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2017年2月23日

コラム:ジャテルウィ見学〜世界文化遺産の棚田〜

NIES国際フォーラムレポート

写真1 写真では表しきれませんが、一帯が棚田になっています。

バリにはユネスコの世界文化遺産に指定されている棚田がいくつかあります。(名称:「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナ哲学に基づくスバック灌漑システム」)
ここはジャティルイ(Jati Luwhi)という地区です。見渡す限り一帯が棚田になっています。今回は田植えが終わったばかりの様子でした。

バリの棚田は古くから「スバック(subak)」という水利に関する組織によって運営されています。スバックもまた、バリ独自の宗教、哲学と深く結びついています。組織ごとに寺社があり、儀礼や祭祀行事などを行います。また、水利組織なので、水の分配や違反行為などについての話し合いなども行います。スバックによって、文化、宗教、景観などが維持されてきました。しかし、最近は観光産業が盛んになってきたことで、この伝統的な農業様式に影響が及ぼされることが懸念されていますが、保全のための法整備なども進められています。

参考(英文のみ):
1.UNESCOのWebサイトより“Cultural Landscape of Bali Province: the Subak System as a Manifestation of the Tri Hita Karana Philosophy” http://whc.unesco.org/en/list/1194/

2.Kedi Suradisastra, Wahyuning K. Sejati, Yana Supriatna, and Deri Hidayat (2002) Institutional Description of The Balinese Subak, Jurnal Litbang Pertanian, 21(1)

第2回NIES国際フォーラム

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