じて、国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与しています。
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森林の有する多面的機能について(外部リンク:林野庁HP)
森林・林業白書(外部リンク:林野庁HP)
2.保安林
こうした森林の中で、公益的機能の発揮が特に必要とされる森林については、「保安林」に指定し、その森林の重要な機能が失われることのないよう、立木の伐採や土地の形質の変更等の規制により、その保全を図っています。3.治山事業
森林の有する公益的機能の発揮が特に必要なものとして指定される保安林等において、その機能が低下した箇所については、その森林に期待される働きを維持・発揮できるよう、治山事業が実施されています。
治山事業は、森林の維持造成を通じて、山地災害から国民の生命・財産を保全するとともに、水源の涵養、生活環境の保全・形成等を図る重要な国土保全政策の一つです。
沖縄県においても、県民が安心・安全に暮らせるよう、各地で治山事業が実施されています。
治山事業について
治山事業(林野庁HP)
沖縄県治山事業(沖縄県庁HP)
森林の有する多面的機能を持続的に発揮させるためには、植栽、保育、間伐等の森林整備を適切に行うことによって、健全な森林を造成し、資源の循環利用を進めていく必要があります。
沖縄県においても、適正な森林施業の実施や森林保全の確保により、その機能が十分に発揮されるよう森林の整備・保全が進められています。
森林整備事業について
森林整備事業(林野庁HP)
5.森林保全(松くい虫対策)
沖縄県における松くい虫被害は昭和48年に初めて発見され、その被害量は平成15年に約44千m3とピークを迎えました。これを受け、関係機関で連携し、「松くい虫ゼロ作戦(平成14〜18年度)」による防除対策を実施した結果、被害量は増減を繰り返しながらも、令和2年には0.6千m3メートルまで減少しました。